Astrotec アストロテック MOTIVATION モチベーション Bluetooth5.0 完全ワイヤレス イヤホン 高音質 iPhone android 対応
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感はなかなか良い。通信品質はかなり良い」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「操作インターフェースはタッチ式」
- 【3】音質「低域のパワフルさとスピード感、高域の派手さと突き抜け感に優れた明るいじゃじゃ馬ドンシャリサウンド」
- 【4】官能性「とにかく力強く、アグレッシブで明るく派手。良い意味でじゃじゃ馬」
- 【5】総評「聞き疲れしやすい音質ではあるので好き嫌いはありそうだが、解像度高めでパワフルな音が好きならおすすめ」
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【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感はなかなか良い。通信品質はかなり良い」
おすすめ度*1 | |
---|---|
ASIN | |
スペック・評価 | |
連続再生時間/最大再生時間 | 5h/20h |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
対応ワイヤレスコーデック | AAC/SBC |
防水性能 |
IPX5 |
音質傾向 |
ドンシャリ、クール、パンチがある、ガツガツしている、明るい、シャキシャキ、シャリシャリ、シャープ、華美、ビシバシ、ズンドコ、清潔 |
少し丸っこい形にはなるが、装着感は悪くない。標準イヤピでの遮音性は標準からそこそこ高いの中間くらい。
対応コーデックはAAC/SBC。ONKYO GRANBEATとHiby R6 Proで交互に繋ぎながら接続品質をみた。かなり人の多い某関東のターミナル駅付近でテストしたが、駅のコンコースでもほとんど途切れなし、改札付近ブラブラしても途切れなし、バスロータリーと人の多い交差点で多少ブチブチ。
他のレビュー予定の完全ワイヤレスイヤホン2台といっしょにテストしたけど、その中で一番品質が良く、かなり安定性が高いと思われる。私の環境ではこの価格帯では最高水準クラスかも知れない。
ただし理由は分からないものの、AAC接続時に顕著だが、ときどき少しだけ荒れる。
テスト環境
今回のテストはHiby R6 ProとONKYO GRANBEATで行っている。
【2】外観・インターフェース・付属品「操作インターフェースはタッチ式」
付属品はイヤーピースの替え、充電ケーブル(Micro-B)、専用充電ケース、説明書。インターフェースがタッチ式。反応は普通で、ワンテンポの遅れがある。
【3】音質「低域のパワフルさとスピード感、高域の派手さと突き抜け感に優れた明るいじゃじゃ馬ドンシャリサウンド」
音質的には聴いた途端にAstrotec。まあ私のAstrotecのイメージは完全にDelphinus5だけど。音質はスピード感のあるクール系サウンドで中高域から高域でかなり派手めでくっきりシャキシャキ系の元気な音を奏でる。とにかくアグレッシブで音はアタック感が強い。
低域はDAPやイヤーピースによって結構印象が変わり、たとえばHiby R6 Proのような低域に少し厚みのあるDAPで聴いてみたり、イヤーピースをSednaEarfitに変えてみるとズンドコパワフルな低域を味わえる。またSednaEarfitで低域強化するとウォームな感じも出て、高域のクール感が少し中和されて感じられる。ただしSednaEarfitを付けるとケースに収納できない。
サウンドイメージ的には下の曲みたいな感じかな。とにかく明るく元気。
美点
- 高域が派手で明るく、手がかりも多くとても華やか
- 中高域から高域への連携が良く、のびやか
- 中高域でもディテール感が高く、解像度が高く感じられる
- 非常に清潔な空間
- 低域もパンチがパワフルでスピード感があるが、標準イヤピでは相対的にパワーを抑えめ
欠点
- 人によってはアグレッシブすぎてうるさいサウンド
- 音がシャープで聞き疲れしやすい
- 音が怜悧な緻密系サウンドかつクールになりやすいので、人によって親しみづらく感じられる
[高音]:高域の拡張性は高く、音が非常にクリアにディテール良く、のびやかに派手めに華やかに聞こえる。クール系のサウンドで、緻密で細かく空気感や刻みを表現する。価格帯ではこの記事執筆時点で、非常に優れた高域を持っていると思われる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)
[中音]:中域は中高域に強調があり、中域の下の方は抑えられており、清潔。ギターやピアノ、弦楽は上辺で明るく、高域方向に伸びやかな浮かれた音を出す。低域との分離は明確。
[低音]:100hz~40hzまでビビビビッという輪郭感のある細めの振動。30hz以下はビビビの振動だけが聞こえる。標準イヤーピースだと低域は少し抑えめで、パンチはかなり強いが、ベースの方は派手な高域音などに埋もれてしまうかも知れない。素性は良いらしく、イヤーピース次第ではこの低域に厚みを出してよりパワフルにできる。スピード感も良好(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:高域方向で縦軸が高く感じられる。低域方向でも床面が少し透明で深みがわかりやすく、大抵の曲で縦長に感じるかも知れない。中域も清潔で奥行き感に優れている(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:タムやスネアの鼓面の弾けが強く、パチパチ明るい。パンチも強めで、バスドラキックもアタック感の良いガッツン来る音。かなりビシバシ系のドラム表現になる。人によってはややアタックがキツい気がするかも知れない。明るめのバッツンバッツン。ハイハットの方も白味も強くてシャープにシャリシャリ。アグレッシブ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:男声ボーカルはやや細く、中性的に感じやすい。女声ボーカルもツヤを少し出した後に上に煌びやかに伸びるような細身の声色で、サビでは上方向に圧に加えて突き抜ける感じになる。
【4】官能性「とにかく力強く、アグレッシブで明るく派手。良い意味でじゃじゃ馬」
AXiS「HEAVEN'S RAVE」
【ONKYO GRANBEATで鑑賞】この曲では中高域以上に高いディテールを感じ、明るく華美な味わいが緻密に表現される。かなりアグレッシブで攻撃的な上、突き抜け感もあり高さも強調される。低域はパンチが利いた床面がパワフルで、全体として明るい感じで少し浮ついていながら、確かな力強さでリズムコントロールされており、疾走感で容赦なく押し込んでくる説得力がある。こりゃいいね。
しちごさん。×ABSOLUTE CASTAWAY「mirage」
【ONKYO GRANBEATで鑑賞】やや高域派手めで少しシンバルやドラム音がボーカルに被さってくるところがあるが、基本的にクリアで清潔な感じで高域も明るく、見通しよく、ボーカルの抜けも良い。ビシバシとアグレッシブな床面もパワフルで迫力充分。
Snail's House「インベーダー☆」
【Hiby R6 Proで鑑賞】少しガツガツした感じに中高域から高域でくっきり聴かせる感じになる。低域の方もかなり詳細に聞こえる感覚があり、スピード感も良いので疾走感も充分。パンチの利いた床面を感じつつ、中高域以上でもクリクリした手応えのあるサウンドがアグレッシブに押し迫ってくる、力強いサウンドになっている。それでいて音場は清潔で詰まる感じはない。
はるひの with DODOWAKA「令和 -UME no UTAGE- 」
【Hiby R6 Proで鑑賞】明るい。ボーカルの子音がやや尖り、サ行に刺さりやすい感じがあるのが少しだけ気になるが、華やかで音が上で突き抜けていく感覚があり、スピード感もあるので非常に元気で快活。かなりポジティブでとても楽しそうに聞こえる。音の立ち上がりが良く、とくにボーカルが空に吸い込まれるように伸びていくのは爽快。
【5】総評「聞き疲れしやすい音質ではあるので好き嫌いはありそうだが、解像度高めでパワフルな音が好きならおすすめ」
音質的には解像度感が高いとはいえ、少し派手でクールに聞こえやすく、聞き疲れもしやすいビシバシ感が出やすいアグレッシブサウンドなので選り好みはありそうだが、パワフルなサウンドが好きならおすすめ。使い勝手の面でも通信品質は高そうだし、デザインも洗練されている印象を受ける。なかなかこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンでは味わえなそうな音を出すので、店頭で見つけたら是非聴いてみてほしい。
Astrotec アストロテック MOTIVATION モチベーション Bluetooth5.0 完全ワイヤレス イヤホン 高音質 iPhone android 対応
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。