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【HiFiGOガイド】オーオタ用語の基礎知識

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※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

※なおこの記事には脚注形式で私の簡単な補足説明やツッコミが入ってますので、興味がある人はそちらも楽しんで頂けると冥利に尽きます。

元記事

hifigo.com

 

オーオタ用語の基礎知識

 オーディオマニアの世界に入りたてであったり、それなりにかじったくらいであったとしても、一見しただけでは意味をなさないように思える言葉に出くわすことが時々あるでしょう。「音色(timbre)」という言葉を聞いて、私は一度しかそういう経験はありませんが、最初は木のことだと思ったり*1、「抜けが良い(airy)」と言われても、実際に音を聴いてみないとどんな音の特徴があるのか想像できないかも知れません。願うらくは、この記事によってそれらを少し理解しやすくなり、最終的にはこれらの言葉を使ったり考えたりして、自分が聴いているものを正確に説明できるようになって頂ければと思います。

 

低域(Low Frequency)

 低音域はあなたの聴いている音楽の中で、鳴動(rumble)、パンチ(punch)が物理的にどの程度感じられるかをコントロールしています。イヤホンの低域性能をうまく表現するには、量と品質で表すのが簡単です。ダイナミックドライバは、バランスドアーマチュアドライバよりも多くの量を生成することが知られており、バランスドアーマチュアドライバは、より速くベースを生成し、減衰させます。

 

中域(Middle Frequency)

 中音域はボーカルを担当し、男性が下部中音域を、女性が上部中音域を担当するのが典型的です。しかし、中音域には多くの楽器が含まれており、一般的にはサウンドの大部分を占め、リスニング体験を左右します。良好な中音域は、音楽を「自然に(natural)」再生するのに役立ちます。

 

高域(High Frequency)

 あなたが音楽を聴く時、高音域にはフルート、バイオリン、および他の高音の楽器のほとんどが含まれていて、高音域はこれらの甘美な高音を制御しています。また次に述べるような周波数の表現を含みます。すなわち、「抜け(Airy)」「輝き(Sparkle)」「明るさ(Brightness)」「鮮やかさ(Brilliance)」「シャリ感/刺さり(Harshness/Sibilance)*2」などです。

 バランスドアーマチュア、ピエゾセラミック、そして最近出てきた静電ドライバーは、ダイナミックドライバーよりも高音域に適した特性を持っているので、高周波音をより良好に聴かせてくれます。

 

音場(Soundstage)

 イヤホンが作り出す3次元空間のことです。

幅(Width):それぞれの楽器とボーカルを横方向に聞き取り、左右の定位の位置関係を識別することができます。たとえば、優れた音場があると、頭とイヤホンのさらに外側で音が聞こえているように感じられます。

奥行き(Depth):眼前に接近しているものから遠く離れたものまで、目の前にある楽器の間隔を言います。たとえば、最前列からバンドの音を聴き、ミックスの中でドラムの音がボーカルの前で聞こえるか、後ろであるかを判別します。

 高さも音場の要素になりますが、それほど重要な役割ではありません。空から落ちてくる稲妻などの垂直方向の音の感覚です*3

 

音質特性(Sound Signature)

 チューニングとトーンを描き出すことは、自分の好みに合ったイヤホンを選ぶ際に最も重要なポイントです。ドライバの種類と数だけでなく、イヤホンの周波数応答は、あなたがそれらを聞く前に何を期待するかについての最良のアイデアを与えてくれます。イヤホンを説明するために使用できる多くの用語がありますが、ここでは、チューニングをよりわかりやすくするために使用される、より一般的な音質特性とその特徴をいくつか示します。

フラット[ニュートラル](Neutral):特定の周波数を強調しないバランスのとれたサウンドです。

ドンシャリ[V字型](V-shaped):中域が引っ込んでいる一方で、低域と高域でより「色づき」が良く、明らかに強調されます。これにより、通常はより「楽しく」「エキサイティングな」サウンドの全体像が生み出されます。

弱ドンシャリ[U字型](U-shaped):高音域と低音域は強調されていますが、中音域はドンシャリのように引っ込んでいません。これは、低音域と高音域を好みながらも、中音域に適度な実体感が必要な場合に適した、穏便なサウンド特性です。

暗さ(Dark):通常は低音域が優先され、中域音とボーカルが太く聞こえますが、高音域は後退して減衰しているものを「暗い」といいます。

 暗いからといって必ずしも高音域がひどくなるわけではありません。ほとんどのイヤホンは暗い音と明るい音に分類でき、これらの特徴のどちらの要素が強いかで、適度に暗いものから暗さを強調しすぎたものまであります。

明るさ(Bright):基本的に「暗さ」の逆で、高音域が非常に顕著でミックスの前方にあり、通常は中高域が最も高くなっているものを「明るい」といいます。

 「明るさ」は「暗さ」と同じような規則を適用できる一方で、サウンド全体のトーンを表現するのにも使われます*4

 

暖かさ(Warm)

 音の暖かみはボーカルが魅力的で、中域に実体感があるような、全体的に豊穣で濃厚な音色と関連性があるのは明確です。

 

色づけ(Colored)

 単独あるいは複数の周波数が、元の録音で意図されたよりも高いボリュームだったり、逆に低いボリュームで再生されることを言います。これには「フラット」ではない音質特性が含まれ、フラットなイヤホンであっても、普通はチューニングのどこかでわずかに色づけが施されます。

 

音質(Timbre)

 音の色合い(tone color)あるいは音の品質(tone quality)のことで、一つの音楽表現の特徴を他の音楽表現と区別し、それぞれの聞こえる音を簡単に識別できるようにするものです。イヤホンの音質が高ければ、弦楽器など同じカテゴリーの異なる楽器を聞くことができ、それらの違いを簡単に見分けることができます。たとえば、同じ音量で同じ音を再生しているチェロとバイオリンの音の質感の違いが分かるかどうかです。

 

抜け(Airy)

 一般的に、高域音から得られる空間と開放感を表すために使用されます。この用語は、開放型ヘッドホンによく用いられますが、高音域が十分に拡張され、音場が良好なイヤホンを表すためにも使用できます*5

 

ディテール(Detail)

 それぞれの音色がどのように録音されているかとか、すべての楽器音と、その微妙なニュアンスがちゃんと聞こえているかということです。たとえば、フルートやギターが演奏された際に、音の終わり方のニュアンスや、シャープネスや柔らかさの度合いが、演奏された通りに正確に聞こえるかどうかといったことです*6

 

解像感(Imaging)

 音場と同様に、楽器やボーカルを意図した位置に配置して聴くときに得られるイメージです*7

 

シャリ感(Sibilant)

 高音域で発生した音が耳に突き刺さり、耳障りな音やシーシーという音がすることです。高音の歌手は、より大きなサ行の刺さりを出すことがあります。例えば、ハイハット、シンバル、拍手、高音のボーカルは、通常、不快なほど高音を強調することで、シャリシャリし始めやすい音であり、そのせいで顔をしかめることになります。愛用しているイヤホンが、特定の曲でのみ刺さる問題が発生する場合、低反発フォームのイヤーピースが刺さりを改善するのに役立つでしょう。

 

IEM

 IEM(In-ear Monitor、インイヤー・モニター)は、基本的にはイヤホンをオシャレに表現する言葉で、多様なイヤホンがあるにも関わらず、あらゆるタイプのイヤホンに定着し、現在では広く使われています。モニタリングとは、レコーディングを正確に再現するためにフラット/ニュートラルなレスポンスを得る必要性から生まれたスタジオ用語です。

 

分離感(Separation)

 他の楽器が同時に演奏されている間に、各楽器がどれだけよく聞こえ、識別できるかです。私が個人的に考えるところでは、レイヤーや音場と類似した概念で、音楽に十分な分離感がないと、「曇った」音がしたり、混雑したりします*8

 

インピーダンス(Impedance)

 イヤホン仕様を見ると、Ω(オーム)と表示されていますが、これはドライバーから最高の品質と音量を得るために必要な電力量を示す測定単位です。インピーダンスが高いほど、イヤホンに流れる電流が少なくなり、より多くの電力が必要になります。この傾向は、300+Ωの定格を有するヘッドホンになるとより顕著になって、それらの潜在的な音量のたった25%を聞くためにアンプなどの外部出力を必要とするといった具合になります。

 

曇り(Muddy)

 全体的にサウンドが混雑して「不明瞭」「不清潔」な状態で再生されていることをいいます。より音数が多い複雑なトラックでは、イヤホンの音が濁って聞こえることがあります。「密度(congestion)」と同義です*9

 

  • 元記事の公開日:2020/01/10
  • 著者:matthew gagliano

 

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*1:木材を意味するtimberとtimbreは発音とスペルが似ています。

*2:「Harshness」は「荒々しさ」、「トゲトゲしい感じ」、「耳障りな感じ」、「Sibilance」は単純に訳せば「シーシー」っていう「歯擦音」ですが、それだとわかりにくいので若干訳しにくい用語です。ボーカルの息が目立つ、「スーハーしている」、ハスキーに聞こえる、シャリシャリしている、毛羽立つ、音の穂先が尖って聞こえるなどの要素に関わる部分を言います。基本的に高域で最も不快感に関わりやすい部分です。

*3:個人的には高さと深さは音の濃密感や音場の雰囲気にかなり関わると思われるうえに、たとえが何を言ってるのか理解できず、このライターが縦軸要素を軽視している理由がわかりません。

*4:説明が端折られすぎてて、何を言ってるのか、にわかにはピンとこないかもしれませんが、ただ単に高域と低域のバランスそのものを指すだけでなく、イヤホン全体の雰囲気を表現するのにも使われると言いたいのだと思われます。つまり「華やか」な音といった単純な高低バランスとは別の概念の音も「明るい」と表現されることもあるので、混同しないようにみたいなことを言ってるのかも知れません。説明が短くて真意は不明ですが。

*5:あくまで私見では、「抜けの良さ」と「抜けの高さ」は必ずしも一致しないように思われます。この箇所の説明にあるように「抜けの良さ」は一般的に「明るい」イヤホンに親和性があり、好んで使われることは事実ですが、中高域と高域のバランスと減衰の仕方を工夫することで、高域を強調しなくても「抜け」は表現できるように思われます。

*6:個人的にディテールとは何かは非常に難しいと思われます。なぜなら音は空間と密接に関連しており、どこで響いているかによって印象が変わります。人によって楽器音のどんなところに生々しさを感じるかもおそらく異なるので、音が生々しく聞こえるかは音源そのものの空間表現だけでなく、イヤホン側の音色の出し方にも依存し、音源を忠実に再現すれば、原音の雰囲気が全部出るかというとそうではない気がします。たとえば弦楽一つ取ってみても、倍音が多く非常に繊細に弦楽音を表現するのが好ましいと思う人と、自然空間では倍音がそんな明瞭ではないはずなので、それがあまり目立たない方が良いとかいっそほとんど聞こえない方が好ましいと考える人もいるでしょう。おそらくディテール感は低域の作り出す空間的な雰囲気、各楽器音の低域の胴鳴りから生まれる実体感も影響するでしょうが、音場の広さと高域由来の分解能により多く依存すると思われます。高域が緻密であれば自然な音の雰囲気は失われやすいので、ひたすら緻密であれば良いというわけではないでしょう。同様に音数がより多く聞こえるのが良いかというとそうでもなく、たとえばかすかな譜面のめくる音が聞こえる、ピアノのペダル踏み込みが繊細に聞こえる、演奏者の息遣いさえ聞こえるというのが良いかというと、一定程度であればそれらに生々しさを感じるでしょうが、普通はそういう音はよほど注意していない限り聞き逃すものであるし、音楽全体の雰囲気を楽しみたい場合にそれらの要素が聞こえすぎると、集中できないという人もいるでしょう。たとえば映画館にいてとなりの席の人の息遣いや身体を揺する音が露骨に感じられると、映画に集中できないのではないかということを考えればわかりやすいかと思います。つまりイヤホンのディテール感とはただ単に音がたくさん聞こえたり、詳細に聞こえることではなく、音楽の雰囲気に適切な形で生々しさを出すことであり、しかもその「生々しさ」は個人の体験に依存するために、人によってイヤホンに求めるディテール感は異なるものになると思われます。一方で単純な意味での「ディテール」とは細部に注目したときに音が聞こえるかどうかという水準で語られます。したがって注意すべきは、細部においてディテールが良いイヤホンが、全体としてディテールが良いとは言えないということです。

*7:ぶっちゃけ個人的に元記事で最も意味不明の解説で、解像感とはどの程度の空間にどの程度の量と厚み、幅、位置関係で各音が存在しており、それによって得られる各音の把握のしやすさのことでしょう。

*8:一方で、分離感が高すぎると1音1音の要素が多くなって情報量が高くなりすぎて、集中力を要求し、全体の把握が困難になり、音楽に統一感が感じられなくなったり、ヒスノイズのような余計な音さえ聞こえやすくなったり、空間がスカスカしたり、音が細切れに聞こえたりします。

*9:厳密には密度が高くても音が明瞭なイヤホン/ヘッドホンは存在するので、このライターが「曇り」と「密度」を同一視しているのはおそらく間違いです。ただしこの場合の「congestion」は「過密」という悪い意味を含むので、「混雑具合」といったほうがわかりやすいかも知れません。駆動力を要求するヘッドホン(普通はインピーダンスが高い)を鳴らす際に音源側のパワーが足りないと音が濁っている感じがある、あのような鳴り方をしているのがいわゆる「曇り」で、解像度の低い機器でも同じような印象を受けます。密度は厳密にはそれとは別の概念で単純に音が密集して聞こえるかどうかです。「congestion」もしたがって音が近いか遠いかの概念でしか語っておらず、音が曇るという音色や空間の透明度に関わる概念とは本来は別のものと思われます。それぞれの音が太く、お互いの音が近い感じに聞こえても、きれいに聞こえるイヤホン/ヘッドホンはあります。

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