- 基本スペック
- パッケージ
- 装着サンプル
- 接続品質
- 音質
- レコーディングシグネチャー
- 録音機材
- GENS D'ARMES(ロック系)
- Sophisticated Fight(ロック系)
- TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
- 白き魔女(クラシック系)
- 小さな英雄(クラシック系)
- 淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
- FEENA(EDM系)
- The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
- Sophisticated Fight(JAZZ系)
- ケノーピ火山(JAZZ系)
- 浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- QUATERA WOODS(OST系)
- 幻の大地 セルペンティナ(OST系)
- 愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
- 魔王ヴェスパー(OST系)
- 花と風のうた(JAZZ系)
- 総評
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「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。
今回取り上げる機種はMIFA X12です。
MIFAについては正直よく知らないのですが、amazonではわりと売れているスピーカーを作っているメーカーでMIFA A1なんかが代表的機種でしょうか。TFZなどわりと有名どころの完全ワイヤレスイヤホンのOEM製造をしているMIFOというブランドと間違われやすい気がしますが、別ブランドです。
基本スペック
- 連続再生時間:5h
- 最大再生時間:40h
- 防水性能:IP56
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 技適番号:204-B00002
パッケージ
パッケージは価格帯では標準か少し良いくらいです。
ビルドクオリティは価格帯では悪くはありません。耳掛け式のインナーイヤータイプになります。
装着サンプル
イヤーフックのおかげで固定は悪くないと思いますが、装着感が良いかというと、私の場合、少し耳に当たって痛い気もします。首を振っても耳から落ちることはありませんが、長時間着けるには少し快適感が足りないかも知れません。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内ではわりと安定しています。距離耐性は充分で、5m離れてもシームレスに接続が維持されます。また遮蔽物があっても接続が比較的安定しています。
ホワイトノイズは少しあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
音質
測定機材
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- アナライザソフト:TypeDSSF3-L
※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。
周波数特性
上から順に、
- 左右別
- 左右平均
- 左右別(自由音場補正済み)
- 左右平均(自由音場補正済み)
サウンドシグネチャー解説
高域に寄ってるブライトサウンドです。中高域に向かっての傾斜が強いので、人によってはドンシャリに感じることもありそうです。スーパードンシャリとも言えますが、実際のところ中域近くは完全な自由音場フラットに近いので、フラットと感じる人もいるでしょう。
あくまで個人的な経験上の感想ですが、ドンシャリかどうかの判断基準はわりと個人差があるようで、実際にはドンとシャリだけで判断しているわけではないようです。個人個人の聴覚差、音量レベルの好みなどもあります。
私の個体は測定値に左右差がありましたが、おそらく右の測定グラフがサウンドデザイナーが本来意図したバランスに思えます。基本的にはシャリシャリシャカシャカした感じが強く、ギラギラしている感じも強い派手な高輝度系ブライトサウンドです。こういったサウンドは小音量でもディテールがきれいですが、音量を上げるとわりと聞き疲れしやすいピーキーなところがあります。
音質解説
基本的に癖が強いサウンドです。おそらくサウンドデザイナーの意図としては開放型ヘッドホンのような音を作りたかったんだと思います。
低域はわりとフラットなのでモニター的に聞こえなくもなく、インナーイヤー型らしい開放型ヘッドホンのような低域の雰囲気がありますが、存在感がやや薄味で軽っぽいサウンドになりやすいです。ベースヘッドはそっぽ向くでしょうし、大抵のリスナーはちょっと低域が持ち上がった安定感のある音を好むと思われますので、あまり心地よい感じがしないかもしれません。
中域は明るく清潔ですが、ボーカルのボディが足りないので、シャウティになりやすく、ハスキーで落ち着きのないサウンドに聞こえます。
高域はかなり強調されているにも拘わらず、インナーイヤー型の開放感のおかげか露骨に耳に痛い感じはありませんが、それでもピーキーな雰囲気で、ギラつき、シャープネスが強めでカシャカシャしています。音が細かい感じがあり、クリスピーと肯定的に評価することも出来ますが、充実感に欠けるので、多くの人にとって安っぽい音に感じやすいかも知れません。ただし分析的なサウンドが好きな人は「求めていたのはこれだ!」と思うこともあるかも知れません。
基本的に派手な高域が好きな人向きの音です。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはFiiO M15を用いています。コーデックはSBCです。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
録音機材
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D'ARMES(ロック系)
GENS D'ARMES / イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(ロック系)
Sophisticated Fight / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
TO MAKE THE END OF BATTLE / Ys Ⅰ&Ⅱ ベストサウンドコレクション / Copyright © Nihon Falcom Corporation
白き魔女(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
小さな英雄(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 小さな英雄 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
淡い恋 ~Too full with love~ / イース・ヒーリング / Copyright © Nihon Falcom Corporation
FEENA(EDM系)
FEENA / PROVINCIALISM Ys / Copyright © Nihon Falcom Corporation
The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
The Silver Will -ギンノイシ- / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(JAZZ系)
Sophisticated Fight / 英雄伝説 空の軌跡FC&SC スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
ケノーピ火山(JAZZ系)
ケノーピ火山 / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
浮遊大陸アルジェス -Introduction- / Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008 / Copyright © Nihon Falcom Corporation
QUATERA WOODS(OST系)
QUATERA WOODS / イースVI -ナピシュテムの匣- オリジナル・サウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
幻の大地 セルペンティナ(OST系)
幻の大地 セルペンティナ / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
愛を感じていたい「終焉」 / オリジナル・サウンドトラック 「海の檻歌」~後編~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
魔王ヴェスパー(OST系)
魔王ヴェスパー / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
花と風のうた(JAZZ系)
花と風のうた / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
総評
MIFA X12は派手な高域音と優秀な防水性能、固定のしっかりした装着性を備えたスポーツタイプのインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンです。通信品質もわりと優秀なようで、ワークアウトや街中でのジョギング、もちろん通勤通学にも良さそうです。ただ、音質は一般受けしないシャカシャカギラギラ系のサウンドで、軽っぽい音が好きなら良いと思いますが、普通は安っぽく感じやすいと思います。またイヤーフックで固定されるので装着性は良いですが、装着感(快適性)は高くないと思います。
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