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【中華イヤホン KBEAR KB04 フラッシュレビュー】モニターフラットに近い中域と、深みのある低域、抜けの良い中高域、繊細な高域を持つ。低価格の定番モデル

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KBEAR KB04

KBEAR KB04

KINBOOFI KB04 ハイブリッドイヤホン 2pin 金属製ハウジング PU製10mm複合膜バランスド.アーマチュア+ダイナミックドライバー コネクター3.5MM 中華イヤホン (マイクなし, ダークグレー)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はKBEAR KB04を取り上げます。KBEARKinboofi(これで「キンボファイ」と読むらしい)系のブランドで低価格で人気のある製品を数多く出してきた中華系のブランドです。このKB04も5000円以下とは思えないビルドクオリティを実現しており、音質も価格帯では非常に優秀です。

www.ear-phone-review.com

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:20hz-40kHz
  • インピーダンス:16Ω
  • 感度:104dB
  • ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin

 

KBEAR KB04

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージはこの価格帯では標準的です。本体のビルドクオリティはこの価格帯ではわりと良質で、金属筐体で頑丈です。

 

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

 

装着サンプル

 装着感は良好です。ノズルの長さも充分にあり、大抵の耳によく収まると思います。

 

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KBEAR KB04

 

 サウンドシグネチャー的には中域から中高域はフラットに近く、穏やかなU字型といったところでしょうか。中域はかなり平坦なのでモニターフラットに近いサウンドに聞こえるでしょう。また高域は強調があるので、ハイハットのクラッシュはやや派手ですから、人によってはわりと正統派のドンシャリに感じるかも知れません。実際私もわずか3ヶ月前くらいのインプレッション記事ではわりとドンシャリに評価していました。しかし、実際のところ中域はかなりニュートラルでバランスが良いサウンドです。

www.ear-phone-review.com

 

 さて、一聴した印象がわりとドンシャリに聞こえることは事実です。低域の重みに強調があることは事実ですし、低域はモニター的ではありません。中域は低域に対しては後退的で、距離感的にも床面が近い傾向があります。

 一方で中域は非常にモニター的で、フラットに仕上がっています。中高域の上部から隆起があって抜けと高さが強調され、クラッシュ感もやや派手です。モニター的な中域に対して、ドンとシャリが強調されているので、典型的なドンシャリに聞こえる人もいるでしょうし、実際以前の私は典型的なドンシャリと考えていましたが、反面、中域は非常にモニター的です。

 そのため、原音忠実性はかなり高く、音源の雰囲気をそのままに、少し楽しく聴きたい人にもってこいでしょう。

 

ASHIDAVOX EA-HF1との比較

 少し価格帯は異なりますが、同じような音質傾向を持つ機種として挙げられるのがASHIDAVOX EA-HF1です。

www.ear-phone-review.com

 

KBEAR KB04 vs ASHIDAVOX EA-HF1

KBEAR KB04 vs ASHIDAVOX EA-HF1

 

 上のグラフはどれもAET07のMサイズをイヤーピースとして使用し、自由音場補正済み測定グラフが1khzで交差するように調整したものです。2番目のグラフは1khz以上の拡大図です。KB04はハイブリッドモデルなのでクロスオーバーの影響を考えなければいけませんから、確実とは言えませんが、今回測定された特性上言えることはKB04とEA-HF1はほとんど似ていて、わずかにEA-HF1のほうがフラットに近いと言えるだろうということです。

 

 おそらく聴感上はわりとKB04のほうがドンシャリに聞こえると思われます。少なくとも私はそうです。KB04のほうが高域をバランスドアーマチュアドライバーが担当していることもあり、また高域のエクステンションがより伸びているので、全体的に繊細さが増して聞こえます。

 一方解像度という点で言えば、ASHIDAVOX EA-HF1のほうが口径が大きいドライバーを使用しているせいもあるでしょうが、パワフルでより余裕のある鳴りを感じ、とくに中高域の艶やかさでは勝っているように感じられます。ただ輪郭感という点では、KB04のほうがトランジェントはよく、パリッとした締まりの良い音に聞こえるでしょう。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピースのMサイズ、ゲインは高設定です。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 高域で抜けの良さと低域にパワフルさが加味された、モニター的な中域を味わいたい人におすすめできるイヤホンです。中域はかなり原音忠実性が高めです。バランスの良いフラットに近いU字型サウンドですが、フラット部分が多い割に雰囲気的にはドンシャリ感強めに感じられるのでディテールやダイナミズムも充分に感じられて、決して退屈な音になりません。ビルドクオリティも良く、低価格ではかなりおすすめできる機種です。

 

KBEAR KB04

KBEAR KB04

KINBOOFI KB04 ハイブリッドイヤホン 2pin 金属製ハウジング PU製10mm複合膜バランスド.アーマチュア+ダイナミックドライバー コネクター3.5MM 中華イヤホン (マイクなし, ダークグレー)

 

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