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【カナル型イヤホン IKKO OH1 レビュー】メリハリのある音響は2万円以内随一。パワフルな低域に、シルキーなシンバルとツヤツヤボーカルを持つ機種。おすすめ

IKKO OH1

IKKO OH1

ikko ハイブリッド(Dynamic+BA) イヤホン OH1 (ディープブルー) 【日本国内正規品】【日本から発送】

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「軽い。そして付け心地良い」

おすすめ度*1

IKKO OH1

ASIN

B07M9M5NT4

 航空用のアルミを使っているので、非常に軽い。耳に良く嵌まり、装着感は良好。遮音性も高く、音漏れは少し。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「見た目はかっこいい。2pinリケーブル可能」

 付属品はイヤーピースの替え、キャリイングポーチ、説明書。ケーブルのタッチノイズはない。

 

 ゆるやかな多面構造に削り出されたアルミフェイスプレートは非常に上質で落ち着いた輝きを持っており、上品かつかっこいい。

 

IKKO OH1IKKO OH1

 

【3】音質「光沢感のある中高域、深く濃い低域の鮮やかなコントラスト」

 2万円以下では率直に言って、かなりレベルが高い音響を実現している。まだこの価格帯を全て聴き込んだわけではないが、個人的には価格帯最強に近い。とにかくボーカルが魅力的でツヤツヤしている。結構音が濃く太い印象を受けるのに、滞留する感じがなく、個々の音がなめらかに抜けていく。 

 ピアノやアコースティックギターの色合いが華やかだけど上品というのが魅力的だが、ドラムセットもかなり質が高い再現度で、ドラムはしっかりボディが見える濃い黒い感じであり、シンバルはシルキーで刻みが細かいのに尖らず耳当たりが良い。ロックからピアノ弾き語りまで比較的万能に楽しませてくれるところがある。

 

[高音]:高域は伸びを強調しすぎず、抜けが早くさわやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はやや引っ込むが、高域に向かって前屈みに伸びてくるような音響デザイン。女声ボーカルに焦点を合わせているが、男声ボーカルもしっかり聞こえる。ツヤツヤ感が良く出る音響で濃厚さを感じる。

[低音]:ドラムよりはベース重視で深いあたりがよく聞こえる調整になっている。低域は中域の下の方よりはだいぶ前に出てくる。100hz~60hzまで厚ぼったい振動。50~40hzにわずかな山があり、30hzで沈み、20hzは無音に近い(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域と高域と中域の境目あたりが出張って聞こえるので、ドンシャリ風な立体感。透明度とコントラスト感重視で音像がなめらかに浮かび上がる解像度を持っている(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはボディが明確な厚みのある、肉が詰まったバズンバズン系。肉があるので重量感はしっかり出る。鼓面の弾けは強調しすぎず、黒みは強め。シンバルはシルキーで刻みの良いサラサラ感を持っており、時に神がかる音を鳴らす。詳しくは官能性で後述する(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声も女声もツヤツヤ感があるが、不自然に太くなったり細くなったりする感じはない。滑らかな声色なので、かすれる感じが薄まりやすく、若々しい印象に聞こえやすい。

 

【4】官能性「低域に高い解像度を感じられるので、音響に価格帯屈指のリアリズムが生まれている」

fhána「Appl (E) ication」

 「虹を編めたら」のカップリング曲。個人的にかなり好きで良く聴いている。

 ベースの黒く重たい深い沈みと、ボリューム感があり重たいボディを感じるドラムの描き分けの素晴らしい低域は見事で、この曲のパワフルさを丁寧に表現してくれる。中高域も濃いめの少し太い音で低域のエネルギー感のあるパワフルサウンドと親和性が高い。

 だが驚くべきはシンバル。火花散るくらいの硬質な金属光沢を持ちながら、刻みは細かくサラサラシルキー。この芸の細かいシンバル表現が熱く、さわやかにリズムを刻むという離れ業をやってくれるおかげで、この曲の格好良さが際立つ。

 ボーカルははっきり前面に太くパワフルに聞こえる。低域のパワフルさで定評があるAZLA ORTAよりもドラムの躍動感は強く、濃いうえに、中高域も濃いめでメリハリ感も感じられる。AZLA ORTAも濃厚だが、IKKO OH1を聴いた後だとパワー不足かな。中高域の見通しはAZLA ORTAのほうが整理されている感じもあって、アコースティックギターはより鮮明な印象。しかし個人的には大好きなこの曲の満足度では、OH1を推したくなる。

 


TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』OP主題歌「虹を編めたら」

 

雨宮天「奏」

 大好きなスキマスイッチの曲。雨宮天カヴァーバージョン。組み合わせが神。

 この曲を聴いた途端驚いたのはやはり低域。ヘッドホンと見まがうばかりの深掘り感とパワフルさがある。 とても魅力的。深い床面とレイヤー感のあるベースギターの表現が素晴らしく、価格を考えるとディテール感は素晴らしいと言えるだろう。この低域だけでも一聴の価値あり。

 中域も厚みと分離感の良さが同居しており、音に太さがあるのに圧迫感がない。中域はやや引っ込むが高域に向かって前屈みに情感を押しだしてくる。ピアノのツヤツヤな光沢感とアコースティックギターのしなやかな色合いを出す質感表現がよく、深いところから滲み出す情感豊かな温もりのあるベースとともに、いやがおうにも涙腺を刺激してくる。非常にレベルが高い。ドラムとベースの力関係はベース優位なので、ドラムが情感をたたき込んでくる感じは薄いのだけが欠点らしい欠点だが、これはこれでじんわり楽しめる。

 


奏(かなで)

 

Pharell Williams「Happy」

 ドラムの躍動感もあるが、やはりベースの深掘り感がより明瞭に感じられる力関係の低域。厚みもありながら、その厚みに覆い隠されずに深いところまで見える見通しの良い低域なので、音響の沈みがよくリアルで味わい深い。そしてシンバル。相変わらずこの価格帯で出色の印象を受ける刻みの良さでシルキーに耳当たりサラサラで心地の良い音を奏でる。ボーカルも前面にしっかり聞こえるが、それ以上にハンドクラップが濃くリアリティがあり、定位に優れたリアリズムを存分に感じさせてくれる。これはいいね。

 


G I R L

 

ヨルシカ「パレード」

 ピアノの艶やかさとシルキーなシンバルの組み合わせが上質。弦楽も芯を強調せず、なめらかに厚みを維持して、みずみずしいしなやかさのある伸びを見せる。色味は濃い。この曲ではドラムの鳴動が強く鳴ることが多いが、OH1はドラムとベースのバランスがややベース優位なので、ドラムによってベースラインが寸断されることもなく、深く聞こえる。ギターはエッジや光沢が感じられ、透明感を感じる音。

 


だから僕は音楽を辞めた

 

AXiS「COCYTUS」

 


HEAVEN'S RAVE(初回限定盤)

 

【5】総評「OH1。隠れた傑作機」

 2万円以下で買える機種としては個人的には傑作機と思える。音質も素晴らしいが、ビルドクオリティも高くて見た目もかっこよく、非常に質が高い。とくに低域の完成度は曲によってヘッドホンレベルのリアリティを感じ、価格帯随一に近いだろう。高域は比較的すぐ抜けるのでデジタル系のサウンドは解像度が甘い感じだが、それでも雰囲気は結構出るので不得手っていうほどではないかな。低域がとにかく素晴らしいから、高域多少へなちょこでもEDMに聴き応えを感じるしね。

 最後に「IKKO」の読みは「アイコー」ね。

 

IKKO OH1

IKKO OH1

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。