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audio-sound Score
- パッケージ:8.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.0/10.0
- 中域:10.5/10.0
- 低域:9.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.5/10.0
こんな人におすすめ
- 音像一貫性重視
- ウォームなサウンドが好き
- 質感重視
- 濃厚なリッチサウンドが好き
TANGZU Wan’er S.Gの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「TANGZU Wan’er S.G」です。
TANGZU Wan’er S.Gの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 再生周波数:20-20000Hz
- インピーダンス:20Ω
- 感度:107dB
- ピンタイプ:2pin 0.78mm
TANGZU Wan’er S.Gの特徴
- 強力なPET振動板デュアルキャビティダイナミックドライバー。
- 強力なネオジムN52磁気アーキテクチャ。
- スムーズなバランスのとれたサウンドのための>プロフェッショナルチューニングの調整。
- 人間工学に基づいた、快適なイヤシェル。
- デザイナーがプリントされたフェイスカバー。
- 耐久性のある2ピンコネクタ。
- ドライブに簡単。
- 高品質5N OFC純正ケーブル。
Wan’er S.Gは、TANGZU Audioの全く新しいシングルダイナミックドライバー方式のインイヤーモニターです。10mmPET振動板ダイナミックドライバーユニットを搭載し、HiFiクオリティの性能を誇ります。軽量で快適な人間工学に基づいたイヤーシェルを採用し、デザイナーがプリントしたフェイスカバーを装着しています。Waner SGは、そのプロフェッショナルなチューニング調整で高品質のパフォーマンスをわずかな投資であなたにもたらします。
高性能ダイナミックドライバー構成によるダイナミックなパフォーマンス
TANGZU Audioは、最新のWANER SGに高性能ダイナミックドライバー構成を採用しました。高音質PET振動板コイルを採用した10mm径の大型ダイナミックドライバーを左右に1基ずつ搭載しています。このドライバーは、ハイパワーN52磁気アーキテクチャの恩恵を受けています。広い周波数帯域に渡り、スムーズでフルボディーなサウンドを実現します。
プロフェッショナルチューニングの調整
TANGZUは、前モデルであるShimin LiとZetian Wuに対するユーザーのフィードバックを考慮し、その意見をもとに最新のWan’er S.Gをチューニングし、よりバランスのとれた滑らかなサウンドを実現しました。Wan’er S.Gは、さまざまなジャンルの音楽を上質な出力で引き立てます。
人間工学に基づいた快適なイヤーシェル
TANGZU Waner SGは、その特別に設計された人間工学に基づいた耳のシェルで快適なリスニング体験を保証します。カラーバリエーションは、ホワイトとブラックの2色です。両方の色は、デザイナーが印刷されたフェースプレートを持っています。
簡単にドライブでき、ソースを選ばない
Waner SGを使えば、ハイパワーのソースを用意する必要はありません。20Ωの低インピーダンスと107dBの高感度により、高感度なペアリングを実現しました。スマートフォンで手軽にハイレゾ音源を楽しむことができます。もちろん、ポータブルDAC/AMPやDAPを使用すれば、よりきれいな信号のデコードが可能となり、その性能はさらに向上します。
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。デザインはおしゃれですね。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリングケース
- 説明書など
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
透明感のあるシェルデザインです。
装着感
装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
TANGZU Wan’er S.Gはやや中域寄りのニュートラルに近いサウンドシグネチャーを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
低域
TANGZU Wan’er Sの低域は十分に直線的で深いところまで伸びており、見通し感は良好です。中域とのバランスもうまく調整されています。
ドラムキックはインパクトが十分にあり、重さも十分に感じられ、ランブルは少し物足りない気もしますが、おおむね満足できます。
エレキベースも黒く、しっかりとした広がりを持って聞こえます。
よく引き締まって深くまで届いている低域で、重厚感があり、低域好きをそれなりに満足させられると思います。
中域
TANGZU Wan’er S.Gの中域はほぼ完全にニュートラルです。正確な質感とやや低域寄りのウォームな聞き心地の良いバランスを備えており、中域は少しゆったりとし、豊かに聞こえます。
ボーカルは少しふっくらと、やや柔らかい印象で聞こえ、子音が穏やかで、耳当たりがマイルドです。歯擦音の尖りは目立たず、サ行の刺さりもほぼありません。
精細感やエッジ感には少し不足を感じることが多いと考えられるため、大抵の人は音がやや丸みを帯び、分離感はやや抑え気味に調和的な雰囲気で聞こえると思います。
高域のエネルギーが少し弱めで、超高域もどちらかというと閉じているため、中域はやや濃厚感が強いバランスに聞こえるでしょう。
高域
高域は非常になめらかにロールオフしており、スピーカー的な前方定位感をうまく再現していますが、拡張性では物足りません。
楽器音の色付きは悪くないものの、輝度がやや低く、ディテールの再現度や繊細さに欠ける印象を受けるかもしれません。ハイハットやシンバルクラッシュにはもっと煌びやかさと粒立ちの細やかさがほしいと思いますし、弦楽や管楽もいまいち伸びきらない感じがあります。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A+
- 個人的な好み:A
TANGZU Wan’er S.Gは全体的にマイルドで滑らかな聞き心地の良いサウンドを持っています。高域はかなり安全なので、高域に敏感な人には比較的好ましいイヤホンと言えるでしょう。
オーディオスペックの大半は価格以上と言え、まず不足はありません。
音質的な特徴
美点
- 音像一貫性に優れる
- 優れた質感
- 良好な原音忠実度
- 聴き心地が良い
- 温かみがある
- マイルドな高域
- スピーカー的な前方定位感
- 自然な倍音表現
- 中域への適切なフォーカス
- 濃厚感がある中域
- 低歪
欠点
- 低域はもう少し深いと良い
- 物足りない高域拡張性
- ディテール感が不足しがち
- 繊細さが不足しがち
総評
TANGZU Wan’er S.Gは優れたオーディオスペックと耳当たりの良い濃厚なリッチサウンドを備えたイヤホンです。ビルドクオリティやパッケージクオリティも低価格とは思えないほど充実しており、総じて支払った値段以上の満足感を与えてくれるでしょう。
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