Victor HA-WM90-B ポータブルヘッドホン ブラック
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「軽量で着け心地は良い」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「割愛」
- 【3】音質「ほどよく深堀り感もある沈み込みの良い低域がよく引き締め、適度な静寂感のある空間に、中域以上の音がよく響く、小型スタジオのような熱気に満ちた空間が再現される」
- 【4】官能性「スタジオ感のある味わい」
- 【5】総評「スタジオ的な音でしっかり聞けるヘッドホン。低域の箱鳴り感が人によっては気になるかもしれない」
- 【関連記事】
【1】装着感/遮音性/通信品質「軽量で着け心地は良い」
おすすめ度*1 | |
---|---|
ASIN | |
B07K7DTL21 | |
スペック・評価 | |
再生周波数帯域 | 10hz~40000hz |
インピーダンス | 56Ω |
感度 | 100dB |
ドライバー |
ダイナミック型 |
音質傾向 |
パワフル、立体感がある、空気感がある、清潔感がある、アタック感がある、スタジオのような音響、重みのある低域、箱鳴り感、ダイナミックな音 |
耳をしっかり覆うデザインになっています。装着方法としてはまずかっつり合わせて装着し、そこからわずかに広く開けて、耳を下から押さえるような装着方法が良いようです(Victorスタジオで聞きました)。装着感は軽く、フィットもよく考えられています。遮音性はそこそこです。
テスト環境
今回のテストはCayin N6II/A01とAstell&Kern KANN CUBE、ONKYO GRANBEATで行っています。またGRANBEATにポタアンULTRASONE PantherをAUXで繋いだものと、NW-A105にxDuoo XD-05 PlusをLDACでワイヤレス接続したものを使っています。またゲイン設定は高設定です。
装着サンプル
【2】外観・インターフェース・付属品「割愛」
ONZOのサブスク版なので付属品は割愛します。ONZOのサービスについて興味がある方は以下をご確認下さい。
【3】音質「ほどよく深堀り感もある沈み込みの良い低域がよく引き締め、適度な静寂感のある空間に、中域以上の音がよく響く、小型スタジオのような熱気に満ちた空間が再現される」
周波数特性イメージ(試験運用中)
※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。
レコーディングシグネチャー(試験運用中)
レコーディングシグネチャーはバイノーラル録音されていますが、品質は良くありません。低域は抜けやすくなるので、イコライザーで低域を持ち上げていますが、それでも充分出ていません。したがって聴いたそのままの音質とは異なりますので、あくまで参考情報ということでお願いします。
原曲
銀の意志 Silver Will / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
音質的な特徴としては深堀り感がありながらもアタックも強めの活きの良い低域がまず目を引くでしょう。JAZZでは低域弦楽で重みをちょっと強めに押し出し、そこに音が吸い込まれていくような深みを見せてくれ、ロックではドラムの胴鳴りをかなり激しく撃ち込んで、ノリの良い足場を作って音楽全体を引き締めます。EDMでは少し踏み込みが深いドカッとした重みを出す感じになりますが、アタック感があって機敏さがあるので、リズムコントロールに優れています。この重みを重視しながらもスピード感のある機敏さを併せ持ったレスリングや柔道の選手のような柔軟さのあるパワフルな低域が、Victorらしいエネルギッシュな表現を音楽にもたらしてくれます。まあ率直に言ってJVC党の私にとって、この低域は最高に近い好みな音です。
中域は少し前傾しており、アタックを出して少し伸びやかに音が押し出されてきます。ギターや弦楽は少し奥から伸びてくる感覚があり、ボーカルもやや前のめりにサビでどんどん伸びていく感じがあります。奥行き感もあるので音に疾走感もよく出て、ロックでも十分にスピードが乗って聞こえます。それでいて、低域音とのつながりも意識されており、押し出されてくる胴鳴り音が個々の楽器の下をよく支えているので、根立ちもしっかりしています。やや低域と中高域で音の押し出し感が強く、中域で後退感が見られるいわゆる「ドンシャリ」的なV字構造を感じますが、中域下の少し清潔なあたりは、低域音がうまく滑り込んで重量感を出してくれるので、スカスカではありません。その低域音は中高域音さえわずかに色付けするほど十分に熱狂的でありながら、沈み込みとアタックがしっかり利いているので、熱気が空間に必要以上に滞留することがなく、ハイハットのスプラッシュなどでほどよく拡散されていくので、風通しの良ささえ感じるほどです。この中高域以上と低域のうまいバランス配分感覚がまさにJVC的で、音の響きがスタジオ的な箱を意識させてしっかり熱気のある濃厚感を出しつつ、一方でその空気感そのものを切り裂くほどのアタックを楽器音にもたらしてもいて、各楽器が十分に主張して聞こえる臨場性のある、スタジオ録音の生感覚が味わえるようになっています。
高域はわずかにアタックが抑えられているようですが、中高域の押し出しに乗って十分に前に出てくるので、中高域の上部にはちゃんと高さが感じられるようになっています。この高域も響きの高さが考えられており、高いところではわずかに遠ざかっていきつつも、弦楽やハイハットの穂先につねに頭一つ出ている感じがあって、しかもドームのようにやや高いところに天井がある感覚を生み出しています。そのおかげで天井で響いているような感覚がしっかりあり、箱としてのスタジオで音楽を聞いている感覚に生々しさを加えてくれるのです。
総合すると、このHA-WM90の音は、私の解釈ではしたがって、ライブ会場の音というよりはスタジオ録音的な音で、床面の箱鳴り感はしっかりありつつも、響きすぎない感じがあり、各楽器は演奏者の熱気を適度に出しつつも、スタジオ的な静寂な背景が存在し、適度に響き合う空間が意識されたものとなっています。
しかし率直な感想を言わせてもらえば、この機種の音はとても素晴らしく完成度の高い響きを持っていますが、ある意味「現実的な世界観」を超え出ていない音でもあり、ONKYO SN-1の非凡といって良い「幻想的な音」に比べると、いささかわかりやすい感じではあります。そういう意味で万人が素晴らしい音と感じるとは思いますが、SN-1ほどの異彩がある機種ではありません。そういうわけでSN-1の音は現状、私は「日に1度聞かないと生きた心地がしない」レベルですが、HA-WM90は「毎日聴かなくても禁断症状が出ない」レベルくらいの差はあり、本音で言えば、同じ価格くらいなら、SN-1のほうが最終的には優れた音楽体験ができるだろうなと考えています。
オプションサービス「WiZMUSIC」の「EXOFIELD」でVictorスタジオ「EX Room」のスピーカーの立体感を再現
JVCはこのHA-WM90専用のオプションサービスを用意しています。このオプションサービスを利用すると、Victor独自技術の立体音響システムを専用アプリで楽しむことができるようになります。この立体音響は完全にHA-WM90に最適化されています。サービスに申し込むと、専用機材でVictorスタジオの「EX Room」のスピーカーの音場表現をHA-WM90の環境に合わせて調整したデータを取ってもらえます。それを専用のアプリで読み込んで再現できるというのが「EXOFIELD」です。
これを使うことでHA-WM90にほぼ完全にスピーカーの前方定位感が再現されます。サービス料金は10万円とやや高く、アプリも限られているのが問題ですが、私が体験したところ、ほぼ完全にスピーカー音場が再現されていて、なかなか素晴らしいと思いました。ただし、個人的な感想を言うと、音場は完全に再現されますが、スピーカー音の持つ空気振動感みたいなものは消える上に、ヘッドホンの中域が少しスカスカになるのが気になりました。
年に数回体験会をやっているようですので、興味がある方は参加してみると楽しいと思います。
音質因子評価
音質因子 | 評価 |
鮮やかさ (鮮やか/色味が薄い) |
鮮やか。中高域はアタックもよく、艶やかな音像が押し出されて聞こえてくる。音場のコントラスト感もよく、音がくっきりしている。 |
鋭さ (鋭い/鈍い) |
やや鋭い。中高域から高域にかけて押し出し感は少し強く、ギターやシンバルなどの金物系の刻みもやや細かめ。 |
明るさ (明るい/暗い) |
やや明るい。コントラストが高めで、中高域が映えるので、音場は少し明るい。 |
派手さ (派手/地味) |
やや派手。艶やかな音が明るく色づくのが目立つ。 |
硬さ (硬い/柔らかい) |
やや硬い。ややアタックは強いので、中高域付近は少し角立つくらいかもしれない。 |
尖り (尖っている/丸みがある) |
普通。音は少し高域で細かいが、音の抜けは適度に後退的に抑えられており、尖る感じは強くない。 |
穏やかさ (穏やか/騒々しい) |
やや騒々しい。アタックは強めなので、音の押し出し感は少し強い。 |
力強さ (力強い/嫋やか) |
力強い。低域の踏み込みに重みがあり、中高域のアタックも低域のパンチも強め。 |
豊かさ (豊か/貧弱) |
豊か。低域のパワフルな量感、中高域の音像の情報量の適度な緻密さ、適度に太く響く楽器音とボーカルと、全体的に情報量が多く、充実している。 |
太さ (太い/細い) |
やや太い。やや低域の胴鳴りが目立つので、音は太めに感じられるかもしれない。 |
手触り (ざらざら/滑らか) |
普通。やや低域と中高域で押し出しが強く、音楽的な起伏と手がかりが多めで、滑らかという感じではない。 |
粒感 (きめの細かい/粗い) |
ややきめの細かい。高域は少し緻密になる。 |
清潔感 (澄んだ/濁った) |
普通。中高域付近の背景は透明度が高く、高域の高いところでやや風通しがよい感じがあるが、基本的に低域の熱気が空間に少し空気感を出している感じがある。 |
潤い (潤いのある/乾いた) |
普通。ピアノ音やシンバルに少しみずみずしさがあるが、自然なじんわり感程度で潤いを強調する感じではない。 |
重さ (重い/軽い) |
重い。低域の沈み込みがよく、とくに重みは目立つ。 |
ボーカル因子評価
ボーカル因子 | 男声 | 女声 |
澄んでいるか (澄んでいる/濁っている) |
普通 | 普通 |
明るいか (明るい/暗い) |
やや明るい | やや明るい |
伸びやかか (伸びる、突き抜ける/天井感がある) |
やや伸びやか |
やや伸びやか |
潤っているか (しっとりしている/乾いている) |
やや潤っている | やや潤っている |
太いか (太い/細い) |
普通 | 普通 |
濃いか (濃い/薄い) |
やや濃い | やや濃い |
子音が強調されるか (目立つ/目立たない) |
普通 | 普通 |
空間因子評価
空間因子 | 評価 |
主に中域の密度 (ぎっしり/スカスカ) |
普通 |
主に高域の高さ (抜けが良い/天井感がある) |
やや抜けが良い |
主に低域の深さ (深掘り感がある/浮き上がりがよい) |
深掘り感がある |
主に中域の奥行き感 (前進的/後傾的/前傾的/後退的) |
前傾的 |
主に低域と中域の横幅 (広い/狭い) |
やや広い |
定位感 (頭内的/頭外的) |
普通 |
分離感 (拡散的/密集的) |
やや拡散的 |
美点
- ややアタックが強い
- 適度な立体感がある
- 適度な濃厚感がある
- 力強く重い低域
- スタジオ的な響きのよい空間表現
- ボーカルフォーカスは悪くない
- 適度な情報量
- 聞き疲れしにくい
欠点
- 低域がやや強め
[高音]:高域は高いところは少し清潔に聞こえる。弦楽やハイハットの穂先はやや高く抜ける感じがあるが、中高域よりは目立ちすぎない感じになっている。シルキーな手触りが感じられる。中高域はアタックが強く、ギター音はかなり前傾して伸びてくる感じがあり、弦楽も少しエッジを立てて聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域はやや前傾的で中高域に向かって伸びる感覚がある。中域は少し浮揚感があり、音が浮き上がってくる感じがあるが、一方で低域の胴鳴りも下にしっかり聞こえて、響きの沈み込みも感じられ、やや縦軸に分離感があるものの、音に実体感が感じられる。低域の黒みもあるので背景は締まっており、色味はやや濃い目に聞こえる。横幅よりはわずかに奥行きが広いかもしれない。
[低音]:100hz~40hzまで少し重く沈み込みの強いやや輪郭が震えるボーッという振動音。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。まずバスドラムのドンはかなり重く黒く明瞭に聞こえる。ベース音も黒みが強く、ブンブン感もあるがそれ以上に深いところのウンウンする鳴動感がある。胴鳴りも少しあるが、豊満に広がらず、重量感のあるドンを強く出す音。低域弦楽は少しドンという重みが強めでやはり黒い感じがあり、沈み込みを強く感じさせる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:アタック感のある少し伸びやかな響きを見せる中高域と低域の深く沈み込みの良い感じが、ワイドレンジな縦軸を形成している。また奥行きの強調に伴って、音に少しの前方定位感が加えられており、横幅も少し広めである。味付け的にはどちらかといえば、いわゆるドンシャリの系統になると思う(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:スネアの鼓面は少しアタック強めに押し出され、また明るく弾ける感じもあり、パシッパツッと跳ねる感じがある。胴鳴りはやや低くて鼓面からの分離が少し感じられるので、縦軸に少し長い感じがある。バスドラキックは重みを強調するドシンとした音。重めだが、上辺は少し明るいバッツンバッツンくらいに聞こえる。ハイハットは穂先も少し高く、やや白味が強い感じでシルキーな感じに聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:男声ボーカルは上で伸びるが、下でも一定のコクを感じさせる。女声ボーカルは中域で十分に広がりを出しつつ、少し上に伸びて、息でもうひと押しするくらいの軸がある。ボーカルは楽器音とそれほど離れておらず、フォーカスが強いという感じではなく、どちらかといえばわずかに前面にいる程度で、ほとんど均等である。ただし奥行き感があるのでボーカル周りは少し清潔にはなっている。子音にあまり強調はなく、ボーカルは中域でふくよかで、中高域に向かって伸びるが、中域に十分厚みがあるので、細くなる感じはない。上で息遣いはやや強調されてサ行は若干尖る感じはあるが、適正音量ではツ音は基本的に尖る感じはほとんどない。
【4】官能性「スタジオ感のある味わい」
富田美憂「Present Moment」
【GRANBEAT + ULTRASONE Pantherで鑑賞】このヘッドホンに特徴的なことはこういうドラムのしっかりしている曲を聞くと、十分な重みと適度な鳴動感を出して、床面にスタジオで響くようなリアルな振動が感じられることです。やや鳴動が強く、バランスを考えると少し響きすぎている感じはあるので、人によっては重すぎる低域になると思いますが、木製の床面を持つ箱で反響している感覚がリアルに感じられるので、かなり生々しい感じがあります。この曲だとドラムの反響感がやや支配的になりやすい感じはありますが、一方で中高域の楽器音も十分にアタックを出して伸びてくれるので、ドラムサウンドの中からしっかり突き抜け、高域ではシンバルに風通しの良い清涼感も感じられます。またこの曲のボーカルはツ音が尖りやすい感じがありますが、このヘッドホンは適正音量くらいではほとんど尖る感じはないと思います。
聞こえ方はライブを聴いているというよりはスタジオ収録を聴いているような感じです。
【Amazon.co.jp限定】Present Moment【初回限定盤】(デカジャケ付)
早見沙織「dis-」
【KANN CUBEで鑑賞】この曲の場合、元々高域で派手にシャリシャリする感じがありますが、その感触は結構アタック強めに押し出されてきます。低域ドラムはやや暗めで重く締まった黒みの強い感じなので、ダンス曲ですが、床面は明るい感じではないです。どちらかというとちょっと重厚で、コントラスト強めのやや大人びていますが、パワーのある聴かせ方です。力関係的にはやはりやや低域が強いので、箱鳴りしている感じが人によっては気になるかもしれません。少なくともダンスホールはあまり広くない印象で、スタジオ的に聞こえるでしょう。
(神のみぞ知るセカイ)キャラクター・カバーALBUM2~選曲:若木民喜 (初回限定盤)
フランシュシュ「To my Dearest」
【NW-A105 + xDuoo XD05 plusで鑑賞】xDuoo XD05 plusはちょっと中域で音が太い感じがあるので、穏やかな曲調ということもあるでしょうが、音の上下のつながりはよく、根立ちがしっかりしている印象を受けます。低域はかなり沈み込みが重く、ドーンとした黒みのある、深くコクを出すような感じで出るので重厚感が十分にあります。ウッドハウジングっぽい響きの粒がパシパシッと弾ける感じがあって、部屋なりの残響感にスタジオっぽい立体感があります。
(初回盤)ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best
TRUE「Sincerely」
【Cayin N6II/A01で鑑賞】この曲を聴くとウッドハウジングっぽいなぁと個人的には思います。多孔質な木材が適度に音を吸音・拡散している感じがあって、音の輪郭がスキッとしている感じがあります。そのせいか収録スタジオに音が適度に吸音されている、あれに近い感じで音が少しすっきりした輪郭で聞こえてくる感じがあります。音の印象はややドライにはなりますが、細かな粒子を伴って粒立ちしている感じがあり、ピアノや木管音の沈み込む感じにも、空間に埃が舞っている中沈んでいくかのようなリアルさがあります。
【5】総評「スタジオ的な音でしっかり聞けるヘッドホン。低域の箱鳴り感が人によっては気になるかもしれない」
ウッドハウジング独特の、音が掠れるというのとも違う感じだと思うのですが、少し音の輪郭がすっきりする空気感の中で聞こえる感じがあります。低域はかなりリアルな部屋鳴り感を出すためにちょっと強調されている感じはあるので、人によっては少し出すぎている感じがあるかもしれませんが、それが沈み込みの良さももたらしています。アタックも十分で音楽的な楽しさ、立体感も適度に感じさせてくれます。現状で最も魅力的なヘッドホンの一つであることは間違いありません。
- スタジオの生々しさが感じられる音
- アタックもよくパワフルな音響
- 立体感や分離感が適度に感じられる
Victor HA-WM90-B ポータブルヘッドホン ブラック
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。