免責事項
- このレビューはShuoerから誠実な品質レビューを読者に伝えるために貸し出されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- ボーカルをしっかりと聴きたい
- 力強くダイナミックなサウンドが好き
- 弾き語りやアカペラが好き
- 中国や韓国のアジアンポップスが好き
- ディテールサウンド重視
Shuoer Soloistの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Shuoer Soloist」です。
Shuoer Soloistの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~30kHz
- インピーダンス:32±2Ω
- 感度:105±1dB/mW
- ケーブルコネクタ:2pin 0.78mm
- 価格帯:10000円~20000円
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
Shuoer Soloistの特徴
- 革新的な最新ドライバーテクノロジー:Shuoer Soloistは、液体ケブラーシリコーンドライバーユニットを使用したオーディオ分野で最新のドライバーテクノロジーを採用しています。ドライバーは液体ケブラー素材で構成されており、ケブラーは非常に強力な素材で、非常に高速な過渡応答を提供し、優れた感度定格により、低消費電力で強力かつ高速でエネルギッシュなサウンド出力を生成します。
- 豊かで明瞭なサウンド出力:Shuoer Soloistの外観は見事です。高品質の樹脂素材を使用した高精度3Dプリント技術で作られています。このイヤホンは、ブラックシェルとカラーのデザイナーフェースプレートを備えた絶妙なデザインを持っています。ビルドクオリティは、頑強で丈夫で耐久性があり、軽量で美しく、快適に使用できます。
- 絶妙なデザインと卓越したビルドクオリティ:Conductorの筐体には、生体用の補綴物や補聴器によく使用されるヨーロッパの医療用樹脂が使用されています。Shuoerでは、より強力な紫外線照射と長い処理時間により、快適な装着感を保ちながら、経年劣化に耐えうる耐久性の高いシェルを実現しています。厚みのあるシェルは、外耳道の密閉性を高め、外界の騒音を最大で26dB遮断します。
- 高品質ケーブル:Shuoer Soloistには、0.78mm 2ピンコネクタタイプのカスタム6N OCC銅ケーブルが付属しています。音質に滑らかで温かみのある質感を実現するため、高品質の銅を主な線材に使用しています。ソースからイヤホンへの歪みのないオーディオ信号伝送を提供し、ユーザーが最高の音質出力を確実に得られるようにします。
パッケージ
Shuoer Soloistのパッケージクオリティは価格を考えると優れています。それはおよそ4倍の価格設定をされているフラッグシップモデルであるShuoer Conductorと同等のクオリティです。
標準で4.4mm/2.5mmバランスと3.5mmシングルエンド接続に対応しています。Shuoerの製品カタログも付属しています。
Shuoerの製品カタログは読んでいて非常に楽しいです。
ケーブルはファブリックコーディングされ、非常に高品質です。ただしタッチノイズは少し目立ちます。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。パッケージには以下のものが含まれています。
- イヤホン本体
- 3種類合計8つのシリコンイヤーピース(S/M/L)
- フォームイヤーピース
- クリーニングツール
- 2.5mmバランス接続対応0.78mm 2pinケーブル
- 2.5mm→3.5mmSE変換アダプタ
- 2.5mm→4.4mm変換アダプタ
- キャリイングケース
ビルドクオリティ
Shuoer Soloistのビルドクオリティは良好です。
継ぎ目のほとんどない滑らかなフォームファクターを持っています。
装着サンプル
小型に仕上げられているため、耳への収まりは非常に良好です。
音質
液体ケブラーシリコーンドライバーが技術的に非常に優れた素材であろうことは、Shuoer Soloistのサウンドを聴けばすぐにわかります。そのサウンドは非常にクリアで、質感的にも自然に近く、高品質です。1万円台でここまでクリアなサウンドが手に入ることには単純に驚きです。しかもこの高解像でクリアなサウンドを的確に再生するのに、この価格帯の多くのマルチドライバーイヤホンと異なってDAPを必要としません。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A-
- 個人的な好み:S
Shuoer Soloistの欠点は明らかですが、それでもこのサウンドを薦める理由は少なくありません。
まず極めて高い音像の明瞭性とクリア感の高さによって、それはミックス効果を確認するためのモニターイヤホンとして間違いなく優れています。音像がかなり近く聞こえるので、ボーカルの詳細と各楽器の質感の変化を的確に捉え、細かいところまで気づくことが出来るでしょう。
そして華やかでハリのある艶やかな甘いサウンドは高いエロティシズムをもたらします。俗に言う「美音系」というやつですね。
価格を考えると、全体的な音質水準において非常に優れたイヤホンであることは間違いありません。
音質的な特徴
美点
- 音像が大きい
- 高い没入感
- 中域への適切なフォーカス
- 比較的自然に近い質感
- 良好なボーカルフォーカス
- 高いクリア感
- 華やかで匂い立つサウンド
欠点
- 親密すぎる定位
- 広くない音場
総評
Shuoer Soloistは1万円台では破格と言えるサウンドを持っていますが、それは必ずしも完全なオーディオファン向きとは言い難いところがあるのは事実です。しかし、少なくともオーディオスペックの上では価格を考えると信じられないくらいクリアなサウンドを実現し、それによって生み出される高いエロティシズムのある音楽は、まるで天上にいるかのような美しいサウンドを聴かせます。ただし、定位は少し不自然です。
それはSoloistの名の通り、各楽器音を鮮やかに描き出し、モニターイヤホンとしても優れていますが、万能ではなく、アンサンブルでは定位感が足を引っ張ります。一方で、弾き語りのような独演に近い音源とは相性が良いです。フォルマントが美しいので、ボーカルを重視しているリスナーには魅力的な選択肢になり得ます。アカペラや独唱は非常に活き活きと楽しめます。
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