【ノイズキャンセル機能強化】ワイヤレス ノイズキャンセリング ヘッドホン Bluetooth マイク内蔵 折りたたみ OneOdio A9
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。ノイキャン性能も良い」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「スペックも優秀」
- 【3】音質「バランスの良い弱ドンシャリフラット系サウンド」
- 【4】官能性「厚みのあるサウンドで少し濃厚」
- 【5】総評「通信品質がときどき荒れるのだけ気になるけど、ノイキャン性能は優秀。音質もやや奥行き感不足な以外は、比較的万能」
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【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。ノイキャン性能も良い」
おすすめ度*1 |
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ASIN |
イヤーマフは柔らかく、装着感も良好。遮音性はそこそこ良い。またノイキャン性能はなかなか優秀。つい先日dyplay Urban Travellerのノイキャン性能がなかなか良いとレビューをしたが、ぶっちゃけたぶん同等クラスのANCチップを搭載していて、総合的にはこっちの方が良いと思う。こちらは以前紹介したOneAudio A3の下位機種に当たるが、ノイキャンとしてはこちらの機種の方が籠もるような不自然なところがなく、自然に使える。
対応コーデックはSBCのみ。通信品質は自宅使用では遅延もなく、ほぼ問題ないが、まれに長めに途切れることがある。
【2】外観・インターフェース・付属品「スペックも優秀」
付属品は充電用USBケーブル、キャリイングケース、説明書。
連続再生時間30時間。
【3】音質「バランスの良い弱ドンシャリフラット系サウンド」
音質的にはバランスが良く、中高域あたりと中低域あたりに強調点が置かれており、弱ドンシャリに聞こえる。しかし全体としてはかなりバランス良く、フラットに近く全音域が聞こえるが、高域はやや暗く、重低音はやや浅い。
美点
- 中高域に適度なディテールがある
- 中低域にも一定の厚みがある
- 音場もほどよく広く、やや開放的
欠点
- 高低バランス的に間延びしているところはあり、音楽性がやや平坦な印象を受ける
- 高域の抜けが良いとは言えない
- 重低音は浅く、黒みは強くない
- 音圧は強くない
[高音]:高域の広がりはそれほど感じられず、やや暗い印象を受け、高域の抜けはやや抑えられている印象を受ける。少なくとも開放的な高域ではない。中高域でディテールがきれいに出るので、シンバルの刻みやピアノ音の光沢などはきれい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中高域のギターサウンドとボーカルあたりのラインに強調点があり、タムやシンバルはそれよりやや後退している。明るい中域だが、ピアノには厚みもあってウォーム感も充分にある。
[低音]:100hz~40hzまで厚みがあるが少しおとなしい振動。30hzで沈み、20hzでもほぼ無音。重低音は中低域よりはおとなしく、やや深みを感じづらい。ベースの濃さはあるが、深い沈み込みに若干欠ける(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:比較的ゆるやかな弱ドンシャリ的凹凸のあるフラットで高域でやや早めにマイルドカーブを描いて抜けていく印象。中高域と中低域で手がかりが強調されるが、あとはほどよいディテールで分担されている。厚みは感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:タムは粘りがあり、バリバリという音。バスドラキックは少し丸みを帯びて広がるが、焦点はしっかりしており、ズバンズバンしている。全体として見ると重みのある柔らかいバツンバツンって感じかな。ハイハットは硬いチンチンしたあたりが出るので意外と刻みはきれいに出るが、白味はそれほどもないのであまり明るい感じではない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは前面に強く分離される感じではなく、ギターサウンドとは近い。人にもよるが、曲によっては埋没感が出るかも知れない。男声ボーカルも女声ボーカルも少し太めに充実して聞こえる。
【4】官能性「厚みのあるサウンドで少し濃厚」
Clean Bandit & Jess Glynne「Real Love」
床面に厚みがあるので、全体が暖かみのあるサウンドになっている。ボーカルも太めで力強く、温度感もある。中高域で弦楽やリズムサウンドが目立って気持ち良いが、高域で明るさはそれほど強調されないのと、音圧はそれほど強くないから、マイルドで聞き心地も良い感じ。
TEMPURA KIDZ & Moe Shop「UKIYO」
低域の厚みも充分だし、中域もくっきりしているので、充実感がある。高域の抜けは良くないが、この曲の場合はそれを素直に、中域の充実感や低域の重厚感に結びついていると肯定的に評価できそう。やや奥行き感が足りない感じはあり、メリハリが足りない感じだけは少しある。
sora tob sakana「ささやかな祝祭」
この曲を厚みのある感じで暖かみのある感じでマイルドに聞ける。中低域の厚みがかなりしっかりと音場を支え、暖めて、中域も少し音が太めに囲んできて、密度感がある。ボーカルは甘味が強め。
sora tob sakana/ささやかな祝祭 (アーティスト盤/2枚組)
鎖那「花とクマ」
全体的にちょっと音が近めかな。奥行き感は少し薄いかも知れない。あと抜けも弱いからちょっと中域にもっこり音が集まる感じはある。ただ中低域の厚みは良いし、ボーカルに甘味もあるので、ためいきがほっこりしててちょっとかわいい。
【5】総評「通信品質がときどき荒れるのだけ気になるけど、ノイキャン性能は優秀。音質もやや奥行き感不足な以外は、比較的万能」
どの音も太く近めな印象を受けやすい音質なので、充実感はあるが、メリハリ感にはいまいち欠けるかも知れない。なので音質は好みによる。音質が気に入れば、ノイキャン性能とスペックは結構優秀で装着感も良いので、これは悪くなさそうな気がする。
【ノイズキャンセル機能強化】ワイヤレス ノイズキャンセリング ヘッドホン Bluetooth マイク内蔵 折りたたみ OneOdio A9
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。