- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- ニュートラルサウンドが好き
- 聴き心地重視
- 高域が尖ったり、刺さるのが苦手
SonicMemory SM2の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「SonicMemory SM2」です。
SonicMemory SM2の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:103dB/mW
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:20000円~30000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。ケースはお弁当箱として使ってほしいらしく、箸までついてますね。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- キャリイングケース
- イヤーピース(2種類)
- お箸
- 音楽CD
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格の標準を十分満たしています。
装着サンプル
装着感はかなり良好です。
音質
SonicMemory SM2は全体が非常にニュートラルに仕上げられており、サウンドバランスはかなり良好です。ただ私の個体はどうも左右差が少し大きいらしく、そこらへんが音質に影響している可能性があります。
バランスはかなり理想的ですが、個人的にはややウォーム感が強く、中域がぼんやりするのが気になりますね。実際明瞭度を測定してみると中域の数値はあまり良くなく、全体の明瞭度も高くないようです。ぶっちゃけこれよりTForce Yuan Liのプレファイナル版のほうが好きですし、ギターのエッジ感やボーカルの精細がわかりやすいので、SM2はもうほとんど使ってません。
今回は標準イヤーチップ(茶碗) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B-
- 個人的な好み:B-
わりとニュートラルに近く、チューニングを丁寧にされており、THDも良好で、個人的にはかなり期待していたんですが、正直あまりパッとしない機種でしたね。
一聴した印象は悪くないんですけど、表向きのスペックほどいい音に思えないんで、いろいろ測定値を確認してみると、案外大したことがない機種だということがわかりました。個人的にはこれよりはるかに安いAUDIOSENSE DT100に82Ωのインピーダンスアダプター噛ませた音のほうが遥かに楽しく、鮮明度も高く聞こえますし、同じ価格くらいならDUNU FALCON PROのほうが時間周波数領域も含めて考えると優れています。
音質的な特徴
美点
- ニュートラルに近いバランスの良いチューニング
- 高域の明瞭度が高く、解像感がある
- 全体の原音忠実度がそこそこ高い
- 聴き心地が安定している
- わりと深くまで到達する低域
欠点
- 中域のイメージングがあまりよくない
- 高域の拡張性に欠ける
- 地味で抜けが悪く、爽快さに欠ける
総評
SonicMemory SM2は比較的ニュートラルに近いバランスのサウンドで、クリア感も優秀でスペック的には悪くないように思います。しかし、実際はサウンドの明瞭度は思ったより良くなく、イメージング能力にはそれほど優れていないようです。個人的にはこれよりDUNU FALCON Proのほうがおすすめしやすいですね。実際に明瞭度の点でより優れています。というか、このイヤホンはすぐ飽きたのでもうほとんど聴いてません。
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