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【完全ワイヤレスイヤホン Joyhouse T11 フラッシュレビュー】低域寄りのウォームサウンド。クラシック音楽やサントラ、ポップス、JAZZやEDMで厚みのある音を楽しみたいならおすすめ

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Joyhouse T11

Joyhouse T11

【最新Bluetooth5.1技術 Qualcomm® aptX™】 Bluetooth イヤホン Hi-Fi 高音質 完全 ワイヤレス イヤホン 自動ペアリング イヤホン本体で12時間音楽再生 3000mAh充電ケース付き LEDディスプレイ電量表示 ブルートゥース イヤホン 左右分離型 IPX7防水 CVC8.0ノイズキャンセリング AAC対応 父の日ギフト プレゼント PSE&技適認証済み (ブラック)

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 Joyhouseはソウシア商事のブランドです。わりと技適やPSEはまじめに取得している会社で、格安中華の完全ワイヤレスイヤホンブランドとしてはサポートも相対的に良好です。今回はその新作完全ワイヤレスイヤホン「Joyhouse T11」を取り上げます。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:12h/330h
  • 防水性能:IPX7
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC

 

Joyhouse T11

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体のデザインはこの価格帯では標準的なパッケージで、内容物は少し豪華かも知れません。

 付属品はイヤーピースと充電用ケース、充電用ケーブル(Type-C)、キャリーポーチ、説明書です。

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

 

装着サンプル

 ハウジングは少し大型です。私には装着感は良好ですが、耳が小さい人には少し嵌まりにくいかも知れません。

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

 

 

接続品質

 価格帯ではかなり優秀な方です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスで乱れはありません。遮蔽物があっても大丈夫なようです。

 ホワイトノイズはほんのわずかにありますが、かなり敏感な人でないと気にならないのではないかと思います。

 

Joyhouse T11

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 M装着時]左右別
  2. [AET07 M装着時]左右平均
  3. [AET07 M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース M装着時]左右別
  6. [標準イヤーピース M装着時]左右平均
  7. [標準イヤーピース M装着時]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース M装着時]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

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Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

Joyhouse T11

 

 

 周波数特性を見るとご覧の通り、比較的フラットです。サウンドシグネチャー的には低域が重み付けされているので、ウォームサウンドあるいはダーク系サウンドと言えるかも知れません。高域は派手な凹凸がありません。中域以上は少し低域に影響されやすいので、低域が強めの曲では、ノイジーに感じる人もいるかも知れません。太く力強い床面で音の実体感には優れています。

www.ear-phone-review.com

 

 サウンド出力は全体的にやや暗く、低域の重厚感、重量、暖かみが支配的になります。パワフルでライブ感があり、没入感がありますが、人によっては籠もっていると判断されやすいところがあります。

 中域は清潔ではありません。曲によってはドラムの音やベース音によって、少しもやっと色づくので、ボーカル周りでややもっさりしていると感じる人もいるでしょう。一方で楽器音とボーカルはボディがしっかりと存在しており、ウォームで充実した根立ちの良いサウンドで安定感があります。

 また中高域から高域の少しの隆起によって、ウォームなサウンドの中でもややソリッドで適度な手がかり感があり、派手さはありませんが構築的なサウンド感覚があります。エッジはそれほど強調されませんが、硬さはしっかりしており、音楽の骨格が曖昧にはなりません。

 中域の柱がしっかりしていることもあり、音楽は非常に骨太でコンストラクティブに楽しめます。そのためJAZZやポップスは濃い目にしっかり聞こえます。サントラ曲やクラシックは没入感が高いですし、EDMもややDJ的な床鳴り感が強めですが、構築的で私は好きな雰囲気です。一方でロックや明るいアニソンは少しもっさりしやすいでしょう。

 

Joyhouse T11

 

EnacFire F1/Aipower EP-K01との比較

 下のグラフはおそらく価格的にも音質的にも競合するだろう、EnacFire F1Aipower EP-K01との自由音場補正済み周波数特性の比較です。使用イヤーピースはEnacFire F1はは標準イヤーピースのLサイズ、Aipower EP-K01は標準イヤーピースのMサイズ、Joyhouse T11は標準イヤーピースのMサイズです。

www.ear-phone-review.com

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 わかりやすいように1khzで交差するようにグラフを調整しています。1khz以上の中域上部以上を拡大したものも掲載します。

Joyhouse T11 vs EnacFire F1 vs Aipower EP-K01

Joyhouse T11 vs EnacFire F1 vs Aipower EP-K01

 

 まあぶっちゃけ低域から中域の真ん中(1khz前後)くらいまでは細かな相違はあれど、よく似ていると言って差し支えないでしょう。どれも低域重視型と言え、しかも重低域が少し強調される、重みと深み重視の低域を持っています。そして、その低域は中域との繋がりが良く、分離されずに中域をしっかり支える厚みを伴っています。

 そういうわけで異なるのは中域上部以上の構造になるのですが、この中で最もドンシャリ的で、高域と低域の釣り合いが取れているのはEnacFire F1です。力強い低域に負けない派手な高域音によって、やや暗い中にも楽しいサウンドを持っており、ロックは最も楽しませてくれると思われます。

 Aipower EP-K01はより落ち着いた後退的な高域を持っており、ピークこそF1と同じような形をしているので、少し派手になりますが、全体的に重いサウンドで、完全にベースヘッド向きになっています。というか比較的低域ジャンキーの傾向がある私でも「さすがにこれは重すぎないかい?」と思うくらいです。

 T11の高域はこれらに比べると、よりリラックスしており、ピーク感があまりなく、音像が少しくっきり描き出されるくらいのフラットサウンドになっています。そのため低域から中域を支配する暖かみがそのまま透明になっていく自然な色味の変化と、歯擦音や刺さりのようなピーキーさが感じられない、フラットに拡張されたモニター的な高域が楽しめます。ロールオフは少し早いので、風通しがよい感じではありませんが、そのかわりに中域に甘味が出ています。これら3機種の中では、最もツヤがあり、濃厚で、甘味があるサウンドになります。

 

Joyhouse T11

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピース Mサイズを用い、aptXで接続しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 音質はやや中域に音が寄って聞こえやすいところもあり、籠もりやすい傾向もあるので、篭もりが苦手な人には向きません。一方でピーク感のない荒れない高域を持っているので、刺さりが苦手な人にはかなりおすすめできます。ベースヘッドでも充分に満足できるくらいの低域は出ており、よほど偏った低域ジャンキーでなければ充分に納得できる量感と重みのある音が楽しめます。より重い音が好きならAipower EP-K01を検討しましょう。

 

 使い勝手を総合的に判断すれば、「Highly Recomennded」にふさわしい品質であることは間違いないのですが、音質的にはやや流行から外れている気がするのと籠もりやすいかもしれないことを考慮して、「Recommended」に留めました。

 

Joyhouse T11

Joyhouse T11

【最新Bluetooth5.1技術 Qualcomm® aptX™】 Bluetooth イヤホン Hi-Fi 高音質 完全 ワイヤレス イヤホン 自動ペアリング イヤホン本体で12時間音楽再生 3000mAh充電ケース付き LEDディスプレイ電量表示 ブルートゥース イヤホン 左右分離型 IPX7防水 CVC8.0ノイズキャンセリング AAC対応 父の日ギフト プレゼント PSE&技適認証済み (ブラック)

 

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