【国内正規品】GRADO SR80e オープン型オーバーヘッドヘッドフォン アメリカ製 新シリーズ 000868
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「遮音性はほぼない」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「インドア向き」
- 【3】音質「開放型ならではのスピード感とシャープネス満載サウンド」
- 【4】官能性「キレの良い爽快サウンド」
- 【5】総評「妙にハマるGRADOサウンド」
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【1】装着感/遮音性/通信品質「遮音性はほぼない」
おすすめ度*1 |
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ASIN |
イヤーマフがちょっと小さいし、若干クッションが薄い気がしたりもするけど、耳が痛い感じはあまりない。側圧はちょっと強めだけど、意外と長時間つけていても耳は痛くならないかな。ここらへんは頭の大きさとかで変わりそうだけど。軽量。
開放型なので遮音性は低いし、音漏れも大きい。
【2】外観・インターフェース・付属品「インドア向き」
付属品はヘッドホンプラグ変換コネクタ。ケーブルのタッチノイズはない。
オープン型だし、ケーブルも両方から出ていてかさばるのでアウトドア用ではない。
【3】音質「開放型ならではのスピード感とシャープネス満載サウンド」
高域から低域までスピード感があり、開放型らしく抜けも良くて、しかも中高域では音のエッジをキレキレに強調してくる。一度このスピード感のある音を味わってしまうとそこから足を洗えないGRADOファンというのが一定数いるらしく、このブランドのスカッとサウンドは罪深い。
とにかくエッジ感のある音でロックやEDM向き。
[高音]:キラキラ感は強く、シャープネスも高めだが、オープンエアーなおかげで尖る前に音が駆け抜けていくので刺さる場面はない。弦楽のエッジは鋭いのでヒステリック感は強いかもしれない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域高域の境目あたりで少し音がゴチャゴチャしやすい印象はある。細く高域に向かって伸びていて、スリムな印象を受ける。
[低音]:100hz~40hzまで比較的はっきりした太い振動。30hzで沈む。低域は抜けが良いせいか、やや目立たない場面も多い(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:解像度や分離は決して高いわけではないが、輪郭や抜けが良いので、音像ははっきり感じられやすく、解像度が高く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムはバズンバズンあるいはバツンバツン。やや鼓面よりな音に聞こえるが、ボディはしっかりしている。スピード感良好。シンバルはドライ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは明るいが、輪郭がしっかりしていて、息感も丁寧に出る。
【4】官能性「キレの良い爽快サウンド」
Rasmus Faber「We Laugh We Dance We Cry」
輝きや輪郭はかなり強調され、鮮明度は高いが、開放型なので耳に刺さる感じはない。かなりシャープに音が尖るが、圧迫感がなく、痛い感じはない。デジタルドラムはシャープなのでややエッジが強調されて砂粒っぽさが表面に出る。音場は広いと特筆するほどでもないが、開放的。パンチは強いがそれほど尖らず、ウォームな感じが維持されている。キックも明瞭感と厚みのバランスが良い。
fhána「天体のメソッド ~Quote from Stardust Interlude~」
ピアノはややキンキン感が強く、少し焼けつく感じがあるが、耳に痛いほどではない。開放的でこの曲では奥行き感のある音響が楽しめる。光沢は強めではっきり明るく出るので、キラキラ感が強い、ボーカルもツヤツヤ感が強く、やや細くスリムに伸びる。
Trysail「銀河鉄道999」
ツアーDVD収録曲。ボーカルが澄みやかに伸びる。つややかで明るく輪郭も明確で美しい。「ツ」音やや尖るが、アクセントといった感じで目立ちすぎるほどではない。音場はやっぱり少し狭くて、ボーカルがハモるところでは広がりがイマイチ足りないように思うが、全体的に発色が良く明るい。低域はおとなしめに聞こえる。こういう明るいアイドルソングは相性が良い印象。
TrySail First Live Tour “The Age of Discovery" [DVD]
Sumika「春夏秋冬」
アコースティックギターの再現度は悪くなく、輪郭はしっかりしているので、空間に音が滲み出る様子が感じられて丁寧に聞こえる。上にもスリムにエッジよく伸びて開放的な音場を感じさせる。ボーカルは明瞭感高く艶やかで、ベースはウォーム。シンバルもドライだが、暖かめの音がしっかり出ている。ピアノは光沢艶やかに濃くなりすぎない。
【5】総評「妙にハマるGRADOサウンド」
GRADOのヘッドホンは上位機種から下位機種までだいたい似たようなデザインで似たような音質だから、ある意味当たり外れがない。日本ではあんまり売れている気配がないけど、アメリカでは大人気のブランドでキレのある爽快サウンドを奏でてくれるから、Fenderみたいな音が好きならちょっと試してみると、ハマるかもしれない。ギターのキレが最高。
結構ファンがいるブランドでずっと興味持っててほしいと思ってたけど、案の定いい音奏でてくれます。とにかく元気で明るく晴れやか。
【国内正規品】GRADO SR80e オープン型オーバーヘッドヘッドフォン アメリカ製 新シリーズ 000868
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。