- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
こんな人におすすめ
- DTMをこれから始めたい人
- 予算が限られているが、スタジオグレードの高品質モニターヘッドホンがほしい
- ミキシングエンジニア
- レコーディングエンジニア
- スタジオチューニングが好き
- ディテール重視
Classic Pro CPH7000の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Classic Pro CPH7000」です。
Classic Pro CPH7000の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~30kHz
- インピーダンス:64Ω
- 感度:108dB/1mW
- 価格帯:3000円~5000円
パッケージ
業務用製品のため、パッケージは簡素です。紙製でエコ、処分しやすくなっています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- ヘッドホン本体
- 3.5mm→6.35mmアダプタ
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準以上です。軽量でイヤーマフも快適なうえ、イヤーカップの柔軟性も高く、片耳モニタリングも可能です。
ただし折りたたみは出来ません。また、ヘッドバンドからケーブルの一部が露出しているのは気になります。
装着サンプル
イヤーマフは適度な厚みがあり、装着感はかなり快適です。
音質
今回はFiiO M15で駆動してレビューします。
CPH7000は中域下部から低域を除いてハーマンターゲットOEにかなり忠実にチューニングされており、ほぼ完璧にモニタースピーカーのサウンドを再現する優れたモニターヘッドホンです。ブライトニュートラルで音楽のディテールをよく再現するため、ミキシングやレコーディング、DTMに優れた性能を発揮します。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:S+
- 個人的な好み:A+
低価格で本格的なレコーディングやDTMに耐えうるスタジオモニターが欲しい場合、Classic Pro CPH7000はまっさきに検討すべきヘッドホンの一つです。サウンド面では1万円以上の多くの優れたモニターヘッドホンと競合するポテンシャルを秘めており、とくにハーマンサウンドを重視するリスナーにはEQで微調整するだけでそれに限りなく近づけるため、魅力度はさらに高いでしょう。
入門者に最適で、長く使えるモニターヘッドホンであり、文句なくおすすめできる逸品です。長く日本のスタジオシーンやイベントシーンを支えてきたサウンドハウスだからこそ作れたと言える、誇れる優れたスタジオモニターヘッドホンです。
音質的な特徴
美点
- 高い解像度
- 高品質なディテール
- 繊細
- 優れたスピーカー定位感に基づく音像
- 詳細で美しいボーカル
- 十分な空気感
- 色気のあるギターやスネア
欠点
- 不足しすぎる低域
- ウォーム感に欠け、アグレッシブなサウンド
- ボーカルがシャウトして聞こえやすい
- ドライに聞こえやすい
- メタリックに聞こえやすい
- 歯擦音が少し強くなりやすい
- 聞き疲れしやすい
総評
長年に渡って日本の音楽シーンを支え続けてきたサウンドハウスは、日本製で最高のモニターヘッドホンの一つ「CLASSIC PRO CPH7000」を生み出しました。それは5,000円未満という驚きの低コストで本格的なスタジオサウンドを届ける夢のようなヘッドホンです。CPH7000はDTM初心者の初期投資のマネージメントに大きく貢献する理想的なモデルで、これを買うことでモニターヘッドホン選びに迷うことなく安上がりに済ませ、ほかの機材にお金をかけることが出来ます。入門者がプロになるまで使い続けられる5,000円以下の機材というのは稀ですが、CPH7000はそうした機材の数少ない一つです。
【関連記事】