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【コラム】自分の書いたレビューをamazonでちょっとだけ剽窃されてしまった話(附・KOMODO U10 の追加レビュー)

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KOMODO U10

KOMODO U10

 

 サイバーマンデーのチェックをしながら、amazon.co.jpを巡回していたら、たまたまKOMODO U10のページを見ました。レビュー数が増えていて、結構高評価なので、「おー頑張ってるね」とちょっと感慨深くなりました。私が手に入れたときはあまりレビューがありませんでしたから、だいぶレビューも増えてきて、この機種も注目されてきたなぁとちょっと微笑ましく眺めておりました。それで評判のほどを確認しようとレビューをちょっとだけ覗いてみたのですが。

 

↑ こんなレビューを見つけてしまいました。「あれ?どっかで読んだことあるぞ?」という既視感。これは私のレビューの要約じゃないか!w

www.ear-phone-review.com

 

 一瞬、頭がくらくらして「パクられた-」という慨嘆とともに胸がもやもやしました。気持ちがなんとも言えない重い気分に一瞬なりましたが、それでもよく考えると、この方は私の拙いレビューを読んでくださり、評価してくださって、わざわざamazonに私のレビューのことを伝えてくれる労を折ってくれているとも言えます。私のサイトから引用していることについては内緒にして、さも自分の言葉のように語っておいて、私に一言も挨拶なしはちょっとひどいですけれども。

 しかし、私としては一方でこのKOMODO U10は結構気に入っている機種なので、もう少し評価されてもいい気がします。それ以上に、amazonで私のレビューの要約であれ掲載したいと思った人がいたということは、それが多くのカスタマーにとっても有益だと評価してくれた結果でしょうし、それならまあ許せない話でもありません。ただ、実際は私のレビューではマイナスポイントにも言及しているので、そこが巧みに伏せられている気がするのが気になりますが。あるいは、細切れにされてしまったのは、レビューに余計なところが多すぎるというメッセージかもしれません。どちらにせよ一言挨拶くらいせい

 

 ちょうどこのレビューを見つけたとき、聴いていたのがClariSの「DROP」という曲でした。いきなり沸騰して怒ったりせずに冷静でいられたのは、その暖かでキラキラ感のある優しいサウンドと歌詞を聴いていたおかげだったかもしれません。こういうとき、「歌はすげーなヤックデカルチャー」って素直に思います。穏やかな曲に浸っていると、気持ちがふっと落ち着きますからね。UVERWorldの「CORE PRIDE」とか聴いてなくて、ほんと良かったと言えます。あんなん聴いてたら、いきなり胸に火が付いて燃え上がっちまいますから。「俺のプライドどうしてくれんだーーー!」てな具合で。同じUVERWorldでも「一滴の影響」なら、気持ちが落ち着くかも知れませんけど。

 ということで、これはおそらく、KOMODO U10についてまだ充分にレビューを書いていないぞと神のお達しに違いありません。せっかくですから、ここで改めて、いくつか課題曲を挙げてKOMODO U10の音質をもう少し詳しく紹介してみたいと思います。

 

【課題曲その1】ClariS「DROP」

 KOMODO U10は振動版の材質にグラフェンを使用しています。グラフェンはmaxell MXH-GD200なんかが比較的初期に採用して、非常に硬質で煌めき感のある刻みの良い音を奏でるのが特徴で、私はこういう系統の音を「サラダ味」なんて言っていますが、その極北というような感じです。こういう音はメリハリとクリア感を感じやすいので、印象的にかなり解像度が高く感じられますが、やや聞き疲れしやすいところはあります。私の場合はこういうイヤホンはリラックスして曲を楽しむ時ではなく、何かやる気を出したいときにフレーバーとして音楽を聴きたい時に使います。リズム感は明瞭に出ますし、キラキラ引き締まった感じの音なので、脳に覚醒感を促すところがあります。

 さて、そうすると流れでClariSの「DROP」を課題曲に挙げてしまったものの、個人的には「DROP」は少しこのイヤホンとは相性がよくないです。「DROP」はどちらかというと温もり感のあるほんわかした味の方が私は好きだからです。ただ、この曲は一方で緻密な煌めき感のある背景表現も味わいの一つになっていて、そちらのほうを重視する人にはKOMODO U10は悪い選択肢ではありません。U10は、やや硬めのシャキシャキした衝撃力のあるドラム表現や、宝飾感のある煌めき感が出て、緻密かつ色彩感の強い形で聴かせてくれますから、人によってはこちらのほうがClariSっぽいという人もきっといるはずです。逆にこのイヤホンの音が気に入らないという人は、その音の細さのせいで曲にボリューム感が感じられず、色味が冷たく聞こえるところが気になっていると思います。このイヤホンで聴くなら、「イロドリ」「カラフル」「コネクト」みたいな曲が良いかな。

 ちなみに「DROP」の公式MVは見つからなかったので、下には先頃発売されたばかりの新アルバム「Fairy Party」のPVを埋め込みました。

 

【課題曲その2】秦基博「鱗」

 たとえばこの曲だとギターのつま弾く刻みがかなり強いです。ドラムもカチカチ。色彩感は強く光沢がある音で、金細工のように細かな宝飾感があり、中毒的なところがありますが、大音量では、ちょっと耳に刺さるというか焼け付くというか、キンキンシャリシャリするところがあります。逆に言えば低音量でも輪郭感は強くリズムもはっきりするので、音量を下げても曲の構造は楽しみやすいです。

 音は細いのでボリューム感とはトレードオフなところがありますから、厚い音のイヤホンに慣れていて、そういう音が好きな人にとっては、音の厚みを求めて音量を大きくすれば耳に痛く、落ち着くところを探して音量を下げればミニチュア的でいまいち満腹感を感じないという悪循環になりやすく、あまり相性がよろしくないところはあります。

 逆に、細く緻密な感じが好きな人には、かなり好まれそうです。たとえるなら鉄道模型のような精密さのある音ですね。

 

【課題曲その3】鹿乃「君がいる世界へ」

 これくらい緻密な構成の曲だと、細密感を楽しめて結構気持ちよく聴けます。冷たく耳にちょっと強めの圧もある鳴らし方ではありますが、鹿乃さんの声が甘味があって尖りが強くないので、痛い場面はほとんどないですし、グラフェンの持つ見通しの良さがよく活きる曲です。

 個人的には、この曲も緻密感は多少犠牲にしても、もう少し音が厚く暖かいほうが好きなのですが、それでもこの曲を聴くと、このイヤホンの魅力が感じられます。ひょっとすると、この曲に関しては私のような意見より、このイヤホンの緻密さが好きな人の方が多数派かも知れません。

 

【KOMODO U10で聴くお気に入りの曲は?】

 高域での煌めき感と光沢感に妙味があるので、たとえば飯島真理「天使の絵の具」なんかはボーカルの傾向、背景の緻密感ともにこのイヤホンで気持ちよく聴ける曲です。

 あるいはスタイリッシュな曲もその恩恵を受けやすく、たとえば安全地帯「1991年からの警告」なんかシャープでキレよく、ボーカルの息感が精緻に表現されます。オシャレというくらいのクールな色彩感も私のイメージするこの曲に合っているので、これは好みです。

 楽器の音は息継ぎまではっきり出やすいので、構成力のある曲作りをしているサントラ曲とも相性が良いです。たとえばこのイヤホンで聴く、菅野よう子「moon flower」なんか、少しだけクライマックスの高音でキンキンするのを除けば、結構聞き惚れるところがあります。

 あとは元々適度に温度感がある曲だと、冷たくなりすぎなくてシャープ感だけ増してよい感じがする場合があるというのはレビューでも紹介しました。レビューでは鹿乃「Iberis Song」と昆夏美「ギフト」を挙げましたが、ほかに大塚利恵「いいよ。」とか、羊毛とおはな「はだかのピエロ」、エド・シーラン「Photograph」なんか、なかなかのものです。

 

【改めてKOMODO U10の総評】

 澄んだ光沢感のある宝飾のような音はそれだけで魅力で、好きな人には中毒的なところがあることは確かです。レビューでも紹介しましたが、モバイルバッテリー機能もあり、ケースの容量もかなりあるので、トータルの連続再生時間は長めで、IPX7の防水性能もあり、スポーツ用途にも充分堪えます。ケースも大きすぎず、取り出す時だけちょっと手こずる感じがありますが、使い勝手は概ね良好です。ああ、でも、レビューにも書きましたが、私の個体は左右の通信だけはときどき途切れやすいところがあって、頭を動かすと数秒左耳途切れることがあります。このレベルの途切れは珍しくないですし、音楽聴くのに不便てひどさじゃないですから、問題ないですけどね。

 音質的にはキラキラシャキシャキで、覚醒感を促すような鮮明緻密なサウンドで、勉強の景気づけなんかに良いでしょう。これで聴くと、英会話の発音なんて息感までくっきりクリアです。どうですか?

 

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