- 免責事項
- こんな人におすすめ
- Shuoer Tape Proの概要
- Shuoer Tape Proの特徴
- パッケージ
- メンテナンス性が考慮されたビルドクオリティ
- 装着サンプル
- 音質
- 総評
- 【関連記事】
免責事項
- このレビューはShuoerから誠実な品質レビューを読者に伝えるために貸し出されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- かっつりした少し硬めの音が好き
- 分析的なモニターフラットサウンドが好き
- ディテールサウンド重視
- コスパ重視
Shuoer Tape Proの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Shuoer Tape Pro」です。
Samsung Galaxy Buds Proの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~30kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:105dB/mW
- ケーブルコネクタ:2pin 0.78mm
- 価格帯:10000円~20000円
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
Shuoer Tape Proの特徴
- 調整可能な低域チューニング:Shuoer Tape Proのチューニングは完璧ですが、好みに応じて低域を調整することができます。Shuoer Tape Proのチューニング調整システムは、音響構造内の圧力がフェースプレートのさまざまなネジによって調整される新しい導管構造を使用して実現されます。これにより、ユーザーは好みに応じて低域のパフォーマンスを調整できます。
- 複合静電ダイナミックドライバーユニット:兄弟機のShuoer Tapeと同じように、最新のTape Proは高性能の静電ダイナミックドライバーユニットを備えています。それにより、高解像度の明瞭性、卓越したディテール再現、超低歪み、および優れた楽器分離を備えた非の打ちどころのない音響性能を提供します。このコンポジットドライバーユニットのおかげで、Shuoer Tape Proは、その優れたオーディオパフォーマンスで競合他社を凌駕しています。
- 人間工学に基づいたデザイン:コミュニティからのフィードバックに基づいて、ShuoerはTape Proのキャビティをカスタマイズして、前世代よりもノイズアイソレーションと人間工学が改善された、より的確なIEMを実現しました。付属のケーブルは、長時間のリスニングの間もしっかりとフィットするように、事前に成形されたオーバーイヤーフックデザインで構築されています。イヤーシェルは、高品質のアルミニウム合金材料を使用した高精度のCNC機械加工プロセスで作られています。
- 取り外し可能な2pinケーブル:コミュニティから、Shuoer TapeのMMCXコネクタに関する問題がいくつか提起されました。Shuoer Acousticsは、改良された2pinコネクタでこれらの問題に対処しました。 イヤーシェルとケーブルの間にしっかりとした頑丈な接続を提供します。付属のケーブルにはバランス接続対応の2.5mmエンドプラグがあり、パッケージには2.5mm→3.5mm変換コネクタが含まれています。
パッケージ
端的に言って、Shuoer Tape Proのパッケージは私を感動させました。それは外観の上で豪華というわけではなく、たとえば同じ価格帯でひときわ豪華なパッケージを持つReecho × Peacock Springのように華美ではありません。
しかし、必要なものがわかりやすく梱包されており、イヤホン製品としては珍しいことに製品カタログまで用意されています。カタログにはShuoerの製品が一つ一つ紹介されており、見ているだけで楽しくなります。一昔前は多くの製品に同じ会社の別製品を紹介するカタログが入っており、それを読みながら次は何を買おうかとワクワクする瞬間がありました。今、このカタログを見て、そのワクワクする気持ちがよみがえりました。粋な計らいです。
Shuoer Tape Proは標準で2.5mmバランスと3.5mmシングルエンド接続に両対応しています。ユーザーの要望を受け、耐久性の点から2pinコネクタが採用されたそうです。
Shuoerの製品カタログは読んでいて非常に楽しいです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。パッケージには以下のものが含まれています。
- イヤホン本体
- 2種類合計6つのシリコンイヤーピース(S/M/L)
- チューニングキット(ネジタイプ、予備部品が1種類ずつ、簡易ネジ回しが1個付属)
- クリーニングツール
- 予備用フィルターノズル
- 2.5mmバランス接続対応0.78mm 2pinケーブル
- 2.5mm→3.5mmSE変換アダプタ
- キャリイングケース
メンテナンス性が考慮されたビルドクオリティ
Shuoer Tape Proは廉価なエントリークラスモデルですが、Shuoerがこの製品を長く使ってもらいたいと思っていることは、そのビルドからすぐにわかります。
Tape Proは高級イヤホンのCampfire Audioの製品と同等に思えるくらい、精巧で頑丈に作られています。さらにメンテナンス性が考慮されており、ノズルフィルターが取り外し可能で、イヤホンの清掃も簡単にできます。ノズルフィルター部分のネジ切りはかなり精度が高く、イヤホン装着中にノズルフィルター部分が緩んでくることはないと思われます。
背面のネジは取り外して付け替えることができます。ネジを付け替えることで音導管の内部圧力が変化し、音質が変化します。ネジの色は本体色によって違います。
この銀色モデルの場合、銀色のネジが標準です。青色を付けると低域が増すようです。
ノズルフィルターは本体に標準で装着されているものだけでなく、予備に2つ用意されています。
装着サンプル
金属製で尖っている感じがあるため、少し硬い装着感がありますが、小さな耳でも収まりの良いサイズです。
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ひとつひとつの楽器が手にとるようにはっきりと
演奏者の息づかいや指の動きまで見えるように
演奏されている空気感が目の前に再現されるように
そんなヘッドホンを愚直なまでに追求した
決して飾らない、現場が育てたプロユース・ヘッドホン
モニタリングと音楽鑑賞の共存を目指した音づくり
録音スタジオなどで使われているモニターヘッドホンの音づくりをそのまま皆様に。
肉声や各楽器の定位、音の粒立ちや輪郭、遠近感、広がりなどを、手に取るように聴くことが出来、演奏者やエンジニアの意図をストレートに表現する。
これがモニターヘッドホンの使命です。
しかし、モニター系の音はともすれば長時間の音楽鑑賞には不向きで聴き疲れしやすいといわれています。
SW-HP10Sは、これらのデメリットを感じさせず、モニタリング志向の本格的ヘッドホンをめざして作られています。
音質
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:A+
- 個人的な好み:B+
Shuoer Tape Proは低域から中域にかけては比較的フラットでバランスの良いサウンドを持っていますが、高域の拡張性でやや劣る点が気になります。
質感的に少し硬く、手掛かり感はしっかりしたサウンドなので、構築感があり、モニターサウンドが好きなら気に入るかもしれません。
音質的な特徴
美点
- 中域への適切なフォーカス
- 骨組みのしっかりした構築的なサウンド
- 明瞭に聞こえるボーカル
- 高いディテール感
- ハリのある艶やかなサウンド
- ニュートラルに近くバランスが良い
- エッジ感がある
- 明度が高く明晰なサウンド
- 歯切れの良いサウンド
欠点
- 高域の拡張性に欠ける
- 硬く聞こえやすいサウンド
- 少し足りない低域の深さ
総評
Shuoer Tape Proは比較的正確な中域構造を持ち、構築感に優れているモニターライクサウンドを持っているイヤホンです。高域の拡張性には欠けますが、中域をしっかりと明晰に聴かせる能力に長けています。フルオーケストラを聴くには窮屈な音場に思えますが、室内楽やJAZZ、EDM、テクノを好むユーザーには満足度が高いと思われます。
パッケージクオリティとビルドクオリティの点で価格を考えるとかなり優れており、コストパフォーマンスは全体的に高めです。
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