IKKOのエントリーイヤホン「IKKO Opal OH2」についての海外レビューをまとめて紹介します。
IKKO Opal OH2の特徴
- ダイナミックドライバーの設計:最新のシングル・ダイナミック・ドライバー・IKKO OH2イヤホンは、32Ωの高密度ナノカーボンダイヤフラムを搭載しています。高音域の繊細さと解像度を高め、フルレンジの忠実なサウンドを実現します。
- 反射及び拡散角度に基づいた最適な設計:IKKO独自構造のSVASテクノロジーを採用し、容積・反射・拡散角度等、精密に設計され限られたスペースでユニットの性能を正確に最大限に引き出す事に成功しました。
楕円形のノズルデザイン:特徴な楕円形ノズルで、耳への圧力を軽減します。イヤーピースをつけて耳に挿入したときに、フィット感が高くて、長期間にわたって痛みはありません。 - ユニークなシェルデザイン:メタル+透明ポリカーボネートのゴージャスなイヤーシェルデザインを採用しました。ヘッドセットのテクノロジー感覚をよりよく感じることができます。また、新開発の24K金メッキ基板を採用し、マイクロカレントを最適化することで、出力信号の歪みを大幅に低減しています。
- 標準のMMCXインターフェースリケーブル:OH1Sと同等の金メッキされたFPCユニットワイヤーを採用します。従来のOH1、OH10付属のケーブルと比べ解像度が向上し、見通しの良いサウンドにしあがりました。また、被膜にはPEとPVCを採用する事で、タッチノイズが発生しにくい構造となっております。
IKKO Opal OH2の技術仕様
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:105dB/mW
- ケーブルコネクタ:mmcx
IKKOが独自に開発したSVAS技術でハイレゾ音源を再現
IKKOは、自社開発のSVAS(Separating Vector Acoustic System)技術を最新のOH2に搭載しました。また、最近発売されたOH1Sにも搭載され、好評を博しています。SVAS技術は、精密に設計された音響空洞構造により、空洞構造内の音信号の拡散と反射を正確に管理することで、音とユニットの性能を向上させます。
海外レビューの紹介
まあ、私の好みからすると、OH2は非常に好きになりやすいのですが、これはMoondrop Ariaをその淡白さゆえに嫌っていた人の意見です。Ariaが悪いと言っているわけではありません。
しかし、OH2が好きであるにもかかわらず、私はOH2はトップエンド領域でもっとエネルギーを提供するために、より良いチューニングをすることができると思います。
OH2は、ゆったりとしたリスニングをしたい人向きで、批判的なリスナー向きとは言えないので、後者にはたぶんあまり興味を持たれることはないんじゃないでしょうか。実際、IKKOはこの製品をクリティカルリスニングのためのセットとしては販売していません。
長所:
- 良好な中音域と滑らかな低音
- スムーズで疲れないトップエンド
- プレミアムな開封体験
- 頑丈な作り
短所:
- 音場が狭い
- 少し滑らかすぎるかもしれない
https://www.head-fi.org/showcase/ikko-oh2-opal.25553/review/27494/
OH10をよりリーズナブルにしたような感じです。また、IEMも簡単に装着できます。私はこれが誰にとっても破滅的な欠点であるとは思えませんが、それ以外はおそらくもっと良いものを買うためにお金を貯めることができます。クリティカルなリスニングを期待しないのであれば、最高です。
このIEMをうまく補正するために、分析的なオーディオソースを使うことが助けになります。特に、Chord Hugo 2のようなイメージングの分離が誇張されたオーディオソースが必要ですが、このような手頃な価格のIEMには、不釣り合いなソースです。
長所:
- 味わい深いリラックスサウンド、不快感がない
- 丸みを帯びた低音スラム特に重低域が非常に良い
- ボーカルはシャウトがある
- 新しいイヤーチップとオーバルノズルシステムに驚く
- 目立った欠点はない
短所:
- クリティカルリスニングには向かない・・・これはどちらかというとhd650のような表現になります。ライブコンサートのようなリアルな音質で、スタジオのようなクリアな音質ではありません(hd600)。自分自身がどういう音を期待しているかがわかっていれば良いだろうけど。
- ユーフォニックで分離の悪い表現
- 減衰よりも幅を重視した音
https://www.head-fi.org/showcase/ikko-oh2-opal.25553/review/27291/
まとめ
IKKO OH2は公式の周波数特性を見る限り、OH10の低域を浅くした感じで、レビューが指摘している、OH10の焼き直しのリデザイン版という指摘も当たらずも遠からずといった具合だと思われます。ガチガチのオーディオマニア向きというより、当たり障りのない無難なリスニングモデルといった感じでしょう。
わりと人気機種だったOH10が安く買えると思えばいいかもしれませんが、本来IKKOの魅力は低域にあったのにそれが減っているのは難しいところですね。OH7でやりすぎて低域の追求に飽きたんでしょうか。OH7までは「究極の低域を目指す」なんて雰囲気で楽しそうだったんですけどね。
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