なぜこの音が好きなのか本当にわからないATH-ANC300TW
まあぶっちゃけaudio-technica ATH-ANC300TWとかいう変態イヤホンに会ってからもはやこいつしか聴いてなく、こいつのことしか考えていないという私w
わりとなんで、この音に惹かれるのか、ない頭を絞ってずっと考えておりますw
↓こんな感じで真夜中に考えてるくらいこのイヤホンにお熱w
オーテク ATH-ANC300TWぶっちゃけなんで暗く物悲しく聞こえるのか、音の高低的な意味でブライト/ダークで考えてたけど、ATH-CKS5TWと聴き比べて、そう単純な問題じゃないことがわかってきた。これ、たぶん勘所1khz付近の谷と100~300hzくらいに形成される山だな。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) May 31, 2020
そういうわけでわりと気軽にイコライザー気分で感性で音作った説を披露してたけど、実際は多分違う。それどころかオーテク的にはこれ、かなり緻密な音設計してるんじゃないかって気がしてきた。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) May 31, 2020
私にはATH-CKS5TWの音のほうがボーカルが特に基本的に元気に明るい感じに聞こえて、わりとATH-CKS5TW明るいのかと思ったんだけど、周波数特性観てみると、明らかにダークサウンド。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) May 31, 2020
で実際よく聴いてみれば中高域は派手じゃないけど、ちゃんと出てるし、必ずしもATH-ANC300TWの音場自体が暗いわけじゃないってことがだんだんわかってきた。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) May 31, 2020
ぶっちゃけこれは邪道だなんて言ったけど、ATH-ANC300TWは思った以上に奥深いチューニングに基づいてる気がする。次書く記事では180度観点を変える必要がある気がする。まーた前言撤回かって言われそうだけどw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) May 31, 2020
とにかくなんでATH-ANC300TWの音にこんなに魅力を感じるのか、自分でも本当によくわからないw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) May 31, 2020
↓朝起きてもこんな感じwもはやバカですなw
ATH-ANC300TWでこの曲聞くと信じられないくらいきれい。オーテクヤバすぎない?https://t.co/KNZ530JRhX
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
あーもうwATH-ANC300TWとかいうやつ、興味深すぎて、こいつのせいでついつい音楽聴きまくって時間潰れるから、むっちゃ腹立つwなんなんこいつw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
第一印象明らかに悪いやつなのに、聞きこむほど深い。明らかに空間濁ってる気がするのに美しくてきれい。このイヤホン、頭おかしいw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
池田綾子さんの「空の欠片」みたいな曲とかまじでいつまでも聴けてループできるし、聞きながら作業してても思わず引き込まれて手が止まる、このイヤホン、ほんとイライラするwhttps://t.co/OyE30lws4i
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
明らかに高級機っぽくて充実感があるのはMTW2だし、派手さも出してくれて「恋は渾沌の隷也」みたいな曲でも豪華に聴かせてくれて、満たされるわー、それに比べてこのオーテク、なんでこんな陰気なの?って思うけど、オーテク聴いてると、MTW2の音が頭が悪い気がしてくるhttps://t.co/RFrmA2UqBX
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
なーんて、気づいたらまーた聴き比べさせられるわーw語りたくなるわーこの音、まじで変態だわ。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
戸松遥「ユメセカイ」とか出だし、普通に考えてアスナさん元気なさすぎだろって思うけど、すごく嫋やかなきれいな声で聞こえるから一瞬で心持ってかれるhttps://t.co/PjfmZcbfWk
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
どう考えてもATH-ANC300TWを作った人はわりと変態的でやばい声フェチだな、それも変態的なくらい優しい声が大好きっていうw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
だいたい距離感がやばい、こんなにきれいなボーカルなのに、なんでもっと前で聴かせようと思わないのか謎なんだけど、この位置、ほんと微妙に聞こえづらいからつい耳を澄ましてしまうんだよ、なんなんこれw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
息の端がわりと静かに消えるから、きれいな声をもっと楽しみたいとつい思ってしまって、わりと意識を持ってかれる。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
第一印象でクリア感が足りない、全体的に聞こえづらいと思ったのも、このちょっと聞こえづらいボーカルをしっかり聴いて耳を調整すると、すごく落ち着いて聞きやすく、いつまでも聞き疲れしない世界にいざなう装置なのかもしれないと思う。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
普通に考えて高級機なんだから中域もっと豪華に聞かせるだろと思うんだけど、変に色づき悪いのはわりと計算されている気がする。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
なーんてやってると1時間が飛ぶようにすぎる。こいつはやばいイヤホンだ、この時間泥棒野郎、どうにかしてくれw
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) June 1, 2020
とにかく聴けば聴くほど味わい深すぎてやばいイヤホンなのです。
本当の意味では「わりとダークサウンドではない」ATH-ANC300TW
で、ツイッターでも言ってるんですけど、私は最初わりとどちらかというと低域優位なので元気なく、暗っぽく聞こえてるんだと思ってたんですよね。しかしね、よく考えて周波数カーブを見てみると、たしかにやや重心は低域に寄ってますが、言うほど暗いかって言うとそんなことないんですよね。実際聴いてみると、印象的には「陰気」に聞こえるんですが、「音場が暗い」とは違うんですよ。
でね、そういえば基本的にダークサウンドなATH-CKS5TW、あれこんな神秘的な音だったかな?って気づいたんですよね。あいつもっと陽気なボーカルだったはずなんですよ。で、実際聴いてみるとボーカルだけ聞けばわりと明るく聞こえるんですね。ATH-CKS5TWは仄暗い音場の中でわりとボーカルにしっかりスポットライトが当たり、むしろボーカルだけ聞くと賑々しくて元気なんですよ。ピアノももっと活きが良く聞こえるんです。
ATH-ANC300TWとATH-ANC5TWの比較
で、実際周波数測定してみたんですよね。ちなみに条件を合わせるためイヤーピースはどちらもAET07を使用してます。自由音場補正済みです。
測定機材
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- アナライザソフト:TypeDSSF3-L
※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。
で結果なんですが、見てのとおり、やはりATH-CKS5TWのほうが明らかにダークサウンドで、一般的に音場は暗いんです。そして聴感上もまったくその通りなんです。しかし、私の耳にはATH-ANC300TWの音よりATH-CKS5TWの音の方が「陽気」に聞こえるんです。
つまり、ATH-ANC300TWのダークで「陰気」な雰囲気は、周波数特性的な意味での「ブライト/ダーク」によって作り出された雰囲気ではなくて、チューニングによって作られてるんです。まだ推論段階ですが、明らかに怪しいのは1khzの谷と300hz付近に現れやすい山です。これがどうも中域の量感と篭もり具合に影響していて、GRANBEATで1khzを上げて、2khzをちょっと下げると、妙に窮屈だった感じがなくなって普通にナチュラルで優しい声色になります。普通の明るいサウンドにするならさらに2khzを上げればのびやかになります。ただぶっちゃけ2khz上げるとわりと下品に聞こえると思います。だからATH-CKS5TWの中域はナチュラル感を目指した形になってるんです。
私がたぶんチューニングしてたら、おそらく1khzは下げないんですよ、常識的に。高級機でしょ?中域は厚みが欲しい、下げるなら500hzくらいじゃないかと思うんですよ。つまり1khzから2khzは華なので、そこをなんとか目立たせようというのが高級志向の音ってもんじゃないでしょうか?実際EAH-AZ70WやSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2(MTW2)みたいな高級志向の機種はみんなそうしてるんですよね。たぶんオーテク内部でも一度は検討したと思うんです。もっと中域は出すべきではないかと。ところがね、これやるとオーテク独特のハウスサウンドとも言える、ソリッドベース的な暖かみが出ないんですよ。幅広の暖かいべース音が生きてこないんですな。つまりよく「低域ブリブリ」とかいう、あのベースの活き活きしている感じ?あれの肝がここにあるんですよ。
そのベースそんな大事?って思うかも知れないですけど、これがね、独特の甘い、ウォームなノスタルジックな雰囲気には必要なんですよ。おそらくこれまでの機種の音を聴いても、オーテク的にはそうだと思ってるはずなんです。ここは譲れない。
ぶっちゃけATH-ANC300TWの中域は私にとってわりと不快なはずの音なんですよ。実際変な感じがしますし、印象的に近いようで、実は妙に遠くて濁ったところにいて聞こえづらいんです。しかし、それがね、妙にそそるんです。曲のところどころで遠ざかって聞こえるんですよ、それが実に神秘的でエロティックなんです。
勝手な結論
これはね、あくまで仮説なんです。周波数特性を見て、イコライザーで確認しながらの推論ですが、オーテクのこの、ドンシャリっぽいのに肝心の所で妙に落ち着いて聴かせる、地味なサウンドの肝はベース音ですな。そしてそこから導き出された独特の中域構造にあるんじゃないかと思うんです。今のところの結論はこれです。最終的に合ってるかはまだわかりません。とにかくこのイヤホンは私が聴いてきた常識からすると、明らかに変な音がするんですが、わりと深く考えられて音作りされていることはたぶん間違いなく、少なくとも私はこれを作ったオーテクのサウンドデザイナーはかなり凄いのではないかと考えています。
結局ね、オーテクがなんでこんな音作りするかというと、私の推測でしかないんですけど、あそこがマイクメーカーだからなんじゃないかと。音をただ聴かせるんじゃなくて、静寂感みたいなもの、聴かせどころを選びながら音を選ぶ、たぶん相当に深い感性がある気がするんです。この音作りには。
audio-technica 完全ワイヤレスイヤホン ノイズキャンセリング Bluetooth マイク付き ATH-ANC300TW
【関連記事】