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【ワイヤレスオーディオレシーバー FiiO BTR3 レビュー】高級イヤホンをワイヤレス化するのに超便利。価格も手ごろで多くのコーデックに対応する高コスパBluetoothレシーバー

FiiO BTR3

FiiO BTR3

FiiO BTR3 ポータブルBluetoothヘッドホンアンプ

 

【この製品のポイント】

  • 1)HWA / LDAC / aptX HD / aptX / AAC など高音質コーデックに対応
  • 2)11時間の長時間連続再生可能
  • 3)コンパクト
  • 4) USB-DAC機能搭載←性能は低い

 

 旭化成のDACチップ「AK4376a」を搭載したワイヤレスオーディオレシーバー。高品質なワイヤレスコーデックであるLDACやaptX HD、AACに対応するほか、珍しいところでHWAに対応する。

 ワイヤレスオーディオレシーバーについてはワイヤレスイヤホン/ヘッドホンや最近人気の完全ワイヤレスイヤホンとの使い勝手の違いが気になるところだろう。

 1万円以上のワイヤードイヤホンを持っているなら、ワイヤレスオーディオレシーバーの恩恵は大きい。音質に目を向ければ、あまりにも小型な完全ワイヤレスイヤホンは2万円以上の機種でも1万円クラスの有線イヤホンに比べて音質が優れているとは言いがたいし、ワイヤレスイヤホンにも良機種はあるが、一般的に同等の音質のものはワイヤードイヤホンの1.5倍くらいの値段はする。今聴いている音質を維持しつつ、ワイヤレス化するなら、1万円でBluetooth環境にアップデートできるこの機種は魅力的だ。

 通信品質面でも、ワイヤレスオーディオレシーバーの方が安定性が高い。ワイヤレスオーディオレシーバーは耳元に近い位置にレシーバーのあるワイヤレスイヤホンに比べて低い位置にレシーバーを持ってくることができ、私の経験上、低い位置にレシーバーを持ってきた方が通信は安定することが多い。おそらく人間の身長くらいの高さより地表近くの方が電波状況の混雑が少ないせいだろうと勝手に推測しているが、秋葉原や新宿でロケテストした感じだと、低めの位置にオーディオレシーバーを持ってくると通信の安定性が高まった

 あくまで個人的なテスト結果で、必ずしも客観性を充分に有してはいないのだが、完全ワイヤレスイヤホンやワイヤレスイヤホンでは都心部の人混みでは途切れることが多かった。どちらにせよ、位置を自由に変えやすいところはメリットで、ワイヤレスオーディオレシーバーの方が通信品質面で安定する可能性が高い。

 

 

最新コーデックHWA対応

 HWAは中国のHUAWEIが主導しているワイヤレスオーディオコーデックで、日本ではまだ「Huawei P20 Pro/Lite」「Mate 20 Pro」あたりにしか搭載されていない。ただ今後のHUAWEI製品には広く搭載されてくると思われる。音質的にはLDACに匹敵する最大96kHz/24bitまでの情報量を伝送できる規格で、ハイレゾ相当を謳っている。

 協賛企業にはHUAWEIのほかにONKYO/Pioneerやオーディオテクニカ、SENNHEISERなどが名を連ね、本製品のメーカーであるFiiOも当然加わっている。HWAはまだ登場したてなので、どれくらいのスピード感で広がるかはわからないが、いち早くHWAに対応している本製品は長く使うことを見越すと有力な選択肢になるかも知れない。ただし、ネット上では本製品のHWA接続は不安定だという指摘もある。私はHWA対応機器を持っていないので試せてない。

www.phileweb.com

RADSONE EarStudio ES100

 

コンパクトな筐体に充分な連続再生時間

 大きさはそこそこ小さく、ポケットに収まる大きさ。クリップでポケットや襟元につけることも可能で、手頃に使える。連続再生時間は11時間で、ライバルとなるRADSONE EarStudio ES100の14時間には負けるが、通勤通学・休憩時間で使うくらいの使用頻度であれば実質1日カヴァーすることができ、不満はまずない。 

 

DACチップは旭化成「AK4376a」でまろやかな音質

 旭化成の「AK4376a」を搭載している。このチップは高級スマホや高級タブレット、ポータブルオーディオ用のチップと位置づけられており、一般的なスマホに搭載されているDACチップより高性能になる。分解能は384kHz/32bitまで対応するが、ワイヤレスでは前述の通り最大96kHz/24bitまでの情報量に限られるので、最大の性能は出せない。

 音質的にはまろやかで尖りの少ない感じの音で、色味もさっぱりして抜けの良い音。サラサラした手触りのある音と言えば、だいたいイメージしてもらえるかも知れない。

 

スマホアプリ「FiiO Music」との連携

 v1030アップデートからFiiO製品向けのミュージックプレイヤーアプリ「FiiO Music」に対応した。ネット上の情報ではONKYOのミュージックアプリ「HF Player」とは相性が悪いとかって情報を見た気がするので(←うろ覚え)、スマホで使うなら「FiiO Music」をインストールして使うのが良いかもしれない。ただ本体の細かい設定変更も「FiiO Music」を使うので、私はスマホではなくDAPにつないでこの機種を使っているが、どちらにせよ本体設定をいじるのに使っている。結局多くの人は入れることになるだろう。

av.watch.impress.co.jp

 

外観・インターフェース「使い勝手は良い」

 外観の質感はよく、工作精度もなかなかのもので、手触りやインターフェースの押し心地はなかなかいい。一昔前の中国製品は工作精度に劣っていて、ボタンがうまく嵌まってない感じとかバリがあったりということがあったが、もはやそんなことはなく、むしろ同価格帯の国産のワイヤレスオーディオレシーバー製品と比べてもオシャレなくらい。

 ライバル機となるであろうRADSONE ES100とはほとんど同じ大きさで、縦は少し長いが、横はスリムでよりコンパクトに感じる。ただ実際のところ、より丸っこい感じのES100のほうが取り回しが良く感じる場面もあるが、これは個人の使用感によるかもしれない。どちらにせよ相互に置き換え可能なほど外観のコンパクトさに差はない。

RADSONE EarStudio ES100

 

USB-DAC機能「これはおまけ」

 ここまで何度か言及したが、USB-DACとしても使用できる。ネット上の情報だとスマホにUSB-DACとして使う場合はONKYOの「HF Player」と相性が良くないみたいな情報を見たが、まあ私はこれをUSB-DACとして使ってないので詳細は知らない。なお、USB-DACなら384kHz/32bitの「AK4376a」本来の能力が出せるのかと思ったが、USB-DAC時の再生分解能は48kHz/16bitまでであり、ワイヤレス接続時よりも低い。ここらへんはファームウェアでアップデートされたりするかも知れないが、今のところUSB-DACで使う意味はあまりないんじゃないかな。

 

ライバルES100との比較「総合的な魅力はES100のほうがやや上か」

 価格差もあるが、下馬評でのライバル機は「RADSONE EarStudio ES100」。そちらはHWAには対応しないものの、LDAC/aptX HDなど多数の高音質コーデックに対応し、使い勝手もほぼ同じ。しかもFiiO BTR3より電池持ちが良く、2.5mmバランス接続に対応する。

 あくまで個人的な見解ではあるが、せっかくBluetoothオーディオレシーバーを買うならイヤホンの性能は最大限活かせた方が良い。だから、音質にこだわるなら、どちらかといえばバランス接続に対応するRADSONE ES100のほうが、価格差ほどの恩恵があるかは抜きにして、最終的な満足度は高いかも知れない。一般的な話として、少し手間のかかるBluetoothオーディオレシーバーをわざわざ買うような人は音質にこだわりたい人だろうから、RADSONE ES100のほうが需要は高そうに思う。

 一方で、1万円程度の価格でHWAにも対応しているFiiO BTR3はHWAの普及具合によって、将来的な恩恵が大きいかも知れず、またES100より廉価にほぼ同等の環境を整えられる利点がある。FiiO BTR3のDACチップ「AK4376a」はES100のDACチップ「AK4375a」の直系の後継機種で、音質的な印象には両者あまり差は無い。個人的には若干FiiO BTR3のほうがメリハリよく思うかな。ちなみに単純比較は出来ないが、完全ワイヤレスイヤホンでは2万円以上のaudio-technica ATH-SPORT7TWのDACチップが「AK4375」でほぼ同等だ。

 

総評「コスパ面で非常に優秀」

 現状でコスパ面で最有力のBluetoothオーディオレシーバーである。この分野ではもはや国産機種は存在感を完全に失っており、中華製品の躍進が目立つ。ワイヤードイヤホンの音質を維持しつつ、ワイヤレス化も実現したい人には有力な選択肢。あるいは現状のワイヤレスイヤホンや完全ワイヤレスイヤホンでは通信品質が安定しなくて困っている人にとっても考慮に値する。

 いないとは思うが、USB-DAC機能はあくまでオマケ的な位置づけであり、ハイレゾ相当の再生能力を持ってない時点でお粗末なので、そちらを目的に買おうと思っているなら、他を当たった方が良いかもしれない。

 

FiiO BTR3

FiiO BTR3

FiiO BTR3 ポータブルBluetoothヘッドホンアンプ

 

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