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【aptX LL対応ワイヤレスヘッドホン OneOdio A61 レビュー】高域でそこそこ明るく、中域でなだらかに安定感を出す、やや清潔系のサウンド。低域スイッチONでどっしり系ウォームサウンドに変わる。音ゲーにも向く。おすすめ

OneOdio A61

OneOdio A61

【AptX-ll&低音モデル】OneOdio テレビ ヘッドホン Bluetooth TV ヘッドホン ワイヤレス 低音強化 遅延なし 密閉型 A61

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は軽量。マルチポイントにも対応」

おすすめ度*1

OneOdio A61

ASIN

B07TJRJ78S

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

20h/-

Bluetoothバージョン 4.2
対応ワイヤレスコーデック aptX LL/aptX/AAC/SBC
防水性能 たぶんありません
音質傾向

フラット、シルキー、粒立ちが良い、爽やか、シャリシャリ、シャンシャン、チリチリ、ふんわり、透明感がある、清潔、パスパス、パシパシ、カシカシ、トントコ

 

[低域スイッチON]+どっしり、+ウォーム

 本体はプラスチッキーでややチープな見た目ですが、ヘッドバンドは金属製の芯が通っており、実際は見た目ほどチープではありません。本体は軽量で、イヤーマフは結構厚みがあり、側圧もそれほど強くないので装着感は一般に良好な部類と思われます。遮音性もそこそこよいです。

 

 対応コーデックはaptX LL/aptX/AAC/SBC。Hiby R6 Proで接続品質をみました。家庭内では遮蔽物がなければ10mは普通に途切れることなくつながったままでした。手持ちの中でも距離耐性・遮蔽物耐性は高めのようです。

 2台までのマルチポイントにも対応しています。Hiby R6 ProとONKYO GRANBEATでマルチポイント動作を確認しました。

 

テスト環境

 今回のテストはHiby R6 ProとONKYO GRANBEATで行っています。

www.ear-phone-review.com

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【2】外観・インターフェース・付属品「パッケージは比較的簡素です」

 付属品は充電ケーブル(Micro-B)とAUXケーブル、多言語マニュアル。パッケージングはやや簡素。

 

OneOdio A61OneOdio A61

 

【3】音質「標準では上でややすっきりしたフラット系サウンド、BASSスイッチONでどっしりしたウォーム系サウンドになります」

 このヘッドホンはBASSスイッチが付いており、それをONにすると低域の量感が増します。以下のレビューは基本的にBASSスイッチOFFの標準モードでレビューしています。

 さて、スイッチOFFの標準モードではほとんどフラットで、若干高域の上の方に強調があって、ややシャープネスを高めているかなと思うくらいの印象の出音です。印象的にはボーカルのサ行がやや強調されて上の方で透けながら清潔に伸びる感じがあり、シンバルも少し粒感細かめにチリシャリを高めにシルキーな質感で聴かせつつ、中高域の光沢感はやや抑えめ、低域は適度に厚みと重み、深さがあって音場に引き締め感あるくらいの万能系サウンドに聞こえます。奥行き感も強調されるほどではありませんが、適度に感じられて音も整理されており、やや風通しが良いくらいの清潔感がありつつも中域で音の広がりも感じられるので、バランスは良い感じです。

 BASSスイッチをONにすると、中域の下方にあきらかに温もり感が出て、ボーカルや楽器音の甘味が増し、低域は少し膨らんでベース音の暖かみとフロアタム、キックあたりの重みが増し、抱擁感が増して聞こえるようになります。BASSスイッチをONにしても高域方向で清潔感がある感じ、中域でほどよく見通せる感じはそれほど変わらないので、奥行きはわずかに減ったり、音全体に重力感が出てややもっさりはしますが、篭もった印象はそれほど出ないと思います。

 BASSスイッチOFFのややモニター的な音と、スイッチONのリスニング寄りな感じをほとんど不自然さを感じずにワンタッチで気分や曲調に合わせて切り替えて使えるので、かなり楽しませてくれます。

 

音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)
やや鮮やか。ツヤや光沢感は少し抑えられており、モニター的な

鋭さ

(鋭い/鈍い)

やや鋭い。シンバル音などが粒立ち細かく、ややシャキシャキと強調があるが、刺さる感じはない。
明るさ
(明るい/暗い)
明るめ。中高域であまり輝きを強調しないが、高域方向に明るいバランスになっており、音場の見通し感は良い。
派手さ
(派手/地味)
やや派手。音は清潔系だが、音の粒立ちは細かく、若干緻密に感じられるので派手に思うところはあるかも知れない。
硬さ
(硬い/柔らかい)
やや硬い。若干高域でカリパリした感じが強い。
尖り
(尖っている/丸みがある)
やや尖る。刺さる感じはないが、シンバルはややシャリシャリと高さを強調する刺激的なエッジを持っている。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
やや騒々しい。高域で少しかしましい感じはある。
力強さ
(力強い/嫋やか)
普通。パンチはほどよく利いており、アタック感もあるが、低域のパワフルさはそれほど強くない。BASSスイッチをONにすると、量感が増してややパワフルに傾いて聞こえる。
豊かさ
(豊か/貧弱)

普通。高域から中高域で少し緻密なので、情報量はあるが、高低バランスはフラットで充実感は強くない。BASSスイッチをONにすると、音に抱擁感が出てやや豊かなバランスになる。

太さ
(太い/細い)
普通。中高域以上で少しだけ緻密で細くなる感じはあるが、全体的な印象は中庸な太さ。
手触り
(ざらざら/滑らか)
ややざらざら。高域はシルキーだが、粒立ちが強くわずかにざらついた感じはあり、それが若干目立って聞こえるかも知れない。
粒感
(きめの細かい/粗い)
きめの細かい。シンバルがサクサクシャキシャキと、とくに粒立ちよく聞こえる。
清潔感
(澄んだ/濁った)
澄んでいる。ツヤを強調しすぎない、清潔系でモニター的なサウンドである。
潤い
(潤いのある/乾いた)
乾いた。シンバルが乾いた感じに聞こえやすい。ツヤも抑えめの出音で、印象的には乾燥している。
重さ
(重い/軽い)
普通。清潔な感じではあるので、低域は量感はそれほど強くないにも関わらず存在感はしっかりしている。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
澄んでいる 澄んでいる

明るいか

(明るい/暗い)

明るい 明るい

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

伸びる 伸びる

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

乾いている 乾いている

太いか

(太い/細い)

少し細い 少し細い

濃いか

(濃い/薄い)

やや薄い やや薄い

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

やや目立つ やや目立つ

 

空間因子評価
ボーカル因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
ややスカスカ
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
抜けが良い
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
やや深掘り感がある
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
広い
主に中域の奥行き感
(奥まる/前屈み)
普通

 

美点
  1. 爽やかで風通しと見通しのよいモニター的な音場表現
  2. 分離感とディテールが良い音質
  3. 低域は量感はそうでもないにも関わらず、存在感が良い
  4. 聴き心地が安定している
  5. 暖かみが足りない場合はBASSスイッチをONにすれば、ウォームなサウンドに早変わり
欠点
  1. ツヤには欠け、音が乾燥している
  2. 若干爽快感が強く、どんな曲も明るくなりやすい
  3. やや分離感が強すぎて人によっては親しみを持てない可能性がある
  4. 外連味は抑えめで音が生真面目、ノリが悪い

 

[高音]:高域は基本的に爽やかで、風通しが良く、ツヤをあまり強調せずに、高いところまでまっすぐ伸びていく感じがある。そのため金管や弦楽は若干平坦に突き抜けていく感じがあるが、とくにシンバルはシャリシャリシャキシャキと細かな粒感を出してシルキーにかなり浮かび上がって聞こえるので、清潔感は非常に高く感じられる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域も基本的に清潔で、たとえばボーカルはややサ行や子音を強調して、ハキハキ系の音になり、ピアノも透明感重視で膨らみは少し抑えめに聞こえます。中高域や低域に対して目立って後退しているわけでもないので、奥行きを強調する感じは強くなく、音が目立って細く感じられる感じもありませんが、中域ではやや抑揚や広がりが少なく、モニター的な平坦さを出している感じに聞こえます。

[低音]:振動のはっきりしたやや太めのビーッという振動。100hz~40hzまで素直な減衰。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。

 BASSスイッチOFFだと低域は比較的清潔で、ベースとキックをくっきり黒く出す感じになっている。中低域の上の方では膨らみが抑えられており、抱擁感は抑えめでモニター的。低域弦楽も厚みは抑えめで、下のゴリゴリえぐるあたりを強調して深掘りする音になる。

 BASSスイッチONにすると、ベースは膨らんで地熱感を出し、低域弦楽もボンボン音に厚みを出すようになって、暖かみが増し、量感も強く感じられて濃厚感が出る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:基本的には高域に向かって音が抜けていくような上昇気流を感じるフラットサウンドである。しかし低域の存在感もしっかりしているので、重心は真ん中に落ち着いていて、聴き心地に安定感もある。上から下まで分離感良くモニター的に聞こえる。BASSスイッチをONにすると、低域に足場ができ、中域の下の方がもっこりする感じになって、より安定感が増す(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムスは上辺で若干明るい感じはあるが、基本的にはスネア・タムの上の方とバスドラのパワーバランスが均衡していて、モニター的で平坦な感じに聞こえる。バチンバチンあるいはバシンバシン。BASSスイッチをONにすると、バスドラキックに熱が篭もるようになってバズンバズンと重みが増す。ハイハットはかなり高さを出してシルキーに浮き上がるが、白味が強めで濃い音ではない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男女ともにサ行がやや目立ち、清潔系の息感が出やすい。男声ボーカルはやや薄味でわずかに後退して聞こえるかも知れない。女声ボーカルは男声ボーカルに比べるともう少し前に出てくる感じではあるが、基本的には清潔系で肉感は少し抑えめでサラサラして聞こえやすい。BASSスイッチをONにすると、濃さは増すが、やや暖かみが増してもっさりする印象を受けるかも知れない。中高域にほとんど強調がないので媚びた感じの甘味はほとんどない。

 

【4】官能性「清潔系モニターで結構万能に聴ける」

fhána「虹を編めたら」

【GRANBEATで鑑賞】清潔なモニター系サウンドなので、たとえばヘッドホンによってはややガチャガチャドコドコうるさくなりやすいこういう曲でも、ほとんど臭みがなく、すっきり楽しめます。シンバルだけがややシャリシャリ派手めに目立ちますが、たとえばボーカルはギャンギャンせずに、清潔に上にシームレスに突き抜けるように伸びていきますし、ドラムサウンドもドンと重みをほどよく出しつつも、基本的にトコトコくらいの強すぎないバランスで聴かせるので、うるさげな感じはありません。弦楽音も派手にならず、スラッと上に伸びていく出音で、素直に高さを感じさせてくれます。

 このヘッドホンは一般にうるさい曲ほどむしろきれいに音を分離して聴かせてくれるでしょう。逆に音数が少ないとスカスカするくらいに感じるかも知れません。

 


TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』OP主題歌「虹を編めたら」

 

Endorfin.「Sincuvate」

【Hiby R6 Proで鑑賞】この曲も非常に清潔で、ガタガタしたり低域ドラムがうるさくなって淡いボーカルを邪魔したり、シンセ音がギラつきすぎてかしましくなることもありません。そのおかげで清潔な空間に清潔なボーカルが澄んだ透明感を持って聞こえてきて、全体として風が抜けるような清涼感のある形で楽しませてくれます。この曲も人によって少し音が混濁しやすく、うるさげになりやすい曲だと思いますが、全体的に分離良くディテール重視で聴かせてくれます。

 


Sincuvate

 

Void_Chords feat. LIO「FLARE」

【Hiby R6 Proで鑑賞】この曲も清潔に音を良く整理して聴かせてくれます。ただしちょっとツヤや濃厚感を出してJAZZっぽく演出しているこの曲だと、このヘッドホンは少し清潔すぎて、金管音はすーっと淡泊に伸びてしまうので渋みはありませんし、ドラムも重みはありますが、若干粘りがなくて滑っていくように聞こえてきます。非常に聴き心地が安定していますが、モニター的過ぎて外連味に欠けます。

 なおBASSスイッチONにすると床面が少しどっしりして、もう少し金管にも味が出ます。

 


TVアニメ『ありふれた職業で世界最強』OP主題歌「FLARE」

 

【5】総評「モニター的な音が好きならおすすめできます。音ゲーにもどうぞ」

 かなりモニター的な音で分離感と清潔感に優れ、聴き心地も安定しているので、それこそ音ゲーなんかに向いていそうです。低域から高域まで満遍なく音を見通しよく聴かせてくれます。ただし、出音は少し真面目で、親しみは湧きにくいところもあるかも知れません。BASSスイッチでもう少しリスニング向きに出来ますが、中高域のツヤ不足は解消されません。

 aptX LLに対応しているところを見ても、音ゲーユーザーには歓迎されそうで、マルチポイントにも対応しているのは魅力です。

 

まとめ
  • 真面目なモニターライクな音で、清潔で分離感も良い
  • aptX LLに対応し、通信品質も高度に安定している
  • 音が真面目すぎるところがあり、やや親しみに欠ける

 

OneOdio A61

OneOdio A61

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。