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【aptX対応ワイヤレスヘッドホン Bowers & Wilkins P7 Wireless レビュー】ツヤを鮮やかに感じさせつつ、ウォームな聴き心地の安定感も大事にしている秀逸機種。おすすめ

Bowers & Wilkins P7 Wireless

Bowers & Wilkins P7 Wireless

Bowers & Wilkins ワイヤレスヘッドホン Bluetooth/aptX/AAC対応 ブラック P7/WI

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「細長い感じのデザインではあるので、前後にずれやすい感じはあるが、装着感は概ね良好」

おすすめ度*1

Bowers & Wilkins P7 Wireless

ASIN

B01LY06OG2

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

17h/-

Bluetoothバージョン 4.1
対応ワイヤレスコーデック aptX/AAC/SBC
防水性能 たぶんありません
音質傾向

弱ドンシャリ、くっきり、鮮やか、ツヤツヤ、のびやか、ふっくら、コケティッシュ、艶やか、ドシドシ、デジタル

 側圧は少しだけ強く、重量もわずかに重みを感じますが、概ね装着感は良好。やや細長い感じのデザインなので、前後にずれやすいところはあるかもしれません。

 

 対応コーデックはaptX/AAC/SBC。ONKYO GRANBEATHiby R6 Proで接続品質をみました。家庭内では遮蔽物がなければ5m~10m程度は途切れることなくつながったままでした。

 

テスト環境

 今回のテストはHiby R6 ProとONKYO GRANBEATで行っています。

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

 

【2】外観・インターフェース・付属品「付属品は割愛」

 付属品はなし。ただしONZOのサブスク版なので製品版とパッケージ内容が一緒かは不明です。以下の記事によると「キルト製のキャリーポーチや、充電用USBケーブル」が同梱されているようです。

av.watch.impress.co.jp

 

 ONZOのサービスについて興味がある方は以下を確認下さい。

www.phileweb.com

www.onzo.co.jp

 

Bowers & Wilkins P7 WirelessBowers & Wilkins P7 Wireless

 

【3】音質「はっきりめに中高域を聴かせる明るいサウンド表現。やや歯ごたえ強めにカリッと聴かせるところはあり、色彩感豊かで目鼻立ち重視に聞こえる」

 この機種の元となるP7については以前持っていたので、レビューしたことがあります。まあこのブログ初期のころの、ほとんど黒歴史に属するレビューなんで、参考にならないと思います。一言で言ってゴミレビューかもしれません。つまり、このレビューはP7の再レビューも兼ねているという感じになります。

www.ear-phone-review.com

 

 さて、そのP7 Wirelessの音質ですが、かなり中高域の鮮やかさ重視のくっきり系のサウンドになります。電子音やギターエッジ、ピアノ音に少し硬めのカリッ、あるいはパリッとした手応えがあり、ややディテールを強調して目鼻立ち良く聴かせる感じになります。高域はマイルドに抜けてシャープネスは抑えめ、中域と低域は中高域に比べると柔らかい印象です。中高域で音をくっきり明瞭に感じさせた上で、中域と低域でその音が自然に沈み込む、あるいは溶け込んでいくような音響デザインを実現して、全体の調和のバランスを取っているような感じになります。

 音楽空間の印象はどちらかといえば前進的でぎっしりめに音を聴かせてきますが、強く前進的でもないので、音が一定の距離感に落ち着く感じがあり、のびてくる中高域だけがやや前傾して強く主張してくる程度で、低域と中域はむしろフラットに近いような印象です。

 ドラム音なんかは結構アタックもよく力強く叩いてくれますが、ビシバシ感はすこしふくらんで優しく、暖かみを少し出すくらいで主張は強くありませんが、量感的には安定感があります。一般に下から上の方にエネルギーが流れていくような、のびやかなサウンド表現になりますが、低域の支えも良く音響に落ち着きがあります。そのため中域と低域の境目あたりは若干立体感に欠けるところはあり、篭もる感じはありませんが、曲によってはもっさりして感じられる可能性はあります。もちろんこういうもっさり感は他の曲ではライブ感になることも多いですし、音場をなだらかにして聴き心地を安定させるところもあります。またJAZZでは濃厚感に感じられることも多いでしょう。

 中高域でツヤと輪郭を少し強調する感じは、音にパリッとした透明感を出してくれますが、一方で少し人工的に音をくっきりさせているような、デジタルな印象を与えるところはあります。少なくとも音空間は適度な濃厚感がありつつも、なんとなく透明で、少しガラス張りに近い印象を受けるところはあるでしょう。その分、解像度感は高いのでくっきりめの音が好きな人には魅力的に映るはずです。中高域の上側はなだらかにマイルドカーブしているようで、シャープネスは強調されず、音の質感は一般になめらかです。

 

音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)
鮮やか。色味は全体的に濃く、くっきり鮮やかに聴かせてくれる。

鋭さ

(鋭い/鈍い)

普通。中高域で音が少し硬く目立つ印象はあるが、質感は基本的に滑らかなので、鋭いとは感じないはず。
明るさ
(明るい/暗い)
明るめ。中高域が明るく、音場全体を少し強めの光沢で浮かび上がらせる印象がある。
派手さ
(派手/地味)
やや派手。中高域でツヤを強めに出すので、少し派手な感じになる。
硬さ
(硬い/柔らかい)
やや硬い。音響構造が中高域重視になっている感じがあるので、その硬い感じが音楽全体に影響を与えやすいところはある。
尖り
(尖っている/丸みがある)
普通。これまで述べてきたように音に硬い感じはでやすいが、基本的にはなめらかなので、若干角は立って聞こえやすいが、それが目立ちすぎない。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
普通。曲にもよるが、中高域でツヤを強調しつつも、低域に暖かみも出やすく、中高域の派手な出音は大抵中和される。
力強さ
(力強い/嫋やか)
やや力強い。低域は必ずしも支配的ではないが、少し膨らむのでドシッという重みで安定感を出してくれる。その重量感には力強さを感じる。
豊かさ
(豊か/貧弱)

やや豊か。まず中高域で音を明瞭に出してくれるので情報量的な豊かさを感じ、中域・低域ではほどよく音が膨らむので量感的な豊かさはほどほど感じられる。そのため、全体を見ると大抵の曲で少し豊満で温和な印象を受けるだろう。

太さ
(太い/細い)
やや太い。全体的に音の広がりを意識させる。低域は広がりが良く、中域は中庸で、高域はほとんど細くならない。
手触り
(ざらざら/滑らか)
やや滑らか。硬い感じはあるが、基本的にツルッとした印象の出音である。
粒感
(きめの細かい/粗い)
やや細かい。アコースティックギターのエッジやシンバルが刻み細かく出る感じがあり、粒立ちは細かめ。
清潔感
(澄んだ/濁った)
普通。中高域で少しガラス質の透明感を出すところはあるが、中域と低域は温かみがある。
潤い
(潤いのある/乾いた)
普通。一定の潤い感があるが、強く押し出す感じでもない。
重さ
(重い/軽い)
重い。低域は少し膨らんで量感を感じさせるところがあるので、重さはやや強く感じやすい。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
やや濁っている 普通

明るいか

(明るい/暗い)

やや明るい 普通

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

やや伸びやか やや伸びやか

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

普通 普通

太いか

(太い/細い)

少し太い 普通

濃いか

(濃い/薄い)

やや濃い やや濃い

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

やや目立たない 普通

 

空間因子評価
ボーカル因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
ややぎっしり
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
やや抜けが良い
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
やや深掘り感がある
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
やや広い
主に中域の奥行き感
(奥まる/前屈み)
やや前屈み

 

美点
  1. 中高域が艶やかで目鼻立ちがしっかりしている
  2. ウォームで豊か、聴き心地が安定している
  3. 中域が中庸でバランスが良い
  4. ライブ感は強め
  5. 女声ボーカルが少し大人びた峰不二子的なセクシーさを出す
欠点
  1. 清潔感に欠ける
  2. ダイナミクスに少し欠ける
  3. 音楽がもっさりしやすい

 

[高音]:高域の高いところは閉じており、シャープネスはそれほど強くないが、シンバルの空気感は派手に白くはならないものの、充分に浮かび上がって聞こえる。シンバルやアコースティックギターのつま弾きのような金属質の音は鮮やかにくっきり聞こえるバランスになっている。ピアノは光沢感があるが、つるんとした質感で、やや硬く出やすいが、キンキンはせずに、基本的にコンコン的な感じになる。中高域で艶やかさを目立たせるので、エレキギターエッジに一定の伸びる高さがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域は清潔になりすぎず、ほどよく厚みと透明感を共存させて、自然に高域と低域を繋いでいる印象がある。低域の床面は意外と膨らんで存在感を出してくれるので、その上の中域もスカスカせず安定感が感じられる。

[低音]:振動のはっきりしたやや太い、ボーに近いブーッという振動。100hz~40hzまで素直な減衰。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。低域はフロアタムや低域弦楽あたりの音で厚みを出す傾向があり、ベースも少し太い。やや横幅を出す低域になる。重低音にランブル感はあるが、基本的に明るい感じで、目立った遅れは感じないものの、スピード感はわずかにゆったりめかもしれない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ロックやドラムの存在感が強い曲ではどっしりした安定感を感じやすいし、低域弦楽も少し太く重みを出してくれるので、大抵は床面にやや暖かな厚みと広がりを感じつつ、そこからほぼフラットにつながっている中域を経て、中高域の一番鮮やかなあたりを楽しんでから、マイルドに高域は抜けていく感じになる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムスは上辺でバチバチと粘りと弾けを強く明るめに感じさせつつ、フロアタムやバスドラにどしっとした重い広がりを感じる形になる。上と下で若干分離が良いような、やや縦軸を意識した表現になる。重みはあるが、深さはそれほどでもない。バシンバシンに近いバツンバツン。ハイハットはチリチリチンチンしたあたりの濃い音を目立たせつつ、ややシルキーにシュワシュワして聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカルは充分にボディがあり、大抵の曲で充分に濃い。やや明るく上に伸びる感じはあり、甘い吐息が少し強調される。女声ボーカルはやや甘味を強く濃厚に出すが、中高域でもツヤを出すので、セクシー系のボイスに聞こえる。子音にあまり強調はなく、やや太めに肉厚な感じ。

 

【4】官能性「ツヤを強めに出しつつ、暖かみもあるサウンドを奏でる」

fhána「僕を見つけて」

【GRANBEATで鑑賞】この曲を全体的にツヤを強めに、低域方向はドラムをドカッと角立てず、ドシッと下に重く、膨らんだ感じで聴かせます。ヘッドホンによってはこの曲はドラムがドカドカしすぎてうるさい感じが出ると思いますが、このヘッドホンは床面を少し暖めて重くすることで、そのうるさいドカドカの部分をもう少し重心の低い、ドコドコくらいの感じにして聴かせます。

 中域の真ん中でも豊かに膨らむ感じがあるので、少しギャンギャンしやすいところのあるボーカルも、くどく伸びる感じはなく、豊かなボディに支えられて、暖かみを維持したまま艶やかに伸びます。おそらく大抵の人がボーカル表現は充分に官能的だが、大人っぽい落ち着きもあると感じるでしょう。そのボーカルと一緒に伸びる高域弦楽の出音は派手で少しギラッとしますが、上ではマイルドに抜けるので、そのギラつきがしつこくなく、最終的にはほどよいアクセントになるくらいの、調和性が維持されています。

 


TVアニメ『ナカノヒトゲノム[実況中]』ED主題歌「僕を見つけて」【アニメ盤】

 

nano.RIPE「アザレア」

【Hiby R6 Proで鑑賞】まず出だしのドラムですが、タンタンする音をドンとボンの間くらいの低域ドラム音が包み込んで聴かせてくる、迫力はありますが優しい感じになります。タンのところの音もトコトコする感じではなく、トストスといった感じできつさを抑えつつ、輪郭はうまく描き出します。そして弦楽は中高域で少し鮮やかに膨らんでギューンとした派手な音になりますが、上にはマイルドで温かみがあります。ボーカルは上への突き抜け感がしっかり出ながらも全体的に暖かく、調和的で甘い感じがあります。ドラムは躍動的、ギターと弦楽も伸びやかで、かなりグルーヴを利かせてノリノリでありながら、ほどよい滑らかさを維持して聴かせるので、素直にそのノリに身を任せることが出来ます。

 


TVアニメ『citrus』OP主題歌 「アザレア」

 

花譜「忘れてしまえ」

【Hiby R6 Proで鑑賞】この曲では、ボーカルは少しほっこりした吐息を強調して聴かせる感じがあります。そのためときどき他のイヤホンで感じる、花譜のボーカルに鼻が詰まったような感じはほとんど出ることはあまりません。ドラムや電子音も丸みを帯びて優しく聞こえてきます。ドラム表現はドシッと重く、広がりもあり、音場を若干下に押し広げて安定させるような鳴り方になります。全体的に結構濃厚感があって音に迫力も結構ありますが、その空気感の押し出しが少し強い中でも、ボーカルは明確に浮き上がるので埋没する感じはあまりありません。

 


観測

 

【5】総評「迫力をうまく出しつつも、聴き心地の安定感を大事にし、さらに中高域の艶やかさも丁寧に出す、細かな手心を感じるヘッドホンです」

 音に適度な厚みと解像度と迫力を持たせつつ、その楽しい感じを丁寧に聴き心地よいところに落とし込んでいる機種です。音の出し方は緻密ではありませんが、ほどよく輪郭感があり、若干デジタルな印象を受けますが、調和的な温かみもあって、空気感重視に聞こえるところもありながら、ほどよく見通しも良いです。アナログ的な音楽からデジタルなものまで、没入しやすいサウンドになっています。

 欠点としては細かなディテールや立体感を強調する感じではなく、音色も基本的にリスニング向きなので、モニター的な音が好きな人にはややぼんやりして聞こえる可能性があるところでしょうか。

 

まとめ
  • 充実感とツヤのある音質
  • aptXに対応し、距離的な通信品質もそれなりに高いので、家の中で快適に使える
  • リスニング寄りになっており、人によっては出音がぼんやりして感じられるかも知れない

 

Bowers & Wilkins P7 Wireless

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Bowers & Wilkins ワイヤレスヘッドホン Bluetooth/aptX/AAC対応 ブラック P7/WI

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。