ゼンハイザー Bluetooth 完全ワイヤレスイヤフォン MOMENTUM True Wireless 【国内正規品】
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は人を選ぶ。仕様面では完全に1世代遅れ」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「ヒアスルーはまあまあ。連続再生時間などは残念。付属アプリはイコライザーだけ面白いかな」
- 【3】音質「ゆったりとした音場重視の豊かな音質」
- 【4】官能性「曲を選ぶ。得意な曲では雄大で豊かな音を奏でる」
- 【5】総評「音質的には最高峰の一つだが、万能ではなく、むしろ好き嫌いは激しい。コスパは文句なく悪い」
- 【6】このイヤホン向きの曲
- 【関連記事】
【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は人を選ぶ。仕様面では完全に1世代遅れ」
おすすめ度*1 |
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ASIN |
装着感は耳に合えば比較的良いが、結構大きめのハウジングなので、女性では耳に収まらないんじゃないかと思う。遮音性はそこそこ。音漏れは少し。
aptX対応。通信は基本安定している。私の環境では遅延・途絶はほぼない。
この機種の装着感に関してはギズモードジャパンのスイートスポット論があり、私の場合は収まりがよいのかそれほど装着感で音が変わる感じはほとんどないのだが、人によっては相当装着感を調整しないと低音が聞こえてこないかも知れない。
一応、私がいろいろ情報を集めて実際に試してよいと思った方法を紹介する。
まず、スイートスポットだが、イヤホンを装着したら、イヤホンの下側を少しずつ持ち上げるようにするとステムが耳によく入るようになり、音の伸びと低域が増して聞こえるようになる。ただし私はこれでほとんど音質に差を感じなかった上に、むしろ装着の安定感が減るので、外出時にこれを試すのは向かない。反対にイヤホンのハウジングを下方向に動かしてステムをひねり上げる方法もあり、こちらのほうが聞こえがよい場合もあるかも知れない。私の場合は少し高域が篭もった感じがしたが、同様に低域の量感は増して感じられる。持ち上げる方法よりは装着感がきつくなるので外出時に使えるくらい実用性は高いが、少し耳にテンションがかかるので長時間聴くのには向かないかも知れない。どちらにせよ、私は標準イヤーピースで普通に着けたら充分に聞こえたので、スイートスポットを無理して探す必要は無かったが。
次にイヤーピースをコンプライTs-200やT-200に替えるという方法がある。両方とも試したところ、個人的にはTs-200のほうが装着感が安定する気がする。これで劇的に低域が改善するという話も聞いた気がするが、正直私には劇的な効果は無く、ちょっと低域が厚ぼったくなったかなといった程度だった。むしろこれらのコンプライイヤーピースをしっかり耳に嵌めると、耳からイヤホンを取り出す時に、ステムからイヤーピースがひっこぬけて耳に残ることも多く、めんどくささを感じた。とはいえ、このイヤホンで低音不足を感じる人は試してみても良いかもしれない。
ただ、私の意見としては、そもそも装着感が合わないものを無理して買う必要は無いわけで、試聴してみて装着感が悪かったり、音質が篭もっている感じがしたら、むしろ買わないか返品すべきである。いちいち「スイートスポットが~!」なんて無理して使うより、普通に装着できて普通に良い音が出る機種を使った方がいいに決まっている。YCやBCの販売員と話していても、MTWがうまく装着できなかったという意見は結構あって、MTWは音は良いかもしれないけど、装着感でダメというのは結構メジャーな意見だ。私も含めてMTWの音質を賞賛している人はたまたま装着感が合っていただけの少数派かも知れない。
amazonのカスタマーレビューではこういう装着感の問題はあまり書かれないけれども、とくに完全ワイヤレスの場合は装着感が重要なので音質の高評価に踊らされず、店頭で良くテストすることをおすすめする。RHA TrueConnectのように膨大なイヤーピースが付属していたり、NUARL NT01AXのようなイヤホンであればイヤーフックを使って比較的万能に耳に合わせることも出来るので、装着感の問題は生じにくいと思うが、MTWに関しては装着感のチェックが一番大事だ。
忘れられがちなことではあるが、イヤホンの音質に影響することが科学的に充分立証されているのは装着感の善し悪しである。音が篭もっているのはエイジングが足りないせいだなどと考えてはいけない。真っ先に疑うのは装着感が適切かどうかである。エイジングには今のところ科学的根拠はない。
一応イヤホンを適切にフィットさせる方法についての記事を貼っておく。一般的には大きめのイヤーピースから試した方が良い。
この機種の音質について、他機種との比較レビューもあります。併せてお楽しみくださいませ。
【2】外観・インターフェース・付属品「ヒアスルーはまあまあ。連続再生時間などは残念。付属アプリはイコライザーだけ面白いかな」
付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。
操作インターフェースがタッチパネルで個人的にこれはやめてほしかった。あくまで個人的な話ではあるが、Jabra Elite Active 65tとかNUARL NT01AXを私がいいと思うのも、物理ボタン式で明確にプッシュしないと操作されないので、誤操作が少なく、思った通りの動作をさせやすいところ。しかし、MTWはちょっとイヤホンに触れただけで曲が中断するし、寝っ転がって手枕もできない。このイヤホンだけの問題ではないが、せっかくくつろいで浸れるような音質なのに台無しである。
Jabraがすでに実現している完全ワイヤレス最高の利便性をいまだに他のメーカーは実現できていないが、MTWもその点残念である。まあJabra Elite Active 65t先生は、マルチポイント対応な点で、私のような複数のデジタルオーディオプレーヤー(DAP)を使い分けしている人間にはありがたすぎる神イヤホンである。多少音質が気に入らなくても利便性で圧倒的に優れている。
充電ケースはコンパクトなほうで、比較的持ち運びやすい。イヤホンの取り出しもスムーズ。充電ケーブルがUSB Type-Cなのは地味に便利かも知れない。
連続再生時間はイヤホン単体で公称4時間。ケース込みでも最大12時間。発売時期と価格を考えると、お世辞にもスペック標準を満たしているとは言えず、もう少しなんとかならなかったのかと文句を言いたいが、さらに片耳だけ異様に早くバッテリーがなくなる。聞き疲れしにくい音質なので、浸って曲を聴いていると、いつの間にか片耳出なくなっている。
防水性能はIPX4。小雨程度なら問題ないという品質だが、水たまりに落としたり派手な水はねを被ると支障が出るかも知れないので、雨になったらしまったほうがよいレベル。どちらかといえば防汗目的と考えた方が良い。
ヒアスルーはまあまあ
ヒアスルーに関してはあまり精度は高くない。といっても、私の使い方の話なので、これには些か説明を要する。私の場合、ヒアスルーを最も使っているのは、音楽を聴きながらテレビを見たりゲームをしたりという用途でである。あくまでこの使い方に限れば、MTWのヒアスルーは外部音声をあまりはっきり分離させない。Jabra Elite Active 65tと比べてみると明瞭だ。これはおそらくマイク品質の問題もあるだろうが、それ以上に音質的な特性の差もあって、Jabra系が比較的細くキレの良い音で分離感が良いので、外部の音声が入ってきてもそれを阻害せずに見通しよく聞こえるのに対し、MTWの音質は豊かなので、外部の声は同じレベルで聞こえてきたとしても、豊かな音楽に少し埋没しやすい。Jabra Elite Active 65tでヒアスルーをしている時よりはテレビやPCの音量をかなり上げるか、イヤホン側の音量をかなり下げないといけない。
また私の場合、MTWのヒアスルーはかなり露骨に衣擦れ音を拾うので、シャッシャッとうるさい。Jabra Elite Active 65tは衣擦れ音をそれほど大きく拾わない。
個人的にはヒアスルーに関しては少し使いづらく、片耳外した方が早い。外さなくても充分に使えるJabraとは雲泥の差である。あくまで私の場合だが、やや音楽の聞こえが強すぎるバランスなので、この機種はヒアスルー機のメインとしては使っておらず、手持ちのJabraの2機種かSONY IER-NW500Nをメインに使っている。
アプリはイコライザー専用みたいなもの
アプリで設定できる項目は、ヒアスルーをON/OFFするとか、ヒアスルー時音楽止めるかとかのON/OFFというように、段階調整ではなく、どれもON/OFFばかりで、わざわざアプリにする意味ないじゃん的なものばかり。設定項目も多くない。「Jabra Sound+」とかいうどこぞの神ガジェットと違い、細かな設定は出来ない。イコライザーだけは細かに音質調整できるが、私はイマイチ直感的に使えていない。ただそもそも私はスマホにつないで使わないので、このアプリ自体ほぼ利用してないから、イコライザーについては単に慣れてないだけで過小評価かも知れない。
おすすめのイヤーピース
【3】音質「ゆったりとした音場重視の豊かな音質」
音質的には音場重視で地平線やや下付近にしっかり音を集めて厚みのある音楽空間を作りながら、残りの空間にゆったりと音を広げていく、雄大な表現力を感じさせる音響だ。プロ批評家がとくにこの音質を高く評価しているけど、それも理由のあるところで、イヤホン的というよりヘッドホン的ないしスピーカー的な音場感重視の鳴らし方だからだ。一方で音を近くで聴かせる大抵のイヤホンの音になれていると、場合によって篭もっている、もさもさしているとかって評価になりやすいかも知れない。音場が広いってことは聞き疲れしにくいってことでもある。
よりイヤホンとして正統派的な音場感があり、躍動感のある音を奏でるNT01AXとかAVIOT TE-D01bとかと比べると、率直に言って静的で、つまらないところが多いのも事実で、スピード感はあまりよろしくなく、アタック感も少し物足りず、高域の透明感や残響感も足りない感じで発色が悪く思える場面が多く、エレクトロダンスミュージック的な最近の音楽には向かないところが多いが、一方で音場の広さを生かした雄大さのある表現が得意で、JAZZやバラード、R&B、クラシックなどはかなり楽しめる。ここらへんの詳細については具体的に曲を挙げて官能性のところで詳しく語ってみたいと思う。
[高音]:BAドライバー系の音や、最近流行のグラフェン系ドライバーの鮮明感を強調した音に比べると、この機種の高域はおそらくだいぶ発色が足りず、伸びてこないように感じられるのは事実だ。やや滞留する印象があるだろう。立体感よりは密度感に貢献するような鳴らし方で、音は太く表面はなめらかな感じの自然なつややかさがあって明るすぎないし、上にはだいぶマージンを残して聞かせるゆったりしたところのある音。エレクトロダンス系の曲ではスピード感や発色に劣る印象を受けやすい。上方向でも空間に溶け込む感じがあるので、高域にはっきりした感じを求める人には物足りなく思えそう(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:低域と高域を橋渡しする中域だが、このイヤホンの連携の仕方は高域が中域に近づいて、低域と中域がとくに親密といったバランス。中低域の厚みから音が高域に立ち上がるというより、広がっていくという形で伸びていく。音に演出感はあまりなくて、膨張感だけはそれなりに強調している感じで柔らかく、個々の音がなめらかに聞こえる。音質がクリアという表現を良く聞くが、私は他の人のレビューを読んでいると、このクリアという表現を理解するのが意外と難しくて、高域の透明感のある音をクリアと感じる人と、硬質な輪郭感の良さ(シャリ感)をクリアと感じたり、MTWのような音表面の滑らかさをクリアだと感じる人がいるようだ。一番最後のタイプの人にはかなり満足度が高いはず。
[低音]:重みのある芯の見えない厚い振動で100hz~60hzまで素直な減衰。50hz以下で少しおとなしく、30hzでも淡い振動。20hzはほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:上方向にはゆとりがある。やや奥まった広い音場を感じさせる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムはかなり膨張感と地熱感があり、ズボボンズボボンという音。ハイハットは粒は細かいが光沢感抑えめで少し暗い。アタック感は強くなく、疾走感はあまり感じない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:厚みのある中低域でふっくらした感じの声色で、透明感は抑えめで暗めでドライな印象を受けやすいところはある。音場がやや後退しているところがあるので、ボーカルはやや奥まって感じられるかも知れない。
【4】官能性「曲を選ぶ。得意な曲では雄大で豊かな音を奏でる」
水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」
最初に、個人的にこのイヤホンで聞くとイマイチってのから敢えて挙げていくと、たとえばこの曲。まず音の発色が悪く、個々の音にアタック感がなくて立ち上がりももっさりしているので、全体的に元気がなくて、この曲の快活な雰囲気が全くない。表現の方法として完全に間違っている鳴らし方に思う。
なお、この曲については、SONY NW-ZX300やNW-A55につないで聴くと輪郭感とコントラスト感が改善され、もっさり感は残るものの、メリハリ感がだいぶ改善されてよい感じに聴けた。この曲はドンシャリ傾向の音質に向く。
TVアニメ「 少女終末旅行 」オープニングテーマ「 動く、動く 」
OxT「UNION」
個人的にダメダメな感じに思うこの曲その2。まず低域ドラムが膨張してボワンボワンゆったり聞かせるので、まったくスピード感がない。本来は明るさを加えて楽しい雰囲気を出すはずのピアノも色味を抑えて妙にJAZZっぽい色気を出していて、空気読めてないし、ギターがピアノに弱みでも握られているのか遠慮しすぎて、自己主張してこないのでロックな感じが全然無い。こんな調子で「侵略されてるぞ!」とか言われても危機感が湧くわけない。
戸田恵子「コスモスに君と」
一方で怖気が来るくらい、このイヤホンが感動的に聞かせてくれるのが、このアニソン史上に残る名曲。ゆったりとした雄大な空間表現とオーケストレーションの管弦の瑞々しい色合い、ポポンポポンと優しく調和的に響く低域、広い空間を感じさせ、高域に豊かに伸びていくボーカル。この曲に関しては完全ワイヤレスイヤホンの中で選ぶなら、誰もがTOP3に挙げるのは確定だと断言できるくらい、最高です。
早見沙織「ブルーアワーに祈りを」
このイヤホンが最高に思えてくる曲その2。この曲はTVアニメ「赤髪の白雪姫」第一期OP「やさしい希望」のカップリングで、あまり有名でない曲だと思うが、早見沙織屈指の神曲。地平線付近にたしかな密度のある暖かで濃厚な空間を作り、そこを足場にボーカルが弦楽と交わりながら思う存分伸びる美しい空間を、本当に完全ワイヤレスとは思えない豊かな表現で再現する。素晴らしくて感涙できる。
高田梢枝「秘密基地」
この曲も個人的にこのイヤホンで是非聞いて欲しい。中低域の濃厚さとムード感が最高で、誰もが「ああ、音が豊かってこういうことか」っていうのが聞いた途端にわかる。低域に重みがあるんだけど、膨張して暖かで耳障りさがこれっぽっちもなく、熱量を与えて、中域の豊かな情感を丁寧に下支えしているのと、弦楽がヒステリックにならず、穏やかに中域と色味を合わせる形で嫋やかに伸びてくるといった、調和性の高い安定感と豊穣さのある表現に嘆息するしかない。今のところ、完全ワイヤレスでここまで奏でるプレーヤーは数えるほどしかいないことは確かだ。
ヨルシカ「準透明少年」
これまであんまりスピード感がないとか言ってきたんで、「じゃあロックは無理かなー」なんて思うかも知れないけど、それがそうでもないんだなー。この「準透明少年」なんて結構深掘りされたベースと粒感のあるドライなハイハット、膨張感のある熱いドラムスに結構なスピード感が乗って、温もり感のあるボーカル表現も耳当たりよくって気持ちよく聴ける。弱点としてはシャープネスとコントラスト感が足りない感じはあって、ややボヤっとした印象を受けるので締まりは悪いと感じる人はいるかも知れない。ライブハウスよりは野外フェスみたいな音の聞こえ方って言うと、少しイメージできるかな。ちょっとだけ音がふんわりして聞こえる感じ。
ALL THAT JAZZ「海の見える街」
やっぱり一番の得意分野がJAZZってあたりは揺るがないと思う。まず膨張する音で地熱感も感じさせてムードをしっかり出す低域表現、ソリッドで刻みが良く、金属光沢だけ意外と感じられるシンバル、上に撥ねない透明感でどちらかというと下方向に濃厚なピアノ表現はJAZZを意識しているとしか言いようがなく、この曲を聴けば目の前で演奏しているかのような精彩のある演奏を思う存分楽しめる。
【5】総評「音質的には最高峰の一つだが、万能ではなく、むしろ好き嫌いは激しい。コスパは文句なく悪い」
私の個人的な印象だと、AVIOT TE-D01bとかNUARL NT01AXなんか比較的なんでもいけますって感じで、オールラウンドに近い印象があるが、このMTWは結構好き嫌いが激しいところがあって、「これはすごくいい!」ってのと「おいおい、そりゃないだろ!」って落差が曲によって激しい。そういう意味では案外ピーキーとも言える。
得意分野ははっきりしていて、アコースティックな音色の多い曲。デジタルな音の緻密で細かな音を表現するには足回りが悪いところがあって、いまいちついていけない。
肝心のコスパだが、とてもじゃないけど3万円以上は高すぎる。たしかに音質は最高クラスというのは認められるけど、それは現状での話。それもあらゆるジャンルで素晴らしいパフォーマンスを発揮するわけではないし、スペック的には微妙で、装着感も人を選ぶので最高の音質は万人が味わえるわけでもないだろう。評論家大絶賛という割にはいろいろ物足りないところが多いのも事実で、仮に音質だけ見てもコストに見合うかは微妙なところで、よくよく店頭で試聴してから選ぶのが良い。ジャンルが合えば最高のイヤホンで間違いない。
【6】このイヤホン向きの曲
鹿乃「それがあなたの幸せとしても acoustic cover」
この曲の聴き応えは素晴らしい。ピアノの音色が豊かでボーカルも生気感に満ちてふっくらした甘味を存分に感じさせる。完全ワイヤレスイヤホンで他にこの曲をここまで聴き応えある表現で出せるのは数えるほどしかないんじゃないかな。音に深みがある。
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。