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【コラム】入手困難なスパイラルドット++の手持ちがさすがに底を突きかけているので、代替イヤピを探していたら、ちょうどいい時期に発売されたAZLA SednaEarfit Lightとかいう神イヤピについて

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AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light [S/M/Lサイズ各1ペア] 傘部柔軟性強化 独自開発特殊高品質シリコン採用高音質イヤーピース

 

今日はイヤーピースのお話です。

 

 

現状シリコン系最強のイヤピ「JVC スパイラルドット++」

JVC Spiral Dot ++

JVC Spiral Dot ++

JVC EP-FX10M-B 交換用イヤーピース スパイラルドット++ 4個入り Mサイズ ブラック

 

 私はJVC党で、イヤピはスパイラルドット++派だということをつねづね公言してきました。

 実際スパイラルドット++は中高域の分解能がよろしくてガチャガチャする感じやキンキンする感じ、シュワシュワかすかに聞こえる音の端の風切り音みたいな干渉音が改善されるので、音像がはっきりして聞こえますし、フィット感もよく、大きめの径のノズルにも装着しやすいとかいう神イヤピ。

 工作精度も高く、どこぞのAZLA SednaEarfitみたいに、まれに削り残しみたいな余計な線が残っていることもなく、ピンセットで手入れする必要もありません。

 

 以前もAVIOT TE-D01dがちょっと中高域ガチャガチャしてたのでスパイラルドット++つけて改善させてますみたいなことを書いたりしました。

www.ear-phone-review.com

 

イヤピ関連の情報元

 イヤピについては海外のレビューも含めて結構読んでますけど、いつもお世話になっているe☆イヤホンさんの記事を最も頼りにしています。多謝。

e-earphone.blog

 

品薄すぎてついに手持ちが底を突きだした

 で、中高域がガチャガチャすると思ったらスパイラルドット++つけるし、聴いてみて耳に少しきつい感じが出たらスパイラルドット++にするし、みたいなことをしているとスパイラルドット++どんどんなくなります。

 在庫が少なくなるのを見越してたわけじゃないけど、発売当初イヤホン聴いたり買ったりするたびにスパイラルドット++買ってたんで、かなり潤沢にスパイラルドット++を買いこんでいる形になり、結構余裕がある感じだったんですが、4月中旬ごろから目に見えて在庫が減って入手困難になったせいで、とにかくイヤホン買うたびスパイラルドット++つけてたら手持ちがなくなり始めました。

 とくに早く品切れしたMがやばかったけど、先日奇跡的にYCでたまたまMだけ入荷したのを手に入れることができたんで、一息ついている状態ですが、それでもMLとLがもう手持ち切れそう。

 それで代替イヤピあれこれ考えてたら、「こういう状態になっているのは私だけではないはず!」と閃きました。というわけで、スパイラルドット++信者だけど、そこそこイヤピマニアの私がここ1ヶ月ばかり研究して見つけた、スパイラルドット++の代替イヤピを紹介します。というかAZLA ORTAに付いてたヤツなんですけどね。

www.ear-phone-review.com

 

 中高域を改善するイヤピ

 ここでどういうイヤピがスパイラルドット++の代替品になりうるかというのをわかりやすくするために、2節くらいイヤピ論みたいな話が唐突に入ります。興味ない方は飛ばしてください。

 

 イヤピの特性によって、中高域の改善方法には2通りのパターンがあります。一つはこちらがよくあるパターンなんですが、中高域をマイルドにする方法。とくに高域を少し丸めてウォームにし、耳当たりをよくするイヤピは多いです。この方法だとたしかに中高域の尖る感じは薄まるので、より中域に集中しやすくなって整理された感じになりますが、問題は高域の抜けが早くなる感じで伸びが悪くなり、発色も暗く見えがちになるという点です。また大抵このマイルド系のイヤピは口径が狭められているので、音場が狭くなり易く、ステージングが悪くなるという欠点を抱えていることが多いです。

 低価格の、あんまりステージングなんて意識してないよーってイヤホンではあまり気にならないかも知れませんが、ちょっと高めのステージングを意識したモニター系イヤホンを使い出すと、音場が狭くなるのはどうしても気になってきます。高域の音が丸まってウォームになるのも解像度感が若干落ちることに直結しやすいので、せっかく高域に魅力を感じて、キラキラ系やらガチャガチャ系やらのイヤホンを買っているのに、聴き心地をよくするために発色を落として、わざと高域が暗くなるようにしていては、本末転倒です。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61FZNcdqqiL._SL1500_.jpg

ステージング重視かつ中高域のくっきり感重視、そして自然な音質の理想的イヤピ「JVC スパイラルドット++」

 もう一つの系統が抜け自体をよくしてすっきりさせる形で音質を改善させるという志向を持っているイヤピで、JVC スパイラルドット++はこちらの系統に属します。スパイラルドット++のいいところは口径が大きいので、音の広がりが良く、ステージングが悪くならないので音場が狭くなりません。また高域を丸めないのでウォームにならず、自然な発色が維持されます。

 普通はノズルを大きくすると、低域に不足感が出たり、音が空間に対して細く感じられたり、刺さりが出やすくなる傾向が見られます。

 スパイラルドット++にも類似の傾向は見られて、音は少しスリムになりますが、(おそらくドットのせいで)刺さりは抑えられていて音が尖ったりせずにくっきり聞こえます。低域の不足感に関しても、実際は若干弱まるような気がするのですが、中高域にクリア感が出ることで低域の存在感がむしろ高まったように感じられます。後述するAZLA SednaEarfit系のように、開口部を広くしたイヤピは大抵、低域の不足感と刺さりを抑えるためにノズル部分に硬めの素材を使うことが多い印象を受けますが、スパイラルドット++のノズルは硬くないので、装着感もかなり柔らかく快適です。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61WFcJooCBL._SL1500_.jpg

個人的におすすめの代替案「AZLA SednaEarfit Light」

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light [S/M/Lサイズ各1ペア] 傘部柔軟性強化 独自開発特殊高品質シリコン採用高音質イヤーピース

 

 あくまで私の個人的な印象ですけど、販売店員さんに話を聞くと、スパイラルドット++を最上質と評価する人とAZLA SednaEarfitを推す意見に分かれます。で、私は周知の通りJVC党なんで、ずっとまえからスパイラルドット++派なんですが、ぶっちゃけAZLA SednaEarfitも完成度が高いと思っており、比較的愛用してます。Sednaは軸が硬いおかげで色味のしっかりした音を出してくれるので、低域を黒くして音楽全体を活き活きさせたいときは御用達になりますし、高域の音もやや硬質にはなるんですけど、音像がクリアに聞こえるんでレベルが高いイヤーピースです。

 欠点はあって、まず軸と傘が硬いので耳に圧迫感が出やすく、とくに密閉度の高い大きめのイヤーピースでは付け外し時に空気が押される感じが出て、気圧差みたいな圧縮感があります。それと硬い付け心地のイヤーピースは長時間使用すると耳に負担感が出てきます。さらに軸の口径がスパイラルドット++より太いので、ノズルの口径が小さめのイヤホンにはガバガバです。

 しかし、4/20に新しく出たばかりのAZLA SednaEarfit Lightは軸と傘が柔らかくなって装着感が大きく改善され、耳道内での圧縮感もなくなり、結果として発色の濃さは少し抑えられてコントラスト感は減ったものの、使い勝手はかなり向上しました。何より今回のテーマであるJVC スパイラルドット++の代替品としては、かなり近い付け心地、音質になっています。結構感激して早速大量に買い込み、現状不足しているスパイラルドット++を融通するために、スパイラルドット++を使っていたいくつかのイヤホンはこれに交換して愛用しています。おすすめです。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/31q7AhMSBqL.jpg

 

AZLA SednaEarfit Lightの感想

 最後に、実際AZLA SednaEarfit Lightを使ってみての感想をまとめて列挙します。

 

ステージングは良好。スパイラルドット++より少し甘い

 とにかく中高域のあたりのクリアリングがうまく、「なんかピアノがキンキンする」とか「シンバルがシャリシャリボーカルにかかってうるさい」とかって時にはかなり効果を感じます。もちろん前述したように、こういうのはマイルド系イヤピでも改善されるんですけど、このイヤピなら色味もウォームに変化したり暗くなる感じがありません。

 しかしあくまで私個人の見解としては、スパイラルドット++に比べると、音の抜けの良さがスパイラルドット++にわずかに劣り、とくに中高域で音場の幅と奥行き感で差が出ます。次の節で述べますけど、印象的に私がとくに差を感じるのはシンバルとかアコースティックギターみたいな金属的な尖る系の音の音像かな。

 

音像のスッキリ感良好。スパイラルドット++より少し甘い

 あくまで私個人の見解としては、スパイラルドット++に比べると、シンバルの近くにかすかな風切り音みたいなノイズ感が出ちゃったりとかキンキン音がまだ硬いとかいうところはあるので、スパイラルドット++越えとは言いづらいです。

 

装着感は良好なほう。スパイラルドット++やfinal Eタイプと比べると、だいぶ甘い

 あくまで私個人の見解としては、SednaEarfit Lightは材質が柔らかくなって圧迫感が減ったとはいえ、装着感はまだまだ成熟していません。

 柔らかくなってもまだ傘は硬めで耳に捻り込めるくらいなので、捻り込みすぎると低域が強くなってやや音場が狭く感じられる可能性があります。逆に言えば装着感次第ではあるものの、基本的にスパイラルドット++より低域の聞こえはよく、コントラスト感が高まりやすいとは言えますが。良いか悪いかで言ったら、私は悪いという評価をするタイプの、捻り具合で音質や装着感に変化が出てしまうような、フィットの不安定さがあります。

 スパイラルドット++が神がかっていると思うのは、捻り込もうが押し込もうが一定の位置に定まる感じがあって、その時の装着感次第で音が変わるという要素が少ない点です。ここらへんはfinal Eタイプなんかもよく研究されていて、傘の材質が考慮されていて安定感がありますが、SednaEarfit Lightはそれらに比べると傘の材質にまだまだ改善の余地がありそうです。スパイラルドット++はfinal Eタイプなんかと比べても一段上の良好なフィットなので、それが別格すぎるというだけかもしれません。

 

口径が大きく、軸が硬め

 前述しましたが、軸の口径が大きいので、ノズルが小さめのイヤホンに対してガバガバです。またスパイラルドット++は柔らかめの軸なのでイヤホンに装着するのが非常に楽ですが、SednaEarfit Lightは硬めの軸なのでスパイラルドット++のお手軽感はありません。

 

工作精度が甘い

 SednaEarfitの時から感じていましたが、軸のシリコンに枝毛だかアホ毛みたいに「ささくれ」みたいなものがあったり、ねじ切りが粗いような、繊維状の輪ゴムみたいな分岐ができてしまっていたりします。これらが音質に関わるかはよくわかりませんが、SENNHISER MOMENTUM True Wirelessのイヤピにあった十字が結構音を拡散していた感じがあったので、私はSednaEarfitを使用する前にはこういう「ムダ毛」を毛抜きで処理しています。

 この「ムダ毛」の実例を写真で示そうと思いましたが、手持ちのSednaは全部処理済みでした。

 結構この「ムダ毛」は多いので、Sedna自慢の2層構造を作るときにどうしても一定数できてしまうようです。検品して出荷されているはずですから、体感的に1割以上にもなる「ムダ毛」率を考えると、初期不良の類いとは考えられず、検品を通ったと考えるのが合理的で、たぶん音質には影響ないのかも知れませんが、気になります。

 

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light

AZLA SednaEarfit Light [S/M/Lサイズ各1ペア] 傘部柔軟性強化 独自開発特殊高品質シリコン採用高音質イヤーピース

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