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KZ EDX Proの概要
基本スペック
- ドライバー構成:1DD
- 再生周波数:10-20000Hz
- インピーダンス:24Ω
- 感度:112dB
- ピンタイプ:0.75mm 2Pin
- 価格帯:1000円~3000円
audio-sound スコア
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:9.0/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
- コストパフォーマンスボーナス:12.5/10.0
長所と短所
長所
- 重厚な低域
- 良好な質感
- 価格以上の解像度
- 良好な前方定位感
- 鮮明感が高い
- 十分な高域拡張性
- 優れたサウンドバランス
- 良好なビルドクオリティ
短所
- 中域の歪みに弱点あり
KZ EDX Proの特徴
- 【ハイエンドインレイ技術】ハイエンドインレイプロセスは、手頃な価格の製品ではめったに使用されません。輸入された樹脂製の空洞は、金属製の装飾品と一致しています。どこにでもKZEDXProの並外れた質感が見られます。
- 【特殊デュアル磁気回路ダイナミックユニット】KZEDX Proは、サイズが10mmに達する特殊デュアル磁気回路サウンドユニットを使用しています。デュアル磁気回路ダイナミックユニットは、より自然な低周波数応答と透明度の高い周波数性能をもたらします。
- 【3つの周波数均等化】 電子クロスオーバーボードは、高度なテクノロジーによってダイナミックユニットに統合され、低中周波数のダイナミックレンジパフォーマンスを向上させます。 EMDロックR&Bであろうとクラシックバイオリンであろうと、それは強力な役割を果たすことができます。
- 【装着感も安定】 KZ EDX Proは、いつもと同じ人間工学に基づいた空洞構造を備えています。軽量の空洞が耳介にフィットし、PUイヤーフックがストレスを軽減します。 KZ EDXProは圧力をかけずに長時間着用できます。いつでも快適。
- 【5NOFC無酸素銅フラットケーブル】耐用年数を効果的に延長します。音声信号のスムーズな伝送を確保します。新しいフラットケーブルは、絡まりを効果的に防ぎます。したがって、耐久性が高く、耐用年数が長くなります。
パッケージ(7.5)
パッケージは価格の標準を満たしています。外箱はシンプルで紙製なので、処分は楽です。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- マニュアルや保証書類
ビルドクオリティ(9.0)
KZ EDX Proのビルドクオリティは価格の標準を満たしています。むしろ価格を考えると、非常に優れていると言えるでしょう。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
REW周波数特性
オーディオステータス
制動特性(出力インピーダンスの影響)
KZ EDX Proはアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
詳細は有料記事でご確認ください。
音質評価値
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 歪みの少なさ:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
-
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域の原音忠実度 | S |
臨場感 | A- |
深さ | A- |
重さ | A- |
太さ | B+ |
低域の存在感 | A- |
低域のイメージング | C+ |
中域の原音忠実度 | S- |
厚さ | B+ |
明るさ | B |
硬さ | B |
中域の存在感 | B |
中域のイメージング | B+ |
高域の原音忠実度 | C |
艶やかさ | B |
鋭さ | B |
脆さ | C+ |
荒さ | D |
繊細さ | D+ |
高域の存在感 | C+ |
高域のイメージング | A+ |
質感 | S- |
定位 | B |
歪みの少なさ | B+ |
イメージング | B+ |
全体の原音忠実度 | A |
総評
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A
KZ EDX Proはわずか1000円台で買えるイヤホンですが、KZの主張通り、多くの数万円台のイヤホンより優れています。
オーディオスペック面では、直近にレビューしたSHURE AONIC 5(5万円クラス)やZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 2(1万円クラス)を多くの点で凌駕しているだけでなく、比較的優れたハイエンドイヤホン64Audio U6t(15万円以上クラス)にさえ匹敵する水準にあります。
まだ多くの人は認識が追い付いていないかもしれませんが、Chi-fi(中華オーディオ)革命は低価格で高品質なサウンドを本当の意味で実現してしまいました。
しかし、なかなかに驚くべき音響性能を持っているこのEDX Proがそれでも、中華イヤホンの中で特別に優れている機種というわけではないという事実もまた伝える必要があるでしょう。平均よりかなり上ですが、この価格帯でも最高レベルというわけではありません。
解像度、全体の歪率水準、やや癖があるものの概ねニュートラルに寄っている良好なサウンドバランス、わりと優れている中域の音作りなど、ハイエンド機種に匹敵する美点に事欠きませんが、中域で歪みに独特の癖があるのだけは気になります。
実際にこの歪みはあまり影響が大きく出ることはないと思いますが、適正音量以上では曲によってかなりうるさく感じる可能性を示唆します。
そういうわけで欠点がないわけではありませんが、ビルドクオリティも優れているので、おすすめ度はかなり高いですね。
ちなみにKZ EDX UltraはProとはかなり別物です。
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