SoundPEATS Air 3 Deluxe HS
免責事項
このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにSoundPEATSから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
当サイトのプライバシーポリシー をご確認ください。
audio-sound Score
パッケージ:8.0/10.0
ビルドクオリティ:8.0/10.0
装着感:8.5/10.0
高域:8.5/10.0
中域:8.5/10.0
低域:7.5/10.0
歪みの少なさ:8.5/10.0
通信品質:9.5/10.0
こんな人におすすめ
聴き心地の良いサウンドのイヤホンを探している
インナーイヤー型のイヤホンが好き
充実感のあるリッチサウンドが好き
バランスの良いサウンドが好き
ボーカル重視
コスパ重視
SoundPEATS Air 3 Deluxe HSの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「SoundPEATS Air 3 Deluxe HS 」です。
SoundPEATS Air 3 Deluxe HS の完全なレビューはこちら にあります。
基本スペック
連続/最大再生時間:5h/20h
防水性能:IPX4
対応コーデック:LDAC/AAC/SBC
価格帯:5000円~10000円
SoundPEATS Air 3 Deluxe HSの特徴
【インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンに画期的なブレークスルー】 世界初、日本オーディオ協会の「Hi-Res Wireless」ロゴを冠したインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。(*2022年8月30日時点、SOUNDPEATS調べ。LDAC対応インナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンにおいて) 最大20Hz~40kHz(従来型コーデックは20Hz~20kHz)という広い再生帯域をカバーすることで、ボーカルや楽器の音を繊細に再現します。従来技術では表現が難しいボーカルのディテールや金管楽器の繊細な響きも、丁寧に描写します。
【ハイレゾの音を生きたまま届ける「LDACコーデック」対応】 従来のBluetoothコーデック技術であるSBCと比べ最大約3倍の情報量を伝送できる、ハイレゾ相当の高音質を誇る「LDAC」に対応しています。最大990kbpsの伝送レートを確保することで、96kHz/24bitまでの音質伝送を実現しました※。音の歪みを大幅に低減し、飛躍的な音質向上を実現します。原音を忠実にトレースし、ハイレゾ音源の繊細なニュアンスを描き出します。※ハイレゾコンテンツをLDACコーデックの最大転送速度990kbpsで伝送する場合。
【14.2mmダイナミックドライバーのパワフルで自然な音】 14.2mm大口径振動板採用のダイナミックドライバーを搭載しました。ずっしりと量感のある低域と、クリアで解像度の高い中・高音域も繊細に再現します。高音質コーデック「LDAC」と組み合わせれば、伸びやかで情報量豊かなサウンドを堪能いただけます。もちろんAACコーデックも対応しますので、iPhoneをお使いの方にも安心してご使用いただけます。
【まるで空気のように軽い装着感を実現するインナーイヤーデザイン】 人間の耳型を研究し作り上げたインナーイヤーデザイン、耳にかけるだけで装着できます。耳に余計な負担を与えることがなく、装着中の痛みや不快感が少ないので、長時間の音楽リスニングもストレスフリーで快適にご使用いただきます。製品に内蔵のセンサーにより着脱を検出し、音楽の一時停止・再生を自動で行う機能も用意しています。
【高音質のリスニング体験を長時間楽しめる】 イヤホン本体が満充電の状態で最大5時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大20時間の音楽再生が可能です。(※再生可能時間は音楽再生時の時間であり、音量、再生する内容、使用環境によって異なります) 電波法技適認証番号:018-210307。
パッケージ
パッケージは価格の水準を満たしています。全体的にエコなパッケージになっています。
パッケージ内容
イヤホン本体
専用充電ケース
Type-Cケーブル
マニュアルや保証書類
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感
装着感は良好です。
接続品質
SBCでCayin N6II/E02 と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも通信は途切れず、一貫して音楽を聴くことができました。
バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON
充電ケースの蓋を開ける
電源OFF
充電ケースにイヤホンを収納して、蓋を閉じる
ペアリング
電源ON時に接続先がない場合は自動でペアリングモード
曲再生
多機能ボタンを2回タップ
再生停止
多機能ボタンを2回タップ
曲送り
右側の多機能ボタンを1.5秒長押し
曲戻し
左側の多機能ボタンを1.5秒長押し
音量+
右側の多機能ボタンを1回タップ
音量-
左側の多機能ボタンを1回タップ
通話応答
多機能ボタンを2回タップ
通話終了
多機能ボタンを2回タップ
音声アシスタント起動
右側の多機能ボタンを3回タップ
ゲームモード切替
左側の多機能ボタンを3回タップ
アプリ
SoundPEATS Air 3 Deluxe HSはSOUNDPEATSアプリに対応しており、音質とコントロールを自分好みにカスタマイズすることが可能です。
アプリで可能なこと
音質のカスタマイズ
ファームウェアアップデート
ファクトリーリセット
デバイス情報の確認
音質
今回はFiiO M15 とLDACでつないでレビューします。
SoundPEATS Air 3 Deluxe HS は中域充実系のサウンドシグネチャーを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちら を参照して下さい。
低域
インナーイヤー型は低域が期待できないモデルが多いですが、Air 3 Deluxe HSも例外ではありません。耳奥の深いところまでしっかり押し込んで装着しても、重低音の深いところは聞こえにくいでしょう。
低域ではもうちょっと上の方のパンチやブームのあたりが一番よく聞こえます。そのため、ドラムキックは力感豊かで太くたくましく重みもあるのですが、かなり膨張的で、ドンドンよりはボンボンに近い印象で聞こえます。インパクトがあり、厚みがあって浸れる音ですが、締まりはあまりよくありません。
エレキベースは少し明るく、浅い印象で引き締まりに欠けます。
一般に低域の質を求めるなら、カナル型を使うべきですが、インナーイヤー型にこだわるならば、たとえばQCY T20 をおすすめします。
www.audio-sound-premium.com
中域
中域は中心部付近に凹みがあり、低域の影響を少し受けてやや籠りがちに聞こえます。
適度な奥行き感が感じられ、立体感に強調が感じられますが、そのせいで直線性に欠け、中域の透明度は低めに聞こえます。輪郭が丸く、調和的で耳当たりの良いマイルドなサウンドが楽しめますが、全体的にぼんやりしがちです。
精細感はかなり高めではあるので、ディテールが埋没する感じはないものの、全体的に分離感が悪く、構築感もかなり不足します。
また高域が閉じているため、中域はかなり濃厚に聞こえます。充実感は高く、ボリューム感があって響きに豊かさがあり、包まれ感が感じられますが、オーディオマニア向きとは言い難いです。
高域
高域はややおとなしめです。拡張性はあまりよくありません。
歯擦音やピアース感はかなり抑えられているため、高域は基本的にセーフティです。精細感が高めなために全体的にぼやけやすいサウンドバランスになっているにもかかわらず、ディテールが埋没しないようになっています。
そういう意味で高域は全体の中では比較的うまく調整されていると言えますが、中高域の不足感が音楽の構築感の不足に大きく影響しており、少し人を選ぶ音にしています。
音質総評
SoundPEATS Air 3 Deluxe HS は前世代のAir 3 のバランスの良いサウンドを基本的に継承しつつ、サウンドバランスを少し見直して原音忠実性を高めたモデルです。
www.audio-sound-premium.com
インナーイヤー型としては従来モデルと同様にバランスに優れている機種と言えるでしょう。
音質的な特徴
美点
豊かな力感
良好な原音忠実性
重厚感がある
悪くない質感
良好な精細感
耳当たりがやさしく、聞き心地が良い
包まれ感のある調和的な雰囲気
欠点
低域の深さで物足りない
構築感の不足
籠り感
分離感が悪い
高域の拡張性に欠ける
総評
SoundPEATS Air 3 Deluxe HS は同ブランドのAirシリーズの現状における最終進化形にふさわしいサウンドを持っています。ケース筐体自体は少し大きくなったものの、相変わらずイヤホン本体は小型軽量で、装着感も快適です。通信品質も安定しており、アプリの機能も豊富でインナーイヤー型モデルでは高い完成度を実現しています。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS
関連記事