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【ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン HUAWEI Freebuds 3 フラッシュレビュー】HUAWEI版Airpods。フラットかつマイルドでボーカルフォーカスの良いサウンドを持つ。アクティブノイズキャンセリング性能はあまり期待できません

ヘッドライン

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HUAWEI Freebuds 3

HUAWEI Freebuds 3

HUAWEI ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン FREEBUDS 3/カーボンブラック【日本正規代理店品】

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はHUAWEI Freebuds 3です。HUAWEIについては知らない人はおそらくいないと思われますが、中国を代表する通信機器メーカーでその分野において間違いなく世界トップレベルの企業です。

 そのHUAWEIのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンがHUAWEI Freebudsです。その特徴はインナーイヤータイプで初めてアクティブノイズキャンセリングを搭載したところにあります。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:4h/20h
  • 防水性能:IP54
  • 対応コーデック:AAC/SBC
  • 技適番号:018-190316018-190317

 

パッケージ

 パッケージは価格帯の標準レベルです。付属品は充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書です。 

 HUAWEI版Airpodsを目指したと言って良い機種で、操作感やペアリング方法などはAirpodsを意識しているようです。

 

HUAWEI Freebuds 3

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装着サンプル

 耳うどん型のデザインです。カナル型ほどしっかり嵌まる感じではありませんが、充分よく耳に収まります。

 

HUAWEI Freebuds 3

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接続品質

 AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では標準か、少し貧弱な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内ではそこそこ良いです。距離耐性はそれなりに良好で、5m離れても充分繋がっていますが、シームレスではなく、距離に応じて少しの途絶があります。遮蔽物があると通信が不安定になり、遮断されます。

 またホワイトノイズはわずかにありますが、敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

www.ear-phone-review.com

 

ANC性能

 率直に言って、元々の遮音性が高くないせいか、ノイズキャンセリングの効果はあまりありません。ノイズキャンセリング効果はアプリで調整できますが、いろいろいじってみてもあまり効果が高くないどころか、レベルによってはヒアスルーになるのか外音のノイズが大きくなります。率直に言ってアクティブノイズキャンセリング目的でこの機種を買うのはあまり得策とは思えません。遮音性を重視するならアクティブノイズキャンセリングなしのカナル型を使うほうがいいくらいです。

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. 左右別
  2. 左右平均
  3. 左右別(自由音場補正済み)
  4. 左右平均(自由音場補正済み)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

HUAWEI Freebuds 3

HUAWEI Freebuds 3

HUAWEI Freebuds 3

HUAWEI Freebuds 3

 

 全体を見るとわりとフラットに近く、中域上部に強調がある、中域充実系のサウンドシグネチャーを持っています。

www.ear-phone-review.com

 

 低域はすっきりしており、明るいです。キックは軽めで少し浅い印象を受けます。熱気はあまりなく、風通しの良い感じで見通し感はありますが、深みと重みが物足りません。リズム感は良いですし、浮き上がりがよく中域への支えは悪くありません。低域弦楽は重みはあまりありませんが、躍動的に聞こえます。

 中域は甘く、透明感があります。どちらかというとみずみずしさが感じられる中域ですが、前進的で厚みはそれほど強調されません。低域との繋がりは良く、少しウォームですが、空間はわりと清潔です。ボーカル帯域に強調があり、基本的にボーカルはやや上向きに前進的に聞こえ、フォーカスに優れています。ポップスを中心にボーカルによくスポットライトが当たって聞こえるでしょう。

 中高域は少し成熟で引き締まった感じがあります。高域ではわずかにクラッシュ感が強調され、風通しはわりと良好ですが、中域とバランスが取られており、開放的になりすぎないようになっています。

 全体としてバランス感覚の良いモニターフラットに近いサウンドですが、低域の深いところのレンジ不足と中域の強調によって、人によってかまぼこっぽいサウンドに聞こえるかもしれません。中域の透明感に優れており、濃厚感はそれほどでもありませんが、少し明るく甘味も充分に感じられます。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。コーデックはSBCです。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 フラットに近く、中域へのフォーカス感に優れたイヤホンです。アクティブノイズキャンセリング性能に関しては、それほど効果が高くない上、せっかくアプリでインターフェースの割り当てが出来るのに、イヤホン本体で音量調整が出来ないなど、操作性やカスタマイズ性に限界があり、世界トップクラスのハイテク企業のイヤホンという割に、ガジェットとしても優れているとは言えないところがあります。

 しかし、音質はボーカルフォーカスが良く、透明感のある音場を持ち、全体的にマイルドでフラットな音質が好きな人には好まれるでしょう。

 

HUAWEI Freebuds 3

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