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【完全ワイヤレスイヤホン AVIOT TE-D01g レビュー】TE-D01dより中域に焦点が当たるマイルドサウンド。より万能性が高い。接続品質はわずかに劣るがほぼ同等。おすすめ

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AVIOT TE-D01g

AVIOT TE-D01g

AVIOT TE-D01g Bluetooth イヤホン 完全ワイヤレスイヤホン iPhone Android 対応 Bluetooth Ver.5.0 防水 IPX7 通話 マイク ノイズキャンセリング (Black)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「TE-D01bと共通ハウジングで装着感は良い。通信品質も良好」

おすすめ度*1

AVIOT TE-D01g

ASIN

B07QXLMXD7

 ハウジングはTE-D01bと共通で女性の耳にも簡単に収まり、付け心地は軽い。

 

 aptX対応。QCC3026のTE-D01dと比べてほぼ同等。比較的通信が途切れやすいターミナル駅前のバスロータリー付近を散策してテストしたが、TE-D01dに比べて、あまり差を感じない。接続当初や、ポケットからプレーヤーを出し入れするときなどに繋いでる相手によって乱れが大きく生じることがあるが、Syllable S101で見られたような相性問題はほとんど感じない。SONY NW-A55に繋いだときより、GRANBEATに繋いだときの方が少し通信が途切れやすい程度。

 

「家電批評」のTE-D01gレビュー記事をレビューしました

www.ear-phone-review.com

 

【2】外観・インターフェース・付属品「連続再生時間長め」

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。イヤーピースは低反発ウレタンが付属する。

 

 連続再生時間が最大10時間。ケース込みで最大50時間と優秀。また防水性能はTE-D01bと同じくIPX7。

 

 インターフェースも全体的に穏やかで、操作音はやさしめに、日本語ナレーションも妙におとなしくなった。ある意味物足りない。←キズナアイ声で「電源ON!」、刺激的な「ビンビン!」系の音に慣れている人の感想

 

AVIOT TE-D01gAVIOT TE-D01g

【3】音質「高域がなめらかになり、低域も少し柔らかくなったTE-D01dといった感じ」

 音質的な基本構造はTE-D01dとほとんど変わらないようで、曲によっては違いを感じない場合も多い。高域のロールオフが早くなっており、シャープネスが抑えられているため、差が出るのはヴァイオリンやシンバル、ドラムの鼓面。

 明らかにスパイシーで明るく伸びやかなTE-D01dの音に比べると、高域はディテールが甘く、伸びも短く、なめらかになっている。そのため音場の発色に差があり、TE-D01dのほうが明るいキャラクターを持っているが、TE-D01gのほうが自然な色味になっているともいえ、とくに女声ボーカルはTE-D01dに比べると浮き上がりが良い。

 低域方向ではほとんど変わらない味わいだが、音の濃さに差があり、より黒みのあるコントラスト感の強いTE-D01dの音に対し、柔らかい手応えと色味を感じる音になっているが、この差は大きくなく、高域のキャラクターの違いが音質上の最大の相違点となる。

 

[高音]:TE-D01dよりは暗い。ハイハットのシャリシャリ感や弦楽の上方向への伸びは明らかにTE-D01dの方が優れている。こちらはやや中域に近いつややかな音を前面に出す味付けになっており、シャープネスが抑えられているため高域の解像感は弱く感じられる可能性がある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:おそらく高域の発色の差で、TE-D01dよりは白味が薄く、相対的に色味が少し濃く感じられる。TE-D01dに似ているが、より重心が下に感じられる。高域が抑えられた分、女声ボーカル付近が一番聞こえが良くなるようになっている。

[低音]:100hz~40hzまではぼーっとした振動。30hzで沈む。全体的な印象はTE-D01dとほとんど変わらないが、わずかに手応えが柔らかく、暖かい色合いを感じる。これは高域のシャープ感や明るさが異なるために、コントラスト感が緩いのでそう感じられている可能性もあるが、振動音で聞き比べる感じ、こっちのほうが緩い印象を受けることは事実(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:解像感はTE-D01dのように高域でエッジを強調する感じがなく、発色も抑えめでコントラストは低いので、特に高域の分離感はTE-D01dのほうが詳細で優れていると感じる人はいそう。一方で中域の味わいはTE-D01gのほうが豊かに感じる人が多いだろう(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは重厚感と粘りのある音。TE-D01dとの差は鼓面の爆発力。TE-D01dがバシンバシンと明るく弾けるのに対し、こちらはバツンバツンと安定感のある音になっている。シンバルはTE-D01dよりシャリ感が薄く、空気感も弱いため、やや薄味でドライといった感じ。色味に違いがあるので、好みはあるだろうが、基本的にはロックやJAZZはTE-D01dのほうが精彩に富むと判断される可能性が高い気がする(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:女声ボーカルはTE-D01dのほうが明るいが、やや煌めきを強調するところがあり、しっとり感や甘味はTE-D01gのほうが感じやすい。またシンバルやピアノの輝きにボーカルが埋もれるところのあるTE-D01dよりはTE-D01gの方が分離感は良いだろう。

 

【4】官能性「シャープなTE-D01dとまろやかなTE-D01g。どっちの明るさが好み?」

菅野よう子「Power of The Light」

 TE-D01dとTE-D01gの高域の発色の差はこの曲を聴けば明らかだろう。伸びやかで細やかなディテールを感じるのはTE-D01dというのが一般的な意見になるだろうことは予想できる。しかし低域の厚みの出し方など雰囲気が似ているところも多く、チューニングや筐体差で聞こえが変わっているだけで、ドライバーは共通なんじゃないかという可能性を示唆する。まあここらへんの知識は無いので、迂闊に踏み込まず、あくまで可能性の指摘にとどめたい。その低域の色だが、高域の明るさとの明度差を感じるせいか、TE-D01dの方が色味が濃く、引き締まりは良い。逆に言えば、TE-D01gの音はマイルドでヒステリックさが抑えられており、聴き心地は良いと言えるものの、個人的にこの曲の聴き応えはTE-D01dに軍配を上げたい。

 この曲をTE-D01dで聴いて「うるさい」と思ったら、TE-D01gが向いている。

 


ブレンパワード ― オリジナル・サウンドトラック 1

 

UVERWorld「CORE PRIDE」

 鼓面のバチバチ弾ける音はTE-D01dの方が強く、この曲のダイナミックさを楽しく聴かせてくれるのはそちら。浮かれた金管の華やかさもTE-D01dの方が明瞭で、鮮烈な印象を残してくれる。ただ、TE-D01dの方がアグレッシブに高域を表現するので、人によってはガチャガチャする印象を感じることもあり、TE-D01gのように少し高域を抑えて自然に聴かせた方が大人びた雰囲気もあって、味わいがあるという人もいるだろう。

 


CORE PRIDE

 

TVアニメ「やがて君になる」ED主題歌「hectopascal」

 さて、これくらい高域に煌めき感があるとTE-D01dだとさすがにガチャガチャしてうるさいという人も多くなってくる可能性がある。実際個人的にはTE-D01gのほうがキンキンさせずに透明なガラス質のやや暖かな光沢感だけ感じさせてくれるので、耳当たりが良いことは確か。さらにボーカルも明るくちょっと快活すぎるTE-D01dに比べると、つややかな味わいで甘味も強い気がする。しかし小音量でこの曲を聴く場合は、TE-D01dのほうがスマッシュ感のある音を出すのでメリハリは強く、曲全体のディテールが維持されやすいと感じることが多いだろう。適正音量での聴き応えはTE-D01gの方が個人的には好み。

 


TVアニメ「 やがて君になる 」エンディングテーマ「 hectopascal 」

 

佐々木恵梨「ふゆびより」

  例えばこういうマイルド系の曲はアコースティックギターの音に温もり感が欲しいんじゃないだろうか。そうなると、TE-D01gがおすすめですという流れになる。TE-D01dのアコギはたしかに鮮やかで鮮烈だけど、明るすぎちゃって若干過酷な印象を与えるところもあり、中域からさらに尖っていく感じが出てしまう。どちらかというとこの曲は中域の暖かみをそのまま空間に抜かしていくような音がいいと思うから、たぶんTE-D01gのマイルドな高域の方が好みだという人が多いだろう。ボーカルの聞こえにしても、ある意味ちょっと清潔すぎてキツいキャラクターを感じさせるTE-D01dの聴かせ方よりは、ほっこりした味わいのあるTE-D01gのほうがこの曲に親和的なように思う。

 


ふゆびより (キャンプ盤DVD付)

 

【5】総評「TE-D01gは聴き心地を高めたAVIOTらしい音」

 個人的にTE-D01gはかなり好印象。ロックなんかは明らかにTE-D01dのほうが明るく楽しくメリハリ良く聴かせてくれるけど、大抵の曲には少し明るすぎて逆に酷薄に聞こえる場合もあるから、TE-D01gのほうが聴き心地は穏やかで万能な味わいになっていることは確か。高域のディテールでTE-D01dのほうがいいって人もいそうだけど、やはりあの音はちょっと明るすぎるから、TE-D01gくらいのほうがどんな曲にも合わせやすいオールマイティな音に感じられる。これはなかなかいいんじゃない?

 

AVIOT TE-D01g

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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