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こんな人におすすめ
- バランスの良い音が好き
- 上品でシックな音が好き
- ZERO AUDIOファン
ZERO Audio ZIRCO Tenoreの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「ZERO Audio ZIRCO Tenore」です。
ZERO Audio ZIRCO Tenoreの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:8Hz~40kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:102dB/1mW
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
今回のZERO AUDIO ZIRCO TENOREはZERO AUDIO10周年記念パッケージのもののため、通常版とはパッケージが異なります。そのため評価は標準の7.5とします。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース
- キャリイングバッグ
- 説明書類
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準を満たしています。
装着サンプル
耳への収まりはよく、装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ(シリコン) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
10周年記念の特別なパッケージのはずですが、今回のZIRCO TENOREはかなりの左右差があります。記念パッケージモデルなんだから、左右のマッチングくらい気をつけるべきでしょう。在庫品を適当に突っ込んでるんでしょうか。最近は激安中華イヤホンのKZだってこんなひどい左右差は稀です。ZERO AUDIOはあんまり品質管理に優れているブランドではなさそうというのが第一印象ですね。
サウンドバランスはかなりニュートラルに近く、解像度も高いのが特徴です。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:B+
ZIRCO TENOREはわりとサウンドバランスの良いモデルです。高い解像度も魅力です。ただ、中域の透明度が高くなく、レンジ感も物足りないうえ、総合的なパフォーマンスは価格の標準を大きく超えるというほどではないため、おすすめ度はそれなりです。
左右差の大きさから品質管理のレベルもそれほど高くない可能性があります。
コスパが良いかは少し微妙なラインですね。少なくとも価格帯で抜群に良い機種ではありません。
音質的な特徴
美点
- バランスが良い
- 原音忠実度が比較的高い
- シックで上品
- ダイナミズムに優れる
欠点
- 大きな左右差
- 没入感に欠ける
- 高域の拡張性が足りない
- 低域の深さに欠ける
- 中域の透明度に欠ける
- 構築感に欠ける
総評
ZERO AUDIO ZIRCO TENOREはわりとサウンドバランスがよく、価格帯では優れた解像度を持っているため、おすすめしやすい機種です。しかし、中域の透明度がそれほど高くない、レンジ感で物足りない、品質管理に疑問が残るなど、気になる点も多いです。結局のところ、価格帯では標準以上ですが、積極的におすすめするほどではないという程度の機種といったところでしょう。
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