audio-sound @ hatena

audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

MENU

【モニターイヤホン アシダ音響 ASHIDAVOX EA-HF1 フラッシュレビュー】モニターヘッドホンの音を実現したイヤホン。すなわちピュアサウンド。ポータブルなミックスルームが欲しい人、音ゲー好き、音大生、音響系専門学校生に文句なくおすすめ

ヘッドライン

icon

iconiconicon icon icon icon

EA-HF1

EA-HF1

アシダ音響 イヤホン EA-HF1 (B:チャコールグレー)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はASHIDAVOX EA-HF1です。アシダ音響は1942年設立のプロ用のスピーカーやヘッドホンを製造する老舗メーカーです。EA-HF1はプロやアーティストの要求に応え続けてきたアシダ音響がコンシューマー向けに提供する廉価なイヤホンで、プロ仕様の音作りをしてきた経験が生きている非常に原音忠実性の高いサウンドを実現しています。

www.ashida.co.jp

 

 

f:id:kanbun:20200507113630p:plain

 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:4hz-40khz
  • インピーダンス:16Ω
  • 感度:115dB

 

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインは非常に簡素ですが、チープではありません。むしろエレガントといえるくらいプロ用製品らしい雰囲気があります。

 本体のビルドはシンプルですが、プログレードといった雰囲気の派手さを抑えた作りで、コンシューマー品とは別モノの機能的な美意識とクオリティ感があります。

 

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

 

装着サンプル

 耳への収まりはよく、装着感は良好です。密閉型ですが、HATSテスト時の感じだと、わりと音漏れはあるかも知れません。

 

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [標準イヤーピース M]左右別
  2. [標準イヤーピース M]左右平均
  3. [標準イヤーピース M]左右別(自由音場補正済み)
  4. [標準イヤーピース M]左右平均(自由音場補正済み)

※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

ASHIDAVOX EA-HF1

 

 中域から中高域にかけてフラット、高域やや高め、低域盛り気味という驚異的なフラットライクサウンドです。厳密にはU字となりますが、フラット部分が長いので、聴感上は限りなくモニターフラットに近い音です。低域が多いので、密閉型のモニターヘッドホンで音を聴いている感覚に近い印象を受けると思います。高域はやや強調されるので、完全なフラットよりは派手です。www.ear-phone-review.com

 

  音場は明るく、見通し感に優れ、あらゆる音がほぼ完璧に聞こえ、音源に忠実です。モニター的な意味で音源忠実性の高いサウンドを求めているならば、間違いなく真っ先に買うべきです。音大生や音響系の専門学校生には気軽に持ち運べるモニターイヤホンとして是非使って欲しいですし、音ゲー好きの人にも文句なくおすすめできます。

 とにかくフラットな音質傾向のDAP、たとえばShanling M6FiiO M11 proKANN CUBEのような機種と繋げば、レコーディングスタジオのミキシングルームでプロ用機材を使って音を聴いているような万能感が得られます*1。また上流の音の傾向をわりと素直に感じさせてくれますので、DAC/アンプのチェックなんかにも良いかもしれません。

 

※私のブログのレコーディングシグネチャーを聴く場合の標準イヤホンとして、強く推奨します。

 

DAPで高めのゲインで鳴らすのが良いかも知れません

 このイヤホンはスペック上はスマホでも充分鳴らせそうですが、ネット上などの報告を見たり、私も試した感じだと、とくに低域をきれいにドライブするにはそれなりの駆動力が必要そうです。元々低域が強めですが、低域があまりにボワ付いて聞こえる場合は駆動力不足かも知れません。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いています。ゲインは高設定です。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

 

総評

 音響工学的な意味で、音源に忠実なサウンドとは何かを手っ取り早く知りたい方はこのイヤホンを買いましょう。とにかく音源のあらゆるところが把握できる感覚を味わうことができます。

 あらゆる音楽の正体を解き明かす「ラーの鏡」のようなイヤホンを求めているなら、これを見逃すべきではありません。

 

EA-HF1

EA-HF1

アシダ音響 イヤホン EA-HF1 (B:チャコールグレー)

 

 【関連記事】

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com

www.ear-phone-review.com


 

*1:比較的多く質問があったので補足しますが、自由音場補正済みグラフを確認してください。自由音場補正を加えた際にフラット部分が多いということは、無響室環境の適切な位置にモニタースピーカーを置いて聞く音により近いという意味になります。

中華イヤホン
完全ワイヤレスイヤホン
イヤホン
ヘッドホン
デジタルオーディオプレーヤー
ニュース
特集記事
HiFiGOブログ
セール情報

 

新着記事