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【コラム】FiiO M11 Pro vs Shanling M6:現状では完成度が高く、使いやすそうで音もより万能そうなのはShanling M6かもしれません[店頭試聴所感]

ヘッドライン

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FiiO M11 Pro(アルミモデル)とShanling M6、店頭でじっくり試聴してきました

 これまでちょこっとずつ使い勝手を確認したりはしてたんですが、まともに動作を確認してなかったFiiO M11 ProとShanling M6について店頭で動作確認してきました。その所感です。

 

技術仕様

 では早速……といきたいところなんですが、簡単に両者の仕様の違いを確認しておきたいと思います。

Device FiiO M11 Pro
 Shanling M6
System on Chip Exynos 7872*1
Snapdragon 430
DAC Dual AK4497EQ
Dual AK4495EQ
Bluetooth  LDAC/HWA/aptX HD/aptX/SBC
LDAC / SBC(双方向)
HWA / aptX HD / aptX(送信のみ)
Memory 3GB 4GB
Storage 64 GB
32 GB
DSD 256
256(ネイティブは128まで)
Output power 3.5 SE 200 mW / 32 Ohm 160 mW / 32ohm 
Output power 2.5/4.4 balanced 550 mW / 32 Ohm 350 mW / 32 Ohm 
Battery capacity 

4370 mAh

(8.5-9.5h)

4000 mAh

(9h-12h)

MQA Yes No
THX Yes No
Price

679.99$

(国内価格は83000円前後)

499.99$

(国内価格は56980円)

 

サイズ

  FiiO M11 Proの寸法重量は70.5mm×130mm×16.5mm、232gで、Shanling M6は同じく71mm×133.5mm×17.5mm、228gです。サイズ感は完全に同等と言えるレベルで、ほぼ違いはありません。

 

https://www.fiio.jp/files/2019/10/spdif-1024x560.jpg

 

画面サイズ

 FiiO M11 Proは5.15インチで解像度1440×720pのIPS液晶を搭載しています。これは上位機種のM15と変わらず、現状のDAPでは最も精彩の良好なレベルの液晶画面と言えます。4.7インチで1280×720pのシャープ製IPS液晶を採用しています。実用上はどちらも充分にきれいです。

 

ストリーミングサービスやアプリへの対応

 どちらもほぼ完全なAndroid対応機種です。しかしアプリ実行能力の安定度はたぶんShanling M6のほうが高いのではないかという感触を得ています。

 どちらも音楽ストリーミングサービスへの対応やサードパーティー製ミュージックアプリを気軽に導入でき、最近のワイヤレスオーディオ製品に付属している専用アプリも導入できます。

 

 FiiO M11 Proを店頭で試していたところ、まずFiiO Musicがライブラリ検索の途中でハングアップしたり、DSD256の楽曲を再生しながらアルバムを探していたりすると、ノイズが入ることに気づきました*2。Shanling Musicでは試した範囲ではこのような問題は発生しなかったので、ソフトウェアの作り込みの面でFiiOは甘いのではないかという印象を持ちました。店員さんに話を聞いても、M11 Proは少し動作に不安定さがあるという話はよく聞くと言ってましたので、プレーヤーアプリに限らず動作全般でもしかすると時々ハングアップしたり反応しなくなったりということがあるかも知れません。

 あくまで私の経験上の観点ですが、中華系メジャーDAPメーカーでは、Lotoo・Hiby(Cayin/Hiby)・Shanlingに比べて、FiiOとiBassoはUIやソフトウェア的な作り込みにおいて一段劣っている印象を私は持っています。実は私は個人的にFiiOとiBasso製品を避けていて、それは実際に使ったり店頭でテストした範囲で動作が不安定に思える場面が多かったからです。しかし、M15が比較的安定動作しているので、M11 Proも安定しているのかと思いましたが、店頭機の動作確認をしたり話を聞く限り、M11 Proのほうは案外安定度は高くない、いつもの「FiiOクオリティ」かもしれないと思っています。

 

デザイン/インターフェース

 両者のデザインは基本コンセプトにおいて共通性が見いだせます。両者ともに3.5mmシングルエンド出力ポートの他に、バランス出力ポートを備えており、しかも2.5mmと4.4mmの両方の規格のポートを実装しているため、混在する両規格の製品をプラグの違いを気にせず楽しめます。どちらかのDAPを持てば、プラグ端子に束縛される不自由からは基本的に解消されるでしょう。出力端子の位置もほとんどそっくりで、両者ともにUSBポートも含めて底面に集中しているので、この点で使い勝手に差は無いでしょう。

M6--闍ア譁㍉08.jpg

 

 一方で操作インターフェースデザインには若干の差があります。M11 Proは電源ボタンが上部に離れて位置し、その他の操作インターフェースは左側に集中しています。手で握ったときに片手で充分に操作できる範囲内にインターフェースが収まっており、しかも電源ボタンは離されているので、押し間違うこともありません。操作インターフェースは上から順に「再生/停止」「音量調節ノブ」「曲送り/曲戻し」となっています。やや角張った筐体デザインですが、グリップ感はそれほど悪くないと思います。しかしやや平板で手がかりは多くありません。

 Shanling M6は丸みを帯びたデザインで、自然に手に馴染む感覚があるでしょう。指を置けるグリップレストも左右に用意されており、滑らかながらも、握ったときにずれない配慮がされています。右側にはShanlingお得意のダイヤルコントロールが用意されており、音量調節と電源ボタンを兼ねています。左側には曲操作のボタンが3つ用意されており、「曲戻し」「再生/停止」「曲送り」になっています。Shanling M6はおそらく一般的には右手で持ったときにより馴染むようなデザインに思えます。

 

Shanling M6

 

アンプ性能

 この機種は両方ともフラッグシップか準フラッグシップ級の上位機種としてリリースされています。そのためアンプ出力も10万円クラスに匹敵する能力はあります。もちろんiBasso DX160のように、より廉価でより強力なアンプ駆動を可能としている「化け物」もいないわけではないですが、一般的に価格帯では出力で不足感はあまりないでしょう。ポータブル用途であれば単体で完結できるポテンシャルがあります。

www.ear-phone-review.com

 

 両者の差は実質的には僅差で、FiiO M11 Proのほうがより優れていますが、実際には大差がないと思われます。しかしM11 ProのほうはTHX-AAA対応のアンプモジュールを採用しており、THXの特許技術を用い、さらにその規格審査に合格していることでより高品質な音を実現しているとFiiOは主張しています。これによって端的に音質のピュア度(分解能やノイズ/歪み耐性、ダイナミクスなど)が改善されており、質的に良好であるとされています。しかし、ぶっちゃけ気にする必要はあまりないと私は思います。

 

バッテリー性能

 バッテリー容量はFiiO M11 Proのほうが優れていますが、実際にバッテリー駆動時間が優秀なのはShanling M6のほうです。私はバッテリーを重視しているので公称で10時間程度を基準としてDAPを選ぶ傾向にありますが、Shanling M6は充分にその基準を満たしていそうです。FiiO M11 Proも店頭で試した感じでは、使い方次第とはいえ、充分7~8時間程度持ってくれそうな雰囲気がありましたが、個人的にはもうちょっと欲しいかなと思います。私は上位機種のM15を買いましたが、バッテリー持ちの差も影響しています。

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音質

 さて音質です。ぶっちゃけ個人的な好みで言うと、Shanling M6のほうに魅力を感じました。理由はたぶん高域です。FiiO M11はちょっと中域に密度があるような、ナチュラルではありますが、なんかのっぺりした起伏の少ない音で、質感的な味わいが案外少なく、音場に開放感もなく、ぶっちゃけ本当にAK4497EQ使ってんの?って思ったくらいです。同じAK4497EQを使った機種なら、Cayin N6II/A01のほうが私にはよほど魅力的な音に思えます。下手をしたら、iBasso DX160のほうが高級感のある音だと判断される可能性すらありそうです。

 とはいえ、これは私の主観的な意見ですから、M11 Proについてはより高く評価する声も忘れずに紹介する必要があるでしょう!たとえば私のよく読むHeadfoniaは「M11と第一印象はあまり変わらず、フラットでプロ用のサウンドカードみたいな音で頭が硬く、退屈ではないけど、音楽の粗が出やすいところもあり、それでもM11 Proは最高クラスの音で、サントラやオーケストラ聴くにはこれ以上ない最高のDAPだぜ!(超訳)」と比較的絶賛しているように思えます。Headphone Dungeonは「空間のクリーンさは充分。でも高域ちょっと足りなくねぇ?滑らかできれいだけど、平坦な音楽体験に思えるかな(超訳)」といった具合です。

 で、私の話ですが、たしかに適度に濃厚味もありつつ、フラット感もあってなんか聴き心地は悪くないなという印象ですが、手応えの感じづらい、いまいち面白味がわかりにくい印象を受けました。M15にも多少そういうところはありますが、M15のほうは一応音場を意識し、音も伸びやかさが感じられるので、ハイエンドらしさみたいなものが見えてくるのですが、M11 Proはなんでこんな音になってるのかいまいち意図が掴みづらい感じがあります。あくまで私個人の意見としては、同じ価格くらいなら、Hiby R6 Pro買った方がいいんじゃないかと思います。ただし、好みの可能性もあるので、鵜呑みにしないで下さい。

 Shanling M6のほうが音場はすっきりして風通し良く聞こえるはずです。色味は若干薄くなった気もしますが、なんか起伏が少なめだったM11 Proの音に比べて、手がかりが多く、中域がはっきりとわかりやすく、ボーカルもよりディテールがあるように聞こえるのではないでしょうか。私にはM11 ProよりM6のほうが音楽的なリファレンスとしてはより多くの人に歓迎される音のように思われました。差はどこら辺にあるのかと考えましたが、たぶん高域の開放感です。そういうわけで私はどちらかというとShanling M6派だったりします。皆さん、この子のことを忘れないであげて下さい。私もつい最近まで存在を忘れかけてましたが、よいDAPです。

 

総評「FiiO M11 Proが好きですか?たしかに話題性は充分です。しかしより安いShanling M6というライバルを忘れてはいけません」

 私の感触では、FiiO M11 Proはその見た目のスペック情報の豪華さほど完成度の高いDAPであるとは思えません。もちろんユーザーエクスペリエンスというのは個人差があり、音の好みも千差万別で、さらに人間には自分の使っている製品のブランドを愛好する習性があり、自分の使っているDAPを過剰によく評価してしまう可能性があります。つまり、私も手持ちのFiiO M15だったりCayin N6IIだったりを基準に、より好みに合うものを選び、必要以上にFiiO M11 Proを悪く思っているかも知れません。

 しかし、私がここで言いたいのはFiiO M11 Proが良いとか悪いという話ではありません。そうではなく、Shanling M6という地味で目立たない機種が同じ価格帯でより安価に手に入り、もしかするとそちらのほうが優れたユーザーエクスペリエンスを提供してくれる可能性があるという話です。

 もしあなたがFiiO M11 Proを検討していて、しかしShanling M6を知らなかったら、FiiO M11 Proを買う前に調べてみる価値はある気がします。最終的にFiiO M11 Proを選ぶことになったとしても、Shanling M6についてよく知った後のほうが、より高い満足度が得られるのではないでしょうか。

 

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*1:CPU性能はnotebookcheck.netのベンチマーク比較でM11 Proの「Exynos 7872」のほうがShanling M6の「Snapdragon 430」より平均16%パフォーマンスが良いという結果になっています。

*2:M15でも同様の症状が出ます。

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