GRADO The White Headphone 開放型ヘッドホン 米国製 グラド 期間限定生産【国内正規品】…
- 基本スペック
- パッケージ
- 装着サンプル
- 音質
- レコーディングシグネチャー
- 録音機材
- GENS D'ARMES(ロック系)
- Sophisticated Fight(ロック系)
- TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
- 白き魔女(クラシック系)
- 小さな英雄(クラシック系)
- 淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
- FEENA(EDM系)
- The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
- Sophisticated Fight(JAZZ系)
- ケノーピ火山(JAZZ系)
- 浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- QUATERA WOODS(OST系)
- 幻の大地 セルペンティナ(OST系)
- 愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
- 魔王ヴェスパー(OST系)
- 花と風のうた(JAZZ系)
- 総評
- 【関連記事】
「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。
今回取り上げる機種はGRADO The White Headphoneです。
GRADOは高級かつユニークなヘッドホンを作っているアメリカのオーディオメーカーで、その製品のほとんどは開放型ヘッドホンです。GRADOサウンドとも言うべき独特のハウスサウンドがあり、ハマるとこのメーカーのヘッドホンを聴かないと頭がおかしくなる病気にかかってしまうくらい一部に人気があります。かくいう私も定期的にPS2000eを聴かないと禁断症状が出る謎の病気にかかっています。
さて、GRADO The White Headphoneは2019年に限定生産バージョンとして発売されたモデルです。
なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。
ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。
基本スペック
- 周波数特性:14Hz~28kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:98dB
パッケージ
ONZOのレンタルバージョンなので、正規版とはパッケージ内容が違う可能性があります。
GRADO製品のパッケージングはブランドで共通性があり、価格の割には環境に優しそうなエコパッケージングになっています。付属品もシンプルです。
装着サンプル
GRADO上位機種独特の広いイヤーカップで、装着感は良好ですが、開放型の割に熱は篭もりやすいので、夏場は少し蒸れます。
音質
測定機材
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- アナライザソフト:TypeDSSF3-L
※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。
周波数特性
マガジン専用コンテンツになります。
音質解説
私にとってGRADOというと、ほとんどHall&Oatesの甘いブルーアイドソウルを味わうための専用ヘッドホンみたいになってるんですが、The WhiteもGRADOの上位機種らしく、ボーカル付近が広めに取られています。
低域は他のGRADO製品とほぼ一緒です。GRADOの開放型構造が作り出す独特の重み重視のサウンドで、ドラムキックは少しドシンと重量感があり、エレキベースは深いところで熱気を出しますが、わりと明るく穏和に聞こえます。低域弦楽も重み重視で少しゴリゴリした感じです。
中域はThe Whiteの独特な部分です。少なくとも私が好きなPS2000eや他の上位機種に比べて明らかにボーカルやスネア・タムのあたりに強調があり、リズム主体で聞こえやすくなっています。そのため、音場の定位は独特になっていて、ドラムがギターより優位で前に陣取って聞こえるので、ロックは明らかにドラム主体で進行するようになります。ドラム主体で聴きたい人にはお勧めですが、個人的にはGRADOサウンドを愛する人のほとんどが甘いギターサウンドを好んでいると思うので、The Whiteが選り好みされるとすればこのあたりの聴かせ方でしょう。
高域はGRADOらしくなっており、鮮やかにアコースティックギターの粒立ちのあたりを甘く強調しつつ、超高域で閉じていくサウンドになっています。
GS2000e/GS3000e/PS2000eとの比較
マガジン専用コンテンツになります。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはFiiO M15を用いています。ゲインは高設定です。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
録音機材
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D'ARMES(ロック系)
GENS D'ARMES / イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(ロック系)
Sophisticated Fight / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
TO MAKE THE END OF BATTLE / Ys Ⅰ&Ⅱ ベストサウンドコレクション / Copyright © Nihon Falcom Corporation
白き魔女(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
小さな英雄(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 小さな英雄 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
淡い恋 ~Too full with love~ / イース・ヒーリング / Copyright © Nihon Falcom Corporation
FEENA(EDM系)
FEENA / PROVINCIALISM Ys / Copyright © Nihon Falcom Corporation
The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
The Silver Will -ギンノイシ- / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(JAZZ系)
Sophisticated Fight / 英雄伝説 空の軌跡FC&SC スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
ケノーピ火山(JAZZ系)
ケノーピ火山 / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
浮遊大陸アルジェス -Introduction- / Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008 / Copyright © Nihon Falcom Corporation
QUATERA WOODS(OST系)
QUATERA WOODS / イースVI -ナピシュテムの匣- オリジナル・サウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
幻の大地 セルペンティナ(OST系)
幻の大地 セルペンティナ / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
愛を感じていたい「終焉」 / オリジナル・サウンドトラック 「海の檻歌」~後編~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
魔王ヴェスパー(OST系)
魔王ヴェスパー / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
花と風のうた(JAZZ系)
花と風のうた / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
総評
GRADO The White HeadphoneはいつものGRADOっぽいようで、実はギターよりドラム重視のサウンドになっています。そのせいでGS2000eやPS2000eのような甘い雰囲気に包まれるより前に、活き活きしたドラムがリズムを強烈に意識させてくる感じがあり、ドラム好きにはたまらなく楽しい音に聞こえるでしょうが、ギター派にはちょっと不満が残りそうです。あくまで私の考える正統派GRADOサウンドはGS2000eやPS2000eみたいな感じですし、そちらのほうが全体の響きが自然でバランスは良いので、The Whiteは少しおすすめ度は低いかなぁ。ドラム好きなら文句なくこっちを選ぶべきですが。
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