- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにEdifierから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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audio-sound Score
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.0/10.0
- 装着感:7.0/10.0
- 高域:8.0/10.0
- 中域:8.0/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.5/10.0
- 通信品質:9.5/10.0
こんな人におすすめ
- Snapdragon Sound対応のイヤホンを探している
- 聴き疲れない音が好き
Edifier W220Tの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Edifier W220T」です。
Edifier W220Tの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:7h/30h
- 防水性能:IPX5
- 対応コーデック:aptX Adaptive/aptX/AAC/SBC
- 技適番号:018-210476
- 価格帯:5000円~10000円
Edifier W220Tの特徴
- 【Snapdragon Sound&Bluetooth5.3】Qualcommの最新Bluetooth SoC「QCC3056」を採用、強力なモバイルオーディオテクノロジー「SnapDragon Sound」に対応しました。歪み率、接続安定性、低遅延といったQualcommが定める厳しい相互運用性テストをクリアしています。高効率・低遅延のオーディオコーデック「aptX Adaptive」は、Edifier W220Tでは最大96kHz/24bitのデータレートをサポート、ハイレゾ水準の音楽再生を完全ワイヤレスで実現します。
- 【EDIFIERの26年声学技術】13mm液晶ポリマー複合振動板を採用、完全ワイヤレスイヤホンとしては口径が大きいドライバーとすることで低域の描写力を確保しました。振動板にはUniforce技術を活用し歪み率を0.5%にまで抑え、音源本来のディテールを忠実に再現します。
- 【明瞭な高品質通話&軽快な装着感】サンプリング周波数32kHzと従来技術に比べ帯域が広い「aptX Voice」に対応することで、高品位な音声通話を実現しました。左右イヤホンにはマイクを各2個搭載、通話ノイズキャンセリング技術「cVc 8.0」の活用により環境雑音を低減することで、通話相手に明瞭で聞き取りやすい声を届けます。軽く耳に挿し込んで使うハーフインイヤー構造のボディは、データベースに基づく人間工学的アプローチにより外耳道の圧迫を大幅に軽減、高い空間表現力を発揮しつつも軽快な装着感を実現しました。
- 【最大24時間の連続再生】左右イヤホンに35mAh、充電ケースに350mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しました。イヤホンのみで6時間、充電ケースをあわせれば最大24時間もの連続再生に対応します。15分の充電で120分の再生が可能になる急速チャージにも対応していますから、急な外出でも慌てる必要はありません。
- 【アプリで高度なカスタマイズ】iOS/Android OS専用アプリ「Edifier Connect」を利用すると、バッテリー残量の確認やペアリング開始/切断といった基本機能にくわえ、ゲームモードの切り替えやサウンドモードの選択、感圧センサーの機能アサインといったカスタマイズを行うことができます。
パッケージ
W220Tのパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- 専用充電ケース
- Type-Cケーブル
- マニュアルや保証書類
ビルドクオリティ
W220Tのビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
少しテカリが強いです。
装着感
装着感は良好だと思いますが、インナーイヤー型のため、装着感で音が変わりやすいところがあります。
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも音楽は途切れることなく、一貫して音楽を聴くことができます。
バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し、蓋を閉じる |
ペアリング | 充電ケースにイヤホンを収納したまま、蓋を開け、充電ケースのペアリングボタンを長押し |
曲再生 | 多機能ボタンを1回タップ |
再生停止 | 多機能ボタンを1回タップ |
曲戻し | 多機能ボタンを3回タップ |
曲送り | 多機能ボタンを2回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを2秒長押し |
音声アシスタント起動 | 多機能ボタンを2秒長押し |
音質
今回はFiiO M15とaptXでつないでレビューします。
Edifier W220Tはマイルドな聞き心地の明るい中域を重視したサウンドシグネチャーを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
低域
適切な装着位置にあるとき、W220Tはかなり量感のある低域を出すことができます。
しかし、私が試したところ、W220Tの装着性はよくないので、おそらく多くの人の装着具合では低域が抜けている音がすると思われます。
普通に装着すると気づきにくいですが、そこから少し強くねじりこんでみれば、低域が出ることがわかります。ただし、このイヤホンは大抵その装着位置を維持できないので、すぐ低域が弱くなります。
もし適切に装着できたとしても、低域自体も厚みやブームに寄った音で、迫力はありますが、引き締まりに欠けるので見通し感が悪い印象を受けます。
中域
W220Tの中域は厚みがあり、明るい音を持っています。適切な装着感では低域がやや強いですが、装着性が悪いので、多くの人は中域が前面に出てくる音で聞くことになるでしょう。
高域が落ち着いており、音は丸く聞こえます。艶やかで聞き心地はよいですが、全体的に解像度が不足しており、個人的には味気ない音です。
聞き心地はよいので、長時間の音楽聴取には向きます。
高域
高域は拡張性が不足しています。尖りや刺さりを抑えたマイルドな高域で、聞き心地は非常に良いですが、ディテールを繊細に表現する能力に欠けます。
音質総評
- 原音忠実度:B-
- おすすめ度:C
- 個人的な好み:C
Snapdragon Sound目当てなら良いですが、音質目当てでEdifier W220Tを買う場合、装着感の悪さがこのイヤホンのポテンシャルを味わえる人をかなり限定しているだけでなく、全体的なサウンドパフォーマンスも平凡という点に注意が必要です。
音質的な特徴
美点
- 奥行き感がある
- 聴き心地が良い
- マイルド
欠点
- 高域の拡張性が大幅に不足している
- レンジ感が悪い
- 装着感で音が変化しやすい
- 解像度で物足りない
- 音楽表現に深みがない
総評
Edifier W220TはSnapdragon Soundに対応した数少ないインナーイヤー型イヤホンの一つであり、それを目当てに買うのなら十分にアリだと思います。しかし、音質や使い勝手を目当てにして買うなら、もうちょっとよく考えてみてからでも遅くないでしょう。
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