- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにLinsoulから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
こんな人におすすめ
- パンチのあるサウンドが好き
- ダイナミックなサウンドが好き
- ビルドクオリティにこだわる
iBasso IT01Xの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「iBasso IT01X」です。
iBasso IT01Xの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~40kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:108dB
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:10000円~20000円
パッケージ
価格のわりにパッケージは豪華です。多数のイヤーチップと金属製のケース、交換用予備フィルターなどが付属します。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース(5種類)
- 交換用予備フィルター
- キャリイングケース
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準以上です。
装着サンプル
装着感は良好で、小さな耳にもよく収まります。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
iBasso IT01Xのサウンドは中域が少し凹んだV字型のサウンドシグネチャーを持っています。気になる点としては中低域がかなり強調されすぎているため、中域の音像が影響を受けやすく、ぼんやりしやすい傾向があります。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:B
iBasso IT01Xは中域で奥行き感を強調するリスニングモデルです。ただ、音質だけに限れば、これを買うよりは同じようなサウンドバランスで中域の表現やレンジで優れているCCA CRAを買うことをおすすめしますね。
値段はIT01Xの1/6から1/9くらいになりますが、解像度はほぼ同等で、クリア感で上位です。少なくともフルオーケストラを聴くなら、CCA CRAのほうが良いでしょう。
音質的な特徴
美点
- 比較的高い原音忠実度
- ダイナミズムに優れる
- ウォーム
- パンチのある低域
- 奥行きのある音場
- きらびやか
欠点
- 中域が歪みやすい
- 暗く、かさかさして聞こえやすい中域
- メタリックに聞こえやすい
- 中低域が強すぎて中域が濁る
- 左右差あり
総評
iBasso IT01Xはニュートラルを意識しつつ、中域を凹ませたV字型のサウンドを持っています。1万円台のリスニングモデルとしてはスペック的に水準を満たしており、悪くない選択肢です。パッケージも豪華でビルドも優れています。しかし、CCA CRAというより安く手に入る上位互換製品があるため、音質だけでいえば、積極的におすすめする理由がありません。
【関連記事】