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【特集】名曲「There's No Ending」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの空間表現力と瞬発力を比較する

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There's No Ending

There's No Ending

 毎回、私が愛する名曲を紹介するとともに、オーディオ製品を聞き比べようという不定期企画です。今回は7回目になります。

 毎回名曲をいろいろな完全ワイヤレスイヤホンで吟味していますが、最終的にはプレイリスト作成に役立てるための個人的なメモっていう程度の記事です。どうぞくつろいでお楽しみください。

 

 

【過去記事】

  1. 【特集】名曲「Harvest Moon Night」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホン6種を丸裸にする。
  2. 【特集】名曲「We Laugh We Dance We Cry」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホン6機種のリズム感と鮮明度を比較する
  3. 【特集】名曲「17才」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの色彩感と密度感を比較する
  4. 【特集】こんな夜更けに「ねごと」かよ!名曲「アシンメトリ」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの空間表現と低域ブーム感を比較する
  5. 【特集】名曲「hectopascal」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの緻密感と発色を比較する
  6. 【特集】名曲「いつかまた生まれた時のために」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの緻密感と音場感を比較する

【試聴する完全ワイヤレスイヤホン】

 今回取り上げる6種類のイヤホンもいままで同様、手持ちの低価格完全ワイヤレスイヤホンから選びました。ラインナップはメジャーとは言えない製品ばかりです。この記事の趣旨としてはレビューが少ないこういったマイナー機種の情報をなるべく詳しく提供しようという目的でやっていますから、当然の結果です。メジャーな製品にはネット上含めたくさんレビューがありますからね。

  1. Hihiccup Hi-TWS
  2. ifancier KD-66
  3. KOMODO U10
  4. Lesoom S1
  5. SoundPEATS Truengine
  6. TIAMAT Thor

 

 今回は前回から入れ替えてません。

 

【音質比較レビュー】

課題曲について

 この曲は配信専用です。RUANNっていう最近結構いろいろ露出が増えている新進シンガーが歌っているんですけど、なんとまだ中学生らしいです。最近若くて活躍する人材が増えていますけど、独学で語学も学んで作詞・作曲もして、メジャーデビューもするとか恐ろしいなって素直に感心します。

 

 そして、この曲も中学生が作った曲とは思えない完成度です。この前の「I AM STANDING」とか「LOVE & HOPE」はまだ比較的普通のガールズロックに近い曲でEDM色はあるけど、展開的には思春期ロックだなぁっていう少女らしさが感じられたのですが、この「There's No Ending」は曲調はだいぶ成熟した印象を受けます。歌詞は少し厨二病っぽいけど

 交響詩篇エウレカセブンの新作劇場版「ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」の主題歌になっています。

eurekaseven.jp

 

 この曲を聴いた途端に惹き込まれ、是非この曲を聞き比べたいと思ったので、この記事を書きました。この曲は結構緻密な空間表現で、計算したような演出があるので、音場の広さの表現を丁寧に出せるかもそうですが、音の立ち上がりにうまく反応できる瞬発力を持っているかも味わいに影響しそうです。

 


There's No Ending

 

Hihiccup Hi-TWS

CANAVIS J29

 このイヤホンは中低域の厚み重視なところがあるので、高低バランス的には低域寄りで少しもっさりした印象を受けます。ボーカルや木管風のデジタル楽器音は少し近めに出ます。またイヤーピースの密着感にもよりますが、低域の重厚感が支配的になりやすいところがあり、やや透明なボーカルが影響を受けやすいところがあって、低域が目立つ感じになるとボーカルが濁って聞こえる感じはあるかも知れません。音には一定の膨張感があるので、ボリューム感重視な鳴らし方で見通しはよくないところがあるので、解像度感を求める人には少し向きません。

 かなり重厚で満腹感のある音ですが、全体の印象はやや暗い感じで聞こえるかも知れません。あとこの曲では低域中心にブーミーな表現になりやすいところがあり、人によってはボワついて感じられるでしょう。

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ifancier KD-66

ifancier KD-66

 やや音は遠めで奥行き感や左右を強調するような鳴らし方になっており、見通しは良いです。音はやや解像度感が悪く感じられるところもあり、結構情報量の多いこの曲だと、音の残響がノイズのように感じられるところがあるのは価格なりといったところ。そのせいかやや奥ゆきを強調する傾向と相まって、篭もったように感じる人はいるかも知れません。

 音場表現の感じや高低の感覚、ボーカルの位置関係など、相変わらずバランス良いと思う鳴らし方ですが、情報量的にこの曲をやや持て余している感じがあって、分離感は劣る印象。解像度感の低さは直前に紹介したHi-TWSだとボリューム感でうやむやにしていたところがありましたが、こちらは元々よいバランス感覚が裏目に出て、解像度感の悪さが素直に出てしまうところがあります。

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KOMODO U10

KOMODO U10

 音の光沢感、煌めき感が強いので発色は抜群で、立ち上がりもスムーズなので、この曲のスピード感もしっかり出ます。低域は全く重量感が出ていなくて存在感も希薄。解像度感はかなり高いうえにキレも良いサウンドで、刻みの良いメリハリ感を味わえます。

 中高域中心になりやすく、やや軽妙すぎるところがありますが、高い解像度感で流行のハイファイ志向な仕上がりで曲を楽しめます。この曲に関してはかなり満足度が高いです。

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Lesoom S1

Lesoom S1

 音が全体的に近く、発色はかなりよいですが、膨張感があって空間全体に充満して聴かせる感じがあります。音が頭全体を包み込んでくる感じで聴かせるので迫力と没入感があるのが特徴で、低価格とは思えない臨場感の高いサウンドを奏でます。発色が良い上に意外と瞬発力もあるので、キレも悪くなく、聴き応えがあります。

 尖りがないウォームなサウンドで膨張感もありながら、ボヤボヤ感はあまりなく、密度感高めにしっかり聴かせる音響です。個人的には結構びっくりするくらいいい表現です。

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SoundPEATS Truengine

SoundPEATS Truengine

 

 2ドライバーのせいか、この曲だとだいぶ低域を下に抑えて、高域方向にマージンを取るような空間表現を感じます。そのため出だしは少しスカスカして寂しげに聞こえますが、サビに向かうにつれて厚いパワフルな重みのある音で空間を満たし始めます。今回のイヤホンの中では音に一番パンチ力があり、低域の深みから音が浮かび上がってくる重みのある表現になります。高域方向はやや発色が悪いところがありますが、サビでは密度感が充分にあるので、寂しいスカスカ感はありません。

 出足の空疎な感じはむしろ密度のあるサビを生かすように、曲全体にメリハリを加えているとも言えますし、2ドライバーの表現は音圧的にもパワフルで、音が膨張する割に輪郭感もしっかりしており、満腹感を充分感じさせてくれます。

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TIAMAT Thor

TIAMAT Thor

 正統派ドンシャリの音で、この曲との相性は悪くないです。重厚な低域音と少し発色がよく透明感が強調された高域を共存させて聴かせるので、コントラスト感は今回のイヤホンの中では最も高く、それに伴って高低の音像にメリハリ感があります。一方でアタック感は少しセーブしているところがあって、また中域の音が若干おとなしく、わざと抜いているようなところがあって、表現としては高域と低域の対比を強く出す大味的な表現になっています。

 この曲をダイナミックに楽しく聴かせるという意味では今回最もパフォーマンスを発揮してくれた機種です。

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【総評】

 今回の曲ではまずTIAMAT Thorがおすすめです。若干大味傾向ではありますが、空間表現的にスカスカしたところがなく、瞬発力は必ずしも高くないのですが、コントラスト感を出すことでダイナミックに音楽展開を感じさせるところがあって、細かな足回りの悪さはあまり気になりません。

 次に聴き応えがあったのは、Lesoom S1で、包み込んでくるような密度感のある音響と、しかし圧迫感を出し過ぎない音を耳当たり良く聴かせるバランス感覚、そして意外と悪くない瞬発力とかなり満足に聴かせてくれました。

 その次は難しいですが、KOMODO U10を推します。高域を中心に分解能の高く瞬発力も抜群の音を奏でるので、この曲をスピード感重視で楽しむなら最適です。発色も良く、中毒性も高い音響です。

 続いてはSoundPEATS Truengineが密度感の差をしっかり感じさせつつ、パンチ力のある音響で迫力とダイナミズムのバランスが良くて楽しく、さらにHihiccup Hi-TWSは重厚感がしっかり出ていて楽しめました。

 ifancier KD-66はバランスの良い音響で一見レベルが高く思えるんですが、その分粗も目立ってしまったところが多く、素性は良いんですが少し不得手な面が出てしまった印象を受けます。

 

 というわけで、このささやかなレビュー記事はこれでおしまいです。毎度のことでありますが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事が皆様の参考になり、楽しい音楽ライフにつながれば幸いです。

 皆さんの音楽ライフを応援しつつ、今回もお別れしたいと思います。

 

 

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