- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- 深みのある低域が味わいたい
- 色気のあるギターやボーカルを聴きたい
- 艶やかな雰囲気で音楽を楽しみたい
- 高域に敏感
- 大人びた雰囲気のあるロックやJAZZを楽しみたい
Fender TEN 5の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Fender TEN 5」です。
Fender TEN 5の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:9Hz~20kHz
- インピーダンス:34Ω
- 感度:111dB/1mW
- ケーブルコネクタ:Talon 2pin
- 価格帯:50000円~100000円
パッケージ
ONZOのレンタル品のため、パッケージの評価は標準の7.5とします。しかし、頑丈なキャリイングケースやFender Sureseal tipsなど豪華な付属品がついてくるようです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリイングポーチ
- 説明書類
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準を満たしています。
装着サンプル
装着感は悪くないですが、筐体がでかいので、耳が小さい人は少しはみ出しやすいですね。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Fender TEN 5は低域寄りの比較的バランスの良いV字型ないしU字型、あるいは変形W字型といったサウンドを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:A-
個人的にFender TEN 5の音はかなり好みですが、全体的なオーディオスペックは下位機種のTEN 3のほうがおそらくだいぶ優れているようです。そしてサウンドバランスはほとんど違いがありません。その点で、解像度や歪の少なさ、制動特性で優れているTEN 3のほうが必然的におすすめ度が高くなります。
私の以前レビューしたTEN 3は欠陥品だった可能性が高いので、この記事執筆時点ではTEN 3のおすすめ度はTEN 5より低くしてありますが、実際にはTEN 3のほうが優れていることが予測されます。
音質的な特徴
美点
- バランスが良い
- 原音忠実度が比較的高い
- スウィートでセクスィーな色気のあるサウンド
- 上品で落ち着きがある
- マイルドで刺激の少ない高域
- ダイナミズムに優れる
- 十分に深い低域
欠点
- オーディオスペックでTEN 3に劣る
- 構築感で今ひとつ
- 高域の拡張性が足りない
- 歪が多い
総評
Fender TEN 5はGRADO SR225Xのようなギターやボーカルに色気のあるサウンドが好きな人にはかなり魅力的な選択肢かもしれません。しかし、おそらくTEN 3のほうが安上がりでよりハイファイ感のある優れたサウンドを提供できるため、TEN 3が手に入る場合はこれを買う意味はたぶんほとんどありません。よりローファイなサウンドが好きなら、別ですが。
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