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【ハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー SONY NW-ZX300 レビュー】ミドルレンジ帯最高の使い勝手を誇る高コスパ機。細かな弱点もあるが、連続再生時間はライバルを圧倒する。

SONY NW-ZX300

SONY NW-ZX300

ソニー SONY ウォークマン ZXシリーズ 64GB NW-ZX300 : Bluetooth/microSD/Φ4.4mmバランス接続/ハイレゾ対応 最大26時間連続再生 2017年モデル ブラック NW-ZX300 B

 

 

 SONY製のミドルレンジデジタルオーディプレーヤー(DAP)がNW-ZX300です。SONY製DAPはほかのメーカーと比べても材質感に凝ったところがあって高級に見えるのが好きなところです。そして世界で一番売れているシリーズだけあって、ウォークマンの使い勝手の安定感の高さはなんだかんだいって現状最も快適です。なんだかんだいって買って損しない、裏切ることのないコスパ感を持つSONY製DAPの中から、今回はこのNW-ZX300を取り上げたいと思います。まあ手持ちはNW-A27とNW-ZX300しかないんですけどね。

 

【1】下位機種NW-A50シリーズとの差

 NW-ZX300ですが、現行のSONY製DAPとしてはミドルエントリークラスのNW-A50シリーズの上位になります。価格的には5万円クラスで、この価格帯は高級DAPの入り口に当たり、比較的激戦区で各社主力機種を投入しています。

 しかしNW-ZX300をNW-A50シリーズのスペックと比べると、実は機能面では結構NW-A50シリーズに見劣りするところもあります。たとえばNW-A50シリーズは流行のヒアスルー(外音取り込み)機能やFMラジオチューナーが付いています。これらの機能は日常的にも便利ですし、アウトドアなんかのお供にも役立ちそうです。

 NW-ZX300が機能面でNW-A50シリーズに勝っているのはバランス接続可能ってところですが、ポータブルプレーヤーとしての場面ではワイヤレスイヤホンを使うことが多いでしょうから、カジュアルな使用シーンではあまり利点になりません。どちらかというとNW-ZX300はポータブルで持ち運ぶというよりは、自宅で音楽を楽しむのに向いているような印象です。バランス接続で高音質の高級イヤホンを楽しむ用途でパフォーマンスを発揮しやすい感じです。

 さらに上位のNW-WM1Aになると、筐体がデカくなって完全に持ち運び用って感じじゃなくなるので、NW-ZX300は外出時も音楽を聴きたいけど、家でも高音質を楽しみたいって人があらゆるシーンでバランス良く音楽を楽しめる設計を目指している印象です。NW-A50シリーズほどカジュアルじゃないけど、同じように使えないこともなく、NW-WM1Aほど本格的じゃないけど、同じように使えなくもないという器用な機種です。

 

NW-A50シリーズの機能面での利点
  1. より軽くコンパクトで持ち運びしやすい
  2. ヒアスルー(外音取り込み)機能付き
  3. FMラジオ機能付き
  4. デジタルノイズキャンセリング搭載
  5. 語学学習支援機能付き
  6. ダイレクト録音機能付き
NW-ZX300の機能面での利点
  1. バランス接続可能

 

  こうやって機能面だけ並べると、NW-A50シリーズのほうが使い勝手が良さそうに見えます。実際外出時に使うならNW-A50シリーズのほうが使い勝手が良いと思います。あとNW-A50シリーズの「ダイレクト録音」というのが気になると思いますが、これはMDコンポやラジカセに専用の録音ケーブルでつないで、古い音源やラジオ音声を録音して音楽ファイルにできる機能です。MDやカセットテープ、レコードなどの音楽の再利用が出来るというわけです。

 実際はDACの音質差があるとはいえ、スペック上の音楽再生能力はNW-A50シリーズと差が無いので、ハイレゾ音源を楽しみたい程度の人にはNW-A50シリーズで充分です。NW-ZX300はバランス接続を楽しめますが、普通はイヤホンやヘッドホンにバランスケーブルなんてついてないので、専用ケーブルを別に買う必要が出てきますし、SONYは一般的な2.5mmバランスコネクタじゃなくて4.4mmバランスコネクタだというのも少し面倒です。4.4mmバランス接続はJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)が一生懸命標準規格化しようとしていますが、まだ普及率が高くありません。ただ各社のDAPラインナップを眺めていると、もしかするとこれからは4.4mmが主流になりそうな気配はあります。

 

【2】外観/操作性「こなれていない」

 外観のビルドクオリティは非常に高く、高級感があります。

 ただインターフェースはあまりこなれていない感じがあって、右側に物理ボタンが並んでいるのですが、誤操作しやすいです。HOLDボタンとか個人的にはそろそろいらないんじゃないかと思いますけど、そうでもないのかな。この機種もそうなんですが、最近はモニターOFFにすれば物理ボタン押しても反応しない機種が多いので、HOLD機能はあんま意味ない気がします。皆さん結構使うんですかね?アイリバー系のDAPはHOLDボタンとかないですけど、別に困りません。

 下位機種のNW-A50シリーズはインターフェースはよりこなれていて、右側にインターフェースが集中しているのはNW-ZX300と一緒なんですけど、音量調節などのボタン形状が差別化されていてわかりやすいものになっています。どうしてNW-ZX300は全部丸ボタンでわかりづらくしているのか謎。デザインを優先したのかも知れませんけど、使い勝手が悪いんじゃ意味ないです。

 液晶の操作性は悪くなく、反応も良いです。

 

使い勝手の面で困ること

 使っててイライラすることは結構あります。代表的なものを挙げてみました。

  1. 曲を転送している間再生出来ない
  2. データベース更新がウザイ
  3. ブックマークリストが消えやすい

 順に説明していきます。まずSONY製のDAPは本体とPCをつないで曲転送している間、音楽が再生出来ません。これが地味に使い勝手が悪いです。DAPに曲転送するのって結構時間かかるので、その間音楽聴かせてくれればいいのにさせてくれません。アイリバー系DAPは聴きながら転送できます。

 データベース更新というのは曲を転送したり、電源を入れたときにストレージの曲ファイルを読み込んでデータベースを作成する動作が入ることを指します。私の場合、256GBのSDカードいっぱいにきつきつに曲を入れてるので、これが結構時間かかってウザイです。

 ブックマークリストというのはプレイリストとは異なって、気軽に曲を出し入れできる簡易お気に入りリストみたいなものです。しかしこれ、なぜかよく消えます。NW-A27をずっと使ってますけど、一度もブックマークリストが消えるなんて事が無かったのに、このNW-ZX300は時々上記のデータベース更新時に外部ストレージの読み込みに失敗することがあって、その時にブックマークリストが消えてしまうようです。おかげで私はブックマークリスト機能が使えず、これもNW-A27を使い続けている理由の一つになっています。便利なブックマークリストが使えないとかほんとひどいです。

 あとブックマークリストの再生も面倒です。NW-A27はアルバムやプレイリストを再生するのと同じ画面にブックマークリストが並んでいて、直感的に選んで再生出来ました。しかし、NW-ZX300はプレイリストやアルバムと同じ画面にブックマークリスト再生の項目がなくて、曲の再生画面でタッチパネルを操作してスライドさせてブックマークリストを再生するんです。この操作方法、いまいち慣れません。まあ慣れる前にブックマークリスト機能自体が前述のように死亡状態になったので、慣れる必要がなくなったんですが。

 

製品名

操作性

対応コーデック 連続再生時間
SR15 SBC/aptX/aptX HD 10時間(実際はもっと短い)
CT10 SBC/aptX/aptX HD 10時間(実際はもっと短い)
NW-A27 SBC/aptX/LDAC 23時間(SBC時、充分一日使える)
NW-ZX300 SBC/aptX/aptX HD/LDAC 14時間(LDAC時、ほぼ一日使える)

 

 

【3】連続再生時間「素晴らしく優秀」

 音質的にはアイリバー系のDAPのほうが好みなんですけど、SONY製の方が使い勝手が格段に上です。それはなぜかというと連続再生時間が長いからです。使い方にもよるでしょうが、私の場合、満充電すれば2日くらい平気で使えます。SONY製なら外出中にDAPの電源がなくなって音楽が聴けなくなるなんてことはまず起こりえません。DAPのためにモバイルバッテリーを持ち運ぶ必要も無いです。快適です。

 前の節で説明したように、この機種の操作性自体は決して優れているとは言えないんですけど、とにかくバッテリーが長持ちするってだけで総合的な使い勝手は格段に違います。そもそも操作性が多少悪くたって、外出時音楽聴いている時にそんな頻繁に操作しないでしょ?多少の操作性の悪さは結構目を瞑れるものなんですけど、連続再生時間だけは楽しい時間がその分目減りするってことですから看過できません。

 イヤホンやヘッドホンの連続再生時間以上に、DAPの連続再生時間は重要です。SONY製DAPはこの点異様にタフなので、まず不満に思うことがありません。SONYクラスの連続再生時間があるDAPを作ってるのはHiFiMANとかいうところだけかな。

 HIFIMANのR2R2000はHUAWEIの高音質ワイヤレスコーデックHWAが使えて、コンパクトなのに最大35時間持つらしいけど、高音質モードだと8時間しか持たないらしいし、販売価格が27万とかするのでNW-ZX300のライバルたり得ないですから、実質敵なしです。

SONY NW-ZX300

 

 

【4】音質「ややドンシャリ傾向」

 音質的には少し低域が厚ぼったく聞こえます。アイリバー系のまろやかな音に比べると肉質がやや硬く、力強さが感じられる音です。輪郭感も強くぎっしりした感じで聞こえやすいかな。個人的にはロックやエレクトロダンスミュージック向きな印象ですけど、JAZZも悪くないと思います。お気に入りのイヤホンの中では、JVC HA-FX1100と組み合わせると、ライブ感増し増しでパワフルに聴かせてくれます。メリハリ感のある音を奏でるので、モニター系のイヤホンとも相性良く感じるかも知れません。

 

製品名

音質傾向

音場 解像度
SR15 フラット 広大 高い
CT10 フラット やや広 高め
NW-A27 ドンシャリ(シャリ感強め) 狭い 普通
NW-ZX300 ドンシャリ(低域やや強) やや広 高い

 

 

【5】総評「入門用としてはやっぱりSONY製がいい」

 以前も言ったことの繰り返しになるのですが、個人的な意見としては、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)でいいのを初めて買うんだったら、圧倒的にSONY製を選ぶべきです。市場で最も売れているのがSONY製ですが、売れているのには訳があり、それ以外のDAPの使い勝手は基本的に中華製DAPに毛が生えた程度です。

 SONY製の中では現状NW-A55が最もコスパが良く、万人向きで満足できます。バランス接続に興味がある人でも、NW-ZX300を買うよりは、NW-A55とバランス接続可能な低価格DAPを別に買う方が満足できると思います。FiiO X3 Gen3とかiBasso DX120あたりがいいんじゃないでしょうか。どっちも使い勝手はあまりよくないけどね。X3 Gen3は1万円台前半で手に入るくらい安売りしてたので、買って使ってたけど、動作が不安定で我慢できませんでした。iBasso DX120は代理店さんから丁寧におすすめされたんで、店頭デモ機を何度も試したけど、中華DAPあるあるで、曲の並びとかわかりづらいんで結局断念。これらの中華系DAP機種は音質はSONY製DAPと比べて良いんですけど、とにかくSONYと真逆で使い勝手はひどいところがあります。動作が安定しないところも多いです。なので安定度の高いSONY機をメインに、これらをサブにするのが安心できる方法だと思います。中華製DAPをメインにするのはストレス増えるだけなのであまりおすすめできません。

 そうするとRADSONE EarStudio ES100あたりでバランス接続を楽しむのが良いのかな。あとはONKYOのDP-S1とかPioneer XDP20XDP-30Rあたりを買い足して使ってみるのが無難かもしれないですね。「なら、最初からこれらをメインで買えば良いんじゃないか」って思うかも知れないですけど、SONY系DAPに比べると、ONKYO系DAPは連続再生時間が長くないので個人的にメイン機で使うには心許ない印象です。やはりメインで使うならSONY系が一番便利。

 私みたいにYCやBCで半日以上じっくり試聴してオーディオ選ぶタイプには電池持ちが良いのはそれだけでありがたかったりしますからね。

SONY NW-ZX300

SONY NW-ZX300

ソニー SONY ウォークマン ZXシリーズ 64GB NW-ZX300 : Bluetooth/microSD/Φ4.4mmバランス接続/ハイレゾ対応 最大26時間連続再生 2017年モデル ブラック NW-ZX300 B

 

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