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【ゲーミングヘッドセット SADES SA-738 レビュー】耐久性があり、耳当たりもよく、音質的にもバランスが良く音楽向けに十分行ける優等生的低価格ゲーミングモデル

SADES SA-738 ステレオ 3.5mm ゲーミングヘッドセット 有線ヘッドフォン ブラック + ブルー

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01ANIGUGG

 パッと見、ゴツくそしてなんとなくチープに見えるが、頭頂の厚みのあるクッションも利いていて、イヤーマフも耳当たりよくふんわりしており、安っぽそうな見た目に反して装着感はよい。頭頂部分のクッションはなかなかに気が利いていて、首掛け時にも首の後ろに来てくれ、ゲーミングチェアでの仮眠時にも首の支えにできてしまうほど。マイクも出っ張りが強くないので邪魔にならず、仮眠の首掛け寝ホンとしての使い勝手は気に入っている。もちろん正規の使い方ではないし、快適性には個人差やチェアの構造などの差が出るだろうからあくまで参考程度にしてほしい。とはいえ、意図的なものかはわからないが、妙に気配りできる機種だ。

 遮音性はそこそこ。音漏れは少し漏れる。首掛けしても音が聞こえる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は日本語説明書。ボリュームコントロールが左耳裏にあり、操作インターフェースがケーブル途中にないタイプ。ケーブルはゴムコーティングだがタッチノイズはない。

 

mixcder MAT2mixcder MAT2

 

【2】音質

 径の大きいネオジムマグネットドライバーのおかげか低価格にしては量感と深みのある低音を中心に、高域まで比較的バランス良く聞かせてくれる。ゲーミングモデルとしては音楽鑑賞に使っても比較的不自然さを感じづらい調整で、動画鑑賞にも向く。弦楽の高低も色気はないが比較的しっかり出るので、曲の輪郭はしっかり味わえる。全体の雰囲気は色気が出づらいこともあって暗めに感じやすいところはある。

 

[高音]:高域の高さはよく出ている。鮮明で透明に傾いているが、ありがちな尖りが意外となく情緒不安定感が出づらい。音の余韻にも割れる感じがなく、価格を考えると丁寧な印象(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感と左右の定位感は良く、広さが感じられやすく、高低の感覚も良好。密度感の出し方もよく、音の色気が足りないことを除けば、聞きづらくなったり歪む感じが少なく、意外と死角を感じない。

[低音]:低域は厚みと深みと衝撃度のバランスが良く、衝撃の出し方も強すぎず空間に一定程度溶かす配慮が見られて、低価格ゲーミングモデルにしてはバランス感覚の良さを感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域とボーカルが近いが側面の張り出しも良く、頭を囲むドーム状の構造が感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムの重みもしっかりしておりややブーミーだが中高域を邪魔する感じはなく一体性を感じさせる。シンバルの色気はやや落ちるが、輪郭がはっきり。リズムの輪郭感は明確(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルの分離感はしっかりしており、埋没する感じがない。声色としては艶やかさに若干欠けるので少し野太い感じで出る。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミング用であるが、付属にサラウンドソフトウェアはついていない。以下は手持ちのサラウンドソフトウェアを用いてテストしている。ゲーミングの音質に関しては直前にレビューしたmixcder MAT2を定位感はそのままにややディテールダウンしたよう鳴り方。MAT2とのゲーミングの実用面での差はほぼ感じず、音の表現では高域の表現はこちらがやや勝る気がするが、空気感や臨場感の面ではこちらがやや落ち着いて鮮明さが少し足りない形になる。

 

 「Shadow of War」のプレイでも定位感はしっかりしており、風切り音などの演出音の存在も確かで、輪郭面での不満はほぼない。劇伴調の音楽の表現に関してはMAT2のボリューム感がやや薄れ、その代わり外連味が落ち着いて耳に優しく感じる。個々の音の鮮明度の面での差はそれなりに感じられ、没入感は価格帯では高い方だが、MAT2とは差を感じる。

 

【4】マイク

 マイク位置は調整できず、人によって声が入りづらい場合も考えられる。環境音も入りやすいため、こもった感じも出やすく、チャットはともかく、クリアさが求められる実況で使うには心許ないだろう。

 

【5】総評

 この機種の耐久性については折り紙付きである。個人的に安いから潰しがきくという理由から、この機種を2年にわたって寝落ち用ゲーミングヘッドホンとして使ってきて、普段からヘッドホンスタンドにも乗せずに置いておき、眠くなったら取り替えて、これを首掛けしながらゲーミングチェアで寝たり、結構ぞんざいに使用してきたが、イヤーマフが一度外れたことがあった以外トラブルはない。音質的なバランス感覚にも優れ、低価格ではかなり使い勝手が良い。SADESがこれの日本での取り扱いをやめてしまい、一番の問題は現状日本国内で入手困難になってしまっていることだ。SADES製の低価格ゲーミングヘッドホンの中では良機種だったのに残念なことである。

mixcder MAT2

 

【6】このヘッドホン向きの曲

  「BEST OF GREEN MIND '09」に収録されていた「キミ、メグル、ボク」のライブ弾き語りバージョンの感じが良かったので、類似の音源としてこれを選ぶ。会場の観客の存在感もしっかり感じられ、熱気が感じられる。ギターは色づきはうまく出ず、訴えかける面ではだいぶ足りないように思うが、輪郭感はしっかりしており、ボーカルも埋没せずに雰囲気をよく伝えてくれる。ボーカルが若干野太く聞こえる感じもライブっぽくて欠点としてよりは味を感じさせる形で評価できる。(秦基博「キミ、メグル、ボク」)

 

 低価格ではかなり丁寧な定位表現はこの曲の空気感と密度感もよく味わわせてくれる。ボーカルの色気は価格なりだが、不自然なところは感じられず比較的忠実に広く表現している印象だ。高さも出ている。(池田綾子「風の谷のナウシカ ボサノヴァ Ver.」)

 

 この曲はこの機種の傾向をよりはっきりさせたいと思うのでmixcder MAT2との比較になるが、基本は両者とも似た傾向で変わらない。しかしMAT2のほうが中低域方向の色気が強く、足回りも機敏で瞬発力を感じ、量的に充実した印象と野性味がやや強く感じられる反面、こちらはMAT2で高域音に感じられた情緒不安定感がなくなって空間への溶込みも良く感じられ、色気が増している。表現の迫力ではMAT2だろうが、全体的なバランス感覚ではこの機種のほうが優れていると思う。( 蓜島邦明「Railtown」)

 

 高級機種ほどの色気はさすがにないが、分離感がしっかりし高さも良く出る上に色気もそれなりに感じられ、ギスギスした不快感なく出る高域ボーカルは低価格では絶妙。ドラムの重量感も申し分なく、しかもドラムの衝撃に歪む感じもほぼない。不満点はないわけでなく、楽器の表現にいまいちディテールの足り無さを感じるが、定位感がしっかりしているのでうるさげになりやすいこの曲をよく表現していると思う。

 

SADES SA-738 ステレオ 3.5mm ゲーミングヘッドセット 有線ヘッドフォン ブラック + ブルー

 

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【ゲーミングヘッドセット mixcder MAT2 レビュー】衝撃力のある音、重みや風切りのしっかり感じられる空気感。そして良好な定位感。5000円前後のクラスでは一つのメルクマールになるだろう機種

Mixcder ゲーミングヘッドセット ヘッドホン 高音質 USB ヘッドセット ゲーミングヘッドホン マイク付き 1年保証期間 ブラック MAT2

 

おすすめ度*1

mixcder MAT2

ASIN

B0732ZQ6PY

 ゲーミングモデルとしてはかなりデザインはかっこよく、LEDライトを点灯しなければ普通のヘッドホンとしてもなかなかに悪くないデザイン。マイクのデザインが若干浮いていて個人的にそこだけ気に入らないが、このマイクは上向きに収納できるので使わない人でも邪魔にならない。付け心地はかなり柔軟で優しく、イヤーマフも柔らかい。ネックバンドのひねり耐性もぐにゃぐにゃとはいかないが良質で、伸縮性もよい。装着感、デザインの面では価格帯標準以上の洗練性を感じる。

 なお色は商品写真で見ると一見渋いマットブラックかメタリックブラックに見え、かっこよく見えるが、実際はプラスチック感丸出しのクリアブラックなので、高級感はあまり感じられないだろう。

 密閉性はあまり高くないというか、開放型であり、装着しても無音状態だと環境音がかなりダイレクトに聞こえるため、音自体の没入感は高いものの、環境に依存し、遮音性は低い部類。音漏れも結構だだ漏れに近い。首掛けしても音はしっかり聞こえるので、DJホン的な使い勝手がある。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 まずこの製品は「USBヘッドセット」と説明書で名乗っていたので、てっきりUSB音声入力もいけるのかと思ってSONY NW-A25にUSB接続したが、音が鳴らずに困惑した。PCで試してみた結果、結局USBのほうはよくある、LEDを光らせるだけの電源を取っているタイプのようである。ゲーミングPCだけでなく仕事用のノートPCや家族のPCでも試したが、USB音響用ドライバーがインストールされるといった動作はない。たまたま手に入れた個体が不良品で不具合が発生している可能性もあるが、それならそれで問題なので、個人的にはこれはUSBゲーミングヘッドセットではないものとしてレビューしている。

 説明書には「最初はUSBドライバーのインストールが終わるまでお待ち下さい」と書かれていたり、Q&Aで「Q:USBを挿しても反応しません」「A:USBをハブなどを通さずPCに直接挿して下さい」というふうなやりとりまで記されていて、構想段階ではUSB音源入力に対応する予定があったか、説明書執筆者が製品をよくわからずに書いてしまった可能性を感じさせる。

 開封当初は「USBヘッドセット」だと思い込んでいたため、コネクタ形状からUSB音源+マイク出力と思っていたが、実際にはLED用USB+サウンドマイク入出力AUXという構成であった。エントリークラスならともかく、この価格帯だとPS4を意識してUSBでの音源に対応してほしいものだが、その点残念である(むしろエントリークラスのほうがUSB対応なうえに疑似サラウンドソフトウェアまでついていて配慮してたりすることさえある)。USBで音が鳴らないものをUSBヘッドセットと書くのは誤解を招くので正直この点は配慮に欠けている。

 付属品はマイク入力とステレオ出力を分ける変換アダプタ、日本語含む多言語説明書。ケーブルはゴムコーティングタイプだが、タッチノイズはそれほど目立たない。操作インターフェースはボリュームコントロールだけだが、本体左耳背面にあり、コード途中にないので煩わしくないのも個人的に高評価。

 

mixcder MAT2mixcder MAT2

 

【2】音質

 既述の通りこのヘッドセットのUSB音源入力機能が再現できなかったので、以下の音質レビューはあくまでAUXケーブルを通した状態のものをレビューしている。

 

 音質面ではゲーミングモデルらしい鳴り方の傾向をし、低域は爆発力があるタイプで空気感や臨場感を重視しており、ピアノ音などはその中でかなりクリアに出るので、劇伴的な音をきれいに入れる、映画的な音響構造を丁寧に意識している。そのため、音楽はライブ音源向き。高域の表現は若干キンキンした感じで曲によっては気になるかも知れず、またCDに入っているような普通のバランスの曲だとドラムとボーカルが近くてうるさげに出やすい。映画館のEDスタッフロールで音楽を聴く、妙にボーカルが近くてやや下から曲の密度をたっぷり入れてくる、あの感じだ。クラブサウンドも臨場感が感じられるので、そういう音源にも向く。

 

[高音]:高域の高さはよく出ている。鮮明度は透明に近い感じでややキンキンして中低域の音が鳴っていてもしっかり浮き上がるタイプ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感は感じられやすい。曲によっては中域の奥まる傾向のせいでスカスカした感じを受けるかも知れない。ただ定位感の表現はうまく、左右もしっかりしていて、空間の趣向を凝らしている曲の味わいはなかなか。弦楽ののびやかさもかなりきれいに出る。

[低音]:低域は量感と弾けのあるスマッシュ感のある音。開放構造のせいか耳に粘る感じがなく、こもる感じがなくきれいに広く抜けていき、穿ちも深さを感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が出張ってこず、ボーカルの下に丁寧に広がって空間全体を深みから持ち上げてくれる天井の高いドーム構造を感じる。開放的な表現力は実に魅力的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ハイハットは塩振り感が強く出過ぎず、まとまりがよい。ドラムは表面の弾けが強めに感じられる。衝撃感がくっきり出るので空間的なボリューム感はよく出る上、重苦しく滞留せずに抜けるので中高域に被る感じがない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ゲーミングモデルらしくボーカルの分離感は明瞭。歪みが出るところがあるので、曲によってとくに女声ボーカルは若干不自然に感じられやすい。しかし高低の再現度はよく、高さも出る。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミング用であるが、付属にサラウンドソフトウェアはついていない。以下は手持ちのサラウンドソフトウェアを用いてテストしている。ゲーム音響再現性能に関して言えば、結論から先に言うと、これは個人的にかなり買いだ。

 

 空間的な表現が多く、ステルスアクションでもあるので非常に丁寧な定位感がプレイフィールに大きく影響する「Shadow of War」は風切り音やオブジェクト音の表現も丁寧に出る。結構生々しく出るので肝心の敵オークの足音や存在感が埋没しないか心配したが、こちらも方向感がしっかりしていた。このゲームは映画的な劇伴曲が多用されているが、こちらもしっかり聞かせてくれるので、没入感はかなり高い。オープンワールド系ゲームでの使用で不満はないと思う。

 「Minecraft」でも、メェメェうるさい羊とワンワン吠える犬の中にいても、ストーンゴーレムの足の重みがドスドスと埋没せずに聞こえてくる。ゾンビの声も耳元近くに下からえぐってきて、ゾクゾクさせてくれ、一人プレイでも没入感高く楽しめるだろう。

 

【4】マイク

 サウンドブラスターの機能を切った状態でも、マイクは自然でクリア。かすかなホワイトノイズは背景に感じるものの、鼻がかる感じもなく、妙にエコーがかったりボソボソした感じもない。こもった感じがないので品質的に実況にも耐えられそうだ。

 

【5】総評

 ゲームだけでなく動画も楽しめる臨場感ある空間表現が魅力。音楽でも癖が強すぎて音が歪んで感じられて興を削がれるといった低価格帯の大抵のゲーミングヘッドセットによくある欠点が感じられにくく、むしろ開放感と臨場感のある表現が下手なヘッドホンより音楽を盛り上げてくれる側面もある。クラブサウンドやライブ映像、サントラ曲を楽しむ目的でも十分な実用性に長け、価格以上のパフォーマンスが感じられる。付け心地もよく、マイク品質も良好。見た目的にも臭みが少なく、パッと見た感じではDJスタイルでかっこよさも感じられる。全体として見ると、結構驚くパフォーマンスで満足度は高い。ここまで仕上げてきてもらうと、どうしても今後はこの製品の到達点を基準にゲーミングヘッドセットを見てしまいそうだ。

 ただしゲーミングヘッドセットとしては疑似サラウンドソフトウェアなどは付属しないことや、USB音源入力ではないところなどに注意が必要だ。もしこのヘッドセットが今の手ごろな価格を維持しつつ、USB音声入力に対応していたり、標準で良質なソフトウェアが同梱されていたら世界がひっくり返るのに実に残念である。

mixcder MAT2

 

【6】このヘッドホン向きの曲

  一定のボリューム感がないと味が十分に出てこないところもあり、意外と多くの音響製品で消化不良を感じやすいこの曲。だが、このヘッドホンではベースの深掘り感がよく、低域が感じさせる熱気のある充実感が感じられるうえ、海面に反射する陽光を感じさせる透明音も鮮烈で旨味がうまく出ており、夏の地中海の穏やかで眩しいバカンス気分を空間いっぱいに満たしてくれる。(菅野よう子「Olive Wind」)

 

 劇伴色の強いこういう曲を立体感を出しながらうまく表現してくれる。孤高を感じさせるピッコロの音が甲高く、清涼感のある透明な鳴り方できれいに出る。風の香る草原、燻る荒野、潮騒に満ちた海辺、寂れた炭鉱街。空間性に優れ、臨場感の強い表現がそういう旅の足跡が浮かび上がらせてくる。(蓜島邦明「Railtown」)

 

 この曲の魅力は映画的な空間表現がうまく出ないと全然楽しめない。まずこのヘッドホンは爆発力のあるパンチをうまく利かせて空間全体の拡がりをしっかりと意識させてくれる。そのうえで奥行き感と左右を意識した細かな表現の中毒性を味わえる音響機器は稀だ。(浜田良美「未来への神話」)

 

 この名曲の中毒性も実際になかなか味わうのは難しい。通常版もこのヘッドホンは味わいをしっかり出してくれるが、それ以上に最終回で流れた劇伴色の強いこのバージョンがとくにおいしい。寶船に乗った鯛の尾頭付きといえるほどの豪勢な音の盛り合わせ。(有坂美香「dis- (R&B Ver.)」)

 

 思いの全てを吸い込んでいくような星空に向き合うボーカルの寂寥感を鼓動のように空間に伝えるドラム。この曲の味わいポイントもしっかり押さえてくれるヘッドホンだ。(ひろえ純「サイレント・ヴォイス」)

 

 この曲の圧倒的密度感の中でもボーカルは埋没しない。高級機種にあるスリム感や色気は出ないので、ディテール感に劣るところがあり、これくらい盛り込んだ曲になるとだいぶうるさいところも出てくる。直情で音を流して込んでくる、やや聞き疲れしやすい傾向になるが、それでも価格を考えるとよくこの曲の迫力を表現している。(奥井雅美「輪舞 -revolution-」)

 

 こちらも実にスパイシーで魅力的に聞こえる。定位感も若干強調された良好な形で出ており、空間的な味わいも文句ないレベル。同価格帯のヘッドホンでもなかなか気持ちよく聞かせてくれるものは少ない。(Fire Bomber「SEVENTH MOON」)

 

 重厚でしっかりと重みを感じさせながら、一方で音が吸い込まれていく広い空間が見事に再現される。コーラス表現はやや奥まり、好みを分けそうだが、量感と開放感のバランスが良く、価格帯では文句ない水準で実現している。何より弦楽の表現の高低感が素晴らしく、中盤の情感表現の強い部分で気持ちよいカタルシスを与えてくれる。(澤野弘之「Unicorn」)

 

 しっかりした空間のディテール感、色づきがよく鮮明度のある音楽空間の中でほどよく分離して浮き上がるボーカル。勢いとパンチ力のある爆発表現。この曲の世界観そのものに投入されてしまうような、飲み込んでくる没入感がある。音の鳴り方に粗があるところがあり、歪みのようなものは細かく感じられる気がするが、開放的で広さを感じさせる上に定位感は良好でこれもまた中毒的。

 もちろんゲーミングヘッドセットであるし足りない点は多い。高級機種、たとえば同じように開放的な音の傾向のSENNHEISER HD599と聞き比べると、個々の音の色気やディテール感に断然の差があって、HD599で改めてこの曲を聴き直すと、この機種の中低音のバランスの悪さや高域の情緒不安定さが目立って雑に思えてくるしHD599の芳醇な音がいかに洗練されているかを思い知ることになる。HD599は音がきしむ表現なんかはネジを巻いていくような様子が感じられるほど緻密に、しかもそれをギザギザさせずに丸く耳に優しく聞かせてくれる。全体としてリラックスしながら聞き疲れせずに文句なくこの曲のディテールを耳当たりよく味わわせてくれ、長時間音楽に浸れる。その点、このヘッドホンは粗っぽく、少し音をむき出しすぎたり、悪い感じのエグ味を残してしまっている。たとえばこの機種の魅力と褒めちぎったパンチ力さえ野暮に思え、もうちょっと空間にうまく溶かして曲全体の調和性を意識して出したほうがいいと説教したくなってくる。だが定位感と空間表現力に関しては音の拡がりはむしろこちらのほうがやや広く若干明敏に感じられるほどで遜色を感じない。結果としてはこの機種の力不足や粗をいろいろ感じさせられるとしても、5000円ちょうどくらいのゲーミングヘッドセットでHD599と比較してみたくなるような気を起こさせてくれるというのも、なかなか稀だ。

 なおアメリカのamazon.comのレビューで思わず天下のAKG K7XX様(HD599の前型HD598のほぼほぼ格上ライバル)を口に出して、そっちよりも振動が利いていていいかもしれないなんてうっかり口走っちゃっている人もいるので、同じような印象を持つ人は海の向こうにもいたのだろうと思う。この機種にとっても「その衝撃力、人によってはAKG K7XX以上」という実にわかりやすいキャッチフレーズが出来たのではないだろうか。(水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」)

 

Mixcder ゲーミングヘッドセット ヘッドホン 高音質 USB ヘッドセット ゲーミングヘッドホン マイク付き 1年保証期間 ブラック MAT2

 

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【ゲーミングヘッドセット ONIKUMA K1 レビュー】低価格ながら定位感はそこそこ、臨場感もあり、悪くない

ONIKUMA ゲーミングヘッドセット PS4 ヘッドホン 軽量 高集音性 マイク位置360度調整可能 ステレオヘッドホン (ブルー)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B06ZXRPV93

 いかにもゲーミングモデルといった外観のヘッドセット。イヤーマフは厚いが、若干硬めの感触で長時間使用では耳が痛くなる場合もあるかも知れない。

 遮音性はそこそこ。音漏れはやや目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマイク入力とステレオ出力を一本化する変換アダプタ、説明書。ケーブルはファイバー編み込みコーティングされており、丈夫。タッチノイズが少しある。

 

Sharkoon B1Sharkoon B1

 

【2】音質

 ゲーミングモデルらしく低域が強めで、しっかりとした足場を作るため、音場は広く感じられる。音楽用としてはボーカルがやや低域に影響されやすく、エコー感も強く出やすいので少し不自然に感じられやすいところはある。しかし、音は比較的滑らかでボソボソしたところは少ないので、ゲーミングモデルにしては悪くない。

 

[高音]:若干の天井感はある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感は感じられやすい。一部の音がかなり奥まっておとなしめに出るところがあり、曲によっては中域は若干スカスカした感じを受けるかも知れない。

[低音]:低域は量感のあるブーミーな音。減衰は比較的素直。かなり振動感が露骨に出るところはあり、場合によって耳に震えを感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:かなり広く感じられる。高さはそれほどでもない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ボンボンと厚めにはっきり音を鳴らすドラムと粒感の良好なハイハットで、元気に駆けだしていく印象(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:若干エコーが利きすぎたりするところがあり不自然さはある。分離感は強く、浮き上がって感じられるところもある。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミング用であるが、付属にサラウンドソフトウェアはついていない。以下は手持ちのサラウンドソフトウェアを用いてテストしている。

 

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」などのオープンワールド型RPGでは、低域がかなりしっかり足場を作り、衝撃音もしっかり出るので気持ちよい。オブジェクトの定位感もよい。

 FPS「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」も遊んでみたが、足音などははっきりと聞こえる。銃声音の衝撃も感じられ、臨場感は高め。

 

 ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。残響感が出るので、かなり空気感がある。恐怖感を煽るざわつく感じは比較的良く出る。

 

【4】マイク

 指向性はそこそこ。環境音は入るが、音質はクリアでチャット向けには問題ない。マイクはラバーで柔軟に方向付けでき、マイク位置の調整はかなり自由。

 

【5】総評

 低域がしっかりしており、広さも感じられ、定位感もそこそこある。若干音質が機械的に感じられるようなところがあるのを除けば、かなり臨場感を出すのがうまいヘッドホンだ。ただ低域はかなり振動が強く、聞き疲れしやすいところがあるのは確かで、没入感がある反面、長時間プレイには向かないかもしれない。

Sharkoon B1

 

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【ゲーミングヘッドセット Sharkoon B1 レビュー】重厚な低域、ほどよくクリアな中高域。装着感も悪くなく、使い勝手の良いゲーミングヘッドセット

Sharkoon B1

Sharkoon ステレオゲーミングヘッドセット 40mmドライバ採用 モジュール式ケーブル SHA-DS-B1 日本正規代理店品

 

おすすめ度*1

Sharkoon B1

ASIN

B06ZZNC7N2

 ぱっと見ゲーミングモデルには見えない落ち着いたデザインの有線式ゲーミングヘッドセット。ヘッドバンドのクッションもイヤーマフもフェイクレザーでふかふかと厚みがあり、装着感は上々だが、蒸れやすいところはある。プラスチック製で軽いのも快適性に寄与している。

 遮音性はなかなかに高い。音漏れもほとんど目立たない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマイク入力とステレオ出力を分けるY字延長ケーブル、携行用ハードケース、説明書。ケーブルはファイバー編み込みコーティングされており、タッチノイズなどはない。

 

Sharkoon B1Sharkoon B1

 

【2】音質

 ゲーミングモデルにしては若干低域がおとなしめ。中高域はそれなりにクリアできれいに出ているので、印象としては低域寄りながらフラットに近く感じる。低域の弱さはどうしても空気感や臨場感に影響するところがあり、少しさっぱりした感じになる。音楽向きで考えれば、低域が中高域にかぶさってこず、臭みをあまり感じずに音楽を聴けるのはよい。ただ低域がやや物足りないのはまだ成熟が足りていない可能性もある。聞き疲れはしにくい。

 

[高音]:高域は比較的クリアにしっかり聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はほどよい広さもある。

[低音]:低域はそれほど前面には出てこないやや落ち着いたブーミーな音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感もそこそこある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:どちらかというとドラム優位だが、ハイハットにもそこそこ精彩がある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高さもそこそこあり、のびやかさもほどよくある。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミング用であるが、付属にサラウンドソフトウェアはついていない。以下は手持ちのサラウンドソフトウェアを用いてテストしている。

 

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」などのオープンワールド型RPGでは、空間表現は丁寧に感じられる。方向感もしっかり。一方で低域の鳴りがややおとなしく、ドラムが響くような戦闘時の音楽はやや迫力に欠けるほか、空間を切り裂くような表現も若干弱い。

 FPS「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」も遊んでみたが、方向感はしっかりしている。中高域がクリアなせいか鳴り方はやや軽く、スカッとしたところはあるものの、聴きやすい。

 

 ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。低域の鳴りが弱いせいか、若干空気感の密度に乏しい気もするが、方向感ははっきりしている。

 

【4】マイク

 指向性があり、環境音はカットされている。音質はチャット向けには問題ない。マイク位置は柔軟に調整できる。

 

【5】総評

 低域が若干物足りないので没入感はそこそこだが、それだけに聞き疲れしにくい。快適な装着感と相まって長時間プレイ向きの印象だ。ヴァーチャルサラウンドソフトウェアは付属しないが、自前で用意できれば手軽にゲーミング環境が整う。見た目にも合成皮革を多用したデザインはかっこよく、ゲーミングモデルには見えないし、ちょっとした高級感がある。ケーブルも編み込み加工されているなど、使い勝手への配慮も見られる。

Sharkoon B1

 

Sharkoon ステレオゲーミングヘッドセット 40mmドライバ採用 モジュール式ケーブル SHA-DS-B1 日本正規代理店品

 

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【ゲーミングヘッドセット Kingston HyperX Cloud Stinger レビュー】臨場感のある低域。バーチャルサラウンドソフトウェアは付属しないので別途用意すればますます魅力的に。コスパ良好すぎる

キングストン ゲーミング ヘッドセット PS4対応 HyperX Cloud Stinger HX-HSCS-BK/AS ブラック 軽量 2年保証付き

 

おすすめ度*1

Kingston HyperX Cloud Stinger

ASIN

B01LWN4BME

 有線式のゲーミングヘッドセット。本体はプラスチック製で軽量、イヤーマフはほどよく肉厚で合成皮革なのでくすぐる感じがなく、耳障りもよいタイプだが、蒸れやすいところがあるので注意。夏場のPC部屋の温度によっては耳汗がびっしょり。装着感は中といったところか。

 遮音性はそこそこ。後述するようにこのヘッドホンはやや音量が大きく出る傾向があるが、適正音量なら音漏れもそれほど目立たない印象だ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマイク入力とステレオ出力を分けるY字延長ケーブル、説明書。説明書は日本語対応。

 

Kingston HyperX Cloud StingerKingston HyperX Cloud Stinger

 

【2】音質

 音質的にはかなり低域に寄ったドン音質。シャリっとした感覚はそれほどない。というより高域はおとなしめの印象で尖った感じはない。中域はやや広く、ボーカルだけは近く聞こえる。低域は密度感のあるややブーミーな音だが、中高域を邪魔しない。全体的に歪みが少なく、音楽も自然な味わいで聴けるところがある。低域の密度があるのでスカスカした感じも出づらく、音楽用としても悪くないし、動画鑑賞でも迫力が出るのは良い。

 注意すべき点としては音量がやや大きめに出る傾向がある。そのため音楽用ヘッドフォンと付け替えたりしたときに気をつけないと、耳に痛いほどの音量にびっくりすることになる。

 

[高音]:高域はややおとなしめ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はやや広め。

[低音]:低域はややブーミー。60hz付近に強い振動があり、床面を意識させる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感もそこそこある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムには地熱感があるので、エネルギッシュなところはよい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかさもあり、自然な味わいで悪くない。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミング用であるが、付属にサラウンドソフトウェアはついていない。以下は手持ちのサラウンドソフトウェアを用いてテストしている。

 

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」などのオープンワールド型RPGでは、まず低域がしっかりしているために空間的な広さを感じさせる効果音がきれいに出る。方向感はかなりしっかりしているので、クリーチャーの足音も明確な上、生活音などにもリアリティがある。低価格モデルとしてはなかなかによい。

 FPS「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」も遊んでみたが、銃声音にしっかりとした方向が感じられる。足音も明確でサラウンドソフトウェアを自前で導入すれば、低コストで十分な音響環境が整う。

 

 ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はしっかり出ている。低域の利きも良いので恐怖感を盛り上げる効果音にも重たさがあり、ぞくぞくする。

 

【4】マイク

 マイクは指向性がそこそこあり、環境音もマウスのクリック音やキーボードの打鍵音などはよくカットされていて、環境音はほぼない。声はやや鼻にかかった傾向で出るので、チャット用としては十分でも配信用にはクリアさが足りなく思えるかも知れない。また若干機械的なノイズが入るように思う。便利な機能としてマイクを上に上げるだけでミュートに出来る。

 

【5】総評

 音質だけ見れば、1万円クラスにも匹敵し、コスパは良好。低価格モデルの中では低域を中心に精彩のある音質は良質で、方向性ははっきりしており、空間表現もしっかり。一方で価格なりのチープさはあり、マイクの音質がやや粗く、装着感で蒸れが気になり、専用のソフトウェアが付属しないので、本格的なゲーミングに使うなら自前でソフトウェアを用意する必要があるなどの制約がある。

Kingston HyperX Cloud Stinger

 

Kingston ゲーミング ヘッドセット PS4対応 HyperX Cloud Stinger HX-HSCS-BK/AS ブラック 軽量 2年保証付き

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 3 レビュー】イヤーマフの付け心地は絶品だが、ゲーミング用としては上位機種と比べて物足りなさが目立つ

SteelSeries Arctis 3

【国内正規品】密閉型 ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 3 White 61434

 

おすすめ度*1

 

SteelSeries Arctis 3

ASIN

B01MDU98CZ

 Arctisシリーズ共通の、耳当たりが良くふかふかとした厚くて大きめのイヤーマフと圧迫感のないヘッドバンドの装着感は上質。優しく包み込んでくれるので長時間のゲーミングでも疲れない。遮音性もそこそこ高く、音漏れも少なめで没入感を高めてくれる。

 

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【1】外観・インターフェース・付属品

 上位機種とは異なり、3.5mmイヤホンジャックのみの対応となる。一方でArctisシリーズは共通して左耳イヤーカップに操作系インターフェースがあり、コード途中に余計なコントロールパネルがないのは上位機種と変わらない。

SteelSeries Arctis 3

 

【2】音質

 音質的にはシリーズ共通。基幹部分は全く性能差が無く、付加機能で差をつけているため、シリーズ共通のアナログ接続では個体差程度の音質の違いくらいしかないが、聞いた感じ個体差を感じるほどの違いも無い。全体的にドンシャリに近い印象で、中域がだいぶ奥まる。

 

[高音]:高域は比較的自然(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:歪みが少なく、広い空間表現を感じさせる方向性もしっかりした中域。ただ音楽によっては逆に奥まって物足りなく感じる。

[低音]:40hzまできれいな減衰をして落ち込む。目立ちすぎない、深みを感じさせる低域で、低域に妙な強調をしがちなゲーミングヘッドセットとしては比較的良質(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音の方向性を丁寧に表現するが、空間的にやや広すぎる印象を受けるところも少なくない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:全体的に悪くないが、やはり方向感強め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはよく分離されている。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミング体験の上では上位機種がDTS Headphone:Xに対応しているのに対し、こちらはSteelSeries 7.1 Surround Soundの対応にとどまる。実際これが大きな差に感じられるのはDTS Headphone:X対応のPowerDVDでのDVDビデオ再生であった。一般的なゲーミングでも臨場感というか空気感に差を感じる。

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」でテストした。方向感がしっかりしているのは上位機種と共通だが、雰囲気というか空気感、音の残響感などはちょっと物足りない。

 

 ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はしっかり出ている。やはり空気感という面では上位機種の濃厚な味付けには劣るところがある印象だ。

 

【4】マイク

 マイクは指向性がそこそこあり、環境音もマウスのクリック音やキーボードの打鍵音などはよくカットされていて、声が聞き取りやすい調整がなされている。マイク性能自体は上位機種と差が無いが、ChatMix Dial機能は省かれている。

 

【5】総評

 シリーズ共通の長時間プレイにおいて重要な付け心地という面では圧倒的な良さを体感できる。方向感のしっかりした丁寧な表現をする中域はゲーム空間を楽しむお供として最適だ。一方で上位機種に比べるとDTS Headphone:X対応が臨場感という面ではそこそこ要素が大きいのでこの点をどう評価するか、また方向感を重視するなら上位機種のUSB接続のほうがゲーミング用途向けにはわかりやすい音を出す感触があるので、その点を必要と思うかだろう。価格差という面で言えば、3と5の間にほとんど価格差がないので、3よりは5を選んだ方が長期的に満足できるのではないかと思う。

 

【国内正規品】密閉型 ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 3 White 61434SteelSeries Arctis 3

 

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【ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 5 レビュー】付け心地の良さは美点。音質的には空間重視の味付けが好みを分けそう

【国内正規品】密閉型 ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 5 Black 61443

 

おすすめ度*1

 

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ASIN

B01M16Y46E

 柔らかく、付け心地の良い厚くて大きめのイヤーマフと柔軟性のあるヘッドバンドの装着感は上質。ふんわりとした優しさが感じられる。遮音性もそこそこ高く、音漏れも少なめで没入感を高めてくれる。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 USBと3.5mmイヤホンジャックを両用できる。USBとイヤホンジャック接続では音質面でも若干の違いが感じられる。左耳イヤーカップに操作系インターフェースがあり、コード途中に余計なコントロールパネルがないのも好印象。

 

【2】音質

 USB接続とオーディオジャック接続では音質の印象はだいぶ違う。USB接続だと低域はあまり目立たず、高域中心の味つけになる。オーディオジャック接続だと低域もしっかり出る印象。そのため、ここではアナログジャック接続を前提として音質テストをした。全体的にドンシャリに近い印象で、中域がだいぶ奥まる。

 

[高音]:高域は比較的自然(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:歪みが少なく、広い空間表現を感じさせる方向性もしっかりした中域。ただ音楽によっては逆に奥まって物足りなく感じる。

[低音]:40hzまできれいな減衰をして落ち込む。目立ちすぎない、深みを感じさせる低域で、低域に妙な強調をしがちなゲーミングヘッドセットとしては比較的良質(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音の方向性を丁寧に表現するが、空間的にやや広すぎる印象を受けるところも少なくない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:全体的に悪くないが、やはり方向感強め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはよく分離されている。

 

【3】ゲーミング体験

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」でテストした。方向感がしっかりしているので、広大なフィールドがあますところなく感じられるのは魅力。敵を含めたクリーチャーの足音、街や自然風景を問わず鮮やかに感じられる生活感など開放的なオープンワールド型ゲームにはぴったりなヘッドホンだ。

 

 ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はしっかり出ている。若干空間表現が広すぎる感じがあって少しスカスカしたところはあるが、悪くはない。

 

【4】マイク

 マイクは指向性がそこそこあり、環境音もマウスのクリック音やキーボードの打鍵音などはよくカットされていて、声が聞き取りやすい調整がなされている。

 

【5】総評

 長時間プレイにおいて重要な付け心地という面では圧倒的な良さを感じさせるゲーミングヘッドセット。方向感のしっかりした丁寧な表現をする中域はゲーム空間を楽しむお供として最適だ。一方で音楽表現においても全体としてレベルの高さは感じるものの、コスパを考えるとやはりゲーミングモデルなりの不器用さがある。音楽を聴くときは全体的にスカスカした感じになりやすい。

 問題はコスパ。この価格となると、競合機種が多く、魅力的なゲーミングヘッドセットも多い。付け心地の面で圧倒的な優位性があるとはいえ、音質面では必ずしもダントツとはいえず、USB接続時の遅延も若干気になる。同価格帯にはLogicool G533という強力な対抗馬がいることにも留意が必要だろう。

 

【国内正規品】密閉型 ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 5 Black 61443

 

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【ゲーミングヘッドセット AudioMX GM10 レビュー】USB専用ゲーミングヘッドセット。独特の使い心地の良さはあるが、総合的には並か

Audiomx ゲーミング ヘッドセットPS4 パソコン ゲーム用 ヘッドホン 7.1chサラウンドサウンド ヘッドアーム伸縮可能 高集音性マイク付 軽量 ブラック GM10

 

おすすめ度*1

 

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B01N7FI8EX

 比較的付け心地の良い直径の大きめのイヤーマフ、頭を包み込む形で装着感の良いヘッドバンドが特徴。遮音性はそこそこある感じだが、音漏れもそこそこある。
 

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【1】外観・インターフェース・付属品

 まずUSB専用だという点が大きな特徴で、PCのサウンドカードやDACなどを利用しづらい。内蔵の簡易DACのおかげか音質は良いが、一定以上を求める人には不向き。

 なかなか好ましく思ったのは余計なコントロールパネルがコードの途中にない点。ボリュームコントロールは左耳のイヤーカップ外側に、マイクON/OFFはカップ後方にある。好みは分かれるが、ケーブルの途中にコントロールパネルがあると重みを感じたり、プレイ中にひっかかったりということがあるかもしれず、またコントロールパネルを見失ってしまうということもある。そういったことがないのは便利ではある。

 

【2】音質

 内蔵簡易DACの効果のせいか、広さを感じる圧迫感のない音場と厚みと躍動感の同居したそこそこ味わい深い低域は魅力的。パーカッションも粒感が細やかに出ていて、価格以上の迫力と色合いを感じる。

 

[高音]:高域は比較的自然でしとやかな潤いもある音色。尖った感じはなく、落ち着いて聞きやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:低域とともに広さを感じさせ、弦楽音などにも精彩感があり情緒はよく出ている。

[低音]:100hz~60hzまできれいな減衰、50hzからはややおとなしめで沈む。厚みのある柔らかめの低域を耳下くらいに感じるので、下方向に豊かな味わいがある。広さと繊細さのほどよく同居した中域とともに全体として地中海の穏やかな波濤に彩られた水面をイメージさせられる(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ステレオ感もやや強く、高さよりは下方向の厚みを意識しやすいこともあって、ややパノラマ的な味わいになる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:なかなか細かな粒感のある音なので、シャキシャキとしたスパイスは利いている(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは量感的には豊か。繊細さはやや物足りないかも知れず、息感には不足を感じるかも知れないが、尖りがなく、聞きやすく良質。無難に悪くないという感じか。

 

【3】ゲーミング体験

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」でテストした。広めの表現になっており圧迫感はなく、また方向感もなかなかしっかりしており、足音や周囲の音で方向付けがわかりやすい。

  ナレーションは聞き取りやすく、よく分離されている。

 

 ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はそこそこ出ている。空気感も悪くなく、PCゲーム向けとしては無難。

 

【4】マイク

 マイクの指向性のせいか、場合によってキーボードの打鍵音などが入る。声質は自然。

 

【5】総評

 USB専用という点がやはり好みを分けそう。USB式は環境によって遅延が大きく出てしまうこともあり、テストした範囲では目立った遅延は感じなかったが、こだわる人は注意だ。ゲーム用として見ると実はそれほど尖った感じもなく、あえてこれを選ぶ必要はあまりなさそうというような感じだが、方向感はしっかり出ていてゲームの空間的な味わいはよくできているので、変な味付けがない分万人向きで素直ともいえる。音楽もなかなか味わい深く、全体として使い勝手は悪くない。

 ただ総合的にはこれといった押しが目立たないのも事実で、わざわざUSB専用のこれを選ぶ必要性をあまり感じないところはある。

 

Audiomx ゲーミング ヘッドセットPS4 XBOX ONE パソコン ゲーム用 ヘッドホン 7.1chサラウンドサウンド ヘッドアーム伸縮可能 高集音性マイク付 軽量 ブラック GM10

 

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【ワイヤレスゲーミングヘッドセット Logicool G533 レビュー】これはおすすめ!新時代のワイヤレスゲーミングヘッドセットの定番になるか

Logicool ロジクール G533 ワイヤレス DTS® 7.1 サラウンド ゲーミング ヘッドセット

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01NBMJRN1

 外観的にはやや扁平なようにも思えるが、イヤーカップは比較的柔軟に動くので、悪くない付け心地。LEDでコントロールパネル部が少し発光するものの、黒色でシンプルにまとめられているところは安物のゲーミングヘッドセットにありがちなケバケバしさとは無縁。LEDインジケータは充電残量に合わせて色合いが変化する。ややごってりした無骨な雰囲気の強調されていたG633やG933と比べると、だいぶスマートな印象だ。

 重量も意外と軽く、長時間プレイでもそれほど負担にならない。無線接続は専用のUSB送受信機をPCに接続させる形式。PCでしかテストしていないが、4gamer.netによるとPS4でも使える模様。遅延は全くと言って良いほど感じられない。

 バッテリー駆動時間が公称15時間とかなり破格の長さなのは驚き。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアル、充電用USBケーブル、無線USB送受信機が付属する。

 

【2】音質

 付属ソフトウェアで「DTS Headphone:X」に対応する。バーチャルサラウンド7.1chに対応しているので、DVDのサラウンド再生も楽しめる。音質としてゲーミングヘッドセットにありがちな低域にやや偏ったドンシャリといった印象。

 

[高音]:高音はやや奥まって感じられる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:低域が近くに出るので、素直に奥行きを表現する形になる。
[低音]:100hz~40hzまで比較的きれいに減衰する。40hzはやや強く、以降はかなり急激に減衰する印象。(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:サラウンド機能をつけるとだいぶ回り込み感が強くなるので、包まれている印象が目立つ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:低域パーカッションが強めの印象だが、全体的にほどよい躍動感もあり悪くない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは少しキラキラしたところもあるように思うが、それほど不自然ではない。低域が近いのでそれとの接近を意識させられる。

 

【3】ゲーミング体験

 全体的に回り込み感が強く、頭の後ろ方向からの音を意識させられる。「Witcher 3」のような緻密な鳴り方をするオープンワールド系ゲームだと少し没入感が強すぎて、最初はクラクラするかもしれない。近めの音は耳裏付近からかなり生々しく聞こえてくるので、森などの鳥の鳴き声や昆虫の音などの表現がかなり近く、肌に感じられるような感覚がある。

 ホラーゲームでも臨場感は高く、とくに敵キャラに追い回されたりする展開の足音・気配の生々しさや出合い頭の絶叫系効果音はかなり衝撃的。

 

【4】マイク

 ノイズキャンセリング機能を搭載しているせいか、声色は比較的クリアで篭もる感じはない。ただサーっとしたノイズ音がやや聞こえる。基本的にはナレーション向きの素直に会話を拾う調整でゲーム実況などにも悪くない。

 

【5】総評

 専用USB送受信機を使うタイプなため、スマホやタブレットでは使えず、基本的には自宅用ヘッドセットという印象。しかし軽量でデザインも落ち着いていて、しかも遅延が少なくサラウンドにも対応とゲーム・動画鑑賞用としてはかなり満足度の高い製品。ロジクールのワイヤレスゲーミングヘッドセットは全般的に強気な価格設定のうえ、自宅利用なら多くの場合ワイヤレスでなくてもよいということを考えると悩ましいところではあるが、自宅用のワイヤレスゲーミングヘッドセットとしては高度にバランスが取れており、20000円以下で選ぶなら現状ベストバイに近い。

 問題は同価格帯の有線ヘッドホンのレベルが高いので、ゲーミング用途という特殊性を考えても、少し選びづらいところか。

 

Logicool ロジクール G533 ワイヤレス DTS® 7.1 サラウンド ゲーミング ヘッドセット

 

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【ゲーミングヘッドセット KOTION G2200 レビュー】あー、これはすごいやつです。簡易DAC搭載つきで音楽も十分聴けてゲームも楽しめる、振動感も楽しい恐るべき製品です

KOTION バーチャルサラウンド音質 ゲーミングヘッドホン 7.1ch (ホワイト&ブルー) G2200

 

おすすめ度*1

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 簡易DACつきで7.1chサラウンドが楽しめるゲーミングヘッドセット。 手に入れたのは2機目だが、今回も前回機と相違は感じられず、品質面での安定性は問題なさそう。

 イヤーパッドの側圧はそれほど強くなく、イヤーマフも柔らかめで装着感は良い。 本体は軽量だが、コード結合部分の下くらいにコントロールユニットがあるせいで重みを感じ、バランスも若干悪いのが難点か。 音漏れは大きい。 USB入出力専用。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は日本語マニュアルと付属ソフトウェアのCD-ROMとソフトウェアの操作説明書がつく。 ケーブルはナイロン編み込みで丈夫。 ケーブル中途にコントロールユニットがあり、ヘッドのLEDライトON/OFF、ボリュームコントロール、マイクON/OFFなどをワンタッチで行える。

 付属ソフトウェアで音質を細かく設定・調整できる。

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【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 7.1サラウンドで奥行き感と左右の方向感ともに優れている。 躍動的な低域にかなり存在感あり。 また左右がかなり張り出してくるので、ボーカルは楽器音に円状に包まれて聞こえる。 低域が音場を支配しがちで、高域は比較的骨太になるので女性ボーカルは若干暗い。

[高音]:天井は少し近い。高域に透明感や抜け感が少なく、どちらかというと肉厚で太い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:かなり前面までギターが張り出してくるなど空間表現が緻密で楽しい。移動していく音源は素直に方向感が感じられる。音味はやや丸くシャープさは強くない。

[低音]:100~70hzまでかなりの振動感があり、ピークは70hz前後。60~40hzも振動感は失われず、30hz付近で落ち着くが存在感は消えない。この振動が低域に弾みと活きのよさを与えていて、文句なく迫力ある主役をなす(分島花音「killy killy JOKER」、Roud Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:天井感があり高さはそれほどなく、中域は広くパノラマ感があり、低域が深掘りする下方向に強いエネルギーのある生命的な音場で、喩えるなら音楽の露天風呂に浸かっているような表現(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム主導なので安定気味の音場だが、文字通りの振動と躍動感がある音なのでアタック感もそこそこ感じられる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体として肉太で生命感のあるあたたかいボーカル。中域がとくに充実していて聴き応えあり。高域は少し乾いて暗く感じられる。

 

【3】ゲーミング体験

 イヤーパッドはかなり振動するので、聞き疲れするところはあるかも知れない。 ケーブル途中にあるコントロールユニットが微妙な位置にあり、左イヤーパッドに少し重みを感じ、若干鬱陶しいのは気になる。 なおゲームの音味も付属ソフトウェアによる調整で変わるが、ここでは標準的なHi-Fiモードでテストした。

 まず驚くのは正確な方向感と丁寧なオブジェクトの音配置。 オブジェクト音が多く精緻な空間表現をするPC版「Witcher3」でテストした。 このゲームではたとえばたいまつの表現で、主人公がたいまつの近くにいると、ヘッドセットによっては火の音が近すぎて耳の近くで燃えているようになって周囲の音を必要以上に潰してしまうことがあり、たいまつを多用する建物内などで結果として狭さを感じる場合がある。 このヘッドセットはそうしたたいまつの燃え音は近いが、ほどよい抑えがきいていて、周囲の音の方向感をつぶすほど強くない。 音の強いオブジェクトに近づいても周辺音に方向性が維持されているので奥行き感と広がりが維持されている。 また重低音の衝撃度に合わせてドライバーが振動するので、強力な魔法などに迫力がある。

 ホラーゲームの臨場感も高い。 どこかで落ちる水滴音、なんかガシャガシャと空気が反響するダクト音、遠くで揺れる金属の音、すべてに生々しさの感じられる方向感があり、恐怖感を煽る。 主人公の足音はそれほど強調されないが、息づかいは近く、主人公の怯えや不安感はかなり伝わってくる。 敵の声がやや近いが、それが迫ってくる雰囲気と気配の強調になっている。

 だが、ホラーゲームは個人的に「ムービー」モードでのプレイがおすすめ。 全体として残響感が強くなり、敵の気配をダイレクトに感じやすい上、自分の周囲の音が強調されるので突然のアクシデントで襲われたときなど衝撃度の高い音が近くからするのでかなり驚く。 また低音が強調されるので振動が多くなり、遠くの叫び声・うめき声が山彦のように聞こえてきて、危険な場所にいるという空気感が増す。 もともと敵の息づかいやうめき声が近い味付けではあったが、「ムービー」モードではそれが強調され、追いかけてくる敵の気配が自分にまとわりついているようなぬぐえない恐怖感が加わっている。 これはやばい。

 

【4】マイク

 マイクの音も調整可能なので、ここでは標準状態でのテスト。 声はやや肉厚太めの音に出る。 音質的にはクリアで聞き取りやすく、環境音のノイズもほぼ感じられない。 マウスのクリック音は少し。 キーボードの打鍵音はかなり目立たない。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーやエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

 

【6】総評

 個人的にゲーミングヘッドセットとしての完成度の高さを感じる製品。 とくにプリセット切り替えで簡易ではあるが、ゲームの傾向に合わせて味付けを変えられるのは素直に面白い。 この価格帯でこの完成度は素直に驚きで、ノイズ感もないクリアな音は聞き心地も良い。 振動をうまく使った生々しさの演出もあって、ゲーミング体験の楽しさを倍増してくれる秀逸ヘッドホンだ。

 

【日本正規品】KOTION G2200 ゲーミングヘッドホン ヘッドセット 音質調節ソフトフェアCD付属 USB接続 振動機能 7.1chバーチャルサラウンド 騒音抑制マイク デスクトップPC ノートPC Windows XP/7/8/8.1/10 対応 (ホワイト&ブルー)

 

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【ゲーミングヘッドセット SADES A6 レビュー】この価格帯では非常に優れた空間表現と立ち上がりとメリハリのある音がゲームや音楽の楽しさを増す

【正規品】SADES 専門7.1サラウンドサウンドステレオUSB PC ゲーミング ヘッドセット 眩しいLED&マイク&ステレオ ヘッドホン A6イヤホン 音楽 PC用 【マイク音量調節 ノイズキャンセリング機能搭載】

 

おすすめ度*1

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 非常に軽く、付け心地が柔らかいのが特徴のゲーミングヘッドセット。 外見上はかなりメタリックなように見えるが、実際はメッキのプラスチックなので軽量だ。 イヤーマフも厚めで柔らかく、装着感はかなりよい。

 遮音性はあまり高くなく、目の前でテレビをかけるとその音が普通に聞こえ、音漏れも大きい。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 フレームのひねり耐性はかなり柔軟で、柔らかくぐにゃっとしっかり曲がる。 それが素直に付け心地にも反映されていて、圧迫感とは無縁の自然な装着感。 イヤーマフは厚みがあり、それだけが存在感を主張する。

 インターフェースはUSB専用。 付属品は専用のソフトウェアの入ったCD。

 

【2】音質

 まずこの製品は音にかかるリバーブの具合をソフトウェアで調節できる。 HiFiモード・ムービーモード・音楽モードと3種類あるが、音楽モードがとくにリバーブ感が強く空間表現が強調される。

 音は基本的に頭のてっぺん少し後ろくらいから突き抜けてくる開放的な音で明るく、元気があり楽しい。 全体的にメリハリがあって躍動感に満ちており、生命感がある。 低音は響いているが自己主張が強くなく、中音以上を壊さない。

 

[高音]:天井は高い。高域では素直に上方向に抜けていく感じがあり、また大音量でも音に尖りが出にくく、解像度は維持されている(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:方向感と距離感が強く、広い空間表現に一役買っている。ボーカルに対してほどよい分離感を保ちながらしっかり包み込んでいる。音の鮮やかさは比較的強く出る傾向にあり、キラキラ感は強い。

[低音]:肉厚で密度の高い音だが、ほどよく弾けるので粒感もあり、とにかく元気。60hzくらいに強い振動があり、これが衝撃を演出する。スペック外だが20hzより下の低音にも存在感がある。(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:標準ではボーカルは近く方向感は明瞭だが比較的タイトで迫力重視の音場だが、ムービーモード・音楽モードではリバーブが強くなり奥行き感が強調されて立体感がかなり増す(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:このヘッドホンの一番良いところ。パーカッションにメリハリと勢いがあり、重みはあるがその抜けが良いので気持ちよく弾ける。全体として楽しく元気な雰囲気に表現する(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルには一貫性があり、標準では一人称に近い位置にあるが、別モードでは三人称に近く楽器にも接近した位置まで後退するので、様々な味わいが楽しめる。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミングに向くのはHiFiモードかムービーモードに思う。 音楽モードだと主人公の近くのオブジェクト音、主人公の足音など一人称的な音の響きが強くなり、周囲の音をつぶしがちになる。

 HiFiモードとムービーモードの違いはナレーションにリバーブが掛かるかどうかが大きく、個人的にはオープンワールド系のゲームではHiFiモード、閉鎖的なホラーゲームのようなタイトルにはムービーモードがおすすめ。

 オープンワールド系ゲームではHiFiモードだと緻密な音表現を丁寧に鳴らすので、方向感がわかりやすく、広さも感じやすい。 主人公の足音や足元に近い波音などは下方向に明確に聞こえるし、遠くのせせらぎ、鳥の鳴き声などの表現も広さに満ちている。 前述したように60hz付近でドライバーが振動するので、電撃音などで振動が出て楽しい。

 ナレーションや台詞は近めでしっかり聞き取れるが、そのまわりをオブジェクト音がしっかりと取り囲んでいる。 戦闘時などの緊迫感のある音楽も立ち上がりの良いドライバーが追随して鼓動のように打ち鳴らし、緊張感を盛り上げる。

 廃墟で敵に追われる形式のようなホラーゲームでは逆にムービーモードが良い気がする。 一人称の動作音、敵の気配などが周辺の空気から感じられるような不気味な雰囲気がうまく出る。 遠くで鳴るダクトの音、したたり落ちる水滴などに存在感が出て、非日常的な恐怖感の深みが増す。

 

【4】マイク

 マイクの音はかなり自然。 タイピング音など周辺音も比較的小さめで素直に声を拾っている感じがある。 チャットマイク的な感じだ。

 

【5】総評

 装着感の良し悪しは長時間のゲーミング体験に大きく影響するが、その点このヘッドフォンは3時間ほど装着していてもとくに違和感・疲労感はなく、首などに負担感が出ることもなかった。 軽量でここらへんはよく考慮された設計に思う。

 音質は音楽で聞いても歪みが少なく、ゲーミングにとどまらない良さがある。 付属ソフトウェアでかなり大ざっぱながら空間性に変化を出せるのも面白い。 全体的に元気よく明るく楽しい音で、それがゲーミング体験でも反応が良くメリハリのある空間表現になっていて、どんなゲームでも万能にゲーミング体験を盛り上げる。 方向感もしっかり出るのでFPSにもおすすめ。

 

【正規品】SADES 専門 ゲーミング ヘッドセット 眩しいLED&マイク&ステレオ ヘッドホン A6イヤホン 音楽 PC用 【マイク音量調節 ノイズキャンセリング機能搭載】

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ゲーミングヘッドセット SADES SA903 レビュー】簡易DAC付きで好みの音に調整して遊べるヘッドセット。音も明るく元気で楽しい。これはおすすめ。価格帯全部聞いたわけじゃないから自信はないが、この価格帯ではベストバイなんじゃないかな

SADES ゲーミングヘッドセット 7.1chサラウンドSADES SA-903 GAMING HEADSETプロフェッショナル USB PC ゲーム用ヘッドホン マイク 音量調節機能付き ホワイト [並行輸入品]

 

おすすめ度*1

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 大きめのイヤーマフにほどよく引き締まったプラスチック製ヘッドバンドが特徴のゲーミングヘッドセット。 入出力はUSB式。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 軽量なプラスチックフレームだがやや硬めでひねりへの耐性はそこそこ。 イヤーマフは大きさと厚みがあり、耳をしっかりと包み込み、音漏れも比較的小さい。

 インターフェースはUSB。 ケーブル途中にあるコントロールユニットがあり、手許でマイクON/OFF、ボリュームコントロールが手軽にできる。 付属に簡易音響ソフトウェアが付いている。 意外に高機能。

 

【2】音質

※DAC機能付きなのでモードによって音質が若干変わる。 ただデフォルトはHiFiモードであり、これが味付けのない標準的な音質に思うので、これを標準として以下音質についてレビューする。

 音場は全体として深みと広さがあり、ボーカルや楽器の音色にあたたかみがある生命力のある音。 音量を上げても刺さりがなく、大音量でも音楽は聴きやすい。 付属のイコライザーなどをいじらなくても比較的万能に聴き応えある音にしている。

[高音]:伸びと突き抜け感のある音で天井は感じない。高域はやや尖るがそれでもキラキラ感があって気持ちよい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:方向感と広がりがある。音に鮮やかさと温度感があり、暖かみがある。

[低音]:太く肉厚かつ弾力性のある音で低音にも生命力がある。50~30hzくらいの重低音に振動感あり。15hz程度まで震える感じがあり、深掘りされた音場を感じやすい(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:斜め下方向から低音が広めに音場を作り、その上に中域が緻密に距離感を形作る。タイトで密度が高いが、同時に弦楽やピアノなどは空間性に貢献するので広さと方向感も感じやすく、とにかく楽しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりが良く、締まりもきれいでとにかく小気味よい。弾けた感じの音はとても軽妙で明るく出て、疾走感も上滑りするところはなく、駆けていく生命感のあるもの(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは頭の中心やや後ろくらいから語りかけるように近く、しっかりと分離されていて一貫性がある。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーム用としてはHiFiモードかムービーモードがおすすめ。 音楽モードは個人的にはゲーム向きではない気がするが、イコライザーで微調整などはできるので最終的には好みに合わせられると思う。 モードの違いで一番感じるのはリバーブ。 HiFiモードにはほぼリバーブは感じられず、ムービーモード、音楽モードといくほどリバーブ感が強くなる。

 これらのリバーブがゲームで大きく影響するのはナレーションと一人称の主人公の足音などの近めの動作音。 HiFiモードは比較的一人称の動作音がわかりやすく、FPSやオープンワールド系ゲームに向く。 ナレーションや台詞にリバーブが掛かると細かな音が聞き取りづらくなるので、全体としてボケた感じになりがちだからだ。

 一方でリバーブがかかると肉感と空気感が増す傾向にあるので、雷鳴や金属音などの衝撃度は増す。 したがって、これらの音で恐怖感を演出するホラーゲームは迫力が出て楽しくなる。

 

 立ち上がりと方向感は非常に丁寧で、横の広がりだけでなく上下の方向感も感じられるので臨場感が高い。 比較的万能にどんなゲームも楽しめると思う。

 

【4】マイク

 やや外側に向いたマイクだが、ほどよい距離感のせいか息のうるささを感じない比較的素直な音。 くもる感じもなく、若干明るめで聞きやすい音。

 キーボードの音はカチャカチャといった感じの軽めの音で入る。 マウスの音は目立たない。

 チャット向けのような感じではあるが、メロディーを口ずさんでも比較的のびやかに追随しており、自分でイメージする自分の声に近い。

 

【5】総評

 個人的には非常にレベルの高いバランスでまとまっており、音に聞きづらさはなく、変なクセも感じられず、ほどよい温度感に感心しきり。 ゲーミングモデルだが音楽も聞きやすく、歪みがなく、楽しく聞ける。

 振動が強い周波数帯が低いのでゲーミングモデルだが低音にくどさをあまり感じないのも、音楽を楽しみやすい理由に思う。 その低音もしっかり深掘りされる上に弾力的で生命感があり、音場を広く深く楽しく支える。

 

 いまのところこの価格帯では個人的に一番おすすめしたいモデルで、ノイズなどもなく、装着感も良好でとにかくレベルが高い製品に思う。

 

SADES ゲーミングヘッドセット 7.1chサラウンドSADES SA-903 GAMING HEADSETプロフェッショナル USB PC ゲーム用ヘッドホン マイク 音量調節機能付き レッド [並行輸入品]

 

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【ゲーミングヘッドセット SADES SA902 レビュー】立ち上がりが良くメリハリ感がある引き締まった音。衝撃度の高い低域が迫力あるゲーミング体験を提供する

【国内正規品】GP SADES SA902 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットマイク深みのある低音とヘッドバンドヘッドフォンオーバーイヤーPCゲーマーのためのボリュームコントロール LEDライト(ブラック)

 

おすすめ度*1

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 音質だけで言えば、かなりおすすめ。

 軽量プラスチックのフレーム構造でシンプルなデザインのゲーミングヘッドセット。 フレームには一定の柔軟さがあり圧迫感はないが、可動部は多くない構造で付け心地は普通。 遮音性もそれほど高くなく、音漏れもそれなり。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルとソフトウェアCD-ROM。 マニュアル文面は英語と中国語で日本語には対応していない。

 USB入出力専用。 USBケーブルはナイロン編み込みで丈夫だが軽めで邪魔になりにくい。 ケーブル中途にボリュームコントロールとマイクON/OFF、ミュートON/OFFつきのコントロールパネルがある。

 

【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 価格的にはエントリークラスに近いが、実力はかなりのもの。 というよりワンランク上のミドルクラスに匹敵する迫力がある。

 全体的な傾向としてはドンシャリといえるだろう。

 ややサ行に刺さりが出やすいところがあるが、かなり躍動感とメリハリ、アタック感のある音で鮮やかさも強い。 エネルギッシュな低域に支えられ、高域は明るく全体として温度感のある元気な曲に感じられる。 全体として聴き応えがあり、粒感もあって音楽再生でも価格以上のレベルがあるように思う。

 

[高音]:キラキラ感と透明感があり、のびやかさもあって非常に聴き応えがある。曲によってはサ行にやや刺さりが出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:張り出しと奥行き感があり、かなり円弧を描く広い表現。ピアノはとくに綺麗に思うが、ギターの音にも鮮やかさがあり、アコースティックな曲は活き活きしている。一方でエレキの表現は少し単調に思うところがある。

[低音]:低域の振動は全体的に強め。100hz~60hzまで比較的素直な振動。50hz~30hzは振動が強くなり存在感が増す。これがドラムにものすごい張りを与えていて、地鳴り感は異様に強く迫力あり。バシンバシンと音圧の感じられるエネルギッシュな表現は圧巻(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:突き抜け感のある高めの天井、円弧状の中域、深い低域。全体として球状の広さが感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。シンバルなど中域以上のパーカッションはかなりさっぱりした音。それに対し、ドラムは躍動感とアタック感に満ちて生命的で、強いエネルギーを感じる。一般にドラム優位だと落ち着いて感じやすいが、このヘッドセットのドラムは活きが良くて音場を躍動させて主導するので安定感という言葉から想像される穏やかさとは無縁の元気な音(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域は抜けが良く、のびやかさと透明感があって明るい。どちらかといえば女性ボーカルに妙味がある気がする。

 

【3】ゲーミング体験

 低域が地鳴りを作るので、効果音に重みと衝撃があり、足場の音が広さを演出する。 ナレーションはややエコー感が出やすいところがあるのと、左右の張り出しがかなり近く、少しざわつく感じがあるのだけ好みを分けるところがあるかも知れない。

 緻密な音の表現が緻密さを維持したまま左右の広さと方向感を持って出るので没入感は高い。

 金属音や打撃音に重みがあり、反響感も生々しく、オープンワールド系からホラーゲームにいたるまで比較的万能に楽しめる。

 反面聞き疲れしやすいところはある。

 

【4】マイク

 クリアで聴きやすい。 自分の想像する声に近く、あたたかみもあって聞きやすく優しい声になる。 コンデンサマイクっぽい音。 キーボード打鍵音、マウスのクリック音もクリアにメリハリをつけて入力され、明確に聞こえる。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーやエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

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【6】総評

 音質面ではヘッドホン、マイクともにかなりレベルが高い気がする。

 少なくともエントリークラスの価格で売られているにしては贅沢さが感じられ、満足度は高い。没入感が高く、迫力のある音でバトル系のゲームでは文句なく衝撃度の高い効果音に興奮できる。

 一方でフレーム構造は非常にシンプルで、付け心地面での工夫は少なく、聞き疲れしやすい音とも相まって長時間プレイ向きとはいえないところがある。

 全体として作りも音も大味といえばわかりやすいだろうか。 そういった意味ではライトゲーマー向きといえるかもしれない。

 

SADES SA902 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットマイク深みのある低音とヘッドバンドヘッドフォンオーバーイヤーPCゲーマーのためのボリュームコントロール LEDライト(ブラック)

 

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【ゲーミングヘッドセット ieGeek GS700 レビュー】量感もあり、空間表現も良好。一人称ホラーゲームはとくに良質に表現する

ieGeek GS700

KOTION EACH ゲーミングヘッドセット PS4 ゲーム用PC ヘッドフォン ステレオ マイク/LEDライト付き 騒音隔離 音量調節 重低音 (ブラック レッド)

 

おすすめ度*1

 ieGeek GS700

ASIN

B01HZASNTC

 厚めのイヤーマフと比較的軽量で柔軟なフレーム構造で付け心地は良好。マイク位置がかなり柔軟に設定できるのも良い。遮音性は普通で音漏れも普通。大音量でかろうじて首掛けリスニングできるかできないか。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 本体は4極入出力。マイク出力とオーディオ入力に分割するアダプタが付属する。

ieGeek GS700ieGeek GS700

 

【2】音質

 量感と密度とほどよい広さのある比較的バランスの良い音で、ゲーミング用だが音楽を聴いても迫力を感じやすい。ただ曲によっては端のほうで音割れしやすいところはある。

 

[高音]:高域は端で音割れしやすい。のびやかさはある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:張り出しもよく、密度と広さ、奥行き感を感じさせる。定位感はしっかりしているが、音の精彩感はそれほどでもなく、生々しさはそれほどない。

[低音]:80hz~60hzにかなりブーミーな振動域があり、70hzがピーク。ドラムはかなり爆発力のある鳴り方をする(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右の方向感、奥行き感がしっかり出るので定位感は感じやすく、良好(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ほどよく粒感も出て、意外に良質。ドラムの爆発力とハイハット系の疾走感とリズム感がそれなりに明確に楽しめる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは精彩感は強くないが、一貫性はありほどよく肉厚のびやか。

 

【3】ゲーミング体験

 緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」でテストした。一聴して気づくのはナレーションがやや粗い。音割れしがちなざらざらした感じがある。ただ肉厚でしっかり聞こえるので台詞が聞き取りづらいということはない。

  オブジェクト音の張り出しと奥行き感、方向感は強く、臨場感はかなり高め。斬撃音や打撃音にはほどよい重みを感じ、肉を切るような雰囲気もあるが、強く出過ぎない。むしろドラムを多用するような戦闘BGMをはじめBGMが比較的強めで聞き疲れしやすいかも知れない。

 

 ホラーゲームはかなり良質。ほどよい空気感と広さのある表現で、音に生々しさもある。個々の音のどれかが強く出るような強烈な生々しさではなく、全体的にブラッシュアップされたような良質な表現。またBGM系の音は強めなので、敵と遭遇したときの衝撃音や恐怖を盛り上げる背景BGMの鳴りがよく聞こえてムード作りに余念がない。

 

【4】マイク

 声質は自然に近く、若干明るめ。チャット向き。キーボードの打鍵音はそれほど拾わない。

 

【5】総評

 装着感は悪くなく、やや蒸れるのが気になる程度。音質的にはかなり量感と空間表現の感じられるところが、とくに一人称ゲーム向きに思う。マイクの指向性も悪くなく、方向も調整しやすいので声だけに集中して録れるのもよい。

 コスパは悪くない。

ieGeek GS700

 

ieGeek EACH 3.5mmゲーミング ヘッドセット 音量調節可能ヘッドホン 密閉型 軽量 音量調節可能ヘッドホン 360度調整可能なマイク/LEDライト付きPCゲーム用有線ヘッドバンド ソフトレザー式 PS4(プレイステーション4) iPhone 6/6S Samsung Galaxy/iPad/sony/xperiaMacOS/Linux/HTPC/IPTV/Google/Andriod TV Box タブレット ノートパソコン スマートホンなどに対応 (ブラック レッド)

 

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【ゲーミングヘッドセット Bengoo X1 レビュー】もっさりした感じの音。空間の広さはそこそこ感じるが、衝撃音は控えめ

Bengoo X1

BENGOO3.5mm ヘッドセット ゲーミングヘッドセット スマートフォンPC/MP3/MP4/携帯電話用「グリーン」

 

おすすめ度*1

Bengoo X1

 肉抜きされたプラスチックのみというやや簡素なヘッドバンドとややべたつくイヤーマフ。軽量だが価格相応の作りといった外観のゲーミングヘッドセット。

 遮音性はそこそこあるが、音漏れは大きめで首掛けしても聞こえる。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 本体はAUX入出力専用。コードのタッチノイズはない。

Bengoo X1

 

【2】音質

 耳の端で若干ノイズ感があり、音割れを感じる場面はある。また全体として音質は暗めで重たげな音だ。音楽用としては少し陰鬱に聞こえやすいところがあるが、太めのメロディーが好きなら気に入るかも知れない。

 

[高音]:突き抜け感はなく、天井が近い。かなり暗め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:奥行きはそこそこ感じられ、情感も悪くない。

[低音]:厚ぼったいがぼけたようなぼーっとした音。80hz~60hzが強めで70hzがピーク。ドラムはボンボンといった重たいが、強さのない音。また地鳴り感はほとんどない(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:そこそこ奥行きを感じるが、張り出しはそれほど感じず、全体的に奥まって感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:全体的にもっさりしている(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:やや太め暗めのボーカル。

 

【3】ゲーミング体験

※このレビューはPCで体験したものです。家庭用ゲーム機では違う傾向になる可能性があります。

 

 「Witcher 3」でのテストではナレーションは聞きやすいものの、効果音に重みがないのが気になった。斬撃音・打撃音がとにかく軽い。オブジェクト音は水や火などはそこそこ精彩があり、造形を感じさせるものの、衝撃系の音はとにかく弱い。激しい戦闘シーンでも聞き疲れしにくい音とも言えるので、長時間プレイ向きと考えれば悪くはない。

 

 ホラーゲームはそこそこ空間が感じられ、反響音・残響音も聞こえるので、閉鎖空間での恐怖感はそこそこ出る。ただ衝撃音に精彩がないところは相変わらず。

 

【4】マイク

 声質は太め。やや暗く感じられるかも知れない。

 

【5】総評

 全体として価格相応程度といった感じ。音質的にはゲーミング向けとしては悪くないが、特段評価すべきところもあまり感じない。装着感も普通。作りのチープさが若干気になるかも知れない。衝撃音が弱いのがゲーミング向けとしては大きく評価を分けそうだ。

Bengoo X1

 

Bengoo 3.5mm ヘッドセット ゲーミングヘッドセット スマートフォンPC/MP3/MP4/携帯電話用「グリーン」

 

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