Bgvp DN2ミリメートルダイナミックドライババランスアーマチュアdiyヘッドセット重低音女性毒ライン制御ハイファイ耳カスタマイズ
- 基本スペック
- パッケージ
- 装着サンプル
- 音質
- レコーディングシグネチャー
- 録音機材
- GENS D'ARMES(ロック系)
- Sophisticated Fight(ロック系)
- TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
- 白き魔女(クラシック系)
- 小さな英雄(クラシック系)
- 淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
- FEENA(EDM系)
- The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
- Sophisticated Fight(JAZZ系)
- ケノーピ火山(JAZZ系)
- 浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- QUATERA WOODS(OST系)
- 幻の大地 セルペンティナ(OST系)
- 愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
- 魔王ヴェスパー(OST系)
- 花と風のうた(JAZZ系)
- 総評
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「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。
BGVPは、知る人ぞ知る中国のIEMメーカーです。このブランドを有名にしたのはその優れたチューニングが評価されているDM6です。BGVPは金属シェルの工作精度が高いことでも知られており、今回紹介するDN2も非常に精巧に作られています。
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
基本スペック
- ドライバー構成:1DD+1BA
- 周波数特性:10Hz~40kHz
- インピーダンス:21Ω
- 感度:111dB
- ケーブルコネクタ:mmcx
パッケージ
BGVPは優れたパッケージングで知られているブランドの一つですが、DN2も例外ではありません。1万円以下にも関わらず、豊富な付属品と頑丈な金属ビルドのイヤホンが手に入ります。ケーブルクオリティも価格帯の標準を満たしており、ゴージャスではありませんが、チープさとは無縁で、取り回しは比較的良質でコネクタ部分もしっかりしています。
装着サンプル
個人的には耳への収まりは悪くなく、遮音性も良好に思えます。しかし、私は耳穴が大きい方だと思うのですが、耳穴が小さいHATSへの取り付けでは意外と安定しないところがあったので、耳が小さい人には少し安定性が悪いのかも知れません。
音質
測定機材
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- アナライザソフト:TypeDSSF3-L
※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。
周波数特性
上から順に、
- [標準イヤーピース(ボーカル) S装着時]左右別
- [標準イヤーピース(ボーカル) S装着時]左右平均
- [標準イヤーピース(ボーカル) S装着時]左右別(自由音場補正済み)
- [標準イヤーピース(ボーカル) S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
- [標準イヤーピース(低域) S装着時]左右別
- [標準イヤーピース(低域) S装着時]左右平均
- [標準イヤーピース(低域) S装着時]左右別(自由音場補正済み)
- [標準イヤーピース(低域) S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
- [スパイラルドット++ S装着時]左右別
- [スパイラルドット++ S装着時]左右平均
- [スパイラルドット++ S装着時]左右別(自由音場補正済み)
- [スパイラルドット++ S装着時]左右平均(自由音場補正済み)
- イヤーピース比較(自由音場補正済み)
※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。
サウンドシグネチャー解説
前述しましたが、このイヤホンの標準イヤーピースではあまり装着感が安定しなかったので、手持ちから比較的安定して測定できたスパイラルドット++を使って参考測定しています。標準イヤーピースでうまく取れない場合、このようにより装着感の安定するイヤーピースを使って参考測定して、左右差があるかとか、それを目標に装着感を安定させる目安とします。
少し低域が持ち上がった中域へのフォーカス感が強いフラット系のサウンドをしています。
THD+N特性
上は周波数帯域ベースのTHD+N特性、下は1khzでの音量レベルTHD+N特性です。THD+N特性はおおむね1%以下で、満足できる品質です。
音質解説
低域は少し熱気が強めです。キックは重みがありますが、少し膨らんで聞こえます。ベースとキックの描き分けは強調されず、ややもやもやした雰囲気で聞こえます。ベースは少しブーミーな、じんわりとした幅のある雰囲気で聞こえます。低域弦楽は少しゴリッとした重みを感じます。全体として少し暖かみの強い厚みを感じさせるライブ感重視のサウンドで聞こえます。力感は中庸くらいです。
中域はボーカルは最前列ではありませんが、周辺はわりと整理されているので埋没的ではありません。それでもとくに下の方はやや低域音がかかってくるところがあります。ボディは充分でボーカルは安定的な雰囲気で聞こえます。一般に子音に尖りや不自然な強調もなく、息の伸びも中庸なように思えます。
中高域は強調があるので、金管やアコースティックギターに適度なギラツキがあり、楽器音に華やかな感じがあります。フルオケを聴くと金管がわりと主張するので、なんとなくブラスバンドのようなサウンドに聞こえるところがあります。フルートやピッコロの音が少し浮き浮きしてピーヒョロとはっきり聞こえ、ハリのあるサウンドで聞こえるので金管とともにアクセントになりやすく、気持ち良い感じはあります。ただ好みの問題ですが、金管が派手に吹き鳴らしやすいので、ゴージャスに聞こえるものの、若干静寂感は物足りないかも知れません。高域の高さは自然で余韻の伸びも適度にあり、天井は少し開放的に思えます。
少し派手好みな音ですが、少し多めの重厚感、適度な力感、中域への豊かなフォーカス、精彩の感じられるディテールと余韻と、交響曲を聴くなら、わりと好みのサウンドです。
DUNU Studio SA3との比較
価格は少し違いますが、音の傾向はDUNU Studio SA3とよく似ています。以下は自由音場補正済みの比較グラフですが、とくに低域と超高域の差があることがお分かり頂けると思います。
率直に言って、DN2は外連味の増したDUNU Studio SA3といったサウンドで、より重厚さと華やかさがあって、クラシックは全体的にゴージャスに聞こえます。一方で中域の豊かさはSA3のほうが良好で、より自然なつややかさを持っていて透明感があり、優雅な音に聞こえます。SA3は低域の重みがないので、全体的に少し軽やかで音楽に舞踏会でダンスを踊るような足取りが感じられます。金管が派手なのはどちらも一緒ですが、SA3のほうがやはり少し落ち着いて聞こえます。
どっちが正統派かといわれると、たぶんDUNU Studio SA3のような気がするのですが、私の好みはDN2かなぁ。
録音比較
白き魔女(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
AUDIOSENSE T100との比較
AUDIOSENSE T100の記事でDN2と音質比較しています。
KBEAR LARKとの比較
競合するKBEAR LARKとの比較があります。詳細はKBEAR LARKのレビュー記事をご確認ください。
レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースはJVCスパイラルドット++ Sサイズを使い、ゲインは高設定です。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
録音機材
- SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Type5050 マイクアンプ電源
- オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
- レコーディングソフト:Audacity
GENS D'ARMES(ロック系)
GENS D'ARMES / イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(ロック系)
Sophisticated Fight / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
TO MAKE THE END OF BATTLE(ロック系)
TO MAKE THE END OF BATTLE / Ys Ⅰ&Ⅱ ベストサウンドコレクション / Copyright © Nihon Falcom Corporation
白き魔女(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 白き魔女 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
小さな英雄(クラシック系)
第3部「白き魔女」: 小さな英雄 / 交響曲「ガガーブトリロジー」 ~白き魔女~朱紅い雫~海の檻歌~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
淡い恋 ~Too full with love~(クラシック系)
淡い恋 ~Too full with love~ / イース・ヒーリング / Copyright © Nihon Falcom Corporation
FEENA(EDM系)
FEENA / PROVINCIALISM Ys / Copyright © Nihon Falcom Corporation
The Silver Will -ギンノイシ-(EDM系)
The Silver Will -ギンノイシ- / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
Sophisticated Fight(JAZZ系)
Sophisticated Fight / 英雄伝説 空の軌跡FC&SC スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
ケノーピ火山(JAZZ系)
ケノーピ火山 / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
浮遊大陸アルジェス -Introduction- / Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008 / Copyright © Nihon Falcom Corporation
QUATERA WOODS(OST系)
QUATERA WOODS / イースVI -ナピシュテムの匣- オリジナル・サウンドトラック / Copyright © Nihon Falcom Corporation
幻の大地 セルペンティナ(OST系)
幻の大地 セルペンティナ / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
愛を感じていたい「終焉」(ポップス系)
愛を感じていたい「終焉」 / オリジナル・サウンドトラック 「海の檻歌」~後編~ / Copyright © Nihon Falcom Corporation
魔王ヴェスパー(OST系)
魔王ヴェスパー / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
花と風のうた(JAZZ系)
花と風のうた / 「Zwei!!」 スーパーアレンジバージョン / Copyright © Nihon Falcom Corporation
総評
BGVP DN2はその価格に比べて優れたビルドクオリティとパッケージ内容で、お得感があるイヤホンです。音質も少し中高域に癖を感じますし、低域はやや強めなものの、全体的なバランスが取れており、重厚感と華やかさのあるゴージャスなサウンドを聴かせてくれます。金管や木管、バイオリンの音、アコースティックギターのエッジに華があり、艶味のあるサウンドが好きな場合、このイヤホンはおすすめです。ブラスバンドの曲はうっとりする没入感があります。
Bgvp DN2ミリメートルダイナミックドライババランスアーマチュアdiyヘッドセット重低音女性毒ライン制御ハイファイ耳カスタマイズ
【関連記事】