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【完全ワイヤレスイヤホン NUARL NT01AX レビュー】比較的自然な色合いでどこまでも伸びる高域と厚みのある中低域を共存させた恐るべき機種。おすすめ

NUARL NT01AX

NUARL NT01AX

NUARL 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth5 高音質HDSS採用 IPX4防水 最大再生時間35時間 片側紛失サポート有 マイク・リモコン付 NT01AX ブラックゴールド

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「若干不安定なところもあるが、ほぼ安定した品質」

おすすめ度*1

NUARL NT01AX

ASIN

B07KVRJBVG

 装着感は比較的良い。イヤーフックをしっかりと耳の対輪に引っ掛ければまず落ちることはないだろう。遮音性はそこそこで、音漏れは少しだけ目立つかも知れない。

 aptX対応。通信は基本安定している。遅延・途絶はない。ただし、初期起動時にペアリングだけ少し手間取った。接続してもすぐ切れる現象が出たが、しばらくすると落ち着いた。

 

 ちなみにNUARLとは、中国とオーディオ、バッテリー、ケーブルなどの貿易を行う中華系国内企業エム・ティ・アイが2016年に立ち上げた新興のオーディオブランド。

 レビューとは基本的にあまり関係ないのでどうでもいいが、NUARLのサイトは無駄にデザインが懲りすぎててメモリーをバカなくらい消費するので、貧弱なPCやタブレットで見るとハングアップすることもあるので、注意。←経験済み

 どちらかというと国内海外を問わず、新興オーディオメーカーほど、デザインに凝ったサイトを作る傾向にあるが、大抵無駄にわかりづらい上に、最適化に問題があるのか必要性もないのに動作が重い傾向にある。利便性を損なうだけなのでやめてほしい。

 

 この機種の音質について、購買層が被る他機種との比較レビューもあります。併せてお楽しみくださいませ。

www.ear-phone-review.com

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【2】外観・インターフェース・付属品「連続再生時間は抜群に優秀」

 付属品はspinfit含めイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 

 NUARL製完全ワイヤレスイヤホン第1世代のNT01の充電ケースはユーザーから使い勝手が悪いと言われていたが、NT01AXを含め第2世代は改良版の充電ケースになっており、使用感は大きく向上している。

 具体的にはケースの蓋の開閉がワンタッチでスムーズにできるようになっており、ケース内でのイヤホンの固定力も上がっているので、前世代のケースで指摘された充電がうまくできない問題は解決した。

 連続再生時間はイヤホン単体で7時間(aptX使用時、SBCでは10時間)以上と抜群に優秀。充電ケース込みで最大35時間と、とにかく最新チップを採用して高まったバッテリー効率を最大限に生かした設計がされている。

 防水性能はIPX4。小雨程度なら問題ないという品質だが、水たまりに落としたり派手な水はねを被ると支障が出るかも知れないので、雨になったらしまったほうがよいレベル。どちらかといえば防汗目的と考えた方が良い。

 

 なおネット上でAVIOT TE-D01dやこのNT01AXが自動ペアリングや自動接続に満足に対応していないという情報もちらほら見るが、私の手持ちの個体は両機種ともケースから出した途端にペアリングモードになり、接続も自動。まあここらへんは相性もあるのかも知れない。

 あとはL側じゃなくてR側をペアリングしている場合、自動接続がうまくいかないことがある。自動接続しない場合はR側でペアリングしてないか確認してみると良い。

 

付属イヤーピースがしっくりこなかったら

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【3】音質「しっかりした中低域の表現が支える、突き抜ける高域に妙味を感じる」

 音質的には比較的厚みのある中低域の土台の上に、驚くほど伸びる高域が乗っかっている、かなり魅力的な音。この機種はグラフェンドライバーを採用しているが、これを採用している機種は音が全体的に不自然に硬くなる傾向があった。

 だが、この機種は米TBI Audio Systemsが提唱する最新音響技術HDSSを導入したせいかはわからないが、グラフェン系イヤホンにありがちなシャリシャリ感がほとんど感じられず、高域でもかなり自然な太さのある、弾力感のある音になっている。これにはちょっと驚いた。この技術によって立体感が改善されると謳われているが、たしかに高域の伸びは尋常でなく、天井知らずと言って良い。ただ、中低域に関してはHDSS非採用の下位機種NT01Lとほとんど変わらない印象。それを踏まえると、HDSSの恩恵は高域の高低感に対してもっとも大きいのだろう。

 音質傾向としてはわずかにドンシャリ傾向に思うが、全体的に密度感は高く、スカスカしたところは感じない。下位機種のNT01Lに比べると、高域の精彩が増した分だけ、中低域がおとなしく見えることはたしかで、どちらかといえば高域の突き抜け感とふくよかさを共存させた優美さに意識が向きがちではあるが、それを支える中低域も充分に存在感のある量感と膨張感、厚みを持っており、高域を引き立てるに充分である。

 

 

[高音]:高域に関しては素晴らしい。突き抜け感は最高レベルだが、それだけではない。透明感や光沢感を不自然に強調する感じはないにも関わらず、つややかでのびやか、明るく感じる。突き抜け感の強いイヤホンは高域が細くなる傾向のあるものが多いが、このイヤホンは太さを維持しつつ、発色と両立させている。倍音を多用する女声オペラも充分に楽しめるだろう。繰り返しになるが、この価格でこれは素晴らしい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:この中域と低域は下位機種のNT01Lからあまり変わり映えがしない感じではある。ただ厚みのある音の割に全体的に明るい印象があって、最初はこの機種の高域が明るいせいだと思っていたが、NT01Lを聴いても明るかったので、そもそもこのシリーズの中低域自体が比較的高域と連携が良く暗くさせない表現になっていると思われる。一定程度の厚みがありつつ、明るさを阻害しないバランス感覚のある中域と言える。

[低音]:厚みのある振動で100hz~40hzまで素直な減衰。30hz以下も振動感が残る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音は全体的に近めに感じる。高域の精彩に目が奪われがちになるので、中低域は相対的におとなしく思えるかも知れないが、結構厚みがあって音自体は出ている(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:グラフェンっぽいところは少しあって、ドラムは輪郭感が強めで地熱感はほとんどない。ただそれ以外はグラフェンっぽい硬い感じはそれほど目立たず、ほどほどの肉厚感と膨張感のある音で意外と柔らかみも持っている音で心地よい。シンバルは粒感が良い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域がとにかくよく伸びるので女声ボーカル向き。しかし、細く強調する感じがないので男性ボーカルでも違和感を感じづらく、万能に楽しめる感じだ。

 

【4】官能性「重厚感と快活さを共存させた、明るく楽しい表現力を持つ」

ヨルシカ「冬眠」

  シンバルの発色が結構しっかり出る。タッグを組むドラムも反発力のある輪郭感が明確に出る鳴らし方で、メリハリ感があり、元気な躍動感を音場に作り出す。楽器音は全体的に明るめで、エッジ感は全体的に明瞭で張りのある音響でロック感は充分。ただし全体的に音が近いので、背景の黒さはあまり出ないところがあり、その点この曲の若干の鬱成分の苦味を含む「しっとり感」はうまく出ないかも知れない。

 


負け犬にアンコールはいらない(通常版)

 

ずっと真夜中でいいのに。「秒針を噛む」

 パーカッション勢が前面に出てきて、やや存在感が強く、元気に鳴るので印象的には明るめに聞こえる。ピアノの色味も濃厚さよりは光沢のある明るさを重視した色合いで、ドラムスが支配的にリードする印象を受けることもあり、JAZZっぽい感じよりはポップスロック色に寄せた色合いに聞こえる。

 


正しい偽りからの起床(通常盤)

 

水瀬いのり「三月と群青」

 この曲を存分に味わうに価格帯で最適な完全ワイヤレスイヤホンの一つ。金物の発色が良く、ボーカルやピアノの色味が明るく、全体的に快活で底抜けといっていいくらい元気で快活。高域がしっかり突き抜ける割に不自然な強調感がないので、尖ってギスギスすることもない。ややキラ味が強いと思うものの、白化する感じはなく、つややかさは失われない。

 


BLUE COMPASS【初回限定盤】

 

渕上舞「グラヴィティ」

 全体的に音は近め。音の輪郭感と発色は全体的に良く、充分に明るいが、低域には一定の重みと爆発力があって、ただ単に上だけ明るいのではなく、下からの躍動感の支えが存在している。元気なのに軽薄な印象を与えない。この曲でも発色はかなり明るいので、高域はとくに強調感が加えられているように思うのだが、音が細く尖る感じもなく、キラキラ不自然に浮き上がるところもなく、自然な太さを感じるので臭みがない。ボーカルの息だけは少し刺さりやすく、それだけが欠点という感じ。

 


~TRΛNSMISSION~【通常盤】(CD)

 

三月のパンタシア「星の涙」

 金物の精彩がよく、ボーカル含めて音響の発色が明るいので、この曲を楽しむのに充分。ギターも明るく少し浮かれた音を鳴らす感じがする。天井感を感じさせずにどこまでも突き抜けるような高域はとくに味わい深く、推進力となる楽器音とともに高く発射するサビの盛り上がり感が素晴らしい。

 


あのときの歌が聴こえる(通常盤)

 

Matt Bianco「I Never Meant To」

 比較的濃厚味のある、JAZZ曲はどうかと興味を持った。明るすぎる感じで出るかと思ったが、中低域に重厚さがあって軽っぽくならず、意外と満足に聴ける。ただし、ボーカルはツルツル明るくて若々しくなっており、渋みは大分消えているので、大人びたムード感は減って感じられやすい。音場はやや狭く、その点も空間に充満する空気感を味わいたいタイプの人からは物足りなく思えるだろう。

 


Matt's Mood

 

飯島真理「天使の絵の具」

 飯島真理の突き抜ける透明感のあるアイドルボイスを味わうなら、文句なくおすすめできる機種の一つになる。音が全体的に近いので、やや圧迫感を感じるところはあるが、楽器の発色と輪郭感に優れ、元気な勢いが音場に満ちて楽しい。明るく朗らかなこの曲の雰囲気が良く出ている。だが何よりも素晴らしいのは、若々しく瑞々しい透明感のある飯島真理のスラッと伸びる高域ボイスを思う存分味わえるところ。不自然に強調される感じもなく、生々しい息感を伴いながら、上で透けるように抜ける声を、かなり忠実に再現してくれる感じは中毒的と言って良い。もちろん「愛・おぼえていますか」も楽しめます。

 


ゴールデン☆ベスト ビクター・イヤーズ 飯島真理

 

【5】総評「現状2万円以下最強」

 抜群に長持ちする連続再生時間をはじめとする価格帯標準以上のスペックと、上位機種さえ食ってしまうところのある魅惑的な高域表現を武器に下克上を目指す注目機種。ライバルとしてはコンセプト的に被るところの多いGLIDiC TW-7000だろうけれども、あちらは使い勝手にいまいちなところが多く、屋外利用にはあまり向かないところもあるので、せっかくのバッテリー性能を生かしきれているとは言えず、長持ちバッテリー機種としてはこちらに使い勝手の面ではるかに分がある。

 音質面でも感心させられるところしきりで、HDSSの効果かはわからない*2が、自然な音色を生かしつつ、どこまでも伸び上がる高域の妙味は、GLIDiC TW-7000のキンキンシャリシャリな音よりは万能に近い。価格差は存在するが、多少上乗せしてもこちらを選んだ方が満足度は高いだろうと個人的には思う。

 現状最もコスパが高い機種の一つであることは確かであり、高域表現力だけ見ればコスパ最強はまず揺るがないだろう。アニソンを始め、ダンスミュージック、ポップス、ロック、そして高域歌唱力を味わうオペラなんかにもおすすめである。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ks-pETweL._SL1200_.jpg

 

【6】このイヤホン向きの曲

Maroon 5「Sugar」

 飯島真理の曲のように高域ボーカルののびやかさを楽しめるので、女声ボーカル曲全般強く、アニソンなんかも最適だが、このイヤホンの魅力をより明確にするため、あえてこの曲を推す。全体的に輪郭が明瞭で音の立ち上がりがスムーズなので、解像度感とメリハリがあるだけでなく、自然な感じの太さのある高域表現は中域からの連携もスムーズ。男性ボーカルでも白む感じもなく、愛嬌のあるクールな声をそのまま味わわせてくれる。こういうスタイリッシュサウンドを味わうのに充分な足回りの良さと機転を備えている。

 


V Japan Special Edition [Explicit] (Special Edition)

 

NUARL NT01AX

NUARL NT01AX

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

*2:ただし、本文中でも述べたがNT01Lと聞き比べれば、明らかに高域まわりの精彩の差が大きいので、HDSSが最も有効に働いているのはこのあたりだと思う