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【イヤホン Ar:tio RK01 フラッシュレビュー】パリッとしたクリスプな輪郭感、タイトな低域、すっきりと適度な清潔感のある中域、高く抜けの良い優雅な高域を併せ持つ

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Ar:tio RK01

Ar:tio RK01

Ar:tio カナル型イヤホン シルバー 【RK01】

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はAr:tio RK01を取り上げます。Ar:tioはTTR株式会社の音響ブランドです。この会社は音茶楽の技術提供を受けて茶楽音人ブランドを展開していることでも有名です。RK01はAr:tioを代表するイヤホンの1つで、ブランドの名を市場に印象づけた名イヤホンでもあります。

 

 なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。

www.phileweb.com

www.onzo.co.jp

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:20hz-20kHz
  • インピーダンス:18Ω
  • 感度:109dB
  • ケーブルコネクタ:mmcx

 

Ar:tio RK01
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Ar:tio RK01
Ar:tio RK01

 

パッケージ

 パッケージの外観はこの価格帯では少しシンプルですが、内容は豪華です。4.4mm/2.5mmのバランスケーブルが1本ずつと、3.5mmシングルエンドケーブルが入っています。

 

Ar:tio RK01

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Ar:tio RK01

Ar:tio RK01

 

装着サンプル

 独特の形をしていますが、装着感はそれなりに良好だと思います。

 

Ar:tio RK01

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音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時]左右別
  2. [AET07 S装着時]左右平均
  3. [AET07 S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

※「AET07 Sサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Ar:tio RK01

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 サウンドシグネチャー的には全体として見ると、少し低域よりのU字型と言える形をしています。中域周辺が島型になっており、すっきり見通しよく聞こえるようになっています。

www.ear-phone-review.com

 

 低域は重みと深みがありますが、厚みはすっきりしていてタイトな音に聞こえます。ドラムキックは私の好みからすると、ちょっと重厚感が足りない気がするのですが、アタックは良く、スピード感が良好でスポーツカーのような疾走感を感じます。ベースはあまりブリブリして聞こえないですが、締まりが良く、低域のレイヤリングは良好なので、見通し感を重視する人はかなり満足できるでしょう。引き締まった低域です。低域弦楽は重みはともかく、厚みに欠ける印象を受けるかも知れません。

 中域はわりと清潔系で濃厚さはそれほどありません。少し乾いたすっきりした空間の中で、よくボーカルフォーカスされて聞こえると思います。空間の見通しは良く、低域の熱気はよく遮断されており、かといって澄み切りすぎないわりとニュートラルなナチュラル感のある空間が広がっています。輪郭は少し強調されて、音はクリスプにパリッと聞こえやすいところがあり、スネアはハリのあるパシッとした音がします。

 中高域のピークは適度に抑えられおり、高域に向かって少し派手になっています。ハイハットやアコースティックギターでは細かい粒立ちが適度なギラつき感で、歪み少なく、くっきり聞こえます。弦楽はのびやかで高いところまで伸びていますが、ヒステリックにはならず少し細身に聞こえますが優雅です。

 全体として少しすっきりした空間と若干パリッとしながらもナチュラルな聞こえ方を重視したモデルで、充実感という点ではやや物足りないかも知れませんが、音楽の全体像は捉えやすく、ピーク感がなく良質なチューニングになっています。音質的には、音の厚みを重視するリスナーにはちょっとカサカサした充実感の足りない音に聞こえるかも知れませんが、空間がすっきりしているタイト系の音が好きで、ナチュラルな味わいを好むリスナーにとっては3万円以内で理想的なイヤホンの一つと言えるでしょう。

 

Ar:tio RK01

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Sサイズ、ゲインは高設定です。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 すっきりした中域を持ち、しかもナチュラルで聞き心地の安定したイヤホンを探しているなら、かなりおすすめできる機種です。バランスケーブルも一通り付属するので機種を選ばず楽しめるのが良く、本体のビルドクオリティも高く、コスパはかなり優秀です。

 

Ar:tio RK01

Ar:tio RK01

Ar:tio カナル型イヤホン シルバー 【RK01】

 

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