フラットな音とは何かを定義するのは難しいですが、当ブログのフラットな特性についての定義は明確です。「測定された特性に測定機材に合わせた自由音場補正を加えたときにフラットな特性が得られるものをフラットとする」というもので、これはJEITAの測定規格に準拠した基準です。従って、当ブログでフラットという場合は基本的に「自由音場(無響室)環境の測定基準に基づく適切な位置にフラットな特性のモニタースピーカーを置いて聞く音に近いものをフラットとする」という定義になります。
たとえばMoondrop Starfieldも同じくフラットな特性を狙ってチューニングされていますが、その基準となるハーマンターゲットカーブは拡散音場に基づくものなので、当ブログの定義ではフラットに近い特性が得られますが、完全にフラットにはなりません。私のブログでフラットだドンシャリだというのは最終的には自由音場に基づいて定義されるからです。
イヤホンの音を語るときに、ドンシャリだフラットだというのはわりとよく使われますが、そのフラットとかドンシャリだとかいうのを、その人がどういう基準に基づいて語っているかを聞いてみると、その人の音の聴き癖なんかがわかって、わりと面白い発見があるかも知れません。
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