- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにEarfunから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- バランス重視
- ながら聞き用のイヤホンが欲しい
- 通信品質重視
- 対応アプリなどガジェット要素重視
- コスパ重視
EarFun Air Sの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「EarFun Air S」です。
EarFun Air Sの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:6h/30h
- 防水性能:IPX5
- 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
- 技適番号:018-220070
- 価格帯:5000円~10000円
EarFun Air Sの特徴
- 最新のBluetooth 5.2 およびQCC3046チップ のサポートにより、 音途切れを抑えました。従来方式に比べより低消費電力で、安定したシー ムレスな接続を実現しています。
- 遅延を最小100ms-まで抑える「低遅延モード」をオン にすれば、動画視聴の際の映像と音声のずれを大幅 に低減させ(旧モデル比)、スムーズなゲーミング&動画視聴体験が可能に。
- マルチポイント接続にも対応通話時の音声を高音質化す るマイクを2基搭載し、同時2台待ち受けが可能な「マルチポイント」に対応しました。リモート会議などテレワークでの利用にも最適です。
- EarFun Air Sは、大口径10mm径ウール複合素材振動板を搭載し、ディテールの美しさにもこだわり、奥行き感のある豊かな音を再現しました。 もしスマホでEarFun Audioアプリをすでにインストールしました場合、このアプリを削除してApp Store/Google Playから最新版のアプリを再びダウンロードしてインストールしてください。
- ENCノイズキャンセリング(Environment Noise Cancellation)を通じて周囲の様々な雑音を除去することができます。街の喧噪、風の音などなどの騒音/環境音を90%以上除去します。*ノイズ低減は、感じ方に個人差が生じる可能性がございます。
- 高性能バッテリーとBluetooth5.2の低消費電力により、イヤホンはフル充電状態で最大30時間の連続再生が可能です。通勤通学はもちろん、飛行機や新幹線等の長距離移動でも途中で電源が切れることなく安心してご 利用いただけます。
パッケージ
EarFun Air Sのパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- 専用充電ケース
- イヤーピース
- Type-Cケーブル
- マニュアルや保証書類
ビルドクオリティ
Earfun Air Sのビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感
装着感は良好です。
接続品質
SBCでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも接続は安定しており、その後は一貫して音楽を聴くことが出来ました。
バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し、ケースの蓋を閉じる |
ペアリング | 電源ON後、接続先がなければ自動でペアリングモード |
曲再生 | 多機能ボタンを2回タップ |
再生停止 | 多機能ボタンを2回タップ |
曲送り | 右側の多機能ボタンを3回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを2秒長押し |
音声アシスタント起動 | 右側の多機能ボタンを2秒長押し |
ANCモード/トランスペアレントモード切替 | 左側の多機能ボタンを2秒長押し |
ゲームモード切替 | 左側の多機能ボタンを3回タップ |
アクティブノイズキャンセリング性能
詳細は有料記事に譲りますが、Earfun Air SのANC性能は価格帯では平凡以下です。空調のゴーというような音の削減効果はそれなりにありますが、私の持っているゲーミングノートのサーという系統の音にはおそらくほとんど効果を発揮しません。
公式の説明でもこの機種のANCは低周波のエンジン音の削減効果くらいしかないと表明されていますが、測定値を見る限りその説明通りのようです。
音質
今回は標準イヤーピース Lサイズを使い、FiiO M15とSBCでつないでレビューします。
EarFun Air Sはこのブランドが得意とするニュートラルに近いサウンドシグネチャーを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:B+
EarFun Air Sは非常に優れたニュートラルなバランスを持ち、歪率も非常に低い優秀な完全ワイヤレスイヤホンです。欠点は解像度が低い点で、このせいで本格的な鑑賞用途よりはながら聞きに向くような調整になっています。
音質的にはAir Pro 2のほうが総じて価格差以上に優れていると言えるうえ、ANC性能なども優れているため、おすすめ度が高くなります。付属アプリに魅力を感じるという人以外はAir Pro 2を買うのが良いでしょう。
音質的な特徴
美点
- 自然な質感
- 良好な定位感
- 重厚
- 悪くない中域の透明度
- 低歪
- 良好な鮮明感
- 中域への適切なフォーカス
- 艶やか
欠点
- 高域の拡張性に欠ける
- 解像度で物足りない
- 総じて劣化Air Pro 2
総評
EarFun Air SはAirシリーズの最新機種として、優秀なブランドが新たに生み出したリスニングイヤホンです。優れたサウンドバランスと優秀な低歪率で価格を越えたパフォーマンスを実現していますが、ANC性能は物足りず、解像度はかなり控えめになっています。解像度の不足はこのイヤホンを、本格的なオーディオ鑑賞用としてよりはながら聞き用のカジュアルリスニングイヤホンにしています。
価格帯では悪くないというか、平均以上の選択肢かもしれませんが、抜群ではありません。当ブログは引き続きこの価格帯で買うならAir Pro 2を推奨します。
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