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【中華イヤホン KBEAR KB04 ファーストインプレッション】人気機種KBEAR DIAMONDのコンセプトを受け継ぐ、弟分とでもいうべき機種

ヘッドライン

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KBEAR KB04

KBEAR KB04

KINBOOFI KBEAR KB04 ハイブリッドイヤホン 2pin 金属製ハウジング PU製10mm複合膜バランスド.アーマチュア+ダイナミックドライバー コネクター3.5MM 中華イヤホン (マイクなし, ダークグレー)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「金属筐体で少し重い感じがありますが、装着感は良好です」

ASIN
B085XSTD4D
スペック・評価
再生周波数帯域 20~40000Hz
インピーダンス 16Ω
感度 104dB
ドライバー

ハイブリッド型

(ダイナミックドライバー×1, バランスドアーマチュアドライバー×1)

 金属筐体なので少し重みがあります。デザイン的には同じKBEARのDIAMONDを継承した形状をしており、少しスリムな筐体になっているので、DIAMONDより万人向きかもしれません。遮音性も悪くありません。

 

テスト環境

 今回のファーストインプレッションのテストはFiiO M15を使って行っています。ゲインは「高」設定です。

www.ear-phone-review.com

 

装着サンプル

KBEAR KB04KBEAR KB04KBEAR KB04

 

【2】外観・インターフェース・付属品「2pinリケーブル可能」

 付属品はイヤーピースの替え(シリコン2種)、説明書です。

 

KBEAR KB04KBEAR KB04

KBEAR KB04KBEAR KB04


【3】音質「KBEAR DIAMONDをもう少し元気にしたような音です」

周波数特性イメージ(試験運用中)


※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。

 

※またイヤホンの周波数特性イメージはヘッドホンの測定値との互換性を持たせるために、外耳道を疑似的に再現した環境で測定されています。

 

レコーディングシグネチャー(試験運用中)

 レコーディングシグネチャーはバイノーラル録音されていますが、品質は良くありません。人工的に外耳道に近い環境を作って録音していますので、それなりに自然に近い音になっているとは思いますが、聴いたそのままの音質とは異なりますので、あくまで参考情報ということでお願いします。

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

原曲①

www.youtube.com

ギンノイシ Silver Will / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation

anchor.fm

 

原曲②

www.youtube.com

淡い恋~Too full with love~ / Ys HEALING / Copyright © Nihon Falcom Corporation

anchor.fm

 

原曲③

www.youtube.com

花と風のうた / Zwei!! Super Arrange Version / Copyright © Nihon Falcom Corporation

 

anchor.fm

 

ファーストインプレッション

 今回は標準イヤピの中で、真っ黒なシリコンのLサイズを用いて第一印象を確認します。

 

スマホでも充分鳴らせます

 スペック的にはスマホで鳴らすには充分で、Galaxy A20で試してみましたが、とくに不足感は感じませんでした。おそらく問題なく普通に鳴らせます。

 

温かみのある少し穏和な低域表現、少しサクサクとした高域(saya「The Girls Are Alright!」)

The Girls Are Alright!

The Girls Are Alright!

 このイヤホンの低域のシグネチャーはかなりKBEAR DIAMONDに近い印象を受けます。一応比較用にDIAMONDの周波数特性イメージを掲載しますが、たぶん低域はほぼクリソツに聞こえると思います。

www.ear-phone-review.com

KBEAR KB04の周波数特性イメージ

KBEAR KB04の周波数特性イメージ

KBEAR DIAMONDの周波数特性イメージ

KBEAR DIAMONDの周波数特性イメージ

 そういうわけで、低域の雰囲気も似ていて、私には少しベース優位で暖かみが強い、ライブ感重視の音に聞こえます。具体的にはベースがボンボン気味で穏和でやや輪郭が緩く、若干風呂のようになっている中で、ドラムキックが聞こえる感じです。そのためDIAMONDでも同じようなことを言ったと思いますが、中域付近まで熱気が昇って来やすく、中域下の空間は清潔ではなく結構もやっとした感覚があるかも知れません。一方で、中域はDIAMONDより傾斜が強くなっていて、よりはっきりした味付けになっており、DIAMONDでいまいち音の手がかりがはっきりしなかったという人にも、よりくっきり音が把握できる立体感が実現されています。エレキギターのエッジはDIAMONDより活き活きと聞こえるはずで、ロックではボーカル付近により精彩が集中していて、そのあたりではより楽しい印象を受けると思います。

 もう一つの大きな違いは高い高域で、KB04のほうがより早く減衰しています。高い高域によりDIAMONDは風通しの良い雰囲気を作り出していましたが、逆に中域では甘味の不足が感じられるところがありました。それがノスタルジアの点ではやや弱点となっており、DIAMONDは最初は楽しいけれども、飽きやすいイヤホンかも知れないと私は考えていました。しかし、KB04は高い高域はしっかり閉じられて、音に甘味がちゃんと乗るようになっており、中域はより色づいて聞こえるようになっています。とくにボーカルはより甘く、ボディの艶やかな雰囲気が濃く感じられるようになりました。

 一方でハイハットなどがやや目立って脆さが出やすいあたりでは、KB04とDIAMONDよりは比較的真逆の調整をされていることに気づきます。DIAMONDはこのあたりで脆さを抑えてどちらかというと安定感のあるサウンドを目指しているのに対し、KB04はアタックは適度に抑えつつも、あえてハイハットのクラッシュ感を少し強調し、シャンシャンと音が崩れて拡散する味付けをはっきりさせています。これにより低域の暖かみとは対照的なサクサクした高域の雰囲気がDIAMOND以上に強調される効果がもたらされており、ある意味DIAMOND以上にDIAMONDが目指していたサウンドに近づいているかも知れないとも解釈可能です。少なくともDIAMONDよりはよりドンシャリで活きが良いサウンドに聞こえるでしょう。

 そのため、最終的にこういうガールズロックを聴くことを検討する場合、低域は同等であるにしても、中域の甘味とエレキギターの存在感、高域のクリスプな味わいをより鮮明に出してくれるKB04のほうが楽しめるのではないかと思います。

 

 

ライブ感のある床面、ウォームでドライ(Nulbarich「Silent Wonderland」)

Silent Wonderland

Silent Wonderland

 この曲は個人的にはこのイヤホンで聴くのが好きです。暖かみのある低域が少しボフっとするくらいの柔らかい床面で、重みを出して支えてくれている中域は、空間の下半分くらいまでは少しもやもやしていて、音場にはライブ感があります。そのため見通しがよいというわけではありませんが、調和的な雰囲気があって聴き心地が良いです。シンバルはギラつきませんが、かなりシャリシャリエッジが立って聞こえるので、暖かい雰囲気の中でもリズムのキレが悪い感じはありません。

 ボーカルは甘く、濃厚感があり、周囲は清潔ではないのでフォーカスがとびぬけて良いというわけではありませんが、子音は少し強調され、息も伸びるので、空間と適度に調和していながら埋没感はありません。音に潤い感はあまりありませんが、ファンクを聴くにはむしろ好都合なんじゃないでしょうか。

 

 

暖かみがしっかりしており、比較的過酷になりやすい曲も手がかり多めに、しかしマイルドに聞ける(ZAQ「Alteration」)

Alteration

Alteration

 この曲は率直に言って、イヤホンによってうるさくなりやすいところがありますが、このイヤホンは低域の暖かみが中域で音を落ち着かせる傾向があるのと、ドンシャリでありながらギラつきは抑え気味であること、高い高域が閉じていて、中域で甘味が少し濃く感じられるように調整されていることで、ややガチャリやすいこういう曲でも不快感なしに楽しめます。人によっては刺激が少ないと思う可能性はありますが、音が暖かい割にディテール感は犠牲にされておらず、音の輪郭的な手がかりははっきりしています。

 

 
ドライで熱気のあるビターサウンドも表現できる(川田まみ「JOINT」)

JOINT

JOINT

 ドラムは重量感が結構よく出るので、この曲で音場で重みが感じられます。スネアはスナッピーが利いており、しかも温かみがあり、残響感もあるので、どことなくレトロな雰囲気があるヨーロピアンテイスト・ロックの雰囲気がありますが、それがまたこの曲と相性が良いように思われます。エレキギターのエッジの聞こえも良好なので、温かみのある中でも埋没しませんし、黒みも充分でこの曲の格好良さを存分に出してくれます。

 そしてボーカルは甘味があり、コケティッシュな吐息が濃厚に感じられるようになっています。子音の輪郭は比較的明瞭なので、甘くなりすぎてべっとりしすぎるということもありません。ちなみにスピード感は低域が少しゆったりしているので、スネアやハイハットは充分走ってくれると思いますが、キックは人によってわずかにもたつきを感じるかも知れません。

 

 

【4】概括

 低域の雰囲気はとくにDIAMONDとそっくりに聞こえ、DIAMONDのパッケージの構成を見直し、より手に入りやすくしたイヤホンという印象を受けます。ケーブルや付属品は相応にしょぼくなっていますが、イヤホン本体のビルドクオリティの面では妥協されておらず、DIAMONDに興味があったけどちょっと高くて手が出しづらいという人には絶好の代替機となり得るでしょう。場合によってDIAMONDより楽しい音で好きという人もいるかもしれません。ただし解像度では及びません。とくにボーカルとエレキギターはDIAMONDより活き活きして聞こえる可能性が高いです。

 

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KINBOOFI KBEAR KB04 ハイブリッドイヤホン 2pin 金属製ハウジング PU製10mm複合膜バランスド.アーマチュア+ダイナミックドライバー コネクター3.5MM 中華イヤホン (マイクなし, ダークグレー)

 

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