ThieAudioのフラッグシップ中華イヤホン「ThieAudio Monarch MKII」についての海外レビューをまとめて紹介します。
ThieAudio Monarch MKIIの特徴
- トライブリッドの王者、1DD+6BA+2EST構成
- アップグレードされた新開発の10mm複合振動板ダイナミックドライバー
- Sonion／Knowles製バランスド・アーマチュア＋Sonion製静電型ドライバー
- 最新の静電型ドライバー
- 超高純度銀メッキOCC銅リッツ線×モジュラープラグデザインケーブル
Tin HiFi P1 Plusの技術仕様
- ドライバー：10mmダイナミックドライバー＋Sonion／Knowles製バランスド・アーマチュア・ドライバー＋Sonion製静電型ドライバー
- コネクター：0.78mm 2PIN
- ケーブル：26AWG 0CC銀メッキケーブル（ファブリックコート付）
- ケーブル長：1.2メートル
- プラグタイプ：スマートスイッチ (2.5mm, 3.5mm, 4.4mm)
- インピーダンス：36Ω
- 感度：108dB
新たな限界に挑戦する新しいエンジン
Monarchの最大の特徴は、極めて正確でニュートラルな中域であり、それがスタジオモニターとしての性能を高めています。この特徴を強調するために、バランスド・アーマチュア・ドライバーを再構成し、4つの中域ドライバーでこのコアレンジを強化しました。
初代Monarchから中域を構成するドライバー数を2倍にしたことで、技術的なパフォーマンスが飛躍的に向上しました。歪みが低減され、中音域と高音域の解像度、明確さ、明瞭さが大幅に向上しました。このたった1つの変更で、Monarch MKIIは、特徴的なスタジオニュートラルなミッドレンジを維持しながらも、前モデルと比べて全く新しい生き物のように感じられるようになりました。
Monarch MKIIには最新の静電型ドライバーが搭載されており、ドライバーの位置を再配置することで、オリジナルのMonarchに比べて音導管の不要な共振を最小限に抑え、高域の拡張性を改善し、伸びやかさが向上しています。
つまり、高音域がより均一で詳細になり、ESTドライバーを革新的にセットアップに組み込むことで、音楽の中に煌めきある空気感や高解像度の雰囲気をより感じられるようになりました。Monarch MKIIは、EST技術を適切に活用した世界でも数少ないインイヤーモニターというTHIEAUDIOのレガシーを引き継いでいます。
海外レビューの紹介
原型機のMonarchの最終的な感想は、かなりマイルドなものでした。主観的には好きではありませんでしたが、その価格帯のIEMとしては良いものだと認識せざるを得ませんでした。後半はMonarch MKIIにも当てはまりますが、私は今回、実はMonarch MKIIをほとんど気に入っていることを最初に認めます。コヒーレンシー（音像一貫性）の問題はそれほど顕著ではなく、技術的な部分はより洗練され、チューニングは前モデルよりもわずかに良く感じられるようになりました。これこそ、私が初代Monarchから聞きたかったものです。Monarch MKIIは、音楽の「分析」を目指すリスナーや、大皿に盛られたディテールを目の前にして食べたいリスナーにとって、うってつけのツールなのです。そのようなサウンドを求めているのであれば、私はこれを承認することができます。ThieAudioは、彼らの最も人気のあるモデルの強力なフォローアップに対して、ついに私の尊敬の念を抱かせ、おそらく何よりも、彼らの真の栄光あるモデル、新しくリリースされたV16 Divinityに興味を持たせてくれたのです。
長所
- 素晴らしいパッケージとアクセサリー
- 非常にきめ細かい音
- ケーブルはデフォルトで3.5mmで終端されています。
- 優れた中音域
短所
- かなり大きなIEM
- ケーブルが重いため、使い勝手が悪い
- ダイナミックドライバーによる低音
https://www.headphones.com/community/reviews-learning-and-news/thieaudio-monarch-mkii-review
私はレビューが過度に楽観的だと嫌われることを知っています。それでも、Thieaudio Monarch MKIIのサウンドには、私が気に入らないものは何もないのです。大衆に迎合することに何の意味があるのでしょうか？クリックにこだわるレビュアーと同じように、人工的な客観性を用いるべきでしょうか？このサイトは私のブログであり、もし私が何かをベストだと思えば、そう言う権利があるのです。
今はっきりさせておきたいのは、私はこのイヤホンが唯一最高の音質だとは思っていないということです。そんなことは決して信じていません。ベースヘッドにはXenns upの方がはるかに適しているでしょう。プロデューサーは、Etymotic ER4SR
の方が使いやすいかもしれません。私にとっては、ヘッドホンやIEMには、互いに隣り合う層があるのです。それぞれに主張があります。ソニーIER、Unique Melody MEST MKII
唯一の違いは、私の中では、Thieaudio Monarch Mk2は、音はそれらに匹敵するが、値段はそれよりもずっと安いということです。このイヤホンはとても良い音で、オリジナルより価格が上がったにもかかわらず、私にとってはとても価値のあるイヤホンに思えます。
2021年のエンドゲームを飾るIEMとして強くお勧めします。
https://audiophileon.com/news/theaudio-monarch-mkii-review/
Thieaudio Monarchは、IEMの忠実度とパフォーマンスにおいて（少なくとも私にとって）新しい標準を打ち立てました。IEMに静電型ドライバーを使用すること、そしてトライブリッドというコンセプトを私に教えてくれたのです。さらに、現在の最高のIEMメーカーの1つとしてのThieaudioの評判と正統性を確固たるものにしました。
Thieaudioのトライブリッドという3つの脅威は、私の小さな世界を揺るがしました。
素晴らしい。この製品は高価です。そして、その前衛的でややドライな音楽性へのアプローチは、万人向けではないかもしれません。最も豊かな中音域を求める人は、やや物足りなさを感じるかもしれません。聴いている間、ただ冷静になったり、他のことをしたりしたいですか？いいえ。Monarchはあなたを許さないでしょう。
その技術的な性能に欠点を見つけるのは非常に難しいです。Monarchの透明度と存在感は、顎が外れるレベルです。低音の重厚さと複雑さは驚異的です。MonarchはIEMの中でユニークなサウンドで、聴いていてとても説得力があります。
私の部屋にある他のIEMには申し訳ないと思っています。彼らはこれから先、あまり耳にしてもらえないでしょう。Monarchの咆哮は私を支配し、私は新しい王に敬意を表してひざまずき頭を下げます。
長所：
- 卓越した低音域の深みとコントロール
- 自然で説得力のある音
- 驚異的なディテールの再現性、透明感、存在感
- 豪華な造りとフェイスプレート
- 優れた付属ケーブルとアクセサリ
短所：
- サイズが大きく、耳の小さい人には合わないかもしれない
- 中音域が後方で少し乾いている
- バックグラウンドリスニングには不向き
https://www.headphonesty.com/2021/01/review-thieaudio-monarch/
まとめ
総じて事前の予想通りの評価が並んでいます。高域に敏感な人には初代Monarch、音場感を重視するならSymphonium Heliosのほうが良いかもしれませんが、少なくともサウンドバランスについて言えば、Monarch MkIIは多くの人にとって、ナチュラルな質感と音場感を提供する良質な最高レベルのモニターIEMでしょう。
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