【新製品】Noble audio ノーブルオーディオ M3 【NOB-M3】イヤホン カナル型 ハイブリッド型【送料無料】
- 基本スペック
- パッケージ
- 装着サンプル
- 音質
- レコーディングシグネチャー
- 録音機材
- GENS D'ARMES(ロック系)
- Sophisticated Fight(ロック系)
- TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
- 白き魔女(クラシック系)
- 小さな英雄(クラシック系)
- 淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
- FEENA(EDM系)
- The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
- Sophisticated Fight(JAZZ系)
- ケノーピ火山(JAZZ系)
- 浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- QUATERA WOODS(OST系)
- 幻の大地 セルペンティナ(OST系)
- 愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
- 魔王ヴェスパー(OST系)
- 花と風のうた(JAZZ系)
- 総評
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「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。
今回取り上げる機種はNoble Audio M3です。
Noble Audioは2013年10月にジョン・モールトン博士によりカリフォルニア州サンタバーバラに設立された、イン・イヤー・モニター(IEM)を専門とするオーディオブランドです。
今回取り上げるNoble Audio M3は新開発のアクティブ・バランスト・マグネティック・ドライバーと10mmダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッドモデルです。
Noble Audioによると、アクティブ・バランスト・マグネティック・ドライバーは構造的にボイスコイルを用いずに振動板を振動させるため、従来方式のダイナミックドライバーと比べて駆動部の質量を小さくすることが可能だそうです。その結果として、アクティブ・バランスト・マグネティック・ドライバードライバーは従来方式のダイナミックドライバーと比べて過渡応答速度が速く、バランスドアーマチュアドライバーより広いダイナミックレンジを持つ点で優れているとされています。
なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。
ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:16Ω(DD)/7Ω(ABMD)
- 感度:90dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
パッケージ
ONZOのレンタルバージョンなので、正規版とはパッケージ内容が違う可能性があります。パッケージは10万円近いという価格を考えると、標準的な水準は充分に満たしています。純正のペリカンケース付きで高級感があります。
基本的にイヤホン本体にもケーブルクオリティにも不満はありません。
装着サンプル
耳への収まりは良く、遮音性も良好です。
音質
測定機材
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- アナライザソフト:TypeDSSF3-L
※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。
周波数特性
マガジン専用コンテンツになります。
THD+N特性
マガジン専用コンテンツになります。
音質解説
まずアクティブ・バランスト・マグネティック・ドライバーですが、どういうものかはよくわかりませんが、音が太いまま透明度が高い印象を受け、平面駆動型のサウンドに似ている雰囲気を感じます。ただチューニングの差かも知れませんが、音場の広さは平面駆動型のTri-i3ほど感じない気がします。
低域は深みのあるサウンドでエレキベースに熱気を感じることが出来ます。個人的には標準イヤーピースでは重みの響きが足りない気がしましたが、AZLA SednaEarfitあたりを使うとだいぶ黒い音がします。エレキベースの地熱は少し強めに聞こえるので、低域はわりとライブ感がありますが、ドラムキックはそれほど太くなく、一点で重みを加える傾向があるようです。膨張感は抑えられており、輪郭は結構タイトなサウンドです。少しドカドカというかギチギチした感じがありますが、キレのよい感じではあります。個人的にはもうちょっと厚みのあるサウンドの方が活き活きして聞こえるので、10万円出すならそこは少し不満に思う可能性がありますが、悪くない気がします。低域弦楽は少しゴリゴリしており、やや重心が低い音で聞こえます。
中域は全体の中では少し凹んでいます。とはいえ、それほど遠くはありません。ここから高域にかけてはわりとモニター的で平面的な音に聞こえやすく、とくに奥行きは少し足りない印象を受けます。ボーカルの上に中高域が少しかかってくるので、中域はそれほど広くありません。クラシック音楽やJAZZを好む場合、少し窮屈に感じられる可能性があります。透明度は高く、ツヤツヤとした音が楽しめますが、人によっては少し硬い音に感じるかも知れません。ボーカル周りは静寂ではなく、どちらかというと賑やかです。
高域はピークが少し多いので手がかりは多めに感じられます。中域の風通しは悪くありませんが、高域の高さは少し開放感に欠けると思う可能性はあります。クラシック音楽の場合、金管の音やバイオリンの音はディテールの強調があるので、滑らかさと自然な余韻が足りず、少し不自然に感じられるかも知れません。EDMやロックは手がかりが多く、楽しく聞こえるので、どちらかといえばデジタルな音作りの現代的な曲と相性が良さそうです。少しギラツキが強く、バチバチしたサウンドが楽しめます。
個人的に標準イヤーピースでは赤軸のものがおすすめです。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピース(青軸) Sサイズを使い、ゲインは高設定です。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
録音機材
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D'ARMES(ロック系)
GENS D'ARMES / イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(ロック系)
Sophisticated Fight / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
TO MAKE THE END OF BATTLE / Ys Ⅰ&Ⅱ ベストサウンドコレクション / Copyright © Nihon Falcom Corporation
白き魔女(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
小さな英雄(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 小さな英雄 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
淡い恋 ~Too full with love~ / イース・ヒーリング / Copyright © Nihon Falcom Corporation
FEENA(EDM系)
FEENA / PROVINCIALISM Ys / Copyright © Nihon Falcom Corporation
The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
The Silver Will -ギンノイシ- / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(JAZZ系)
Sophisticated Fight / 英雄伝説 空の軌跡FC&SC スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
ケノーピ火山(JAZZ系)
ケノーピ火山 / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
浮遊大陸アルジェス -Introduction- / Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008 / Copyright © Nihon Falcom Corporation
QUATERA WOODS(OST系)
QUATERA WOODS / イースVI -ナピシュテムの匣- オリジナル・サウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
幻の大地 セルペンティナ(OST系)
幻の大地 セルペンティナ / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
愛を感じていたい「終焉」 / オリジナル・サウンドトラック 「海の檻歌」~後編~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
魔王ヴェスパー(OST系)
魔王ヴェスパー / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
花と風のうた(JAZZ系)
花と風のうた / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
総評
あくまで私の個人的感想ですが、おそらく最近のKZの多ドラはこういう音を最終的な目標にしているのかも知れません。透明度が高く、細かいディテールも強調される楽しいサウンドで悪くありませんが、個人的には静寂感と抜けが足りない感じが気になります。音離れの良い、個々の音のまとまりが良いイヤホンを求めているなら悪くないかも知れませんが、わりと値段が高い機種なので、個人的にはこういう音ならもう少し安く抑えたいと思うかな。
まあ、つまり私の印象は「すごくよくできたKZみたいな音のするイヤホン」って感じです。
【新製品】Noble audio ノーブルオーディオ M3 【NOB-M3】イヤホン カナル型 ハイブリッド型【送料無料】
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