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【高級イヤホン試聴レビュー UniqueMelody MACBETHⅡ Classic】明瞭感のある中高域のディテールを重視したサウンド。清潔で歪みのない空気感に満ちた音を持つ[KANN CUBEで聴く高級オーディオ]

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UniqueMelody MACBETH Ⅱ Classic

UniqueMelody MACBETH Ⅱ Classic

Unique Melody MACBETH II Classic イヤホン UNM-4840

 

 

【0】免責事項

 このレビューは販売店舗さんのご厚意で試聴させていただいた範囲内で作成しております。ケーブルは標準付属品のはずですが、セッティングは販売店舗さんにより異なる場合があります。イヤーピースは手持ちのものを使える場合は、それを用いてテストしております。レファレンスはJVC スパイラルドット++ Lサイズですが、機種によって使えない場合もあるかもしれません。使えない場合どうするかはその都度。

 

 テスト機は基本的にAstell & Kern KANN CUBEを用いていますが、音質の特徴を捉えるために副次的にONKYO GRANBEATなど別のDAPも使っております。

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 一応解像度とかの比較用にイヤホンのレファレンスを定めていて、EarSonics ES5です。

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【1】装着感/遮音性/通信品質/ビルドクオリティ

装着感

 カスタムIEMライクなデザインで装着感は良い。

遮音性

 耳をしっかり覆うので、遮音性は高め。

ビルドクオリティ

 品質的には充分価格帯の水準にあると思うが、樹脂製なうえ、ハンドメイドモデルなのでコネクタ周りは個体差がある模様。中古で手に入れる場合は要チェック。

 

【2】イヤーピース考察

 この機種のノズルの太さは普通。比較的万能にイヤーピースを合わせやすい。

  1. 中高域以上の高い鮮明感をさらにくっきりさせたい場合はAZLA SednaEarfitの効果が高い。低域も発色がよくなり、存在感が増す。
  2. 高域方向のシャリシャリうるさい感じを改善したいと思った場合はJVC スパイラルドットなら、すっきりした印象に変えられるはず。
  3. JVC スパイラルドット++はスパイラルドットと比べると空気感がより丁寧に感じられる。
  4. ギスギス感を減らしてすっきり感を出しつつ、煌めき感も味わいたいという欲張りな人にはSpinfit CP360もいいかもしれない。
  5. 傘の材質や形状で、CP360だと音が尖りすぎる印象がある場合は、CP100でも比較的きれいに中高域を楽しめる。メリハリ感も増す。
  6. Deep Mountはボーカル周りをスリムにしてくれ、密度感が出てくるので意外と楽しく、中高域以上のキラキラ成分がボーカル周りに凝縮した感じで楽しめるので面白い。低域改善効果を期待して試したが、個人的に低域の改善はあまり感じられなかった。

 

【3】音質

総合:23/30

高域:8/10

鮮明感のあるディテールと空気感を持つ

  • 質感:硬質、シャリシャリ、クール
  • 明るさ:明るい
  • 拡張性:かなり良い
  • 派手さ:派手
  • 緻密さ:緻密

 やや細く白い感じを強調するシャリシャリ系の音。しかし、たとえばシンバルはシャリシャリよりシャンシャンというもっと高い空気感のほうがきれいに出ているので、高域で広がりを感じられる。ハイハットにはドライな感触がある。電子系の音は少し尖りが目立ちやすく、好みを分けるかも知れない。金管や弦楽の音には優れた粒立ち感を感じることができる。

 

中域:8/10

硬質で手がかりが多く、カツカツ気持ちよい中域

  • 質感:クール
  • 明るさ:明るい
  • 横幅:広い
  • 奥行き:広め
  • ボーカル:少し前、細い、サ行尖る

 中高域は硬質でカリカリした手がかりが得やすい。木材系の音は硬質にカツカツと反響の良い音を奏でるし、金属的なギターやシンバルの色づきも良い。ただし、ギターやシンバルなどが場合によってボーカルを埋もれさせる場合もあり。全体的にやや音が細い印象はあるものの、管楽や弦楽で空気感はきれいに出る感じがあるので、音の広がりは感じられ、音の風味には厚みや深さが感じられる。全体的に輪郭や分離を強調する音の出し方ではある。

 

低域:7/10

下まで深く見通せるクリア感のある低域

  • 質感:ニュートラル、クリア
  • 明るさ:明るめ
  • 重心:普通
  • 重み:普通
  • 重低音:少し浅い

 100hz~40hzまでややぼーっとした振動。30hzで沈む。低域は中低域付近で少し厚みが強調されるが、マスキング感はなく、かなり深くまでクリアな感じに聞こえる。

 パーカッションでは低域方向の重みが少なめなので、たとえばドラムはタムやスネアの鼓面のパリパリ感が強調され、ドラムボディの詰まっている感じも出なくはないが、全体的に明るくパツンパツンと快活めな音。

 

【4】官能性

TVアニメ「やがて君になる」ED主題歌「hectopascal」

 中高域から高域にかけてはかなりカリカリシャリシャリした硬質感があり、手がかりの数は多い。そのため音の尖りや煌めき感が強調される感じがあり、刺激的で緻密な印象を受ける反面、少し聞き疲れしやすい印象を受ける。

 ボーカルは明るめだが、甘味もあり、コケティッシュな可愛らしさはよく表現される。この快活ながらもふっくら感をちょっと感じさせるくらいの声色は好き。

 低域に厚みと深掘り感はそれなりにあるが、高域方向の鮮烈さが強く音場を支配するので、やや目立たない印象を受ける。

 


TVアニメ「 やがて君になる 」エンディングテーマ「 hectopascal 」

 

すぎやまこういち「木洩れ日の中で~ハッピーハミング~ぬくもりの里に~フォークダンス~木洩れ日の中で(ロンドン・フィル版)」

 中高域に煌めき感とたくさんの手応えがあって、明るいJAZZ風のハッピーハミングをはじめ、全体的に優雅で楽しい音が楽しめる。

 弦楽と管楽の中高域から高域にかけてのディテールが素晴らしく、全体的に粒立ちがよく空気感に満ちているほか、のびやかさも充分にあって透けるように高い。

 全体的に上では伸びを強調するややスリムに傾きやすい音質でありながらも、中域や低域では適度な太さを感じられるので、人工的な感じはない。個々の音は決して太い感じではないが、情報量の多い空気感がそれを補って豊かに聴かせてくれる。

 


【メーカー特典あり】ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による 交響組曲「ドラゴンクエスト」I~VII すぎやまこういち(数量限定盤) (メーカー多売:クリアファイル付)

 

No Sleep For Lucy「Don't Let Go」

 明るく清潔な音場に重みのあるドラムがパツンパツンとスパイシーに弾ける。軽快な音だが、爆発力がしっかりしていて軽薄ではない。ギターは明るめだがエッジが丁寧に出るので、明るい感じでも音がピンボケするような感じはない。ボーカルは輪郭を強調して上方向にすらっと伸びる。

 ハイファイ感のあるこの曲をとても満足に聴かせてくれるほど、解像感は高い。

 


Don't Let Go

 

UVERWorld「CORE PRIDE」

 明るくスパイシー。ドラムのパチパチ感とドライなシンバルのシャンシャン感のコラボレーションが確かな躍動感を感じさせてくれる。金管も粒立ちながら明るく輝き、ギターも刻みが細かくて手がかりが多く、緻密に楽しめる。ボーカルは息感が強調され、若干中性的に明るく、サ行は場合によって刺さるくらいの尖りが出るかも知れない。

 


CORE PRIDE

 

Glitter*Green「Don't be afraid!」

  この曲が楽しい。個々の楽器の音と分離と定位を妙に強調していて、場合によってスカスカした感じの出やすい曲だが、このイヤホンは中高域のディテール感が非常に良いので、それぞれの音の質感が丁寧に感じられて、味わいに多彩さがあり、つまらない感じはない。ただし音に少し尖りが強い感じがあり、個々の音の個性をボーカルを含めて際立たせて聴かせる感じはあるので、人によっては少しギスギスして聞こえる印象が出るかも知れない。

 


Don't be afraid![Blu-ray付生産限定盤]

 

末廣健一郎「memory snow」

 中域の清潔感が少し強めで、シンバルの空気感やギターのカッティングの厚みや刻みがかなりきれいに聞こえる。手がかりが多い表現は、比較的緻密に音作りされているこの曲のポテンシャルをよく引き出してくれる。

 ボーカルは息感がきれいに出るが、ややドライな感触がある。しかし、わずかなふっくら感があり、息遣いにさわやかな清潔感が出るので、酷薄な印象は受けない。

 ドラムは場合によって少しボディが薄い印象を受け、軽く感じられるかも知れない。

 見通し感は良い。

 


Harvest

 

【総評】高インピだからなのか?緻密感のあるサウンドに高い鮮明感と解像度を感じられる

 インピーダンス値が高めなせいか、清潔感と緻密感のある、かなり歪みのない解像度感バリバリって感じの音を聴かせてくれます。音に細い感じはありつつも、空気感が豊かなので、表現に貧弱さはありません。中高域あたりで手がかりを若干強調しすぎる感じが派手な音作りにつながっているので、キザったらしい感じはありますけど、シャリシャリ感だけじゃなく、その上のシャーンとする空気感もより広がりを持って聞こえるので、軽薄さはありません。

 ただ長時間聴くにはきついかな~って思うところもあって、低域にあまり膨張感がないのも落ち着かないと感じる人はいるかも知れません。

 ロックやダンスは特に明るく楽しく緻密にきれいに聴かせてくれ、風味も多分に感じられ、レベルが高い印象を受けます。

 

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