- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
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こんな人におすすめ
- 明るい音が好き
- 元気で快活なサウンドを聞きたい
- スネアの音が好き
- GRADOファン
GRADO The White Headphoneの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「GRADO The White Headphone」です。
GRADO The White Headphoneの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:14Hz~28kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:98dB
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
ONZOのレンタルバージョンなので、正規版とはパッケージ内容が違う可能性があります。
GRADO製品のパッケージングはブランドで共通性があり、価格の割には環境に優しそうなエコパッケージングになっています。付属品もシンプルです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- ヘッドホン本体
- 3.5mm→6.35mm変換プラグ
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着サンプル
装着感はかなり良好です。
音質
今回はFiiO M15で駆動してレビューします。
私にとってGRADOというと、ほとんどHall&Oatesの甘いブルーアイドソウルを味わうための専用ヘッドホンみたいになってるんですが、The WhiteもGRADOの上位機種らしく、ボーカル付近が広めに取られています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:B-
- 個人的な好み:C+
GRADO The White Headphoneは全体の原音忠実度は悪くありませんが、中域の構造が独特すぎて人を選びます。
音楽をドラム中心ではっきり聞きたいという用途には最高に近いパフォーマンスを発揮しますが、普通に音楽を聴くと違和感を覚えやすいですね。
音質的な特徴
美点
- 艶があり、色気に優れる
- 構築感に優れる
- スネアの音が明瞭に聞こえる
- 鮮明感が高い
- のびやかで爽快
- 明るく朗らか
- 原音忠実度が高い
欠点
- 歪が多い
- 深みのない低域
- 不自然な質感の中域
- 不自然な定位
- シャウティになりやすいボーカル
総評
GRADO The White HeadphoneはいつものGRADOっぽいようで、実はギターよりドラム重視のサウンドになっています。そのせいでGS2000eやPS2000eのような甘い雰囲気に包まれるより前に、活き活きしたドラムがリズムを強烈に意識させてくる感じがあり、ドラム好きにはたまらなく楽しい音に聞こえるでしょうが、ギター派にはちょっと不満が残りそうです。あくまで私の考える正統派GRADOサウンドはGS2000eやPS2000eみたいな感じですし、そちらのほうが全体の響きが自然でバランスは良いので、The Whiteは少しおすすめ度は低いですね。ドラム好きなら文句なくこっちを選ぶべきですが。
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