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【aptX対応ワイヤレスイヤホン dudios Zeus レビュー】暗闇に輝く夜景を望むような、深淵を感じさせる煌めき。味付けとしては重厚味があり、やや下方向に緻密に散りばめられるキラキラした音楽空間

SoundPEATS Q34

Dudios Zeus Bluetooth イヤホン 低音強化 IPX6防水/8時間連続再生/CVC6.0ノイズキャンセリング/マグネット搭載/apt-Xコーデック対応/操作簡なスポーツブルートゥースイヤホン ブラック

 

おすすめ度*1

dudios Zeus

ASIN

B0797KD6BQ

 形状的にはドラム型マグネット内蔵ハウジングで、イヤーフックも付属するので耳への収まりも良い。このイヤホンの出自的にはデザイン的にもQ30Q34といった重厚音味系秀逸ワイヤレスモデルの系譜上に属するもののようで、装着感・操作性は非常に似ている。

 aptXに対応する。PC用のaptX対応レシーバーや手持ちのAndroidスマホ/タブレットaptX対応機種では問題なく認識され、音飛び・遅延などもない。通信性能は安定している印象だ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル、携行ケース。細身でしなやかな丸形コードには若干のタッチノイズがある。

 

dudios Zeusdudios Zeus

 

【2】音質

 音質の全体的な傾向はその出自を感じさせる太い低域がしっかりと足場を作る重厚モデル。雑音を吸い込み、音場をしっかり黒く塗り広げる低域音が作るキャンバスに、温度感と生命的な重みのある、ほどよい精彩のあるピアノや弦楽音、同じく精彩感があって粒も細かいシンバルが奥行きのある緻密に音を描き分けるキラキラした地平を形成する。高域の金管や弦楽は比較的目線に近いところに感じられ、高くというよりは地平線に厚みを増す感じで鳴る。ボーカルの声色も若干太めでアニメ声優系の女性ボーカルは暗く感じられる場面もあるかも知れないが、ふっくら感は良く出ており、温かみのある印象。イメージとしては生活感のある大都市の夜景を少し高いところから眺めるような、暗い中に浮かび上がる細やかな街の灯りの拡がりに、吸い込まれそうなパノラマ感のある音楽になる。

 

[高音]:高域ののびやかさは高さよりはやや奥まる感じで密度を加える風に聞こえる。開放的に高く高く伸び上がるのではなく、広い中域にエネルギーと色彩を加える高域(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は奥行き左右ともに広さと緻密さを感じさせるパノラマ・サラウンド感のある音。開放的で個々の音の分離感がしっかりしており、弦楽を中心に色合いもややシャープにはっきり出るので、万華鏡のような印象を受ける。瞬発力があり、曲の勢いへの追随性も感じられる。

[低音]:硬さと重み、深みのある落ち着いた上品な低域。深く沈みこんで雑音を吸い込むような床面を作り、中高域の精緻な色合いを引き立たせる漆黒の重厚さを感じる。中高域を邪魔せず、引き立たせる良質な音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:深掘りされる感じで地平線からやや目線下に緻密で左右奥行きともに広い空間が感じられる。ボーカルは近く、低域は少し深めから全体を支える。高低はむしろ奥行きのレイヤーとして感じられる。パノラマに広げる形で立体感が出るイメージ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルの粒感は明瞭度が高く、細かく出る。鳴り方も軽く細くならずに一定の硬さや厚みのある固体感のある音。(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:尖る感じもなく、自然で鮮明度もあり、息感も出ていて楽器にも埋もれずはっきりと聞こえるため、女声でも男声でも万能に味わえる。

 

【3】官能性

 山崎あおい「ふたりぼっち」は緻密でやや重厚味のある足場に支えられている。ボーカルはやや厚みが出てしっとり感もあり、暖かみのある生命感がうまく出ている。もっさりしやすい曲だが、音の瞬発力もよいので重たげな感じはない。

 水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」は鮮烈さと重厚味のバランスの良いパーカッションにパンチ力があり、表現も緻密で爆発力との兼ね合いもよい。高低はそれほど感じられず、どちらかといえば地平線付近に密度を集中する味わいに感じられる。

 やなぎなぎ「春擬き」も地平線付近に密度を感じる。低域は深掘り感が出てやや下方向に広く、ボーカルはサビでの抜けは高く伸びるというよりは奥まる形で感じられる。左右は広く、情感を加える弦楽もやや太めの元気な音で、全体として繊細さよりは力強さを感じさせる密度感。

 さユり「フラレガイガール」はピアノと低域の重厚味が曲全体の骨格をしっかりと形成する。細く鋭く聞こえる傾向のあるボーカルもこのイヤホンで聞くと、力強さが出て、別れのもの悲しい感じよりは吹っ切れた決意が感じられる味わい。

 

【4】総評

 重厚味と力強さがあり、下方向に緻密な夜景のようなきらびやかさのある音楽が味わえる。高低の開放感には乏しい反面、左右の広さは十分で地平線付近の密度は高く、説得力が感じられる。パーカッションの爆発力もしっかり出るのでもっさりすることなく、重厚で熱い音楽は素直に楽しめ、ロック、JAZZ、クラブミュージックなどに向く。低域好きも満足できる重厚味は圧倒的だが、その味は中高域を押しつぶす支配的あるいはもっさりさせる重力的なものではなく、エネルギーと煌めきを与える深い暗闇を感じさせる、中高域を引き立てる良好なもの。価格を考えると、なかなかに魅力的で面白いイヤホンだ。

dudios Zeus

 

【5】このイヤホン向きの曲

 太く力強いボーカルと重厚味のある表現が曲を説得力あるものにしている。確かな足場に支えられながら、煌めき感を伴う形で曲が展開される。素直にエネルギッシュでありながら、繊細さも十分に感じさせてくれる良好なバランスで味わえる。

 

 同様に重厚さと緻密な煌めき感のバランスが良く感じられるのがこの曲。低域が支配的すぎたり密度がありすぎるとボーカルが埋没しやすかったり、爆発力が足りないと単調に感じられやすい、若干難しめの曲であるが、このイヤホンは低域を十分鳴らしつつ、しっかり深掘りさせて中高域の音を存分に聞かせる上、爆発力と煌めき度は十分。この曲をじつにうまく聞かせてくれる。

 

  ボーカルは力強い。ドラムは重厚で張りも良く、爆発力があり、金管の色気はやや太く力強く渋く、曲調によく合う。緻密で個々の音に分離された粒感のある表現もこの曲の細かな骨格をよく再現してくれる。

 

  キラキラ感と重厚でJAZZ味のある表現力が生きるのがこの曲。カツカツとギアにはまるようなリズム感とキラキラッとした遊び心の感じられる楽器たちに心が躍り出す。楽しい。

 

Dudios Zeus Bluetooth イヤホン 低音強化 IPX6防水/8時間連続再生/CVC6.0ノイズキャンセリング/マグネット搭載/apt-Xコーデック対応/操作簡なスポーツブルートゥースイヤホン ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。