- audio-sound @ hatena オーディオの殿堂とは？
- ONKYO SN-1
- LIZER LAB JIJU
- audio-technica ATH-ANC300TW
- Victor HA-WM90
- FiiO M15
- アシダ音響 ASHIDAVOX EA-HF1
- JPRiDE ANC-510
- Tiivox X3
- 城下工業 Sound Warrior SW-HP10S
- Earfun Air Pro
- TaoTronics SoundLiberty Pro S10
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audio-sound @ hatena オーディオの殿堂とは？
ここに紹介する製品は、私がその音作りや製品作りに心から感動し、後世に伝えるべきオーディオ製品として推薦するものです。その意味は、決して現在の価値で優れているというわけではなく、未来への遺産として、この音は残されるべき価値があると思った製品ということであり、決して万人向きで素晴らしいというわけではありません。
万人向きで素晴らしい製品をお知りになりたい場合は、「audio-sound @ hatena Highly Recommended」をご確認下さい。
ONKYO SN-1
「響きの豊かさ」という点で常識を越える幻想的な世界を実現していることに畏敬の念を抱きます。ONKYOは紛れもなく日本が生んだ最高のオーディオメーカーの一つであり、その偉業はこのヘッドホンを世に問うた事実だけで充分です。音楽鑑賞は人間の創造的な営みの源泉であり、芸術的価値が生まれるところであるということを存分に理解させてくれるそのサウンドは本当に世界の至宝と言うべき非常に尊いものです。
LIZER LAB JIJU
イヤーピースの常識を覆した素晴らしい製品で、その創造的な音作りには驚嘆しかありません。こうした製品はとても日常的な発想からは生まれてくることがなく、そしてそれを思いついたとしても実際に開発し、実現し、販売しようというところまで持っていくことは困難な道です。そのすべてを成し遂げたのが決して業界の巨人ではない、小さな探求者であったことになお一層驚きを隠せません。オーディオの未来が詰まっている夢のイヤーピースです。
audio-technica ATH-ANC300TW
audio-technica ATH-ANC300TWにはaudio-technicaという企業の飽くなき音への欲望が凝縮された驚異のサウンドが詰まっています。決してスペック的に優れているわけでもなく、ドライバー口径も大きいわけではありませんが、苦心のチューニングと抜群のセンスによって独特の美しいサウンドを実現しており、完全ワイヤレスイヤホンの新たな可能性を感じさせる製品です。この製品には私が知るaudio-technicaのよいところがすべて詰まっているとともに、新たなサウンドの地平が開けているのが見えます。この企業は本当に音作りにおいて停滞することを知らない、パイオニアであり続けているということが、この斬新なサウンドから十分に理解できました。
Victor HA-WM90
日本の音楽の生まれる心臓部の一つ、ビクタースタジオの熱気が詰まったサウンドを持っているHA-WM90は、熱狂的で没入感の高いサウンドを持っています。このヘッドホンから流れる音はほとばしるVictorの情熱であり、アーティストが音を吹き込むその瞬間を捉えているかのように濃厚な空気感が存在しています。究極のリアリズムがここにあります。
FiiO M15
FiiO M15は間違いなく新しい時代を切り開いた製品です。しかし、それはこのDAPが最高の音質を持っているからではなく、最良の使い勝手を実現しているからでもなく、最善の品質を持っているからでもありません。たしかにあらゆる点においてFiiO M15は最高レベルの品質を持っていますが、実際のところ、それらのすべての点でイマイチだと思えるところも多いです。
ではFiiO M15の何が素晴らしいのでしょうか。それはその優れたポータブル性と価格設定、そしてバランス感覚です。そしてそのすべてが備わったこのDAPから滲み出る、FiiOというメーカーの持つ先見性です。実際のところ完成度という点で言えば、FiiOの技術力は世間で言われているほどには大したことはありません。しかし、総合的に見て多くの人にとって魅力的に思えるパッケージを考案し、設計し、実現するセンスは他のどのDAPメーカーよりも優れており、不完全ながらもこの製品が使いやすいと思えるのはFiiO自身がDAPを愛し、使いこなし、しっかりしたコンセプトを持っているコンシューマー視点を持っているからに他なりません。M15のユーザーは誰しも今後のFiiOのDAPに期待しているはずです。
アシダ音響 ASHIDAVOX EA-HF1
アシダ音響は一般には知られていないかも知れませんが、プロ仕様の業務用スピーカーやヘッドホンの老舗メーカーです。そのアシダ音響が一般コンシューマー向けに売り出しているASHIDAVOX EA-HF1はこの価格で買えるとは思えない素晴らしいモニターサウンドを実現しており、しかもイヤホンとは思えない音場の広い、ヘッドホン的なサウンドを実現しています。音源忠実性を重視するリスナーにとって、このEA-HF1は非常にコストパフォーマンスに優れた半身となるはずです。
JPRiDE ANC-510
JPRiDEは日本メーカーでありながらECサイト中心に販売している特異な新興メーカーです。その使命は低価格でプレミアム、ハイブランドに劣らないサウンドを提供することにあると宣言しています。このブランドが出した製品の中で、真の意味でその使命に恥じない製品が、JPRiDE ANC-510です。そのサウンドは確かにハイブランドを感じさせる丁寧なチューニングによって、音の豊かな情報量と音楽性を共存させています。低価格で上質なサウンドを味わいたいと思う人にとって、ANC-510は本当の意味で感動を与えてくれるでしょう。
Tiivox X3
Tiivoxはオーディオ界隈でも無名に近いメーカーですが、この小さなブランドが出した廉価な完全ワイヤレスイヤホンTiivox X3はその小さな筐体に広大な音場を備えた素晴らしいパフォーマンスステージを持っています。チューニングも非常に丁寧になされており、こんなに広大な音場を感じさせるのに音に不自然さがほとんどなく、質感は滑らかに聞こえます。ライブツアーを持ち運べるようなその素晴らしい音場表現を驚異の低コストでワイヤレスに実現していることに驚きしかありません。
城下工業 Sound Warrior SW-HP10S
城下工業は非常に息の長い長野県のオーディオメーカーです。その老舗メーカーが出したプラスチッキーなヘッドホン、SoundWarrior SW-HP10Sは、価格を考えると抜群に優秀なモニターサウンドを実現しています。しかしそのモニターサウンドは決して無機質な音ではなく、中域は美しいグルーヴが生まれるように丁寧に調整された最高品質のリスニングヘッドホンでもあります。この万能機は多くのDTMerにとって理想に近いリファレンスになるとともに、原音忠実再生と美しい中域を愛する多くのリスナーを幸せにしてくれます。
Earfun Air Pro
Earfunは2018年に、経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者で構成されたチームによって設立された中国の新興オーディオブランドです。その歴史はまだ浅いですが、革新的で若々しい活力に満ちたブランドで、しかもそのオーディオ的な経験は作られた製品を見れば明らかで、国際オーディオイベントや批評的なオーディオレビューサイトなどでときに一流ブランド製品を凌駕するほど、つねに高い評価を得てきました。そのEarfunが出した最初のアクティブノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン、Earfun Air Proは価格に見合わぬ強力なANC品質、完成度の高いオーディオスペックを実現しており、一流メーカーのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンに遜色ない製品をわずか1万円未満で提供するという離れ業を見せてくれます。単純にこれは驚異としか言いようがありません。
TaoTronics SoundLiberty Pro S10
TaoTronicsはSunvalley社のオーディオブランドで、優良なコストパフォーマンスで知られています。TaoTronics SoundLiberty Pro S10は率直に言って、多くの人に強くおすすめする機種ではありません。欠点が非常に多い機種です。しかし一方で、この機種は非常に生々しい、肌感覚のある音を奏で、そのサウンドは私に非常に高い感動を呼び起こしました。とはいえ、私にはおすすめリストの上位にこの機種をあげることは出来ません。そういうわけでPro S10はこの殿堂に収まります。私に言わせれば、この無冠の帝王にこそ、この場所はふさわしい。
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