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【コラム】SONY WH-1000XM4 vs BOSE NCH 700 どっちがいいの?海外比較レビューまとめ

ヘッドライン

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SONY WH-1000XM4
 BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700
SONY WH-1000XM4 vs BOSE NCH 700

 

 

ついにヴェールを脱いだSONY WH1000XM4

 先日お伝えしましたようにSONYの新作アクティブノイズキャンセリング搭載ヘッドホンWH-1000XM4がついに発表され、9/4に発売されます。現在ソニーストアやECサイトをはじめ、さまざまな場所で予約が開始されました。

www.ear-phone-review.com

 

 上の記事でも紹介していますが、SONYによるとWH-1000XM4の主要な強化ポイントは以下の通りです。

  1. 強化されたアクティブノイズキャンセリング性能
  2. AI技術が導入されたDSEE X
  3. ハンズフリーでヒアスルー機能を実現「スピーク・トゥ・チャット」
  4. 2台までの機器に同時接続できるマルチポイント

 

 事前に予想されていたaptX adaptiveへの対応はなかったようで、これは個人的には少し残念なポイントでした。

 

 

一斉にレビュー記事が出始め、情報は揃いつつある

 レビューも解禁になったのか、国内・海外問わず、レビュー記事が一斉に出てくるようになりました。当然のことながら、ライバルであるBOSENOISE CANCELLING HEADPHONES 700(NCH 700)との比較も盛んにおこなわれています。

 そこで今回は海外のWH-1000XM4とBOSE NCH 700との比較記事を取り上げ、その評価を紹介したいと思います。

www.ear-phone-review.com

 

 

SONY WH-1000XM4国内レビューまとめ

 と、その前に国内主要メディアのWH-1000XM4についてのレビュー/インプレ記事を軽く紹介します。

 複数の面でWH-1000XM3と比較すると、別モデルくらい劇的に変化したというよりも、もともと持っていたいい部分を丁寧にブラッシュアップし、新たな機能を与え、より高い完成度で仕上げたモデルということになると思う。WH-1000XM3もかなり完成度の高いモデルだったからこそ、この進化のさせ方は納得できる。

 WH-1000XM3の購入を検討していた人は、ぜひWH-1000XM4の発売まで待って、こちらを手に入れよう。他社製のヘッドホンの購入を検討している人も、一度この強力なノイズキャンセリングを体験してほしい。思わず欲しくなるに違いない。

ascii.jp

 

ノイズキャンセリング性能のアップは、飛行機や電車など、より騒音レベルが高い場所で聴き比べしないと分からなかったのでまたそのテストをしてみたいと思いますが、それより「装着検出機能」や「スピーク・トゥ・チャット」のような便利すぎる機能が物欲をそそりました!

ones.co.jp

 

ちなみに付属のオーディオコードを使用すれば「ハイレゾ級」ではなくハイレゾそのもので楽しめますが、何故だろう?ワイレスのほうが明らかに良い音に感じます。オーディオコードを使う場合は内蔵バッテリーが切れた際の、あくまでも予備として使ったほうが良さそうです。(もしくは有線接続しかできないプレーヤー使用時)それほどに『DSEE Extreme』のデキがいいのかも知れません。

satouchi.com

 

これだけの機能や技術を詰め込みながら市場想定価格が税別4万円のWH-1000XM4は、お値段以上の魅力を感じられる製品です。なぜなら、ヘッドホンとしての基本的なポイントをしっかりと抑えながら、スピーク・トゥ・チャットや2台同時接続などを新たに搭載しているため。これからテレワークにヘッドホンの導入を検討されている人にこそ、WH-1000XM4をオススメしたいです。

japanese.engadget.com

 

そうそう、WH-1000XM3とWH-1000XM4のノイズキャンセリング効果の決定的な違いは聴感上はあまり感じられないんですが、気がつけばWH-1000XM4の方がボリュームを小さめに設定している感じがします。

 

長時間使うとなるとインナーイヤーよりもオーバーヘッドの方がやはり楽だし、スタミナが違いますからね。国内旅行であれば「WF-1000XM3」でも行けるんですが、海外だと「WH-1000XM4」一択になってしまいます。

tecstaff.jp

 

WH-1000XM4は現代的なエレクトリックビートを激しく伝えつ、アーティストの生々しい表現にも寄り添える非常に優秀なヘッドホンであると感じました。耳の肥えたオーディオ好きから、「音楽はストリーミングで聴く」というお若い世代の方まで、幅広い層のお客様にマッチするサウンドなので、ぜひ一度ご試聴ください!

e-earphone.blog

 

もう一つの嬉しい点は「DSEE」を使用しながらでもイコライザーの調整が可能になったということ!

DSEEを使っているとダメとか、LDACだとダメだとか、ハイレゾを流している時はダメとか・・・「XM3」では色々あったのですが特に何も考えなくても全て使えます!
これまで、イコライザーを優先しアップコンバート機能を使えなかったという方にも問題なく使うことができるようになりました。

www.ymge.com

 

 

SONY WH-1000XM4 vs BOSE NCH 700 スペック比較表

 単純にスペックだけを見ると、SONY WH-1000XM4はBOSE NCH 700に比べてかなり優れているように思えます。

  SONY WH-1000XM4 BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700
バッテリー性能

30h(ANC ON)

38h(ANC OFF)

20h
バッテリー充電効率 10mで5h 15mで3.5h
Bluetoothバージョン 5.0 5.0
対応コーデック LDAC/AAC/SBC AAC/SBC
カラー
  • ホワイト
  • ブラック
  • ブラック
  • ラックスシルバー
  • ソープストーン
価格 44000円 45000円前後

 

 

海外レビューまとめ

tom's guide
  Bose NCH 700 Sony WH-1000xM4
Price and value (5) 3 4
Design (15) 14 11
Controls (10) 8 9
Audio quality (20) 18 20
Active noise cancelation (20) 20 19
Special features and apps (15) 12 15
Call quality (5) 5 2
Battery life (10) 7 8
Total Score (100) 87 88

 

ただ単に、クラス最高のノイズキャンセリングをお望みなら、Bose NCH 700をお勧めします。このスリムなデザインのヘッドホンは、周波数スペクトル全体で周囲の音を処理するように設計されており、素晴らしいサウンドと全体的な機能性を提供します。

同時に、WH-1000XM4は、ほぼすべてのカテゴリーでBose NCH 700に匹敵し、より安い価格でより多くの機能を提供しています。これが、ソニーのヘッドホンが新しいカテゴリーのリーダーである理由です。

www.tomsguide.com

 しかし残念ながら日本ではスタート段階の国内販売において、SONY WH-1000XM4はBOSE NCH 700とほぼ同等の価格であり、価格的優位を発揮していません。もちろんXM3の例のように発売後3か月ほどのクリスマス商戦近くに劇的に値下がりする可能性もありますが、少なくとも初値で海外ほどインパクトがないというのは事実です。むしろXM3の例を見ると、初値で買うのは少し躊躇してしまうかもしれません。35000円近くに値が落ち着くのを待ちたい気もします。

 それでも総合的にはSONY WH-1000XM4のほうにお得感がありそうという意見には賛成です。

 

SONY WH-1000XM3の価格変動

SONY WH-1000XM3の価格変動(価格comより

 

BUSINESS INSIDER
  • 350ドルの最新ヘッドホンSony WH-1000XM4と400ドルの最新ヘッドホンBose NCH 700は、非常によく似た製品に思えます。
  •  そうでありながら、両者はほとんどすべての点でかなり異なります。音質は異なり、機能性でも違いがあり、価格にも差があります。 
  • 箱から出してすぐに使いやすい「良いヘッドフォンが欲しい」と思っていて、アプリをダウンロードしたりサウンドをカスタマイズしたりする可能性がほとんどない人には、Bose NCH 700が強く推奨されます。
  • 一方で、Sonyヘッドホンアプリを使用してさまざまなサウンドスタイルを試してみたい場合は、Sony WH-1000XM4を使用すると、Boseよりも音楽を楽しむことができます。
  • 結局のところ、どちらのヘッドホンでも満足できます。両者は同様に優れたノイズキャンセルと通話中の周囲のノイズ削減があります。

www.businessinsider.com

  BUSINESS INSIDERの評価では実際のところ、SONY WH-1000XM4とBOSE NCH 700の間にアクティブノイズキャンセリング性能の差はほとんどなく、通話品質でもほとんど同等ですが、SONYのほうがわずかに劣ると評価しています。興味深い点は、両者のマイクよりもGoogle Pixel 4XLのマイクのほうが効果的に作用したという指摘で、最高品質のマイク性能を備えるヘッドセットであっても、スマホのマイク品質に追い付いていないことが示唆されています。

 

What Hi-Fi?

価格

勝者:Bose Noise Cancelling Headphones 700

 

バッテリー駆動時間

勝者:Sony WH-1000XM4

 

デザインとフィット

勝者:好みによる

 

機能性

勝者:Sony WH-1000XM4

 

アクティブノイズキャンセリング性能

勝者:好みによる

 

音質

勝者:Sony WH-1000XM4

 

総評

SONY WH-1000XM4は、優れたノイズキャンセリング機能、長時間のバッテリー駆動、優れた音質、そしていくつかの独創的な機能を備えており、間違いなくオールラウンドに使える優れた機種です。予算に余裕があり、伝統的なスタイルがお好きな方には、5つ星のXM4をお勧めします。

 

とはいえ、4つ星のBOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700は、コスパの点でより良いヘッドホンです。NCH 700はXM4ほど豊富な機能を持ってはいないかもしれませんが、間違いなくよりスタイリッシュで、よりプレミアムです。BOSEのノイズキャンセリングは、まだ最高レベルです。また、価格も安くなっています。

 

ほとんどの人はSONYにお金を払うでしょうが、両方のヘッドホンそれぞれに良いところがたくさんあります。

www.whathifi.com

  価格面についてWhat Hi-Fi?は実売価格ベースで話しているので、先に出ていたBOSE NCH 700のほうが実勢で安くなっている点を指摘しています。ただしこれはすでに述べたように、日本ではSONY製品は急速に値が変動する傾向にあり、一般的にBOSE製品よりは割安で買える可能性が高いため、時間とともにXM4のほうがNCH 700より安くなっていくと思われます。一方でBOSEが価格設定でSONYに追随する可能性はあり、その確率はわかりませんが、可能性は高い気がします。

 

techrader

SONY WH-1000XM4とBOSE NCH 700はどちらも素晴らしいヘッドホンで、優れたサウンド、クラス最高のノイズキャンセレーション、快適なデザインを提供します。

ただし、純粋なオーディオの忠実度に関しては、Sony WH-1000XM4が最も優れています。Speak-to-Chatやマルチポイント接続などの追加機能は、このオーバーイヤーヘッドホンを単純に補強しているので、その相乗効果により最高の結果をもたらしました。 それが2020年最高のヘッドホンとして我々がXM4を推す理由です。

 

www.techradar.com

  techraderの見立てによれば、「よりスタイリッシュなデザイン」もしくは「優れた通話品質」を求める人以外は基本的にSONY WH-1000XM4を選んだほうがよいという判定をしているようです。

 またアクティブノイズキャンセリング性能についてはtechraderはSONYのほうが優れていると判断しているようです。ぶっちゃけXM3の段階でNCH 700よりもANC性能は優れているという評価のほうが私は優勢であったと思っており、たとえばSOUNDGUYSの測定に基づくレビューではXM3の時点でNCH 700より優れていると明確に述べています。低域でNCH 700が高い遮音性を持っていることは事実のようですが、全体的なパフォーマンスの点ではSONYのほうが一般的なノイズに対して効果が高いと感じられるはずです。

 

 

まとめ

 SONY WH-1000XM4は間違いなく期待できる製品に思えます。NCH 700は現在の価格で売られている限り、相対的に魅力が乏しいことは間違いありません。とくにSONY WH-1000XM4がXM3と同じような値動きをした場合には、それは顕著になるでしょう。XM4がXM3と同じ価格変動をたどるかはわかりませんが、SONY製品の初値は基本的にご祝儀価格になる傾向があります。テレワークには魅力的な製品で、初値でも決してコスパは悪くないはずですが、急いで必要と思ってない人は値下がりを待つか、十分な性能で格段に安く手に入るXM3を選んでもよいかもしれません。

 NCH 700を今買う価値があるかというとかなり微妙です。価格的により安いXM3が存在していることと、XM4発売後に値下がりするかもしれない可能性が残っている以上、BOSE製品がよほど好きというわけでもない限り、購入は待ったほうがいいかもしれません。

 

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM4

SONY WH-1000XM3

SONY WH-1000XM3

BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700

BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700

 

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