audio-sound @ hatena

audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

MENU

【カナル型イヤホン final A3000 アウトラインレビュー】中域の音場と質感を重視する生音系イヤホン。それは優秀なボーカルホンでもあり、クラシックやJAZZのリスニングイヤホンとしても高次元

ヘッドライン

icon

iconiconicon icon icon icon

final A3000

final A3000

final A3000 【FI-A3DPLMB】 イヤホン 有線 リケーブル対応 カナル型 ダイナミックドライバー 【送料無料】

 

 

こんな人におすすめ

  • スマホでも鳴らせるイヤホンが欲しい
  • クラシックやJAZZを好む
  • みずみずしい音が好き
  • 自然な質感と音場感を重視
  • コストパフォーマンス重視

 

final A3000の概要

 「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「final A3000」です。

 final A3000の完全なレビューはこちらにあります。

 

基本スペック
  • 周波数特性:非公表
  • インピーダンス:18Ω
  • 感度:98dB
  • ケーブルコネクタ:2pin 0.78mm

 

final audio designについて

 final audio designは株式会社finalのオーディオブランドです。自社で企画開発・設計・製造・販売までを行っています。

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

Final A3000の特徴

新たな音質評価法の成果

 Aシリーズの開発は音質と物理特性の関係の分析から新たな評価法を確立するところから始め、その成果はA8000として結実しました。A3000ではその評価法をさらに進化させました。私たちは様々なクオリティで録音された音楽を様々な音量で聴くものです。しかし従来の評価法では音を呈示する音圧などを固定した条件で主観評価を行うことが一般的であり、実際の製品試聴に即した良い音を判断することが困難でした。そこで実際の音楽聴取状況に沿った評価法を新たな研究の対象とした結果、この価格帯での決定版と言える製品に結実させることができたと考えています。

https://snext-final.com/products/detail/A3000

設計、部品、生産技術、全てを見直した完全新設計のドライバーユニット「f-Core DU」(エフコアDU)搭載

 この価格帯ではありえない高音質を実現するため、海外に新たな拠点を設け、振動板・ボイスコイル・磁石・磁気回路・各部接着剤などのドライバー部品、また生産機器までも新設計し、完全新設計の6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」を開発しました。ドライバーフロントハウジングの素材は、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく且つ比重の高い真鍮を使用しています。振動板の時間応答性能を高めるために、ボイスコイルは30μの超極細CCAWを使用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部を徹底的に軽量化しています。さらに振動板は、通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスすることによって、圧力の偏りを最小限に抑え、歪みのない均一な振動板の成形を実現しました。

https://snext-final.com/products/detail/A3000

カスタマイズしたかのような装着感

A3000では、Bseriesの開発で確立したIEMの最適解である筐体設計をベースに、より優れた装着感を実現しています。イヤホンの装着感が優れているか否かは、圧迫感で決まります。人間工学を謳い有機的な形状を選択するなど、シリコンの反発力で保持する方法は一見正しく見えますが、常に耳に力がかかることとなり、気付かない内に耳へ負担を掛け、疲労が蓄積します。有機的で大きな面で耳に接する形状に比べ、接触面積を限定する形状により、圧迫感の無い装着感を目指しました。A3000の筐体は3点で保持することにより安定した装着感となります。下の図のピンク色の部分(耳のポケット)のいずれか1点と、緑色の部分(イヤーピース)の1点、青色の部分(耳珠)の1点の合計3点となります。そのため、多くの方の耳に適合します。接する点全てに圧迫感が無ければ、これほどイヤホンの装着は快適なのかと感じて頂ける、まるでカスタマイズイヤホンであるかのような優れた装着感となっています。

https://snext-final.com/products/detail/A3000

 

2Pinコネクター+オリジナルOFCケーブル

2Pinコネクターは高精度な自社開発品です。最も汎用性が高いとされるφ0.78規格を採用。タッチノイズを考慮して柔らかくしなやかな被覆素材で、イヤーフックを使用する際にも柔軟に曲がり、良好な装着を実現しました。

https://snext-final.com/products/detail/A3000

ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック(ロック機構付き)

イヤーフックはタッチノイズの減少に有用で、装着頂くと歩行時にケーブルと身体が触れることで発生する不快なごそごそ音(ケーブルタッチノイズ)が劇的に減少します。弊社の従来のイヤーフックは、一般的なイヤーフックよりもスリムで、ワイヤーや樹脂の入ったケーブルに比べて異物感がなく、掛けていることを忘れる快適さを特長としています。しっかりとケーブルに固定可能な、ロック機構付きタイプ(Bタイプ)です。

https://snext-final.com/products/detail/A3000

左右軸色違いのオリジナルイヤーピース

音導管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる2種類のシリコン素材を採用。
音導管部分には、耳に触れる部分に比べて硬度が高いシリコンに溝加工を施すことで強度と柔軟性を両立。
耳に触れる部分には硬度の低いシリコンを採用し、快適な着け心地と高い遮音性を実現しました。
軸色を一方はグレー 、もう一方を赤にすることにより、イヤーピースを少しめくってイヤーピースの軸色を確認することで、 薄暗い場所でも左右の見分けがつきやすくなっています。さらに、隣のサイズの軸色が異なる(グレー軸は濃いグレーと薄いグレーの交互、赤軸は赤とピンクの交互)ため、サイズの判別もしやすくなっています。
サイズはSS / S / M / L / LL の5サイズで、持ち運びに便利なケースも付属します。

https://snext-final.com/products/detail/A3000

 

パッケージ

 価格相応くらいのパッケージです。付属品は特に多いというわけではありませんが、一通りそろっています。

 開梱体験はとくに豪華ではありませんが、価格の標準は満たしています。

final A3000
final A3000
final A3000

 

ビルドクオリティ

 シンプルでプラモデルのようなデザインです。少し飾り気がないかもしれませんが、ビルドクオリティは良好です。

final A3000
final A3000
final A3000

 

装着感

 装着感はしっかりしています。小さな耳でもおそらく問題はないでしょう。遮音性もよいです。

final A3000
final A3000
final A3000
final A3000

 

PR

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro

Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro

ベストセラーモデルがさらに進化

⼈気モデル「Soundcore Liberty Air 2」の音質・機能性をさらにアップグレードした上位モデル。Anker独自の「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去することで、聴きたい音楽をクリアに届けます。また、あなたが今いる環境をアプリ上で選ぶだけで、そのシーンに最適なノイズキャンセリングを起動させることができます。

HearID 2.0

従来のHearing Profileの自動作成に加えて、ロックやポップ等の音楽ジャンルを掛け合わせて設定することが可能になり、より自分の好みにあったサウンドをお楽しみいただけます。

外音取り込み機能

音楽を聴いていても、イヤホンを付けたまま会話や公共施設のアナウンス等の外音を取り込んで聴くことがきます。(※本機能はアプリでの設定が必要です)

直感的なタッチ操作

イヤホンのタッチパッドを操作するだけで、着信への応答や音楽の再生、停止、曲送りが可能なほか、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の切り替えができます。

音質

音質総評
  • 原音忠実度:A-
  • おすすめ度:A+
  • 個人的な好み:A

 

 final A3000は非常に質感表現に優れたイヤホンです。その最大の魅力は中域の丁寧な再現にあり、クラシック音楽では明晰な定位をみずみずしい自然な質感とともに味わえます。

 欠点はあきらかに低域にあり、それは比較的深くまでよく到達していますが、中域に対して劣位に置かれており、とくに音量が小さいときには音場の底が浅く聞こえ、いわゆる「沈み込みの足りない」感じがあって、音楽全体が軽っぽく思えます。そのため、レコーディングシグネチャーの「白き魔女」のような壮大さを強調するようなクラシック音楽を聴くと鳴動感が足りないために、迫力と生々しさに欠ける印象を受けることがあります。

 この点で、クラシックファンにとって、A3000よりはEarFun Air Proのほうが安く手に入り、ベターな選択肢といえるところも多いでしょう。とくに普段音楽を音量小さめで聴く人には、外出先でもANCつきで小音量で快適に聴けるのは魅力的なはずです。

 ただ、人によっては低域が静かなくらいのほうが音楽の全体像が分かりやすい場合もあるので、一概にどちらとは言えないところはありますけれども。

 

音質的な特徴
美点
  • 中域への適切なフォーカス
  • 良好なボーカルフォーカス
  • 自然な質感
  • 自然な音場
  • 自然な発色
  • 適度な静寂感
  • 中域を邪魔しない低域
欠点
  • 存在感の薄い低域
  • 重厚感の足りないサウンド
  • 音の臨場感・実在感に欠ける

 

総評

 final A3000は自然な質感と音場表現を持つ中域にフォーカスして聞かせてくれるレコーディングモニターライクなサウンドを持っているイヤホンです。それはかなり録音音源の質感と雰囲気に忠実でありながら、低域をうるさくならないよう聞かせてくれます。

 2万円以下でクラシック音楽やJAZZを楽しみたいリスナーに真っ先にお勧めできる製品の一つですが、低域の不足が気になるかもしれません。有線にこだわらないならば、EarFun Air Proも検討してみるとよいでしょう。もしかすると、よりあなたに合っているかもしれません。とくに小音量で音楽を聴く場合は。

 

final A3000

final A3000

final A3000 【FI-A3DPLMB】 イヤホン 有線 リケーブル対応 カナル型 ダイナミックドライバー 【送料無料】

 

【関連記事】


 

中華イヤホン
完全ワイヤレスイヤホン
イヤホン
ヘッドホン
デジタルオーディオプレーヤー
ニュース
特集記事
HiFiGOブログ
セール情報

 

新着記事